APRIL FOOL

うづきはじめ

　以前「ＭＡ−ＹＵ」という作品を書きました。

　最初はごく軽い気持ちでスタートした少女調教ものでしたが、書くうちに自分の思惑をはずれて物語がどんどんふくらんでいってしまいました。まあ、のって書けた作品というのはだいたいそうなんですけどね。書きながらウルウルすることなんかもありました。これもまあ、うづきにはよくあることです。

　結果として思い入れのある作品になりました。絵もいっぱい描きましたしね。ＣＧ童貞だったうづきがヘタながらもＣＧ描きをするようになったのも、この作品をやるにあたって毎回さし絵つきで行こう、と決意したからなんですね。（あとでめちゃくちゃ後悔しましたが）

　連載を終えた時点では続きを書こうというつもりはあんまりなかったのですが、実は使わなかったさし絵が一枚ありまして、それがもったいないなあ、という気持ちもあったんです。

　今回は、その絵を使おう、という意図で書きはじめました。ですから、そんなに長いものにするつもりはないんです。ただ、やっぱりいくつかバリエーションで出てきそうなんで、もう一、二枚は絵を描くことにはなりそうですが。

　――で、前作の続きです、と言いつつ、「ＭＡ−ＹＵ」には三種類のエンディングがあったのでした。そのうちの、どの終わりかたの続きなのか、というところですが、三番目のやつを採用しました。うづき的には「シグナルとシグナレス　エンディング」と呼んどるやつです。未読の方は、先に読んでおいてくださいね。

　それではあとがきでお会いしましょう。