向かい合ったアルトの身体を洗い出す。
鎖骨のあたりから始め、徐々に下に手をおろしてゆく。アルトは気持ちいいのか、うすく目を閉じている。
胸のふくらみのあたりは掌で円を描くようにした。うん、やっぱりここはふわふわしている。
掌に乳首が当たっている。
お。
なんか、ムクムクって大きくなったような。気のせいかな。
手をずらしてみたが、泡のせいでよくわからない。
指で泡をどけてやると――顔を出した。アルトの左右の乳首。
指でつまんで、こすり洗いしてやる。
「こうへい?」
アルトがおれの顔を見ている。や、やりすぎたか。
「それ、バルガスもやった」
そ、そうなのか。あいつめ――今よりも小さいアルトの乳首をクリクリしていたのか。
なんとなく親近感わくなあ。
それはともかく、アルトもリラックスしているようだし、おれも気負わず、仕事を進めよう。
脇の下とあばらあたりを洗うと、さすがにアルトも身をよじった。だが、顔は無表情のままだ。アルトらしい。
ぽっこりしたおなかを撫で洗い。おへそも指先でほじってやる。やりすぎるとお腹いたくなっちゃうからね、優しく。
その下――は、まだ、心の準備が整っていないので、足の先から洗い上げていくことにする。
小さな足指をていねいに扱う。おもちゃみたいに小さな足だな。足フェチの気分がわかるよ。たしかに、口に含んでもごもごしたいかも。
柔らかな足裏を揉んでやる。ほとんど出歩かないからな――土踏まずもふわふわだ。触っているだけで気持ちいい。
細い足首からふくらはぎをマッサージしつつ、洗い上げていく。た、楽しい……
いよいよ太ももにかかる。どうしても、視線が太ももの奥に向かってしまうので、必要以上に泡を増量し、目隠し作戦だ。
泡まみれにして、アルトの大事な部分を隠し、それから、両手で片方ずつ、太ももをさすった。
内股がえぐれている。ちょっと凹脚ぎみかも。細いけど、でも、すべすべぴちぴちの腿だ。うまそう。
左、右と洗い、名残惜しくて、また左を洗った。このままだと永遠にアルトの太もものこすり洗いを続けそうだ。ああ、それもいいかも……
「こうへい?」
アルトが無垢な瞳をおれに向けている。い、いかん、いかん、いかん。
「す……すまん、アルト。もうきれいになったろ、あとは自分で……」
「ここ、まだ洗ってない」
無造作にアルトが股を開いた。泡の防壁が決壊して、うわあ! ぎゃあ! ひょええ!
「そ、そこは、自分で、洗いなさ……」
「エルフリーデも、葉月もそう言う」
そう、だろうな。いくら女の子同士でも、そこはさすがに……
「でも、洗い方わからないから、いつも、お湯をかけるだけ」
アルトがつまらなそうにつぶやく。
な……そうなのか。それでいいのか。よくわからんが。
「ここ、きれいにしないといけないって、バルガスはよく言ってた」
洗ってやってたのかなあ、バルガス……
アルトを残して塵になってしまって、きっと心残りだったろうな。
そう思うと、アルトを放置することはできない気がしてくる。
「わかったよ。おれが洗ってやる」
「ほんと」
心なしか嬉しそうにアルトが言った。
「ああ。だから、もっと脚を大きく開いて、ちょっとおしりを浮かすようにして」
おれはボディーシャンプーのポンプに手をかけて、ふと気づいた。見慣れないポンプがその隣にある。
外国製のようで説明が読めない。どうやらエルフリーデさんが持ち込んだものらしいな。
どれ、と思って、そちらを手に受けてみる。
透明な粘液だ。いい匂いがして、手触りもよい。どうやら、ボディローションのようなものらしい。
うちの安物のボディシャンプーよりも高級品のように思えたので、そっちを使ってみることにする。美肌研究家のエルフリーデさんのことだから、たぶん害のあるものではないだろう。
粘液を指でかきまぜると、芳香ととともに半透明の糸を引いた。おお、いい具合だ。
「いくぞ、アルト」
「ん」
アルトは無表情のなかにも興味津々な視線を俺の手元に向けていた。
おれは、アルトの股間に指をあてた。
にゅる。
おわ、すべる。
ワレメの中に、指がするっ、と入り込む。
「は」
アルトが気のぬけたような声をだした。
「わ、わりぃ、痛かったか」
「……いたくない」
顔を上気させてアルトは目をふせた。
おや? この反応は?
「もっとやって、こうへい」
「そ、そうか」
今度は落ち着いて、アルトのワレメの左右の土手から洗ってやる。
色素の沈着のまるでない、ふかふかのマシュマロだ。こんなところに、いつかアルトも陰毛を生やしたりするだろうか、そんなの想像できない。
それにしても、すべりのいいボディシャンプーだかローションだな。どっちなんだろう。それでも、指先でこしこししていると、垢が浮かんできたから、効果はあるんだろう。
「ほんとだな、アルト。汚れてるぞ、ここ」
「くさい?」
「いや……くさくは……ないけど」
それどころか、アルトのあそこから立ち上ってくる匂いは、腰にくる。アルトの恥垢がローションにとけて、湯気にまざって――もう、ビンビンになっちまう。
「じゃあ、もっと洗って」
アルトが腰を前に押し出してくる。身体をそらして、手で浴槽のふちをつかんでバランスをとっている。
まるみえ。全部出し。
ああ、もう、おれ、だめだ。
息が荒くなっているのを隠しようもない。ローションをつけた指で、アルトの性器そのものに触れてゆく。
ぷくっとふくらんだクリトリスの鞘を上下になぞる。上にひっぱりあげて、おマメをつつく。
「う」
アルトが息をとめる。かわいい。
鞘を指でつまんで、軽くこすり洗い。鞘のなかの硬い芯が、少しずつサイズをましてゆく感じ。
「はっ、あ……?」
アルトが困ったような顔をはじめて浮かべる。
「こうへい、そこはもういい……」
「そうかそうか」
最初からクリ責めは先走りすぎたか。反省しよう。
場所をずらして、尿道口をこそばす。
「そ、そこも……だめ」
身をよじるアルト。おしっこの穴もだめか。でも、その下は肝心なところだから念入りに洗わないと。
「アルト、すこしがまんしろよ。でないと、もう洗ってやらないからな」
アルトがびくんとなって、それからうなずく。洗ってもらえない、というのはかなりの恐怖らしい。一人で洗うのがそんなにいやなのか……
おれはアルトの性器をつつむ花びらをまず洗ってやった。小陰唇はピンクで薄くて、ほんとうに花弁めいている。ただ、やはり付け根あたりには恥垢がついているので、念入りにこすってやらないと、だ。
使っているシャンプーだかローションだかは、ほとんど泡立たず糸を引くだけなので、状態を確認できて好都合だ。しかも、潤滑性が高いので、アルトも痛みを感じずにすんでいるらしい。
おお、花びらの色が濃くなった。血のめぐりがよくなったんだろうな。
「ん……はっ、はっ、はあ……」
アルトの息も早くなっている。
おっ、穴が、ひくって、なった。肛門も出たりひっこんだりしてるぞ。
そろそろ穴の部分も洗って欲しい……っていうことだろうな。
それに、恥垢をきれいに落とすには、ここもちゃあんと洗ってやらないと。
「アルト、力を入れちゃだめだぞ」
「え……うん」
おれはアルトが倒れたりしないように横から背中をかかえた。右手の中指にたっぷりローションをかけて、それから、指を、アルトの膣の入口に当てた。
これから、ヴァンパイア幼女のおまんこに指を入れちまうんだ。
すごいな、おれ。
「こうへい……」
すぐ間近にアルトのほてった顔がある。目がうるんでる。頬がほてって真っ赤だ。
かわいい。思わず、頬に唇を当ててしまっている。チュウだ。
「あ……」
同時に、指を沈めてゆく。
ローションのせいか、第二関節までつるりと入った。あ、あったけー。でも、せまい。つーか、指一本でキチキチだ。
でも、洗ってやらねば。
抜き差し。
「は……」
回転。
「んぅっ……」
また抜き差し。
「ああ……」
なんだか、動かしやすくなってきた。まさか、アルトのやつ、濡れてきた?
ためしに奥まで探ってみる。処女膜を傷つけないように、優しく、だが。
「う……あ……っ」
アルトが声をだした。すげえ、奥がひくひくしてる。締めつけてくる――
あ、洗わなきゃ。
「アルト、おれは、おまえのここ、洗ってやってるだけだからな」
言いつつ、指ピストンが止まらない。
「う……うん、しってる……よ」
アルトがおれにしがみついてくる。
ああ、だめだ。理性が蒸発。
おれはアルトの唇を奪ってしまう。
アルトは嫌がらない。といって、なにもしてこない。あたりまえだ。
おれが舌を入れると、そのまま受け入れた。
舌をからめる。アルトの小さな口のなかをおれのべろと唾液でいっぱいにする。
指にあたる感触がモチモチしてきた。充血して、ふくらんで、でも濡れて、さらに湿潤になる。指を二本にしてみる。入った――処女膜、大丈夫かな。
「ん……う……んんっ」
アルトが鼻を鳴らした。痛いのかもしれない。
唇をはなして、指もぬく。
「ごめん、痛かった?」
「ちがう。息、苦しかったから」
ほっとする。
「でも、アソコもひりひりする。こうへい、見て」
おれは指先を見て、どきりとする。赤いものが薄くだが、ついている。
やっぱり膜を少し傷つけたらしい。
アルトを浴槽のふちに腰掛けさせ、脚を広げて、膣口をのぞきこむ。
赤い粘膜がローションにてらてら光っている。その奥の膜には小さな穴があいていて、すこし形がゆがんでいる。穴の一部が裂けたみたいだ。
「ごめん、アルト、痛かっただろ」
「へいき」
アルトは感情のこもらない声で――それでいて情熱的に言った。
「でも、なめて、治して」
命じるのになれた者の口調。でも、どこかすがるような――
おれは無言で舌をそこにあてた。
アルトの穴を。恥垢の浮いた粘液ごと、なめまわした。
舌先が膜にふれる。唇で覆う。吸う。すする。
「んっ、くっ……」
アルトがおれの頭を手ではさんだ。
鼻でクリトリスを押す。お湯の匂い、アルトの匂い、少女の性器の匂い。頭のなかにかすみがかかって、もう何も考えられない。
おれは舌をアルトの中に押し込んだ。膜を押す。
「こう……へい……っ」
アルトがのけぞった。
膣が収縮して、熱いしぶきがおれの顔にかかった。
イッたらしい。子供なのに。
アルトはおれの頭をかかえこむようにして、熱い息を吐いている。
「こうへい……こんどは、こうへいの……飲ませて」
立場が逆転だ。
今度はおれが浴槽のふちに腰掛けて、アルトがその前に座っている。
股間にそそりたつイチモツがよほど珍しいのか、アルトはしげしげと見つめている。
「おもしろい」
指でつついては、反応を確かめる。
生殺しだ。
「お、おい、アルト、いいかげんに」
「どうしたらいいの」
真顔で訊いてくる。
「葉月はどうやってるの。教えて」