戦闘機のコクピットの中で、唇を合わせた瞬間、確信した。
この人――サイトと一緒にいたい。それだけが自分の望み。
愛してる。
そして、ともに力をひとつにしてエンシェントドラゴンを斃し、世界を救った――
サイトからのプロポーズ。
それは、まさに至福の瞬間。それ以上に幸せなことなどありはしない。
ありはしない、はずだったのに――
「はあ……」
休暇期間中で人気のない学園の中庭のベンチでルイズは溜息をついた。
サイトの浮気が原因ではない。むしろ、最近のサイトはルイズにぞっこんといえる。あの乳牛メイドや、無駄に色っぽい姫様や、けしからん胸を持つハーフエルフとも適度な距離を保ちつつ、一番はおまえだオーラをルイズに向けて送ってくる。(ルイズはタバサをライバル視していない。主として胸的な意味で)
それはルイズにとっては望ましい状況で、溜息などでるはずはないのだ。
なので、その憂鬱さは恋愛が原因ではない。
単純に、体調が悪いのだ。
「まったく……どうして女の子ばかり……不公平だわ」
生理である。もうそろそろ終わる頃で、だいぶ楽になったものの、二日目あたりは起き上がるのも億劫だった。
もちろん鈍感なサイトがそれに気づくはずもなく、風邪をひいたんじゃないかとか、食あたりじゃないかと騒ぎ立て、シエスタに叱られていた。
でも、生理明けは悪いものではない。生命力がみなぎってくる実感があるし、肌もつやつやスベスベになる。自慢の桃髪ブロンドもますますその艶を増すのだ。
(そうしたら、サイトったら、ますますわたしのこと好きになるわ。ううん、もうかなり超好きな感じだから、超超超大好きになるわ……)
などと思いつつ、顔をにやけさせる。その間だけは身体の不調さも忘れる。
「なにヘラヘラしてるんだい?」
無粋な声がルイズの妄想をかき消す。
ルイズは眉をひそめながら顔を上げる。
はたして、そこにはマリコルヌが立っていた。
小太りでちんちくりんの少年で、ルイズにしてみれば同級生という以外に意味のない存在だが、ある事件がきっかけで、ルイズは彼がひどく苦手になった。
「学園内では話しかけないでっていったでしょ――あんた帰省したんじゃないの?」
ルイズはそっぽを向いて、怒ったような声を出す。
「そんな言い方ないだろ? ぼくは友人として心配してあげたのに」
マリコルヌは大げさに両手を広げてみせた。
「ぼくたちの友情の濃厚さはきみもよくしってるだろ? しっかり記録されているんだから――これに」
掌に水晶のかけらを載せてニヤニヤ笑っている。
(ああ、またなの――)
ルイズの胸がもやもやしたものに包まれる。
記録水晶――
以前、水精霊騎士隊の遠征のとき、「サイトの天幕」と「もてない男子組の天幕」を間違えて――しかもネコミミ+きわどい水着姿で闖入し、ルイズも含めて全員泥酔していたために、一大乱交になってしまった――その様子を記録した水晶だ。
水晶は、乱交に参加した男子全員が分割して持っていて、ルイズは彼らには逆らえないのだ。
「こ、この前ので、も、もう、おしまいよ! そういう約束だったでしょう?」
脅されて、全員と順番に――ルイズはその時の恥辱を思い出し、顔を赤くする。
「でも、男って、一週間も経てばもうパンパンなんだよね。もう鼻血がでそうなくらい」
マリコルヌが自分の股間を指さす。そこはすでにもっこりしている。
「そんな……こんなとこでなにいってるの!?」
学園の中庭――今は休暇中で学生の数が減っているとはいえ、白昼だ。
「大丈夫だよ、ほとんど学生は実家に帰ってるし、残っているのは、出動の可能性のあるぼくら水精霊騎士団の精鋭ときみやサイトくらいなものさ」
サイト――
その名前にルイズは反応し、周囲を見渡す。幸い、ルイズの使い魔の少年の姿はない。
「サイトなら、コルベール先生やキュルケたちといっしょに、新しい風石機関の実験に行ってるよ。ほんとはきみも行くはずだったろ?」
そうだ――体調が悪かったから――
二、三日で帰ってくる、そういう話だった。シエスタ、タバサやイルククウ、ティファニアも一緒だ。
「だから、大丈夫だよ」
マリコルヌはルイズに身体を寄せてくる。
ルイズの隣に強引に座り、太腿をなでる。
「いや! やめて!」
「あれ、ふしぎだな? やめて、って聞こえてきたけど?」
スカートに手を入れて、下着に触ってくる。
「だめ! いま、せ……生理なの……だから……」
情けない想いでいっぱいになりながら、ルイズはマリコルヌを押しのける。
「へえ? 生理? 見たい! ていうか、生理まんこにチンポ入れてみたい!」
変態丸出しでマリコルヌが瞳を輝かせる。
ルイズはぞっとする。
「いやよ! 絶対! そんなことされるくらいなら、わたし、舌噛んで死んでやる!」
ルイズの剣幕に本気を感じ取ったのか、マリコルヌもそれ以上は求めなかった。だが――
「しかたないな――じゃあ、口でやってよ」
「ええ!? わかってくれたんじゃないの!?」
「ココを何とかしてくれないと、結局、生理まんこに入れるしかなくなるけど?」
マリコルヌは股間をあらわにしていた。
白昼、屋外、中庭のベンチである。ふだんなら学園の生徒がランチを取ったり、おしゃべりしたり、するところである。周囲の建物から距離があり、適度に植え込みがあるとはいえ――
「早くしてくれないと、気が変わっちゃうかもなあ……」
股間をブラブラさせながら言う。
「く……っ」
ルイズは観念して、マリコルヌの匂いの元に顔を近づける。十代の少年の青臭い性臭が、汗や尿の匂いとまざって、えずきそうな「こゆさ」だ。
舌を伸ばし、亀頭を覆う包皮から舐め上げていく。亀頭全体を口の中におさめ、舌を包皮の中にさしこむ。
「あっ……それ、いいよ、ルイズ」
恥垢のえぐ味が口の中に広がり、嘔吐感が突き上げそうになるが、この味も初めてではない。耐えられなくはない。
包皮を舌と唇をつかって剥いてやる。露出した紫色の亀頭をしゃぶりたてる。特にカリのあたりを丹念に。
「う、うまくなってくね、ルイズ……おおっ」
もともとはサイトのために研究したのだが――今では、騎士隊の少年たちを手早く満足させるために技を磨いている。
唾液をたっぷり含ませた口中に竿を吸い込み、上下に顔を振る。
「す……すご……っ! おおおおっ!」
ルイズはマリコルヌの大ぶりな睾丸を掌と指で転がす。
いっそこれを握りつぶしてしまったら――と思わなくもないが、さすがにそこまではできない――それにここで造られている白いネバネバは大切なものなのだ――
(う……やだ……濡れて……)
経血とは異なる股間のぬるみを感じてルイズは戸惑う。
(こんなことさせられてイヤなのに――どうして濡れちゃうの?)
「ああ、ルイズ、ルイズ、いくよ! 飲んで! 全部飲んで!」
回数はともかく持続力はからっきしなマリコルヌが大きくあえぐ。
ルイズの桃髪をつかんで、強引に腰を振る。
ペニスがルイズの喉をふさぐ。
(や……やああっ! おくち、犯されて……っ!)
「出るっ!」
マリコルヌがうめき、大量の精液を発射する。
どぴゅっ! どくどくどくっ!
ルイズの口の中がまんたんになる。半分飲みこみ、あとは吐き出してしまう。
どろどろの精液。濃くて苦くてたまらなく臭い――
「はあ……よかったよ、ルイズ」
一瞬の賢者タイムに入るマリコルヌは優しい表情を浮かべる。
ルイズは地面に吐き出したものに、靴で砂をかけて隠す。周囲に目をやるが、周囲に人気はないままで、少しホッとする。はやくうがいしたい――この味、匂い――もうイヤ……おかしくなりそう。
「じゃあ、つぎはおしり出して」
「え?」
顔面蒼白になるルイズ。
「一回だけじゃ満足できないよ。解ってるだろ?」
「でも――口でしてあげたら……もうしないって」
「それはおまんこの話。肛門まで生理にはならないだろ?」
「こんなとこで……! できるわけないでしょ!?」
「できるさ。ベンチに手をつきなよ、ルイズ」
マリコルヌは固まっているルイズを促して、ベンチに両手を突かせ、腰を上げさせた。
「こんなの――誰かに見られちゃう!」
「平気さ。さっきも言ったとおり、みんな帰省してるし――先生たちもね」
「で、でも、騎士隊の――」
言いかけて凍りつく。
残っている騎士隊のメンバーは、ほとんどマリコルヌのグループに属している。すなわち――
「納得した?」
「……早くすませて」
ルイズは低い声で言う。
「それはぼくが早漏ぎみなのをDisってるの?」
笑いながらマリコルヌはルイズの突き出した腰をおおうスカートをまくりあげ、ヒップをあらわにする。
「ぜ……ぜんぶ脱がさないで……約束よ」
「解ってるよ……っへぇ、パンツに赤いシミがついてる。なんか、ゴワゴワするな? これ、脱脂綿?」
「……めくったら、殺すわよ」
本気の殺意がこもった声に、マリコルヌも黙り込むが、興味深げな観察は忘れない。匂いを嗅ぐことも。
「こ、興奮する匂いだな……」
言いつつ、ルイズの下着をずらし、アヌスが顔を出したところで止める。
ルイズの肛門の周辺はわずかにぬるんでいた。
マリコルヌの指がルイズの排泄孔を左右に広げる。
伸びる――すでに少年たちと幾度もアナルセックスをこなしたその部分は、ルイズの性感の高まりに呼応して男根を受け入れる準備を始めていた。
「はあ……一週間ぶりのルイズのおしりだ……」
マリコルヌは射精の残りをしごきだし、そのヌルヌルをルイズの肛門に塗り込む。
「あっ……やっ……さっさと……しなさい……よ」
「さすがにココはほぐしておかないとね」
指を中に入れ、ゆっくりかき混ぜていく。抜き差しすることでルイズのおしりが震えだし、白くてなめらかな肌にぷつぷつと汗の玉が浮く。
「あ……あ……やああ……いやああああ……」
「おしりに指を入れてもらって嬉しい? すぐにもっと太いの入れてあげるからね」
指を抜いて、ルイズの尻の山をぐっと左右に開く。くぱっと穴をあけた濃い桃色の肉穴に亀頭を押しつける。
「ほら、ルイズのおしりの穴にぼくのチンポが入ってくよ?」
「あ……ああ……ぃやあ……ひ、ひろがる……ひろがっちゃ……ッ」
子供サイズのルイズのヒップにペニスが入っていく様は、陵辱という言葉以上に的確に表現できるものはない。
根元近くまでペニスが埋まる。
ルイズは結腸のきわまで挿入されて、我を失い、のけぞる。
「ああああッ!」
「どうだい? ルイズ? さんざんイヤだイヤだって言ってたけどさ? 屋外でのセックス最高だろ? 学園の中庭のベンチに手をついて、尻を突き出して、同級生にアナルを掘られてるんだよぅ?」
マリコルヌはルイズをバックから責めながら、言葉でも責めたてる。
「気持ちいいんだろ? こんなふうに犯されるのが好きなんだろ? この雌犬!」
「ああ……やめて……め……雌犬なんかじゃないもん……」
サイトのことをサカリのついた犬呼ばわりしていたことを思い出しながら、ルイズはすすり泣く。
「いいや、雌犬だ。じゃなきゃ、こうもキュウキュウとチンポを締め上げるはずはないね」
ルイズの直腸に性器を埋め、激しくこすりたてながら、マリコルヌは言う。
「どうだい? 雌犬ちゃん? もっと気持ちよくしてほしいかい?」
「や……やああ……はや、はやく、終わってぇ……」
「だめだね! 悪い子は、おしおきだ!」
むき出しのルイズのヒップを平手ではたく。
「あぃっ!」
痛みとショックで動転するルイズ。
「これはきみが素直になるために試練だよ」
パシン、パシンと、強すぎず弱すぎず、ルイズのおしりを叩くマリコルヌ。
「やぁっ……やん……やめ……ぇ」
おしりがじんわり熱くなる頃には、ルイズの身体はくにゃくにゃになり、ベンチに突っ伏していた。
「おお……おしりの穴も柔らかく熟して……最高だ!」
マリコルヌは、ルイズの尻をメチャクチャに揉みながら、ペニスを突き入れる。
「あ……は……ひゃ……めぇ……」
ルイズはよだれをたらしながら、マリコルヌに突かれるたびにわななく。
「どうだい? もういっぺん訊くよ? 屋外セックス、最高だろ?」
「……さ、さいこう……き、きもちいいいいいっ!」
「やっと素直になったね、ルイズ。ごほうびだよ! おおおおおおっ!」
激しくピストンさせるマリコルヌ。ルイズを絶頂に押し上げていく。
「おおおっ、おしりのぉおおお、おくにぃいいいいいッ! おチンポ填ってるぅううう!」
ルイズが淫語を吐き散らす。美少女のアクメは強烈だ。
「いっっっくうううううううっ! いくううううううううっ! おしりでぇ、いっくううううううっ!」
「おほっ、ぼくも……おおおぅ!」
マリコルヌはルイズの腸内に精液をぶちまける。
びゅりゅりゅっ! 濃過ぎる十代男子の精子が、性器ではない、排泄孔に広がっていく――
(あ……ああああ……だめ……こんなことしてちゃ、ほんとに、わたし……)
思いつつもルイズの理性は、肛門性交によってもたらされる快楽に塗りつぶされていく。
(だめよ……わたしは……わたしが好きなのは、サイト……なんだから……!)
それでも、マリコルヌに請われるまま、屋外アナルセックスの第二ラウンドに突入していくのだった――