ゼロの使い魔 ルイズNTRシリーズ おまけSS

ねこにゃんNIGHT!3.1

チキチキルイズ孕ませレース!
延長戦!



 妊娠が発覚し、サイトとの婚約が決まったルイズは幸せいっぱいで、その夜もサイトとともにベッドに入っていた。
 さすがに、シエスタも同衾するのは諦めたようで、ルイズとサイトは二人きりで眠る生活を送っていた。
 もっとも、シエスタはルイズとサイトが結婚した後もくっついてくる気まんまんのようで、日中はルイズが健康な赤ちゃんを産めるようにと、ルイズの世話ばかり焼くようになった。今ではルイズがちょっとでも重いものを持とうとしたら、たちまち駆け寄って荷物を奪い取ってしまう。
「妊娠初期は無理は禁物ですよ。サイトさんのお子さんに何かあったらどうするんですか!」
 ルイズのためなのかサイトのためなのか、よくわからないが、しかし、メイドの献身は本物だった。
 ともあれ、おかげで、夜はサイトと二人っきりで甘やかな時間が過ごせてルイズは幸せなのだった。
 さいわい、つわりもまだひどくはなく、ベッドでサイトとイチャイチャすることもできた。手やお口でサイトを満足させ、その夜は眠りについたのだった。
 深夜――気配を感じてルイズは目をさました。
 ベッドの上に、ルイズとサイト以外の人物がいる。
(なによ、やっぱり戻ってきたのね、シエスタったら。もう来ないって言ってたのに……)
 ルイズはシエスタが我慢できずにやってきたのだと思った。たしかに、ルイズもシエスタと同じベッドに寝ることに慣れてしまっていて、シエスタがいないことに物足りなさを感じることもあった。
(まあ、いいわ……サイトは私のご奉仕にすっかり満足してぐっすりだし、メイドがちょっかいだそうとしたって無駄よ。起きっこないわ)
 そのルイズの胸元をちょんちょんと誰かがつつく。誰かがといったってそれはシエスタに決まっているのだが、やけにしつこい。
 ルイズの胸元をまさぐり、乳首をつまんでくる。
(な、なにしてんのよ、メイドったら! それはわたしの胸よ? そんなの触って楽しいわけ? 女同士なのに……!)
 ルイズは無視して眠ってしまおうとした。
 だが、ルイズの胸を触る動きは執拗だった。触られている部分がじんわりあたたかくなってきて、心地良くなってしまう。
「も、もうやめなさいって! わかったから、今日はとまっていっていいわ。前みたいに、川の字になって寝ましょ」
 ルイズは胸元を襲う手を払いながら仕方なく言う。
「川の字って、ルイズをはさんでかい? それは嬉しいなあ」
 シエスタのものではない。ありえない男の声がルイズの耳元でささやいた。
 まさか……! そんなことって……!?
「ルイズ、ひさしぶり……あいたかったよぉ?」
 ルイズは目を見開いた。夜目にもわかる、白くて丸いフォルム。
 それはマリコルヌの顔だった。すぐ間近にある。
「なっ!? ど、どうしてここに?」
 ここは学園の女子寮だ。サイトがここに住むことができるのは、もともとルイズの使い魔《もちもの》だったからだ。現在ではルイズの婚約者という立場で暮らしている。夏季休暇で人がいないとか、特別な事情がないかぎり、マリコルヌが入ってこられるわけが――
「けっこう僕も女の子の友達が増えてね? ちょっと頼めば入れてもらえるのさ」
 その手のうえで転がしているのは、わずかな光で輝く――記録水晶だ。
「マリコルヌ、あんた、まさか、他の女生徒にも……」
 ルイズがマリコルヌの言いなりにされたのは、酔っ払って水霊騎士団のメンバーと乱交した際の映像を押さえられたからだ。
 まさかとは思うが、それに味をしめたのか……?
「そのあたりは内緒にしておかないとね。協力者との約束だし」
 唇をキュッと釣り上げて笑うマリコルヌ。ああ……バカだけど、愛すべき人間だったマリコルヌはいったいどこへ……
「ルイズに会いたかったんだよ。サイトとの婚約以来、まともに話せていないだろ、ぼくたち」
「だからといって、夜中、部屋に来るのは非常識すぎるでしょ!?」
 思わず声が大きくなりかける。
 わざとらしく、マリコルヌは唇に指をあて、しぃっと言う。
「そんな大声を上げたらサイトが起きちゃうよ?」
「っ……!」
 サイトが起きたとしたら、困るのはマリコルヌだ、そのはずだが、映像を押さえられていることを考えると――
「うう……」
 ルイズは黙り込むしかない。
 その間もマリコルヌはルイズの乳房を弄びつづける。
「妊娠したら大きくなるって聞いたけど、変わらないね?」
「くっ……!」
 まだ、妊娠してからさほど月が経っていないからだ、と反論しようかと思ったが、ルイズ自身ちょっと心配になっていたところだ。
「まあいいや、ルイズのおっぱいはこれくらいがちょうどいいよ。それよりもキスしよう」
 唇を近づけてくる。
 ルイズはマリコルヌをはねのけた。ゴムまりのような感触。
「マリコルヌ、あんた頭おかしいの? 隣にはサイトがいるのよ?」
 サイトの寝息が聞こえてくる。同じベッドで、ルイズとは肌が触れあうほどの近さだ。
「大丈夫だよ、サイトはぐっすりじゃないか。差し詰め、寝る前にルイズにたっぷり抜いてもらったんだろ?」
「う……」
 ルイズは反論できない。
「いいなあ、サイトは。ルイズの身体をいつだって好きなようにできるんだからなあ……うらやましいなあ……」
 あんただって好き放題したでしょ、とはルイズは言えない。サイトにもしも聞かれたら……
「だから、ぼくだっていいだろ? キスくらいなら。キスしてくれたら満足して帰るよ」
 マリコルヌが唇を寄せてくる。
 キスだけなら……ほんのちょっとだけなら……サイトの眠りが破れる前に帰ってくれるなら。
「わ……わかったわ……すればいいんでしょ? そのかわり、したら、すぐに帰って」
「やったあ、ルイズとキス!」
 嬉しそうなマリコルヌ。
 言うなり、唇を押しつけてくる。
 舌が入ってくる。
 かきまぜられる。
 ああ……これ……ひさしぶり。
 マリコルヌの匂いと唾液の味に、ルイズはそう思ってしまう。
 思わず陶然としかけるが、隣にはサイトがいる。
「んん……ルイズ……?」
 サイトが声を掛けてくる。
 ルイズは全身の血が冷えた。だが声もあげられない。マリコルヌの舌が口の中でぬろぬろと動いている。
「……誰か来た……のか? 物音がしたけど……ふああ……」
 サイト自身、寝ぼけているようだ。マリコルヌがルイズとキスしていることに気づいていない。たぶん、目さえあけていないだろう。
「そんなわけないか……ルイズ……おやすみ……」
 そしてすぐに寝息が聞こえてくる。
「サイト、寝ぼけてたね、あの分なら朝になったら忘れてるよ」
 マリコルヌが、ルイズの顔を舐めながら言う。
 そして、またルイズの舌を吸う。
(どうして、やめないの? 本当に頭おかしいの!?)
 思いながらも、マリコルヌのキスを受け入れてしまっているルイズだ。魅入られているのかもしれない。
 マリコルヌの指がルイズの下半身に伸びる。
「そこは……いや」
 大声ではないが、ルイズは抵抗した。
 いくらなんでも、サイトが寝ている隣で、そこを触られるのは……
「なんだ、もうびしょびしょじゃないか、ルイズ。やる気満々だね?」
 それは違う。マリコルヌが来る前から――そこは濡れていた。
(だって、サイトのを……したんだもん)
 サイトが満足するまで何発も――口と指で奉仕した。
 そういう約束だった。赤ちゃんが生まれるまで、ルイズの性器でセックスはしない。
 赤ちゃんによくないから、という理由だった。
 だが、それを言いだしたのはサイトだった。
 生まれる前から、サイトは子煩悩ぶりを発揮していた。
 乱暴にしなければしてもいいみたい……ということをルイズは知っていたが(耳年増な友達から聞いたのだ)、自分からしたい、とは言えなかった。
 だから、サイトのペニスに奉仕しながらも、自分も気持ち良くなりたい、という気分ではいたのだ。
 その名残があったのであって、断じてマリコルヌの愛撫やキスで感じたのではない。
 それでも――
「入口あたりなら大丈夫だよ。ほら、ここ、きもちいいだろ?」
 マリコルヌは、ルイズの性器をいじり慣れていて、性感帯もすべて知り尽くしている。というより、ルイズを開発したのはこのマリコルヌだと言っていい。 
 指がルイズの中で動く。
 ぬちゅぬちゅぬちゅ……音がしている。
 マリコルヌを押しのけて、やめさせないと。
 サイトが起きたら、すべてが終わってしまう。
 それでも、ほじくられている穴の粘膜からもたらされる快感がすごくて、止めさせる気力が溶かされてしまう。
(気持ちいい……おまんこが泣いてるみたい……)
 きゅんきゅん来る。受胎済みの子宮がうずき始める。
「その気になってきたね? ルイズの身体のことはぼくがいちばんよく知っているんだ」
 マリコルヌがえぐるための指を増やし、膣粘膜のヒダを指の腹で擦る。
「あっ! それ、だめ!」
 思わず声をあげかけるのを、マリコルヌが唇でふさぐ。
(だめだろ、ルイズ。サイトを起こしたくないんだろ? じゃあ、声はがまんしないと)
 ルイズは思わずうなずいている。
 マリコルヌの指が動きを再開する。
 クリトリスを刺激し、アヌスもこじ開ける。
 気持ちいい場所を全部責めてくる。
 こんなことはサイトはしてくれない。
 キスして、おっぱいを触って、あそこを触って、そして、我慢できなくなって突っ込んできて、すぐに果てる。
 そのこと自体に不満があるわけではない。大好きなサイトが満足してくれれば、それで満たされる。今日だってそうだ。サイトを何回も指と口でイかせたことで、ルイズの心は満たされた。
 だが――身体は?
 その問いかけに明瞭に答えてしまっている。マリコルヌの執拗な責めに応えてしまっている。
「……だめ……それ以上は……だめぇ……」
 そう言うしかない。認めてはいけない。
「やめてぇ……おねがい……それ上されたら、わたし……」
 クリトリスがはち切れんばかりに充血して、マリコルヌの指で潰されて引っぱられて、声が出てしまいそうなところで舌を吸われて――
 さらに膣が濡れて濡れて、もう不要な筈のペニスを求めてしまう。
 加えて、アヌスはもっと原初的な快感を呼び覚まして――
 おかしくなりそうだった。
 いや、もう、おかしくなっている。
「するから……ちゃんとするから……ここじゃないところでなら……! だから、ここでだけは……だめええええ!」
 思わずあげた声に反応してか、サイトが寝返りを打つ。
 さしものマリコルヌも動きを止める。
 息をひそめる。
 しばらくして――また規則正しい寝息が聞こえ始めた。
(びっくりしたぁ……ルイズってば、いきなり大声をあげるんだもの)
(だって……だってぇ……)
 ルイズは半泣きだ。イキかけていたということもある。
 その頬にマリコルヌは口づけをし、涙を舐め取る。
 時に不似合いで無駄な優しさをマリコルヌは見せることがある。いまがそうだ。 
(もしかしてサイトにばらしたいの? ぼくたちとのこと)
(そんなの……いや……いやに決まってるでしょ)
(だよねえ……でも、さっき、ここじゃないところならセックスしてもいいって言ったよね?)
(言ってない……)
 ルイズは消え入りそうな声で答えた。
(うそだ。言ったよ)
 サイトが横にいなければ、マリコルヌとセックスしてもいいって。マリコルヌでなくても、水霊騎士団の男子たちともセックスしてもいいって。
 ルイズの身体はそう答えていた。でも、そうと認められない。認めては駄目だ、とルイズの理性の最後のかけらが訴える。
(言ってないわ……)
(ルイズのうそつき。うそつきにはおしおきが必要だね)
 マリコルヌが体勢をととのえる。
 これまでの体験でルイズは知っている。これは、この動きは――
(待って! ほんとに待って! ここじゃダメ! サイトが起きちゃう……! 認めるから……認めます! いま、ここじゃなかったら、なんでもするから……おまんこでも、おしりでも、どこを使ってもいいからあ!)
「も、だめだよ……ぉ……おおお」
 挿入してくる。
 マリコルヌのペニスがルイズの中に入ってくる。
 まるで専用のケースであるかのように、抵抗なく膣に収まっていく。
「――ッ!!」
 ルイズはのけぞり、全身を震わせた。大声を出さなかったのは、タイミング良くマリコルヌがルイズも唇をキスでふさいだからだ 。
 挿入されただけで、イッていた。
(気持ち良かった? ぼくも良かったよ。やっぱりルイズのおまんこが一番だ)
 唇を離し、ささやくと、マリコルヌは動き始めた。
 ルイズも思わずマリコルヌを抱きしめていた。ぷよぷよとした身体の手触りに、快楽さえおぼえる。
 じゅっぷ、じゅっぷ、音を立てながら、マリコルヌのペニスが出たり入ったりする。
 お腹の子供に気を遣ってか、動きがやけに優しい。
 それが、ルイズの快感をさらにかきたてていく。
 声を我慢しているのも、その効果を増しているようだ。
 声が出そうになったら、自分からマリコルヌの唇を求めた。
 舌を絡めながら、唾液を交換しながら、性器同士ではつながっている。誰が見たってラブラブな恋人同士のセックスだ。
 サイトがすぐ隣で寝ているのに――
 ルイズはたまらない。こわくてこわくて――きもちよくて、きもちよくて――たまらない。
 もしもサイトが目を覚ましたら、ルイズの人生は終わる。思い描いた生き方はできなくなる。ぜったいそんなことにはなりたくない。
 それでも、マリコルヌとセックスすることをやめられない。
 むしろ、今、自分の膣内を埋めている肉棒の為だけに生きていきたいとさえ思う、
 おかしい、自分はもうおかしい――ルイズはわかっている。
 マリコルヌもだ。サイトにバレたらすべてを失うのは彼も同じだ。それなのに、マリコルヌはルイズを求める。
 もう、けっこう大きな音を立てながら、腰を遣っている。
 ベッドがギシギシいっている。
 サイトが何かつぶやきながら寝返りをうつ。夢の中で何かと戦っているようだ。
 ルイズもだ。マリコルヌの動きが激しくなるのにあわせて、声をあげていた。
「あっ! ああっ! はあっ! 気持ちいい……! もっと……もっと突いて!」
「いいのかい? ルイズ、赤ちゃんがビックリするかも……!」
「いい……いいの! それでもいいの! 赤ちゃんに、パパのミルク、飲ませてあげてぇ……!」
 ルイズの言葉にマリコルヌは俄然、活力を得たようだ。激しく腰を動かして、ルイズの膣奥を責めたてる。
「ああっ! あんっ! すごいのぉ! これが、ずっと、欲しかったのぉ……!」
 サイトはどうやら悪夢を見ているようだ。脂汗をかいて、うめいている。夢のなかで、いったいどんな苦難がサイトを襲っているのか……それはサイトにしかわからない。
 そんなサイトのことはもはや意識の埒外において、ルイズとマリコルヌはセックスを愉しんでいた。
 体位をいくつか変えながら、サイトをベッドの端に追いやっていく。広いベッドでなければ、サイトはベッド下に転げ落ちて、さすがに目を覚ましたことだろう。
「……きて、マリコルヌ……中で出して……ぇ」
「いくよ、ルイズ。おなかの中の赤ちゃんに弟か妹を、つくってあげよう」
「え……うれしぃ……」
 戯れ言だ。妊娠中のルイズがさらに妊娠することはない。だが、極まった二人はその戯れ言を信じて、子作りのための交尾を遂行する。
 深く突いて、引き抜き、その深いストロークを繰り返す。
 そのたびにものすごい快感を互いに交換しあう。粘膜と粘膜が擦れあい、生まれた刺激が脳を灼く。
「ルイズ! 出すよ! 出す! もう一度孕めえええ!」
「ああ! イクッ! イクイクイクッ! また妊娠しちゃう! 妊娠するううううっ!」
 ビュッ!
 マリコルヌのペニスがルイズの膣の天井部分――その先は子供を育む女の器官だ――に押しつけられ、白濁した種汁を注ぎ込む。
 大量の精液がルイズの胎内にあふれ、ルイズは半失神状態に陥った――
「あああああああっ! ああっ! ああああああんっ!」
 そのルイズにマウントし、マリコルヌがありったけの精液を流し込んでいく――



「はっ」
 サイトは目をさました。
 もう窓の外は明るい。
 朝のようだ。
「ひどい夢をみた……」
 寝汗でびっしょりだ。
 だが、シーツは妙にきれいだ。まるで取り替えられたばかりのような――
「おはよう、サイト」
 声をかけられた。
 見ると、全裸のルイズがいた。行水を使ったあとなのか、身体を拭いているところだ。
 朝日の中でルイズの肌は輝いていた。思わずみとれてしまった。
 胸の小ささは相変わらずだが、お腹はわずかに大きくなっている。その形がもう神々しいくらい美しい。
 サイトはふと気づいた。
「ルイズ……その……おなか少し大きくなってない?」
 昨日より――というか昨夜より、大きくなった気がする。
 するとルイズは嬉しそうに笑った。
「わかる? 寝ているあいだに大きくなったみたい。もしかしたらだけど……双子かもしれないって思うの」
 幸せに満ち足りた表情をルイズは浮かべている。
「昨夜ね、もう一人の赤ちゃんがやってきた夢をみたの……だから、きっと、双子だわ」
 そんな姿にオーラさえ感じて、サイトはひたすらにルイズの裸身を見つめていた。
 と、ルイズがくすくすと笑う。
「もう、サイトったら、大きくなっちゃってる」
 少しだけ頬を赤らめる。
「だめよ、夜まで我慢してね?」
「あ、いや、これは……男の生理というやつで」
 朝起ちなのか、ルイズの裸に興奮したのか、どっちなのかサイト本人にもわからない。
 わからないが、ルイズの笑顔を見て、サイトの心の中にかかっていた靄に光がさした気がした。
 夢は――悪夢は――苦しくて長い戦いだったような気がする。
 そして、ルイズを敵に奪われて――
 敵の手でルイズが折檻されていた――
 聞いたことがないほど、切ない悲鳴をルイズはあげていて――
 救いに行こうとしたけれど、身体が動かなくて――
 最後は、赤ん坊を抱いたルイズがどんどん遠ざかっていくような――
 嫌な夢だった、
 だが、夢は夢だ。
(だって、ルイズはそこにいるじゃないか。おれの妻が……最愛の人が……。それにもうすぐ新しい家族が増えるんだしな――もしかしたら、二人)
 意識が晴れていくのにともなって、夢を見たという記憶自体、どんどん薄れていく。
 サイトは朝の光の中で大きく伸びをした。
 ほどなく双子の父親になるかもしれない男は、幸福なあくびを、ひとつ、したのだった。

 
ルイズNTRシリーズ
これにて おしまい!

ルイズとサイト……末永くお幸せに……!