うたかたの天使たち 第七話

まふゆのファンタジスタ
真冬の幻奏者

一子編

 醜悪な中年男の三本のチンコ。この場合、「醜悪な」は両方にかかる。

 一番細身の田中はペニスも細めだ。だが、カリは張っていて、もうビンビンだ。

 堅太りの山本は仮性包茎らしく、皮があまっている。だが、使い込まれていると見え、竿は黒い。

 でぶの佐藤は一番の巨根だ。亀頭は紫色で、肉厚だ。いかにもプロっぽい。

 朦朧としていた一子ちゃんは、ぼうっとした表情で、男たちの性器を見上げている。

「じゃあ、お客さん、これから、この肉棒を使ってマッサージしますからね」

 言いつつ、オイルを竿にまぶし、こすり出す。テカテカに光った三本のスティックは、確かに何かの道具に見えなくもない。

「胸をこれでほぐしますよ」

 男たちは楽しげに笑いつつ、一子ちゃんのやわらかなふくらみに男根をこすりつける。

 まるで、真っ白なふたつのおモチが、三本の杵でコネコネされているようだ。

 亀頭による乳首ペッティングが始まる。

 粘膜同士がこすれあう。亀頭が乳首をこすり、おしこみ、すべってはねる。

「あ……ん……はっ、は……」

 ペニスの動きを目で追う一子ちゃんの顔は、発情した雌のそれと言ってもさしつかえないくらいに艶っぽい。催淫剤入りのオイルのせいもあるのだろうが――

「気持いいでしょ、このマッサージ」

 田中が言う。ペチペチとペニスで乳首を叩く。

「あっ……あ……はい」

「おれたちも気持いいですよ」

 山本は亀頭の裏側を一子ちゃんの乳首にこすりつけている。鈴口からカウパーが流れ出て、オイルともまざりながら、乳首との間に粘った橋をかける。

「んっ……よ、よかったです」

 鼻を鳴らしながらも応える一子ちゃんだが、とぎれなく押し寄せる快感に、もはや自分がどういう状況にあるのかもわかっていないようだ。

「お客さんのオッパイ、すいつくようですよ」

 佐藤は一子ちゃんのお腹の上にのしかかり、一子ちゃんの胸をわしづかみにしている。竿を谷間にはさんでシコシコしはじめる。

「はうんっ! あっ、うっ!」

 目をうるませながら、あえぐ一子ちゃん。

 反応が何かおかしいぞ。まるでアソコに入れられているような反応だ。パイズリは男がキモチいいだけで、女の子はそんなにいいものじゃないはずなのに。

「あうっ! くぅぅぅんっ!」

 強力な薬とプロのテク。一子ちゃんはオッパイだけでも感じる身体にされてしまったらしい。

 男たちはまるで自分の作品をできばえを確かめたかのように顔をほころばせ、小声でやりとりする。

「おまえ、どこで出す?」

「おれはこのままオッパイで抜かせてもらうぜ」

 言ったのは佐藤だ。

「じゃあ、おれたちはおくちかな」

 山本と田中がニヤつく。おい、まさかダブルフェラを敢行するつもりか?

 相談がまとまったようだ。

「じゃ、お客さん、これから本格的なスペルマ・パックを始めますんで、ご協力ください」

 一子ちゃんの拘束を解きながら山本が言う。

「スペ……?」

「このスティックから白い乳液を出しますんで、それをお肌に塗りこみます。そうすると、お顔もお肌もツルツルになるんですよ」

 自分と田中のペニスを指さす。

「まあ……エステの人たちってすごいんですね」

 もしかして、エステシシャンは特異体質か何かだと思ってる?

「そのかわり、乳液が出るように、お客さんにも協力してもらわないと」

「協力……?」

「おくちで絞り出していただきますよ」

 山本はチンポを一子ちゃんの顔につきつけた。

「しゃぶってないときは、手でこすってくださいよ」

 田中は、自由になった一子ちゃんの右手にペニスを握らせる。

「おっぱいマッサージも兼ねて、お乳でこすらせていただきますよ」

 佐藤はパイズリを継続。乳房を両手で揉みしだき、ペニスを谷間に挿しこむ。

「え……あ……はあ……」

 うなずく一子ちゃん。意味があいかわらずわかってねえ!

 かわいい口に半ばむりやり突っ込まれた山本のペニス。苦しそうに顔をしかめながらも、言われたとおりに舌をつかう。

「ん……く……うぶぅっ……」

「ああ……気持いいですよ、お客さん。もっと先っぽをチロチロとなめて……そうそう」

 くっそう……一子ちゃんのぬるぬるのおくちの感触を味わうことができるのは本来おれだけのはずなのに!

 おれが鍛え上げた絶品の舌づかいも――

 習慣とはおそろしいもので、一子ちゃんは無意識にそのテクニックをつかっている。

 山本と田中のペニスを交互にしゃぶりたて、深くくわえる。亀頭を舌でつつみ、顔を動かしてこすったり、裏筋を上下になめたり――

 手コキもだ。緩急をつけた手の動き、亀頭にからめる指の動き――絶品だ。 

「おおっ……これは」

「マジかよ、うめえ!」

 男たちは驚きつつも、一子ちゃんで楽しむことに没頭する。

 亀頭同士をくっつけるようにして、下かられろれろと舐めあげさせたり、睾丸をやわやわと揉ませたり……

「最高のパイオツだ……ふかふかでプリプリしてやがる」

 一子ちゃんのパイズリを体験している佐藤は今にもとろけそうだ。まあるい胸の双球にチンポをはさんで……うらやましすぎる!

 乳首を指でつまんで引っ張りながら、腰をふりたくる。

 「んんん……んぅっ! んふんぅっ!」

 一子ちゃんが高まっていく。全身紅潮させ、腰を小刻みに動かしている。フェラとパイズリで極まっているのだ。

 男たちの動きが切迫してゆく。

「出るっ!」

「おれもだ!」

「うおっ!」

 佐藤は一子ちゃんのおっぱいに――

 びゅ、びゅっ!

 山本は一子ちゃんのおくちに――

 ぬぴゅっ! どぷっ!

 田中は一子ちゃんにしごかれながら――

 ぴゅっ!

 三本のペニスからそれぞれ白いザーメンが吐き出され、一子ちゃんの顔、手、胸を汚した。

「んぅぅっ! く……ん……」 

 同時に一子ちゃんも達する。

「さあさ、パックパック」

 男たちはニヤニヤしつつ、一子ちゃんの顔や胸に自分のザーメンを伸ばしていく。

「あ……う……」

 ザーメンをぬりたくられてあえぐ一子ちゃん。口の中にはまだ大量に白濁液が残っている。

「あ、それは飲んじゃってください。身体にいいですよ」

 ぬけぬけと言う山本。涙目の一子ちゃんは苦しげに喉を動かす。

「んく……苦い……です」

「良薬口に苦し、ですよ、お客さん。尿道にまだ残っていますから、それもすすってください」

 田中は言い、射精したばかりなのにもう半立ちになっている自分のペニスを一子ちゃんにくわえさせた。

 尿道に残った精液を吸い上げる一子ちゃん。佐藤ももちろん、その後に続く。

 結局、三人とも一子ちゃんにくわえさせやがった。

「だいぶほぐれてきましたけど、まだまだ固いですね」

 もったいぶって田中が言った。

「やっぱり身体の中からほぐす必要がありそうですな」

 山本がそれらしくうなずく。

「そうだ、じゃああのマッサージを試しましょう」

 佐藤が名案を思いついたように手をたたく。

 

「じゃあ、失礼しますよ」

 山本が佐藤に続き、寝台に乗ってくる。

「あの……なにを……」

 全裸の男二人にはさまれて、さすがの一子ちゃんも不安そうな声を出す。

「なあに、アナルマッサージっていいましてね、身体の中からもみほぐすんですよ」

 山本が、オイルをからめた指で、一子ちゃんのおしりの穴をなではじめる。

「ひゃっ!」

 ぬるぬるの指は、括約筋の抵抗を突破し、一子ちゃんの内部に入り込む。

「ひゃあ……らめぇ……」

 一子ちゃんは寝台の上にしゃがんだ格好で、おしりの穴をもみほぐされていく。

 佐藤は寝台に寝っ転がり、一子ちゃんの太股を抱き寄せる。

「はい、じゃあ、この上をまたいで」

 一子ちゃんを自分の上にまたがらせると、勃起したペニスをワレメに押し当てる。くそっ、入れる気か!?

「大丈夫、クリトリスをこすって刺激する素股マッサージですから」

 そうか、よかった――じゃねえだろ! だれに説明してんだ……って、そうか、日柳のやつ、これをどこかでモニターしているのか。

「じゃあ、お客さんはこれをしゃぶっていてください」

 田中がチンポを一子ちゃんにくわえさせる。

 男たちは自分の素肌にオイルをまぶし、一子ちゃんにこすつけていく。全身オイルマッサージだ。

 くそうっ! ど、どうなっちまうんだ……!

次回、最終回。


バッドエンドはこっち……