ルイズはドレスのままベッドに横たわっていた。
しわになるから絶対イヤだ、と主張したが、受け入れてはもらえなかった。
丸い腹をあらわにした全裸のマリコルヌがベッドに乗ってくる。もう股間は勃起している。
「花嫁姿のルイズと……こ、興奮するなあ」
シーツの匂いをくんくん嗅ぐ。
「ルイズの匂いと――シエスタの匂いと――サ、サイトの匂いも混ざってるんだな……へへへ」
嗅ぎわけるまでは至らないとしても、別の雄の匂いのしみついた褥(しとね)に侵入したことに激しく昂ぶっているようだ。
「ルイズぅうううう!」
むしゃぶりついてくる。
「やっ! やだ! むっ……むううんんんっ!」
キスされる。
サイトと毎晩寝ているベッドで、サイト以外の男の子に。サイトがくれたウェディングドレスを着たままで。
舌が入ってくる。熱くて太い舌だ。口の中をかきまわされる。
同時に薄い胸を激しく揉みしだかれる。
痛い。
だが、頭の奥が痺れて、痛みだけではない感覚が広がっていく。
ドレスの胸元が引き下ろされ、乳房を露出させられる。
ピンクの乳首はもう立っている。
その敏感な突起が引っ張られ、転がされ、押しつぶされるたびに、甘い痺れが身体を包んでいく。
マリコルヌの唾液が流れ込んでくる。サイトとのキスの回数よりも、もうこの小太りの同級生とのキスの方が多いかもしれない。
唾液の味も、むしろ慣れている。
(あ……あ……あまぁ……ぃ)
錯覚だ。そんなはずはない。でも、ルイズはマリコルヌの唾液の味に興奮してしまっていた。何度もキスしながらイカされたから、身体が覚えてしまっているのかもしれない。
「ルイズ、ああ、ルイズ……」
名を呼びながら、マリコルヌはルイズの頬、喉、鎖骨とキスの雨を降らせる。
そして、ルイズのふたつのささやかなふくらみにたどりつく。
「ルイズのオッパイ、なんて可愛くて美味しそうなんだ」
マリコルヌが必死でルイズのオッパイを舐めはじめる。小さい膨らみ全体をほおばり、舌を這わせ、吸い上げる。
「あっ! ああっ!」
乳首を吸われると甘い声が出てしまう。
(こんな……いやなのに……いやでいやでしょうがないのに……どうして……ぇ)
「ルイズ、いい顔してるね」
マリコルヌの顔が近づく。思わず顔を背けるが、あらわになった耳に舌を這わされ、息をふきかけられ、さらに甘い声を放つことに――
「やっあああああ! みっ、耳はぁ……だ、だめえええっ!」
「ルイズは全身どこも敏感だね」
「あ、あんたたちが、さんざんいじったりするから……」
顔を赤くしながら、ルイズが言い返す。
「でも、ここは最初の時から敏感だったよね? ルイズ、めくるよ」
ドレスのスカートがたくしあげられる。脚が、露出する。さらに、その付け根までがあらわになる。
「や……あああっ」
ルイズは必死で脚を閉じる。ウェデングドレスを着たまま、男の子たちにアソコを見られるなんて、死んでも、やだ!
だが、マリコルヌは容赦なく、ルイズのそこを割った。
マリコルヌの指が小さな肉芽をとらえる。
「ひゃあっ! そ、そこはぁ、だ、だめえ!」
クリトリスだ。包皮を向かれて直撃。
全身を甘いしびれがはしる。
「あ、あ、あ、あ――!」
ぱっくり広げられるルイズの性器。
ドレスの白を褥にルイズの下半身が無残に開示され、ピンクの女性器の柔肉が晒される。十数名の視線がそこに集中する。
「やあああっ! み、みないでぇええええ!」
叶うはずのない願いだ。
男子たちは同級生の桃髪美少女の性器を食い入るように見つめる。
視線のちからで、ルイズは恥辱にまみれ、興奮を倍加させる。
(ああ、見られてる……クリちゃんを剥かれているところも、おまんこの穴が広げられてるとこも、全部……!)
いかに大貴族の令嬢でも、性器の穴を広げられたら雌犬と同じだ。
本来なら、夫となるべき男性、ただ一人にしか見せないはずの恥部を、同級生の男子たちにこうして見られてしまっている。それどころか、ここにいる全員とルイズはすでにセックスしている。
そう思うと、もう――
「濡れてるよ、ルイズ」
指でさらに広げられる。
膣口まで視姦されつつ、ルイズはゾクゾク感をこらえられない。
(恥ずかしいのに……いやなのに……濡れ、ちゃった……)
「びちょびちょだよ、ルイズ。ほら、おしりまでたれてる」
腰を抱えられ、股間を割られる。これ以上ないご開帳だ。
「はは、ルイズはやっぱり、おまんことおしりの穴を丸出しにしてるのがいちばん似合ってるよ」
マリコルヌの嘲笑。それに加わる少年たちの視線。実際にはルイズは目を固く閉じているが、わかる。息づかいや唾を飲み込む音で、男子たちの興奮がわかってしまう。
「い、やああああああ!」
「おや、おしりの穴がひくひくしてるよ? こっちもそんなに見てほしいのかい?」
マリコルヌはルイズの肛門をむにっと広げる。濃いピンクの粘膜が外気に触れ、内部の匂いをわずかに漏れさせる。
ピンク髪の美少女のアナルの香り――若く香しい性のフェロモンだ。
「や、やめ、やめてぇええ」
誇り高いルイズにとって、排泄用の肉穴をさらけ出されるのがいちばん恥ずかしい。貴婦人の矜持が砕かれる。
「三日ぶり……だけど、今日の方が匂いが濃いなあ。いやらしい匂いだ」
マリコルヌがルイズのアヌスに鼻をこすりつけ、クンカクンカとむさぼる。
「だっ、だめえええ!」
舌を感じる。おしりの穴がマリコルヌの舌でかき混ぜられている。
ルイズの性感が高められる。甘い声をとめることができない。
「ひゃ、あああああんっ!」
「ケツの穴を舐められて感じるなんて、どこまで君は雌犬なんだい? それで聖女とは恐れ入ったよ、聖雌犬(ホーリービッチ)とでも名乗ったらどうだい?」
「そんな……雌犬なんて、い、いわないで……」
「いいや、雌犬さ。その証拠に」
マリコルヌの指がルイズの膣に侵入する。
愛液にあふれたそこは容易にマリコルヌの太い指を受け入れた。
「はふっ!」
「ほうら、ここがこんなに濡れてるじゃないか? 大丈夫、今日はこっちの穴をたっぷり可愛がってあげるからね」
なぜならば。
「孕ませてあげるよ、ルイズ」
(あ、熱い、固いのが……)
当たっている。ルイズの大事なところに。マリコルヌが勃起したペニスを押し当てている。
いや。
違う。
ルイズ自身がマリコルヌの腰に脚をからませて押しつけているのだ。
(ど、どうして?)
やわらくてモチッとしている肌の感触を心地よく感じながらルイズは自問する。
(なんで、マリコルヌとエッチすると……こんなに気持ちいいの?)
まるで、サイトの故郷の食べ物――オモチみたいな感触だ。ルイズは本物のオモチは知らないが、白くて、ねばついて、弾力があるモノらしい。サイトがそう言っていた。ちょうどあんな――とマリコルヌを指して言った――感じで白くてモチモチしていて、とても――
(とても――お、おいしい)
ルイズは自分からマリコルヌにしがみついていた。
「じゃあ、ルイズ、入れるよ?」
「や! ま、待って! 待って! きょうは……ああああっ!」
にゅるん、生ペニスを挿入されてしまう。みんな見ている。股間を大きくして、何人かは露出させてこすりながら――ルイズのソコに入れる順番を待っている。
「ル、ルイズ! 今日もよく締まるよ! き、気持ちいい!」
ルイズの膣穴は大きく広げられ、同級生の生殖器を根元まで受け入れていた。
マリコルヌがピストン運動しながら顔を歪ませる。
「マ、マリコルヌ……そんな、奥ばっか……だめええ!」
いまだかつて、男子とセックスするときに避妊具を使ってもらったことのないルイズの膣は、亀頭の粘膜と触れあうことで、快楽のパルスを発し続ける。そもそも、この世界には、薄いゴム製品なんてない。魔法薬で排卵を抑制することはできなくもないが、副作用などが危険なため、医師(ホスピタルメイジ)の処方を受けなくてはいけない。
危険日に中出しされたら、妊娠する確率はかなり高い。
マリコルヌの亀頭がルイズの子宮口をつつき回す。
粘膜同士がチュッチュ、チュッチュとキッスを続ける。
ルイズはあまりの気持ちよさに嫌悪も罪悪感も忘れそうになる。
「あ……あああ……っ! おくぅ……きもち……ぃい……よぉ!」
「ぼくも……気持ちいいよ! ルイズのおまんこ、ほんと最高!」
おなかの贅肉をゆらしながら、腰を動かす。
ベッドを取り囲んだ少年達が結合部のぞき込み、ガン見している。
記録の魔法が使える者が進んで記録係になっているのだ。
また記録水晶が増えることになるのだろう。
「ああああぅっ! マリコルヌ……お願い……奥はやめ……んくうううううっ!」
身もだえし、マリコルヌの責めから逃れようとするルイズ。
マリコルヌはルイズの太腿を抱え、より深く挿入してくる。
「さ、そろそろ、イクよ、一発目……!」
腰の動きが小刻みに、速くなる。射精が近いことが切迫した動きから伝わってくる。
「や、や、やめてえええっ!」
ルイズは声を放つ。
「今日は! 今日はほんとにダメなのおおおおおっ!」