薔薇色の涙
少年たちは、汚い机の上を強引にかたづけて、そこにまゆを横たえさせた。臨時のベッドのようなあんばいだ。しかも、少年たちの腰の高さにまゆの顔やおしりが来るので、なにかと都合がいい。
もう、まゆには逆らう気力はない。股間の写真も撮られてしまったし、男根をしゃぶらされた揚げ句、精液まで飲んだ。助けがくるはずもないし、いまさら来てほしくもなかった。
ジェフリーのものは巨大だった。良明のものよりも大きいかもしれない。机に横たわったまゆは顔を横に曲げさせられ、それへの奉仕を強いられた。
口一杯にほおばり、懸命に舌を動かす。
「へっへ、ほんとだぜ、こいつうめえ」
ジェフリーがうれしそうに笑う。
「おれは、まゆちゃんのおっぱいに挑戦しまーす」
手をあげて宣言したのはタクローだ。さっそく掌でまゆのほのかなふくらみを覆い、乱暴に揉みはじめる。
「いたっ」
苦痛に思わずペニスを吐き出し、声をあげるまゆ。だが、その頭上からジェフリーの怒声が容赦なくふりそそぐ。
「こいつ、歯をたててみろ。前歯の二三本じゃすまないからな」
その表情は、冗談どころではない。まゆは全身が凍る思いで、ジェフリーのペニスへの愛撫を再開する。
タクローは優しさとは無縁の指づかいでまゆの乳首を責め、次に吸いはじめた。これも、力任せの粗暴なやりかたで、まゆは声をこらえながら、舌を動かさなければならなかった。
「へっへ、乳首がこんなに腫れちまったぜ。どすけべだな、まゆちゃん」
キスマークが無残についた胸元に、歯形さえつけながら、タクローがうそぶく。
一方、射精したあと、しばらくおとなしかったヒムロが、まゆの股間で遊びはじめていた。指でまゆの性器をいじくりだしていたのだ。
敏感な粘膜をいたぶられて、まゆも思わず腰を動かす。その反応がおもしろいらしく、ヒムロの指はしつこさを増す。
「けけ、つるつるのおまんこもいいもんだなあ。お道具がぜんぶまる見えだぜ」
言いつつ、クリトリスの包皮を指でつまんで後退させ、露出した部分に親指の腹をおしあてて動かす。
ぴり、ぴりっ、という感覚が断続的にまゆの腰から背筋にむかって駆けあがり、耳のうしろあたりで小爆発をおこす。
「むっ、うー、はぷっ」
口にジェフリーの巨根をくわえたまま、まゆは思わず声をはなつ。それは明らかに快楽による音色だ。
「やっぱりまゆもここが感じるんだな。けっけ、集中攻撃開始!」
ヒムロはまゆのクリトリスをこすり、つまみ、指ではじいた。そのたびにまゆは鋭い感覚に耐えかねて、のけぞり、うめき、腰をはねあげた。
「濡れてきた、濡れてきた」
分泌してきたまゆの愛液を指にまといつかせ、ヒムロは笑った。
「おい、タクロー、指マンしてやれよ。もう、まゆのここはヌルヌルだぜ」
「おう。指でいかせてゆるぜ」
タクローは勢いこんで、まゆの股間にまわり、右手の人差し指と中指をそろえて、まゆの性器の入り口にあてる。
「そうにゅ〜う」
もう、完全に遊びの感覚だ。セックスではない。まゆの身体をおもちゃにしている。
タクローの指がまゆの膣に入り込んだ。
「ふぷっ」
まゆの腹筋がしぼられる。痛みもあるが、それだけではない。
「どうですか、中の具合は」
ヒムロが訊く。
「いやあ、入り口はちっちゃいわりに、スムーズに入りましたよ。これは、ずいぶん使いこんでいますねえ」
評論家を気どってでもいるのか、タクローが声色をつかって答える。
「では、ピストン開始っ!」
タクローは指を激しく前後させはじめた。
「くあああっ、あっ!」
まゆは背中をそらした。その部分から、強烈な感覚がおしよせてくる。
「いい感じですね、まゆちゃん、感じてますよ」
タクローは、けくけく笑いながら言い、さらに指を回転させるように動かす。
「うううううううっ」
眉をしかめて、声をこらえる。もう、フェラチオどころではない。
「おい、タクロー、そろそろいいだろ。おまんこに入れちまおうぜ」
ヒムロが言う。もう、ペニスはすっかり回復している。
「なら、おれから入れるぜ」
ジェフリーが言う。まゆがフェラチオをやめてしまったので、いらいらしている様子が表情にあらわれている。男根も半ばしおれてしまっている。
「おまえらが邪魔したせいで、まゆの口のなかに出せなかったんだからな、それくらいは当然だぜ」
ふたりに否やはなかった。