「くひっ! ひぅっ! ひゃっ、ひゃめっ!」
「だいぶ指を飲み込むようになってきたぜ、葵ちゃん?」
ローションをまぶした男の指が葵の肛門に差し込まれている。
最初、肛門のふちをなでられるだけでも厭でたまらなかったのに、今や中をほじられて声ががまんできなくなっている。
葵はおしりを突き出すようにして、立っているのがやっとだ。
もともと葵はアナルの感覚を開発されてはいなかった。皆本との特訓の夜、挿入を試みたのだがうまくいかなかったのだ。
(おしりでするなんてまともちゃう。あれは薫の担当や。ウチはお豆がええねん……)
けっきょく、葵はアナル処女のままだ。むろん前の方もだが。
むしろ、うまくいかなかったということから、忌避する感覚の方が強い。皆本が相手なら触られるくらい我慢はできるが、おしりでエッチなことをするなんて、ありえないと思っている。
だから、指を押し込まれることで無意識に排除したいという反応が働き、それがESP波を生み出す。E−ESP影響下においては、そのESP波が快楽中枢を刺激してしまうのだ。
つまり、葵は自分自身の超能力によって、「おしりの穴にモノを入れられると感じる」体質になってしまっている。
嫌悪感や羞恥が強いほど反動で快感も強くなってしまうのだ。
「うそや……うそ……おしりの穴で気持ちええなんて……ウチそんな子ちゃうのに……ぃっ!」
ぐにぐに、直腸をかきまぜられ、葵は思わず括約筋を絞る。
「うひゃひゃ、すげー締めつけだぜ、葵ちゃん。そんなにウンチの穴が気持ちいいのかーい?」
警備隊長が指を中で動かしながらからかうように言う。
「おいおい、オメコもキュンってなって、エッチな汁がたれてきたぜー?」
「いやや、そんなん、ウソやーっ!」
「ほんとだって。太股にたれていってるぜー?」
「ウソや……」
葵はしかし自覚していた。おしりしかいじられていないのに、そのあまりの気持ちよさに、アソコがヌルヌルしてしまっていることを。
「このまま激しくピストンしたら、葵ちゃん、ウンチ穴でイッちゃうんじゃねーのー?」
「イッたりせえへんもん、ウチ……ウチ……ひゃあああんっ!」
警備隊長の指が激しく抜き差しされ、葵の頭の中が真っ白になっていく。
摩擦による刺激と、ESP波の変換による快感が相乗効果を増していく。
葵の身体の中の匂いがあたりに漂い始める。
「小学生のウンチ穴はもっとクサイかと思ってたが、葵ちゃんのはいい匂いがするぜー? んーミントの香りかなー?」
そんなわけはない。健康な10歳児のおしりの穴の匂いなのだが、そんなふうに言われるとさらに葵の羞恥パラメータがアップして、結果として快感が増して行ってしまう。
「厭やあッ! やぁっ! んっ、んっ、んっ、ひぃんっ!」
ガクガク膝が震える。もう立っているのもつらい。アソコからあふれる愛液はもう脚の下の方までたれてきている。
「葵ちゃん、いいカオだねー? よだれたらすほど気持ちいいのー?」
「ひふっ! ひゃぁんっ! やっ、やん、やん、やんっ!」
葵は答える気力もない。おしりの穴の感覚だけが大きくなって、すべてを飲み込んでいく――
「うわ、ほんとイッちまうよ、この子。ウンチ穴、ぎゅんぎゅんしぼって、必死だわ。カメラさん、ちゃんと撮ってあげてよー」
おもしろがって警備隊長は葵の尻をピシピシ叩きながら、さらに激しく尻穴をほじくり倒す。それを接写するカメラ担当。
「いたっ! いひっ! ウチ、おしりッ! おしりでッ! いややのに……いややのにぃッ!」
膝が崩れる。警備隊長が葵の胴を軽々と抱きとめ、さらに指の動きを速める。
「ぃやーっ! ぃややっ! あんーっ! はっ、はっ、はっ、うぁっ! あああああああッ!」
体重を自分で支える必要がなくなり、葵は脚をひくつかせながら、何度も痙攣する。
「いっ、い……いィ……っ!」
目が裏返る。イッている。
葵の身体がぐったりとなる。ほとんど気絶するくらいの快感だったようだ。
失禁したかと思うほど、葵の股間は分泌物で濡れている。
「なかなかいい表情が撮れたぜ。葵ちゃん、すっかりおしりの味を覚えちまったなー」
男は葵の中から抜いた中指の匂いをすんすんと嗅いだ。
「んー、ナイススメル。たまらんね、野上葵ちゃん」
見守っていた男たちの喉が上下する。葵の匂いが周囲にはたちこめている。男達は黙々と服を脱ぎだした。
警備隊長もズボンのジッパーに手をかけた。
「じゃあ、そろそろ、オチンチンとのふれあいタイムといきましょーかね」