「くっくっくっ……だいぶ慣れてきたね、唯ちゃん」
長岡芳樹は右手でホールドしたビデオカメラで、唯の顔を舐めるように撮影していた。
「んふぅ……はぷ……しゃぷ」
おだんご髪の美少女が懸命に舌を動かしている。まぶたをうっすらと閉じ、耳たぶまで真っ赤に染めている。
「くっくっ……まさか、唯ちゃんがこんなにフェラ好きになるとはねえ……」
芳樹は贅肉のたぷたぷついた自分の臀部をぴしゃぴしゃ叩き、身体をわずかにそらした。屹立したペニスの角度がかわり、それにあわせて唯が顔を寄せてくる。舌先を竿の裏筋にはわせ、つつうと舐めあげる。
「おお……いいよ。三日フロに入ってないけど、ぼくのチンポ、どうだい? おいしいかい?」
赤黒い亀頭にからみつく唯の舌の動きを克明に磁性体に記録しながら、芳樹は問いを発する。
唯は芳樹を見上げた。大きくて、うるんでいて、哀しげな瞳だ。
「芳樹くんの味……唯、好きだよ……」
「ほんとうかい? ムリ、してるんじゃないかい? べつにいいんだよ、ほんとうのこと言ったって。自分でもきっついなあ、と思うもんね……くくっ」
「そんなこと……」
唯はまつげの長いまぶたを伏せて、つぶやいた。その唯の表情を鑑賞しながら、芳樹は言葉をつづける。
「唯ちゃんのビデオや写真はけっこう撮らせてもらったからね。ぼくとこういうことをするのがイヤなら、もういいんだよ。ぼくもそろそろ作品として発表したいし」
ぴくんと唯が反応して顔をあげる。
「よ、芳樹くん……だれにも見せないって……だから、唯は」
腕を伸ばし、唯の横顔をビデオでとらえる。どの角度から撮っても唯は最高だ。おびえ顔は特に。
「じゃあ、もっと撮りだめしようか。新しい素材が増えたら、編集したりいろいろしなくちゃならないから、発表は先になるよ」
にやにや笑いながら言う芳樹を唯はすがるような目で見つめた。
「ぜったいひとに見せたりしないよね……ね」
「それはどうかなあ……唯ちゃん次第だよ。ぼくが言ったとおりにしてくれれば、考えてあげてもいいよ」
「……言うとおりにする……するから」
「じゃあ、これがすんだら写真撮影するよ……唯ちゃん、続けて」
芳樹は腰を突き出す。唯は観念したように口をひらき、ペニスをくわえた。
「先っぽを舌でツンツンして……ああ、うまいよ、唯ちゃん。次は――カリのところをくわえて」
命じるままに唯は動く。まさに肉人形だ。芳樹は高まっていくものを感じながら、さらに命じる。
「奥まで飲み込むんだ。そう、唇をしぼって、舌をからめて、ぎゅっぎゅってしごくんだ」
思わず腰が動いていた。唯の髪をまとめたリボンがゆれて、唯のたまらなく甘い匂いがたちのぼってくる。このリボンを解いたら――だめだ、それは絵的にもっと後までとっておくんだ。芳樹は衝きあげてくる欲望を適度にいなしながら、それでもフィニッシュに向けて動きをはやめていく。
唯の口をめちゃくちゃに犯している。そのシーンを撮影していることに喜びは感じるものの、絵そのものには不満がある。ブレブレだ。むろん、ライブ感があるからこれはこれで味があるが、いつもいつもこうでは芸がない。
でも、今日は――
「ゆっ、唯ちゃん、そろそろ出すよ――おくちの中に出すからねっ! くぅっ!」
ガクガクガクッと腰を打ちつけ、唯の愛らしい唇のなかにペニスをねじ入れる。
「んぐっ! んうううっ」
唯が涙をためながら、耐えている。その口のなかに、芳樹はまず一回目の欲望を吐き出した。
「……さあ、いつものように、唯ちゃん、全部飲むんだよ。そうしたら、撮影、しようね」
唯をソファに座らせて、芳樹は撮影を開始する。やっぱり芳樹が好きなのは銀塩カメラだ。カメラのシャッターがパシャッと落ちる感覚がたまらない。
あらかじめ用意してある撮影用の白熱灯をともし、部室を明るくする。フラッシュだけだと肌の質感が飛んでしまうからだ。
「じゃあ、唯ちゃん、膝をたてて、脚を開いて」
芳樹はモデルに指示を出す。
制服姿の唯は、ためらっていた。どんなに回数をこなしても、カメラの前で脚を開くのには抵抗があるようだ。そこがまた唯のいいところなのだが。
「早く、唯ちゃん」
「う……うん……」
ソファの上で唯はおずおずと腿の角度をかえていく。短いスカートがじょじょにめくれて、白い太股があらわになる。そして――その間にある果実も姿をあらわす。
唯は――下着をつけていない。
「くくくっ、唯ちゃん、ノーパンなんだ!?」
「だって……芳樹くんがそうしろって」
唯が顔を真っ赤にして訴える。
芳樹はピントをあわせながら、笑いだす。
「そうだったっけ? おぼえてないなあ……。唯ちゃんって、変態なんじゃない? 学校にノーパンで来るなんて」
「ひ、ひどいよ……」
唯が泣きべそをかきかける。太股も閉じてしまう。
「ああ、だめだめ、ちゃんと開かなきゃ――ごめんごめん、ちゃんと言いつけ守ったんだね、えらいえらい」
「……うん」
あわててフォローすると、唯はかすかにうなずいた。
芳樹はさっそく撮りはじめる。唯の顔と――そして太股の間のワレメ――その両方を。
シャッターの音がするたび、唯の身体がピクッと動く。撮られていることを意識しているのか、表情も硬い。
「でも、今日は風が強かっただろ? スカートめくれなかった?」
「手で押さえながら歩いていたから――」
唯が答える。芳樹には目に浮かぶようだった。顔を赤くしながら、スカートを押さえて歩く唯の姿が。ああ、それを撮っておけばよかったと後悔さえ感じる。
ああ、そうだ、今度は屋外で撮影しよう、と決心する。ワレチラだ。ボートに乗るのもいいかもしれない。向かい側に座って、スカートのなかのワレメを撮影するのだ。
芳樹はいろいろ妄想しながら、唯を撮りつづけた。不思議なもので、そうやって妄想しているほうが楽しいし興奮する。目の前で股を開いている唯に対しては、自分でも驚くほど冷静に対処できるようになっている。被写体――それ以上でも以下でもない。
「じゃあ、自分で広げてみて」
「う……うん……」
唯はためらいがちにうなずくと、開いた脚のあいだに指を持っていった。左右からビラビラを押さえるようにして、くいっと開く。
これを最初やらせるのには難儀をしたものだ。唯は自分のその位置をちゃんと知らなかったのだ。芳樹が文字どおり手取り足取り教えて、やっとできるようになったのだ。
「これで……いい?」
おのれの恥部を大きく露出させて、唯が訊いてくる。顔が真っ赤だ。フェラのあと、うがい&消毒がてらに飲ませた焼酎が効いてきたのかもしれない。
芳樹は近づいて、唯のその部分を接写する。ピンク色の粘膜は、ほんのひと月まえに処女を失ったばかりだというのに、以前より格段に艶を増しているように見えた。唯も撮影されることを覚悟しているのか、陰毛をきちんと手入れしている。
はじめての撮影の時よりも、ずっと垢抜けて、鑑賞に耐える性器になっている。
「ああ……よく見えるよ、唯ちゃん。いやらしい穴がばっくりと開いてる」
シャッターをおろすたびに、まだ唯は身体を震わせている。が、その震えはさっきとはやや趣がちがっているようだ。それは、シャッターに合わせて、粘膜が、ひくっ、ひくっ、と動くことでもわかる。同時におしりの穴も収縮を繰り返している。
「すごいよ、唯ちゃん。おまんこがひくついている。もしかして、撮られて感じてるの?」
「そんな……こと、ない」
唯は否定するが、ひくつきはさらに顕著になる。そして、透明なしずくがとろりとあふれてきて、唯の嘘をあばいてしまう。
「あそこから、おつゆがたれてきたよ? ほんとに感じてないの?」
濡れた局部にレンズを近づけながら芳樹は訊ねる。唯の小鼻はすでにひらいて、呼吸も荒くなっている。
「そうか――唯ちゃん、シャッターの音で興奮するようになっちゃったんだ。やっぱり、変態だね」
「ち……ちがうよ……唯、ヘンタイじゃないもん」
否定する言葉もかすれがちだ。
芳樹は舌なめずりした。
「ふうん……じゃあ、唯ちゃんが変態じゃないことを証明してもらおうかな」
立ちあがった芳樹を唯は不安げに見あげた。
「ど、どうするの?」
「唯ちゃんも立って、ほら」
芳樹は唯を立たせると、スカートをたくしあげさせた。口にくわえさせたいところだが、残念なことにミニスカートなのでそれはできない。しかたがないから、少し無粋だが裾をウェストのところにはさみこませて、たれないようにする。
下半身まるだしの唯の立ちポーズだ。パンティを穿いていない以外は制服もソックスも靴もふつうのままだから、実に不条理な感じだ。さらには、そこは学校の写真部の部室で、ドア一枚へだてた廊下をいまも誰かが通っているかもしれないのだ。
かわいい陰毛がこんもりと茂っている。むっちりとした唯の下半身は、宇宙人のようなモデル脚とちがって、ちょうどよいボリュームだ。
「じゃあ、そのまま脚を開いてみて」
「え」
「肩幅くらいでいいから」
「う……うん」
唯は言われたとおりにした。幅をやや広めにとる。
「じゃあ、唯ちゃんはそのままで――いや、おしりをぎゅっと握っていてくれる?」
「こ――これでいい?」
唯がおずおずと自分のヒップに手をやる。芳樹は後ろにまわってそれを確認する。唯の手はただそこに触れているだけだ。
「もっと強めに握るんだ。ぎゅっ、と」
「こ、こう?」
芳樹の意図がわからないままに、唯は指に少し力を入れたようだ。ヒップの山の形がすこしかわる。
「そう。そのまま、ちょっと左右に広げる感じで――そう、よくできました」
「なんだか……おしりがスースーする……」
頼りなげに唯がつぶやく。
「そうだろうね、おしりの穴がちょっと開いているから」
「えっ」
あわてて手をはなそうとする唯を芳樹は叱りつけた。
「だめだよ! ちゃんとポーズをとらなきゃ! これは唯ちゃんが変態かどうかを確かめるテストなんだからね」
唯がまたもとのポーズにもどる。顔には不安そうな表情が浮かんでいる。
「芳樹くん……なにする気?」
「なに、このままで撮影するんだよ。唯ちゃんはそのままで、絶対に動いたらいけないよ」
芳樹は釘をさすと、唯の足もとにかがんでシャッターを切りはじめた。フラッシュも焚く。
「なっ……なに……?」
真下からの光に、唯はとまどいを隠せない。
「すごい構図だよ。唯ちゃんのおまんことおしりの穴がいっぺんに見えてる。ほら、もっと脚を開いて!」
シャッターを切りまくる。光が明滅する。
「おしりをもっとひろげて――そう! 肛門がぱくぱくしてるよ。自分でわかる?」
「そんなトコ……撮っちゃいや……」
唯は震え声を出しつつ、わずかずつ前傾していく。無意識の行動らしい。
「唯ちゃんのおまんこが口をひらいて、おつゆがたらたら――あっ、レンズにまでたれちゃったよ?」
「やだ……やだあ……」
唯の指がもぞもぞしはじめる。おしりの山を自分で揉むようにしている。
「唯ちゃん、指を動かしちゃだめだよ。がまんするんだ」
「ん……うう……」
歯をくいしばっている。シャッターの音とフラッシュの明滅に合わせて、唯の脚がぶるぶる震えはじめる。
「すごいよ? 唯ちゃん、自分でもわかる? たれてきたおつゆがどうなってるか――床を見てごらんよ」
唯のふたつの靴のちょうどまんなかに、ぽつ、ぽつ、としずくの跡ができている。その跡はあとからあとから増えていく。
「大洪水だよ、唯ちゃん。やっぱり、唯ちゃんはエッチな写真を撮られるのが大好きな変態なんだよ」
「ち……ちが……」
言いつつも、唯はおしりをくねらせはじめている。指はもう自制しきれずに、局部へと移動したそうに動いている。
「触りたいんだろ、唯ちゃん? 認めたら、触らせてあげる」
芳樹はシャッターをおろしながら、唯にささやいた。
「唯はエッチな写真を撮られるのが大好きな変態です――って言ってごらん?」
「ゆ……ゆいは……」
少女は桜色の唇を震わせた。白い八重歯がのぞく。
「エッチな写真……撮られるのが……だいすきな……ヘンタイ……ですっ」
「よおし、よく言えました。触って、いいよ」
「はあっ!」
唯は餌にとびつく仔犬のように声をあげると、指を自分の性器のとがりに当てた。同時に、後ろの穴もいじりはじめる。
「んくっ! んんんっ!」
「いいよ、唯ちゃん、そのままオナニーして」
唯はソファによりかかると、おしりを突きあげた。芳樹が見ていることも気にならない――というより、撮られていることを充分意識しつつ、唯は指をつかっているようだった。
「はあっ! ああっ! 気持ち……いい、よおっ!」
唯はクリトリスとアヌスを同時に虐めながら、白い縦割れの桃を振りたくった。
「唯ちゃん、撮られてるのわかる? オナってるとこ、写真に撮られてるんだよ?」
芳樹は息を荒げながらシャッターを押しつづける。フィルムが尽きると、別のカメラに取り替えて、途切れることなく撮影を続ける。
唯はシャッターにあわせて、あからさまに腰をつきあげる。まるで、シャッターがピストン運動であるかのようだ。
「撮ら……れてるっ! 芳樹くんに……写真をっ! 唯の、いやらしい……んあっ! おまんこの写真……っ! おしりの穴をひろげて――いじってるとこまでっ!」
唯は指を膣とアヌスに同時に沈めていた。動かしている。
「芳樹くんに……っ! 入れられてる……っ! おまんこも……おしりも一緒に……っ! あああっ! もっと、もっと撮ってぇっ!」
「唯ちゃん、すごいよ! すごいの、撮れてるよ!」
憑かれたように芳樹はシャッターを切る。このいやらしい唯の姿を永遠に刻みつけるために。
「あああっ! よ、芳樹くんっ! き、きてぇっ! 唯に、してぇっ! いやらしいこと、いっぱい、いっぱい!」
泣きながら唯がせがむ。指で自分自身をいたぶりながら、芳樹の男根を求めて身体をくねらせる。
「だめだよ、唯ちゃん、自分の指でイクんだ。あとで、たっぷりしてあげるから――!」
唯が半泣きで芳樹を振りかえる。
「ほんと? あとで……ちゃんと……してくれる? 唯に、エッチなこと……っ!」
「するよ! 唯ちゃんが泣き叫んで、もう許して、と言うくらいにしてあげる」
「やく……そくッ……あああっ! いくっ! いっちゃう! 唯、いっちゃうよぉっ! うああああああッ!」
全身を痙攣させ、唯は自分の指で最後の階梯までのぼりきる。激しくわななきながら、股間からいやらしい液を吹き出させた。
「ああ……潮までふいて……唯ちゃん……なんていやらしい」
シャッターを切りつづけながら、芳樹は手もつかわず射精していた。すさまじい快感だ。実際に唯に挿入するのとなんらかわらない。いや、それ以上かもしれない。
「はあ……はあ……」
唯がソファの上に倒れこんで、ぐったりとしている。
芳樹は撮りおえたカメラの片づけを始める。
そんな芳樹を唯は見つめている。
「芳樹くん……もう、撮影しないの?」
「ん? もっとしたいの? 唯ちゃんは」
ケースにカメラをしまいながら芳樹は訊く。唯は顔を赤らめる。
「でも……だって……」
「唯ちゃんは、いやなんじゃなかったの? 撮影が」
「えっ……」
唯は甘えるように芳樹を見て、それから目をふせる。
「恥ずかしいけど……芳樹くんがもっとしたいなら、唯……」
「そろそろ時間だな」
芳樹は腕時計を確認した。そのタイミングを見はからったかのように、部室の扉がひらく。
どやどやと学生服の男子が入ってくる。ひとり、ふたり、三人、四人、五人――
唯はソファの上で凍りついた。