薫 その2
「う、くっ……くそぅ」
薫はパンツの上からワレメを刺激されていた。
広報担当者の指は執拗で、ねちっこかった。上から下、下から上と何度も、何十度も往復する。
(自分で触るのと違う……っ)
どうして反射的にサイコキネシスで相手を吹っ飛ばそうとしてしまい、その度に背筋にとてつもない電流が走り、勝手にワレメがヌルヌルになっていく。
広報担当者は愛撫の合間に携帯電話をチェックする。
「把握、把握っと」
画面に指示が出ているらしい。その通りに薫の身体を刺激する。
「あっという間にスレが埋まるな。この祭状態だと、評判を聞きつけて、どんどんお客さんが来るぜ」
言いつつ、薫の細い内股を押し広げにかかった。
「なに、すんだよ……っ!」
「小学生の陰唇をパンツからはみ出すくらい左右に広げながらクリいじり、というリクエストでしてね」
「なっ、なんだよ、そのマニアックな責め方は!」
「あなたも公務員なんでしょう? 納税者の言うことはきかないとね」
男の手が薫の陰部、大陰唇を外側から引っ張る。
「ひっ」
自分が広げられるのを感じる。
「はは、きれいなサーモンピンクが見えちゃってますよ?」
「やめ……ろっ!」
いつもならちょっと念をこめるだけで吹っ飛ばせる。だが、それをすると、今の薫は性感が増進してしまう。
だから、もがいて抵抗するしかないのだが、そうすると薫はしょせん10歳の女児に過ぎない。拘束具を引きちぎることなどできないし、屈強な大人の男たちに組み敷かれたらされるがままになってしまう。
指が薫の股間で蠢く。
「広げるな……っ、くぅっ」
薫の性器が左右に広げられる。そこにライトが当たり、カメラが近づく。下着はまだつけたままだが、陰唇はハミ出ている。
「クリちゃん、ここかな? おお、ポッチ発見」
指が、薫の敏感な芽をさぐりあてる。
背筋に電流が走り、薫はのけぞる。
「いやっ! やめっ! いぎぃっ!」
またも無意識にサイコキネシスを使おうとしてしまい、増幅した性感がリバウンドする。奥歯を噛みしめてもこらえようのない声が漏れ出す。
ESP波の強さが半端ないだけに、変換される快感の量も莫大だ。また失神しかねない。
男の指が薫の突起を摘んで、こすりたてる。
布越しだが、その責めは的確で、執拗だった。
薫は目を閉じる。触られているところを見ていると、おかしくなりそうだ。だが、目を閉じるとその分感覚が研ぎ澄まされてしまう。
「ふふん、そろそろおまんこを見せてほしいとな? 把握把握っと」
携帯電話の画面に返事をして、男は薫の下半身に向き直る。下着をずらして、ワレメが半分見えるようにする。
薫のクリトリスが男たちの視線とカメラにさらされる。
精一杯充血していても、その頭部がかろうじて包皮から覗く程度の小さな肉芽だ。
「ちっちゃなクリちゃん、発見っと。次のご指示は、クリのローター責めっと」
モーター音。
小型のローターが男の手にあらわれる。
「な……それをどうする気だよ」
薫はオヤジ知識の持ち主だから、それが何であるか、用途もわかっている。だが、実際に自分に使われることになるとは思っていなかった。むしろ、他の女の子に使ってみたかった。
「クリちゃん剥こうね」
男は笑いながら、薫の包皮をずらし、ピンクの肉芽を露出させる。
「あ……あ……」
そこにローターが近づけられるのを薫は見つめていた。その表情まで、しっかり撮られている。
おびえと期待――そんなふうに視聴者からは見えたかもしれない。
包皮から完全に飛び出した肉芽に、ローターが接触する。
薫の最も敏感な部位に強い振動が流れ込んでくる。
カッ、と白い光が見えた。
「いひぃーっ! やあああっ!」
薫は内股の肉をぷるぷるさせて、絶叫した。
「いやはや、すごい反応ですねえ」
ローターを押しつけながら男があざ笑う。
「薫さん、自分でいじっていたでしょう? 普通の小学生とは反応が違いますよ」
クリトリスからもたらされる刺激で、薫は答えるどころではない。
こらえてもこらえきれないESP波が脳内で反響し、性感をさらに強めて、増幅しあう。
腰が勝手に動いてしまう。突き上げるような動き。
小学女子児童の腰振りダンスだ。
気持ちよすぎる。言葉にならない。
「やだっ! だめっ! クリは、クリはだめっ!」
「そうですか? でも、あそこからどんどんオツユが出てきてますよ?」
「ひぃっ!」
下着がべとべとだ。布に隠されているワレメの下半分も形が透けてしまうほどだ。
「こうなったら、もう穿いてる意味ないですね。みなさんじれまくってるし、ご開帳といきますか」
男は薫のパンツを脱がしていく。薫も自分から腰を浮かして、されるがままだ。抵抗などできないし、それにべとべとのパンツは気持ち悪い。
下半身が完全に裸になる。すぅすぅする。粘膜がほてっているからなおのことだ。
「これがレベル7の特務エスパーのおまんこですか。さすが小学生、真っ白ですなあ」
携帯をチェックする男の唇がゆがむ。
「おーおー、みんな大喜びですよ。さて、小学生の生まんこ、どうしたいですか?」
>>くぱぁ!
>>くぱぁ、見せて
>>くぱぁよろしくです
「みなさん、くぱぁをご所望ですよ」
ネット経由で薫を視姦する男たちの数は数千――いやそれ以上かもしれなかった。専用スレッドが乱立、動画サーバへのリンクが張られまくり、ミラーがどんどん立ち上がっている。
実はこのとき、B.A.B.E.L..側からもトレースが始まっており、情報封鎖の対応がなされていたが、とてもではないが追っつかない状況だった。ひとつのサーバを潰してもその時にはすでに複数のミラーに転送されており、そこへの誘導がすぐさまおこなわれるという始末だった。
超高速データ通信網が発達しているがゆえ、一度流出したデータは取り返しがつかない。
薫の「くぱぁ」もそうだった。全世界に一気に解禁されてしまう。
>>キター
>>ピンクのおまんこ、キター
>>ビラビラちっせ、小学生まんこ
>>薫ちゃん、おまんこ綺麗すぐる
発狂したかのような書き込み。その中に英語や中国語、ハングルも混ざり始める。
「全世界が熱狂、ってとこですかな?」
薫は、その部分を押し広げられていることを自覚していた。その部分をすっかり視られていることも。
だが、抵抗を意識した瞬間、ESP波が変換されて快感に変わってしまう。
粘膜が広げられすぎて、痛い。だが、それさえ気持ちいい。内臓をめくりあげられて、観察されていることにさえ、ぞくぞくする。
(あ、あたし……エロいことされてる……されてるんだ! みんなにアソコ見られちゃって……)
かつて自分が愛読していたエロ本のシチュエーションを思い出す。
(あんなふうに、あたしも……みんなに見られながら……ッ)
ぞくぞくっ!
「おやおや、薫さん、ビラビラが充血してきましたよ? そんなに見られて興奮しましたか?」
男の指が侵入してくる。薫の中に。
「さすが小学生、濡れてても指一本ってところですね」
ローターでクリトリスを刺激されながら、膣には指が出たり入ったり。
「あああッ! やめてっ! そんな……っ! くぁっ!」
自分の中に別の物体が出たり入ったりする感覚に、薫は身もだえする。どうすればいいのか、わからない。抵抗すればさらに気持ちよくなり、さらにわからなくなってしまう。
「あっ、あっ、あっ、あんっ! はっ、あっ、あっ!」
「さて、みなさん、薫さんがイクところを見たいそうです。イクってわかりますよね? イケますか?」
男はさらに激しくクリトリスをこすりたてる。それだけでなく、膣内も刺激する。
処女膜を通過した指が薫の肉壺のヒダをぐりぐりと刺激する。とてつもなく気持ちよくなってしまう薫。声をこえらることはもう忘れていた。
「ひゃっ、ひゃめっ! それ、りゃめ、りゃめええっ!」
薫の膣から透明な愛液がだだ漏れだ。クリと膣内を刺激されるたびに、ぷちゅぷちゅ分泌する。
「はははっ、小学生が指マンで昇天ですか。世も末ですなあ。これだからエスパーってのはけしからんのですよ」
「はうわっ! はわっ! はぅぅぅんっ! ひぃっ! ひゃっ、ひゃはっ!」
薫は最初のクライマックスを迎える。強制的に迎えさせられてしまう。
「ひっ、ひくっ! ひっちゃう……! やだぁっ! ああああっ! みな……もとぉっ!」
ぷしゃああっ!
薫は叫びつつ、全世界の変態どもの前でイキながら失禁した。