「おい、知世、なにしとんねや。予告、はじまっとるで」
「――まあ、どうしましょ。わたくしったら、撮影につい夢中になってしまって」
こほん。
「大道寺知世でございます。またまた次回の予告をさせていただきます」
「あわてて気どったかて遅いわい」
「なんということでしょう、レイプ犯たちの正体がさくらちゃんのおとうさま、おにいさま、そして雪兎さんだったなんて!」
「みえみえやっちゅうねん」
「反撃の糸口もみつからないままに、おとうさまの牡の器官が、さくらちゃんの未成熟な花びらに押し入ろうとしています」
「……牡のキカンって……あのなあ……なんちゅうボキャブラリーもっとんねん」
「さくらちゃんは、この大ピンチを切り抜けることができるのでしょうか?」
「主人公が親父にやられてええわけないやろ! ぜったいにさくらは逆転するわい!」
「――そんなわけで、たったいま届いたホットな映像をひとコマだけお届けしますわ」
「ちょ……ちょいまてっ! さ、三本ささりまくっとるぞ!?」
「それでは、みなさん、また来週お会いいたしましょう」
「さくらぁ〜(泣)」