「今日は! 今日はほんとにダメなのおおおおおっ!」
ルイズは叫ぶがマリコルヌは頓着しない。
生ペニスをルイズの膣壁の天井にこすりつける。
「だっ! だめえええ! にっ……妊娠しちゃう! ほっ、ほんとにぃいいいいい!」
排卵日なのだ。今まさにルイズの卵子が生み出され、精子の到来を待ちわびている。
その子宮に。
マリコルヌは容赦なく男根を打ち込む。
「おおお、ルイズの子宮、おりてきて、ぼくのチンポをチュウチュウ吸ってくる!」
「だ、だって、それは……ああああああああんんっ! き、きもちぃいいいいっ! おぁひぃぃいいいいっ!」
本能なのだ。生殖の本能。好きでもなんでもない男の精子を、ルイズの女の本能が求めてしまっている。
「すげえ! 今まででいちばん気持ちいいっ!」
ルイズにのしかかり、まるいお腹で圧迫してくるマリコルヌの表情は喜悦で歪んでいる。苦しいはずなのに、いやなはずなのに、なぜだかルイズは幸せを感じてしまう。
性器同士でつながってしまえば、普通の好悪は飛び越えてしまって、情が湧いてきてしまうのかもしれない。
「はああ、出すよ、ルイズ、おまんこの中で精子ドバドバ出すよ!」
「やっ! だめっ! ほ、ほんとに赤ちゃんできちゃうっ! せ、せめて外にぃ……ああああああっ! また、そんな、つよくぅ……」
「そんなこといったって、今日はルイズにみんなで種付けするんだから――」
マリコルヌのペニスがルイズの子宮に侵入する。
「あひゅっ!? ひゅうううううっ!」
ルイズはのけぞる。目が裏返り、なにもわからなくなる。
絶世の美少女の本気アクメ――
ごぽっ、ぐぽっ、と胎内の聖域に牡の器官が抜き差しされるのを感じる。
「ルイズの子宮、ぐちゅぐちゅにしてあげる……!」
「ひああああああっ! おっおおおおおおおぅふ!」
女の子の部分をすべて征服されてしまった。サイトと今後どんな関係になっても、ここまで許すことはないだろう。
ルイズの子宮の奥まで支配することが出来るのは――マリコルヌだけだ――いまのところは……
「出すよ! ルイズぅうううううっ!」
抱きしめられながら、ルイズは極まる。
「ま、マリコルヌぅううう! きた! きちゃったあああああああっ! いっ……くうううううううっ!」
絶頂の中で生殖行為を完遂する。
びゅるるるっ! びゅばっ! びゅびゅびゅっ!
子宮の中に入り込んだマリコルヌのペニスがはき出した特濃ザーメンは、びちびちびちと音を立てながらルイズの子宮内壁を叩き、へばりつく。
二人は快美感の中で見つめ合い、どちらからともなく舌をからませる。
その間もルイズの胎内でマリコルヌは射精をだらだらと続けていた。というより、ルイズの子宮が吸っていた。しゃぶっていた。
どん欲だった。ルイズの性器は蠕動しながらマリコルヌのペニスを立たせにかかる。
「うううっ」
マリコルヌは、ルイズを抱きしめたまま、腰を振り始める。また大きくなってしまったのだ。
「また! また出すよ! ルイズのおまんこが欲しいって吸い付いてくるからっ!」
「あ、あああああああ……はああ」
ルイズは虚空を見つめながらピストンを受ける。
マリコルヌはそのまま続けざまに三連発でようやく果てた。
順番待ちしていた男子たちのターンとなった。
ルイズは彼らの求めで聖女の装束を着けさせられ、犯された。同級生の男子たちが代わる代わる膣内にペニスをねじ込み、ルイズの性器のヒダに亀頭をこすりつける。
膣奥で存分に射精し、残ったほとばしりを純白の布地に浴びせかけた。
権威の象徴を汚す。神聖なるものを犯す。貴族とはいえ、本流に乗り切れない中流以下の家柄の出身者が多いせいか、大貴族ヴァリエール家の令嬢、トリステイン女王の親友、王家の巫女たるルイズを犯すとき、彼らは昂ぶる。
「ら、らめえええ……この服はぁああ、大切な……大切な……」
純白の聖衣をかばいながら、小さなおしりを突き上げるルイズ。その尻を打擲しながら、生ペニスを性器の奥に突き入れる少年たち。
「ああ……に、妊娠しちゃ……ぅ……ほんとに、デキちゃう……」
かわるがわる生ペニスによる膣内射精の洗礼を受けながら、ルイズがかすれ声をあげる。
全身キスマークだらけ。乳首は真っ赤に充血し、今も順番待ちの少年たちの愛玩物として、舐め吸われ続けている。
子宮内は少年たちの青臭く濃度の高い精液で常に満タン状態だ。
射精がすんだ少年は当たり前のようにルイズにお掃除フェラを要求、そのまま復活してルイズの顔にも精液を浴びせかけた。
顔見知りだが名前ははっきりとはわからない少年たちの精液で、ルイズは全身ベトベトになっていく。
いまも、小柄でいかにもモテなさそうな少年がルイズの口を犯し、クラスでも下から数えて何番目というみそっかす生徒のペニスがルイズの膣内で暴れている。
ルイズはもう何も考える余裕なく、少年たちとの性交に没頭していた。
ペニスをねぶりたおし、カリにたまった恥垢をすすった。
陰嚢も舐めた。さらに請われれば肛門さえ舐めた。
いつしか、少年たちの性器が、おちんちんが、愛しくなってしまっている。
粘膜同士が直接触れることで、たがいの細胞同士がまざりあい、原形質を交換する。
神経は快楽の刺激を送り続け、思考は溶け、倫理は形をうしなう。
ルイズと少年たちの性交がそうだった。たがいにあまりに性感を混ぜ合わせすぎて、境界を見失っていた。
ルイズは、サイトには見せたことのない、いや、見せられないアヘ顔をさらし続けていた。
好きでも何でもない相手だからこそ、そんな顔を見られても平気なのかもしれない。
「ああああああああ! んほぉっ! いくぅうううううっ! ま、またっ! いっゃううううううぅうう!」
「おおおっ! ルイズっ! すごい締めつけ……っ! ま、また出るっ!」
少年はルイズの中に精液を放出する。いちばん奥にこすりつけて子宮内に届くように――
まさに排卵中のルイズの性器に新鮮な精液を大量に注ぎ込む。
「ああああ……お腹のなかが……大事なトコロがああ……いっぱい……いっぱいだよぉお……」
開始時よりもペニスの本数が増えていることに、ルイズが気づいているかどうか――
ルイズの部屋の戸口には男子の行列ができていた。
あの遠征に参加していなかった――それこそ水霊騎士隊と関わりのない男子さえも――
「噂はマジだったんだな……あのルイズがこんなヤリマンだったなんて」
「たった5ギニーで中出しさせてくれるなんてな」
帰省せずに寮に残った男子のほぼ全員――サイトとギーシュ以外――が集まってきていた。
「おおっ! ルイズのマンコ、最高だぜ! ヤリマンのくせにキツキツじゃねえか!」
「サイトのためにも、もっとほぐしておいてやろうぜ? もうすぐ結婚だろ?」
「花嫁をおれたちでもっともっとエロく開発してやろうぜ」
三十数名の男子が順番にルイズに挿入し、精液を撃ち込んでいく。膣は常に誰かのペニスで埋まっており、あぶれた者は口内で射精し、肛門でも射精する。
一回の射精量はおよそ3ccといわれるが、十代半ばの少年達の平均値はそれを上回り、さらに一回では足りずに二度三度とルイズに襲いかかり、欲望の胤を吐いていく。数百cc――いやリットル級のザーメンで子宮を満たされ、顔もおしりも白濁液にまみれる。
精虫およそ300億匹以上――
その大半がルイズのたったひとつの卵子を求めて殺到している。
勝者はたった一匹の精虫に限られるのだ。
(あああ、サイト、ごめんなさい……わたし、わたし、サイト以外の男の子たちと、みんなとセックスしちゃってる……サイトとはまだなのに……セックス……気持ちよすぎるよぅ……)
快感はさらに高まり、すべてが白く塗りつぶされる。
「ルイズ……」
声をかけられ、ルイズは朦朧とした意識をとりもどす。
いつしか気を失っていたらしい。
部屋の窓から差し込む日の光はすでに赤い。夕方の色だ。いったい何時間経過したのか。
少年たちがマリコルヌに場所を譲る。
ルイズとサイトのベッドは、すでに数十人の男の精液で多重にマーキングされていた。
おそらく、サイトの匂いはもう残っていない。
どちらからともなく恋人のような濃厚なキスをする。
舌がからまる。
ルイズは必死でマリコルヌの舌を吸った。
サイトのことは思い出さなかった。
サイトのキスとも比べなかった。
挿入される。
いい。
マリコルヌのペニスはルイズにとって、大きすぎず、小さすぎず、絶妙なサイズと硬さだ。
処女を奪われてから、何度も犯されたからだろうか。
身体が馴染んでしまっている。
ハメてもらうと、頭が真っ白になる。
瞬殺に近い衝撃度で、性感が高まり、押し寄せてくる。
「いくいくいくくうぅううぅうっ! マリコルヌのおちんちん、しゅごぉおおいいい!」
「ぼくのチンポで妊娠するんだ、ルイズ! いいね! このチンポで、はらめえええええ!」
「はっ、はらむぅううううう! マリコルヌの赤ちゃんっ、妊娠するぅうううううっ!」
「出すぞ! 今日五発目だ――絶対これで妊娠だ!」
「するっ! 絶対妊娠するっ! おまんこにびゅっびゅして! ルイズの赤ちゃんのお部屋をマリコルヌのセーエキで一杯にしてえええええっ!」
「おおおおおおっ!」
少年の精力は無尽蔵だ。五回目の射精だというのに、これまでで最も大量に、勢いよく、濃い、こおおいい精液が噴出する。
「あっつぅうううううううういいいいいいいいっ!」
ルイズが絶頂のさらに先までのぼり詰める。
「あ……あああああ……いま……いま……」
新たに殺到した強制無比な軍勢が、ほかの精子たちを打ち払いながら、ルイズの卵子に襲いかかる。
膜に食い入ってくる。何匹も、何十匹も、何百匹も――いや、それ以上――
「ああああああっ! だめええええええっ! ほ、ほんとに孕むっ! あかちゃんがあああああああっ!」
ぶにっ――!
膜がその防御力を弱め、ついに精子の侵入を許し――
受精する――
「はっ!」
ルイズは思わず起き直る。
全身汗みずくだ。
「どうしたんだ? ルイズ」
傍らで眠っていたサイトも目覚めたようだ。
眠りを妨げられても怒るそぶりさえ見せない。
サイトは優しい。特に最近は――
「夢……ちょっといやな夢を見ただけ」
「そうか? ならいいけど」
言いつつサイトは愛しげにルイズのお腹をなでさする。
「お腹の赤ん坊もびっくりしたんじゃないか?」
目を細めながら、この上なく大切なものを愛おしむようにささやくサイト。
「――そうね……ごめんね」
ルイズも自分のお腹を撫でる。
あの日――深夜戻ったサイトとルイズは初めて結ばれ――ルイズは妊娠した。
婚約済みの間柄だったから、それはおめでたいことと祝福された。
むろん、「結婚前に妊娠だなんて、ふしだらな!」と激怒した者(エレオノールだ)もいたし、ヴァリエール公爵はサイトを半殺しの――いや九割殺しの目にあわせると誓いをたてたりもしたが、サイトとルイズはいくつかの試練を乗り越えて、ついに公爵の承諾を得ることにも成功した。
学園のみんなに祝福され――シエスタもタバサもテファも表面的には――実際は愛人でもいいから、とサイトにモーションをかけている者もいるようだが――サイトとルイズは結婚式を挙げた。
お腹が大きくなる前に、サイトの世界を訪問し、サイトの家族にも挨拶をしようという計画もたてている。ワールド・ドアの魔法で、サイトの世界との行き来もかなり自由にできるようになっていたのだ。
愛する人に望まれて、いつも一緒にいられて、ルイズは幸福だった。
でも、赤ちゃんの父親がいったい誰なのか――
ルイズにはその答えが解っている。
確率は三十数分の一、だが――
ぶひぶひ!
ルイズは、仔ブタのように可愛く鳴く愛し子を抱くことを夢見ながら、自らのお腹をそっと抱きしめた。