らんま1/2 TVシリーズ 総まくり!

らんま1/2 熱闘編

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捏造編はこちら(エロパロ嫌いな人は見ないように)

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乱馬がいないクリスマス
今日はクリスマス・イブ。天道家でもツリーの飾りつけに大忙し。あかねと買い物に出掛けた乱馬だが、ひょんなことからムースとケンカになり、シャンプーや小太刀もからんで大騒動に! 乱馬が帰ってこないのに痺れを切らしたあかねは、街まで捜しに出かけるのだが…… イブを意識したラブラブ話で、正直、「あかねはこんなこと言わないよ〜」という感じ。「乱馬はあたしとイブを過ごすんだから!」というセリフは、せめて「うちで過ごす」としてほしかったなあ。あれじゃ、愛の告白と同じじゃん。作画は中嶋敦子でよい出来。うっちゃんの描き方がやっぱり特徴的だなあ。
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雪ん子冬物語

突然、街を襲った大雪。良牙は謎の怪物に襲われ倒されてしまった! 良牙を襲った怪物の謎を調べていた乱馬とあかねは、雪のなかに倒れていた少女を発見する。乱馬は、街に忽然とあらわれた洞穴に原因があると睨み、単身乗り込むが……!? いわゆる雪女もので、パターン通りの平凡な筋立て。むろんアニメオリジナルだ。とりたてて見るべき部分はないが、特にダメなのは、最後、少女がなんの伏線もなくおとなの雪女になること。「雪女の正体を見せた」という意味で典型的な雪女スタイルにしたのだろうが、なんの効果も出していない。たとえば、「子供のままでいること=冬を続けたい=大雪」→「おとなになることを受け入れる=春がくる」という筋立てにして、わがままな少女が良牙たちとふれあうことでおとなになっていくという話にすれば、すっきりしたはずだし、途中に楽しいイベントも入れられ、かつ最後ちょっと泣けたかもしれない。
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らくがきパンダの呪い

縁日の見世物で展示されていた掛け軸から、封じこめられた「絵」が飛び出してしまった! それは世にもラクガキっぽいパンダの女の子で、しかも乱馬に恋してしまったからもう大変! 掛け軸に戻すにはパンダの願いをきいてあげなければならないのだが…… 基本的には原作にある話なのだが、アニメ用に脚色してあり、その部分がよろしくない。まず、原作では飛び出すのはパンダのみだが、アニメ版では龍などのバケモノが飛び出し、八宝斉や早雲が「巨大化」してそれらと戦う。この部分が思いきり浮いている。次に、パンダが妖術を使って美少女に変身するシーンが追加されている。それでいてオチは原作通りなので、ハァ?という感じだ。美少女に変身できるんなら、その姿でキスを迫ればいいのに。
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スイカ島の交際鬼

海辺の温泉を訪れた天道一家&居候ズ。ところが海岸に、記憶を失った九能が打ち上げられてきた! どうやら、無人島・スイカ島で秘密特訓をおこなっていたらしいのだが、九能の身に一体なにが起きたというのか!? 九能が島で女らんまをレイプしようとする。時間帯を考えれば、かなり思い切った演出だ。
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幸せのパンダ伝説

玄馬が修業中に迷いこんだ不思議な村。そこには、パンダが幸せをもたらすという伝説があった。下にもおかぬもてなしを受けるパンダ玄馬。しかし、村の長が重病に倒れ、その治療のためにはパンダのキモが必要だという! あやうし、玄馬! アニメオリジナル。変わっているのは、村の住人たちが乱馬やあかねなどのレギュラーメンバーのそっくりさんであることだ。乱馬とあかねのそっくりさんたちが、玄馬の導きで結ばれるという筋立ては悪くない。ただし、この村と本来の「らんま」世界とがどのように関係(あるいは断絶)しているのかの構造が見えづらく、ファンタジーなのかおちゃらけなのか判別しがたくなっている。ラストなど好感が持てる演出なのだが、どうも作り手の自己満足っぽく見えてしまうのが残念だ。
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乱馬と右京がソース相愛?

十年前に右京が仕込んだ秘伝のお好み焼きソース。熟成の時を経て開封されたそれは、世にも不味い大失敗作だった。落ち込み、体調まで崩す右京。だが、実はそのソースは幼少の頃、乱馬がでっちあげたものだったのだ! それを言い出せない乱馬はひたすら右京に優しく接するのだが、それがとんでもない騒動の元に……! 原作もの。右京好きには嬉しい一篇だろう。学校では詰め襟、床に伏せると和服の寝巻きというギャップがたまらん!
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偽り夫婦よ永遠に…

お好み焼きを捨てた右京は乱馬ひとすじ、可愛い女に徹する。天堂家に住み込み、乱馬の世話をかいがいしく焼き、まるで新婚家庭さながら。なんとか右京を諦めさせんとしてなびきが一計を案じ、乱馬とあかねはすでに結婚していた!というお芝居をするのだが…… ほぼ原作通りだが、オチの説得力を強めるための伏線が追加されている。作画がもうひとつなのが残念。それにしてもうっちゃんはいいなあ。
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格闘茶道! さらわれた家元

格闘茶道家元が誘拐された! それは裏格闘茶道の挑戦なのか!? 筅太郎と、彼に協力することになった乱馬とあかねは、裏格闘茶道の本拠地に乗り込むのだが……!? 格闘茶道がよっぽど気に入ったのか、またも登板である。お話としてはオチのみ原作(お見合いネタ)に準拠しているが、途中の展開はすべてアニメオリジナルである。
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大変! あかねが入院した

五寸釘があかねのレオタード姿を写真に撮っているのをやめさせようとした乱馬。それがきっかけであかねは転倒、ケガしてしまう! 東風先生の病院に入院することになったあかねのもとに、乱馬はなかなか見舞いに行けずにいた…… ラブラブ系のお話で、乱馬というキャラが取るはずのない行動をいろいろして見せる。つかずはなれず、を続けるのは難しいのだなあ……。作画監督は中嶋敦子なのだが、キャラクターの身体(女の子)が独特の関節肥大なフォルムになっているのが残念だ……。後期の「らんま」はこれがどんどんエスカレートしていったんだよなあ……。
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謎の暴れタコツボ現わる?

妖怪退治は武道家のつとめ、と言いつつ、タダメシ、温泉につられてやってきた早雲・玄馬・乱馬の三人。温泉街を荒らすタコツボ妖怪と相対するが、この妖怪の正体はなんと八宝斉だった! 師匠相手にはからっきしの早雲・玄馬。乱馬は孤軍奮闘するが、八宝斉にはどうやら事情があるらしい……? 原作ものだが、アニメ版では八宝斉が貢ぐ美女のキャラクターが追加されている。病弱なくせに食い意地が張っているというおもしろいキャラなのだが、添え物でしかないのが残念といえば残念。原作では、川に流された八宝斉が漂着した海辺の温泉街で悪さをしつつ、天道道場からの迎えを待っていたという、ちょっと殊勝な(?)お話だったのだが……。
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五寸釘! あぁ恋の紙人形

五寸釘が手に入れた紙人形、その紙人形を貼られた者は、人形に書かれた通りの行動をしてしまう! ひょんなことからそれを手に入れた五寸釘はあかねとのデートの約束をとりつけるのだが……!? 原作もの。アニメ用にエピソードを膨らませているがオチは原作と同じなので、キレが悪くなっている。「明日デートしてください」と書いたらいつまでもたってもデートできない(常に約束は明日に延びる)というのはアニメオリジナルの設定で、面白いのではあるが、冷静に考えたら翌日まで紙人形を背中に貼りつづけるのは無理である。「あかね、背中になんかついてるわよ」とすぐ指摘されるはずだ。
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あかねの心が分からない

天堂家にやってきた謎の少年・サトリ。彼は人の心を読むことができるのだ! だが、なぜか、あかねの心だけは読むことができない……。そして、サトリと乱馬はあかねをめぐって対立し、ついに決闘することになるのだが……。 導入からして謎。なぜサトリが天堂家にやってきたのか? 良牙の心のなかにいるあかねに興味を持ったからなのだろうが、唐突すぎないか? それに、いきなり「サトリだ」と言われても困る。たとえば、天堂家の遠縁の子供という設定にして、あかねをもともと慕っていたということにした方がよかったのではないか? その子がなぜサトリの能力を手に入れたかというところが問題だが、たとえば、山の中で友達がおらず、動物たちと遊んでいるうちに言葉ではない力で意志の疎通ができるようになった、とか、方法はあるはずだ。
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追跡! 手まり唄の謎

第二購買部であかねが買ったノートに隠されていた謎の手まり唄。それはこの世に未練を残して死んだ女学生の「忘れ物」のありかを示す暗号だった! 女学生を成仏させるため、乱馬とあかねは学校近くの洞窟の探検を開始するが……!? アニメオリジナル設定(第二購買部)をもとにしたオリジナル話だが、こういう「謎」を追うタイプの話はわりと好き。まあ、ラストが他愛ないのはしょうがない。幽霊少女はわりとかわいい。声は兵藤まこ、押井守作品にわりとよく出ていた役者さん。
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もうあなたから離れない

乱馬に今日も下着ドロの邪魔をされた八宝斉! どんな反抗的な弟子でもかいがいしく師匠の世話を焼くようになるという秘薬を使うのだが、なぜか八宝斉と乱馬の身体がぴったりくっついて離れなくなってしまう! そうこうするうち、乱馬の態度が少しずつ変化して……? 原作にも同じストーリーのものはあるが、アニメ版では乱馬が八宝斉の言うことをきくようになりはじめるというアレンジが加えられている。でも、それって、このネタの面白さを殺ぐと思うのだが……。
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九能帯刀、代理校長を命ず

視察のため学校を一週間あけることになった変態校長が指名した代理校長は九能だった! 男と見込まれその気になった九能は学内の風紀を厳格に処断しはじめる! 目の敵にされた乱馬はなんとか九能のペースを乱そうとするのだが…… 九能が学園を牛耳ってしまうという展開は面白いと思うのだが、最後のドタバタが意味不明。なんで、なびきがああいうアイディアを出すのか?(自分でも失敗だったと認めるのだが……)
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乱馬、月夜に吠える

古来より伝えられし闇の鬼祭――それは迫りくる武道の鬼たちから缶を一晩守りぬくこと! その祭を見事切り抜ければ無差別格闘流の後継者として認められるが、もしも敗れれば、格闘の世界から追放されてしまう! 乱馬は自分自身の未来を賭けて鬼たちに立ち向かう! こういう話は「らんま」らしくてすごくいいと思うのだが、最初の段階でかすみがオチを割ってしまっているのはいかがなものか。クイズの問題文で解答をばらしているようなもの。
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ニーハオ! 呪泉郷のガイドさん

すっかり変身体質になじんでしまった乱馬たち。だが、街を訪れた呪泉郷のガイドが天堂家の庭に男溺泉をわき出させようとしていることを知り、大喜び! はたして男溺泉は完成するのだろうか? このガイドと良牙を同じ声優が演じているなどと、どうして想像できようか。山寺宏一とはなんなのだ? 神か?
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迷惑! 六人の八宝斉

風林館高校のバザー大会で九能が売り出したタロットカード。それこそ、悪魔が封じ込められた呪いのカードだった! そのカードが八宝斉にとり憑き、なんと悪魔に変身した八宝斉が六人に分裂してしまった! 六人の悪魔に町は大混乱。さらに悪魔は、かすみを嫁として要求してきた……! なぜ六人なのかがわからない。六人の八宝斉の弱点がそれぞれ違うというような仕掛があればわかるが、そういうのもないし。ただ、かすみが唯々諾々と八宝斉との結婚を受け入れるのには萌えました。第1話では「年下はいやよ」とキッパリ断っていたのに、「すっごく年上ならOK」なの? かすみさんはジジコンなのか〜?
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気分しだいの必殺技 前編

修行の旅からもどってきた良牙は恐るべき新必殺技・獅子咆哮弾で乱馬をふっ飛ばす。その技の秘密を探るため、良牙に接近する乱馬だが…… 原作エピソードであり、必殺技ネタとしてはかなり面白いお話。
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気分しだいの必殺技 後編

獅子咆哮弾とは、不幸になればなるほど威力を増す禁断の技だった! 良牙との対決に備え、自らを不幸にしようとする乱馬だが、生来のお気楽な性格が災いしてしまう。はたして乱馬は良牙に勝てるのか!? 獅子咆哮弾の威力を増すため不幸を究めていこうとする乱馬と良牙の姿勢の対照がおもしろい。良牙はある意味、武道の鬼だ。まあ、負けちゃうんだが、でも、心ばえでは良牙の圧勝。

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