高橋留美子の代表作にして、いまだに根強い人気を持つ「らんま1/2」は、今から思えば刺激的な作品でした。
主人公の早乙女乱馬は無差別格闘早乙女流の二代目、拳法の達人でありながら、水をかぶると女の子に変身してしまうという不思議な体質の持ち主。
その乱馬のいいなずけに「勝手に」決められてしまった天道あかねは、男まさりの格闘少女。
乱馬とあかねはいつもケンカばっかり、しかも、この二人を巡って、ヘンなやつらが次から次へと登場してくる。
毎日が大騒ぎ、お祭りの連続。
乱馬をめぐって数多くの美少女が争ったり、あかねに恋する男たちが次々現れたり、作品コンセプトとしては典型的な「ラブコメ」なんですが、もうひとつのキーワードは「格闘」。乱馬は格闘と名がつけば、どんな闘いにも首を突っ込んでしまう。あかねだって武道家としてのプライドを持っている。
そのへんが、軟弱モテ男くんと萌え専ギャルが氾濫する、現在のラブコメとは一味ちがうところでしょう。
しかも、全然スポ根じゃないし!
不思議なバランスなのです。
SFでもなければファンタジーでもない。むろんスポ根でも単なるラブコメでもない。
まあ、あえて言うならば無差別格闘恋愛活劇! まあ、なんでもあり、というところでしょう。
そんなこんなで「らんま1/2」の総まくりをやってみようとなんとなく思いついてしまいました。
懐かしいと思う人も、「らんま」ってなんじゃ? という方も、いっしょに「らんま1/2」の世界を楽しんでみませんか?