うたかたの天使たち 外伝
美耶子のお仕事シリーズ Part6

 「美耶子のバレンタイン大作戦」

 



 クリスマスが終わってほっとしたのもつかの間、独り者にはつらい季節がやってくる。

 二月十四日、俗に言う聖バレンタインデーだ。

 誰が始めたのか――ってお菓子業界が始めたに決まっているが、このキャンペーンはいまやすっかり定着した。

 だが、安心してほしい。

 会員制ネットテレビ放送局・ロリTVはそんな人々の味方だ。

 ロリTVは、ご存じのとおり、十三歳未満(プレティーン)の少女がたくさん出演する、男性向けエンタテインメント放送局だ。

 サーバと運営会社がロリ合法の国・ロリーナ共和国に設置されているため、少女のヌードや過激なシーンをノーカットで配信している。

 いまや日本のテレビでも「子役」の裸――乳首やおしり、ワレメまでは放送OKとされている。子役の「お宝映像」は、グルメやお笑いのように、視 聴率争いのための武器になっているのはいまや常識だ。

 だが、それ以上のシーン――ぶっちゃけると性器接写やガチの挿入シーンとなると、さすがに放送に乗ることは少ない。

 そういったシーンを全部見せてくれるのが「ロリTV」なのだ。

 もともと「ロリTV」を立ち上げたのは芸能界のカリスマプロデューサー・窪塚ユウイチだ。

 彼が手がける人気ドラマのメイキングが配信されるというのが、ロリTVのウリだった。子役やアイドルたちが「オモテ」の世界で輝きを放つため に、「ウラ」でどんな努力をしているのか――具体的には撮影中のぽろりシーンや、着替えシーンなど――さらには過激なカラミの撮影シーンなどを公 開したのだ。

 実際に地上波で流れるドラマではベッドシーンといっても実際につながっているところは見せないが、撮影では、JS子役がばっちりナマ本番をして いる――なんてところをコンテンツ化したわけだ。

 そんなわけだから、ロリTVは爆発的に視聴者数を増やした。さらに、潤沢な予算をつかって、さまざまな番組を自主制作するようになった。

 オリジナルドラマ、バラエティ、歌番組、アニメ、特撮等々……いずれも、メインにJSの子役やアイドルを配しているのがお約束だが、いまや、地 上波のキー局に匹敵するほどの勢力を持つに至っている。

 まあ、そのロリTVの看板の一人がうちの美耶子なのだが。

 出演当初のいきさつ(騙されてハメ撮りされたとか)はいろいろあれど、ロリTVの躍進とともに美耶子の人気がアップしたのは事実なわけで、ロリ TVからのオファーはできるだけ受けることにしている。先のクリスマスイブの特番では視聴者と実際にふれあうという企画だったが、美耶子自身、そ うしたバラエティっぽい仕事は、実は気に入っているようだ。

 だが、さすがに超売れっ子の美耶子のスケジュールを五日連続で押さえさせてくれと言われたときには困った。美耶子の一週間がどれくらいたてこん でいるかは、前に紹介したと思うが……

 ただ、窪塚プロデューサーからの直電があり、美耶子自身がやる気になってしまったことと、ちょうど新番組の準備時期の切れ目があったことで、ス ケジュールをあけることに成功した。

 かくして、五日間ぶっ続けの旅番組企画がスタートすることになったのだ。

 題して「美耶子のバレンタイン大作戦! 全国縦断お兄ちゃんの旅!!」

 要するに、全国を縦断し、ファン百人(!)にチョコを配っていくという壮大な(壮大か?)企画だ。

 チーフディレクターは例によって桃山園だ。こいつ、美耶子がらみだとほんとよく出てくるな。ただこれは美耶子もウェルカムらしい。さすがに五日 間ともなると、気心の知れたスタッフのほうが精神的には楽なのだろう。

 日本縦断という言葉通り、北海道からスタートし、九州がゴール地点となっている。まるでどこかの旅番組のパクリのようだが、桃山園は自分が考え たと豪語している。

「日本縦断とか、超すごいじゃん! 行きたいとこ、いっぱい行けるじゃん!」

 ふだん忙しい美耶子は、スタジオと学校と家の三角コースをえんえん巡っている。たまにロケの仕事があっても、分刻みのスケジュールでは観光など ままならない。

 この企画はそこが巧妙で、ロケ地はすべて周辺の人気の温泉地や観光地があるところが選ばれていた。

 それが美耶子にとっても魅力だったに違いない。(のちにそんなに甘くないことは判明するのだが……)

 だが、この企画には、ひとつ大きな問題があった。

 スタッフが極端に少ないのだ。

 すなわち、運転手兼ディレクターの桃山園、カメラマン兼何でも屋がおれ、小鳥遊一、その二人だけ。

 タレントの美耶子と、たった三人でのロケなのだった。

 さすがに普通は撮影スタッフやスタイリストなどがつくはずだ。休憩できるロケバスも必要だ。そのことを指摘し、抗議したが、桃山園は「それがラ イブ感ってやつよ、おほほほ」と笑ってごまかすばかりだ。たぶん桃山園のやつ、制作費を使い込んだのに違いない……
 
 

 
 そして、ロケ初日。

 2月10日、午前7時――

『はーい、全国のおにいちゃん! 元気ですかー! 美耶子だよー!』

 白く息を弾ませながら美耶子がちいさな身体を伸び上がらせる。

 身につけているのは白い作業着にミニスカート、長い帽子だ。いちおう、パティシエ風、というオーダーを受けておれが手配したものだが、なんとい うか、キッザニアあたりでパティシエごっこに興じる小学生そのものだ。

『えー、ここ、どこだと思いますかー?』

 早朝――まだ空はほの暗い。背景は全体的に白い。雪が降り積もっている。

 さらによく見れば、遠くには鉛色に近い青も見える。海だ。

『な、ん、と! ここは北海道のいちばん北、稚内の近くなんですよ! 日本にいちばん北の端っこくらい? な場所、なんです!』

 フリップを取り出す美耶子。そこには日本地図が書かれている。

『いま、美耶子がいるのがここ! うわ、ほんとに北海道の上の端だよ。この海?――は宗谷湾というそうや!』

 ダダ滑りのだじゃれは美耶子の最近の十八番(おはこ)だ。

『えっとぉ、今回はここ北海道は稚内から出発して、日本の南の端、九州は福岡まで、パティシエ美耶子がみんなに手作りチョコをくばるんだよ! 全 国のおにいちゃんたち、楽しみにしててね! びしっ!』

 にっこりしながらポーズをきめる。ちなみにいまの外気温は氷点下七度。分厚いダウンジャケットを着込んでいるおれでも歯の根が合わないほどの寒 さだ。ジャケットなしで、生脚をさらしている美耶子が寒さを感じていないはずはないが、そこはプロだ。

『じゃ、さっそく日本最北端のおにいちゃんのとこへ、レッツゴー!』

『その前に、こっちのルールを説明しなくっちゃ、美耶子ちゃん』

 桃山園が声だけで割って入る。

 にゅっとフレームに入ってきたのは一枚のボードだ。桃山園が美耶子に差し出しているのである。不審そうに美耶子はそれを受け取る

『え? なにこれ? チョコ渡すだけじゃなくて?』

 そのボードのタイトルにはこう書かれている。

『パティシエ美耶子のスペシャルサービス!』

 その下には1から6までの数字に対応したサービス内容が書かれていた。

『えー、なにこれ、聞いてなぁい!』

『ただチョコ配って終わりなわけないでしょ? ロリTVはガチ!なんだから』

『うー』

 ぶーたれ顔になりつつ美耶子がボードをカメラに向けて、その内容を読み上げる。

『えーっと、おにいちゃんたちにチョコをあげるときに、このルーレットで特別サービスを選んでもらいます。えっとぉ……1は、キッス? いきな りぃ?』
 
  
 1 ベロチューでチョコを食べさせてあげる

 2 チョコがけ乳首をペロペロしてね

 3 おまんこにチョコ棒を突っ込んでもOK

 4 おにいちゃんのチョコがけチンポ、ペロペロするよ

 5 美耶子とセックス!

 6 美耶子と生セックス!(中出しおk!)
 
 
『……って感じになってるみたい、です。うわあ。知らなかったよぉ、これは』

 さすがの美耶子もめげたのか。

『……これだと、確率的には三人に一人とエッチすることになっちゃうけど……あとの二人のおにいちゃん、ごめんね?』

 そっちかよ。

 そっちを心配するのかよ。

 ファン思いだな!
 
 

 
 レンタカーで移動を開始する。

 最初の当選者は旭川市に住んでいる。じゃあ、最初から旭川から出発しろよ、と思ったが「最北端」から出発するのがいいのだそうだ。

 ドライバーは桃山園だ。そういった仕事はおれに回ってくるかと思ったが、意外にも桃山園が買って出た。そのかわりカメラはおれが回し続けなけれ ばならないのだが。

 といっても田舎の風景が流れるだけで、美耶子も基本ひとりでトークをしなくちゃいけないのはつらい。

 それでも、好きなチョコ話でつないだ美耶子は偉い。使えるところはあまりないと思うが。

「あー、でも、超広いよね、道路とか。まっすぐだし」

「まあねえ、でも熊とか鹿が出るのよぉ」

「うそー、熊見たい! 見せて、ゆーいち」

 動物使いじゃねえぞ、おれは。

「熊っていえば、会わせてあげるわよ、熊に」

「えっ? ほんと?」

 子供らしくはしゃぐ美耶子。仕事というよりも旅行気分もあるのだろう。

 今回のロケは、なにしろ行くところが多い。札幌などの大都市なら、ファンのほうを集めていっぺんに渡すということもできるだろうが、そこまでは 都市ごとに一人、二人くらいしかおらず、それぞれの住んでいるところも離れている。

 旭川のファン、一人目の山田(仮名)さん宅に到着。

 ワンルームマンションでの一人暮らしなので、撮影の問題はなし。

 山田さんは細身でいたってふつうの風貌だったが、顔出しNGのため撮影時は目出し帽を着用してもらうことになった。 

 さっそく撮影開始。

 パティシエ服の美耶子がパチパチと手を叩く。

「はーい! 記念すべき一人目のおにいちゃんだよ! ハッピーバレンタイーン!」

 手のひらに乗るサイズの包みを、美耶子が山田さんに手渡す。

 中身はいちおう手作りチョコだ。ただし、美耶子にチョコなんざ作れるはずがないので、作ったのはほぼ全部おれだ。すまんな。ただ、作り方は一子 ちゃんに教わり、ちょっと手伝ってもらったので、女の子成分はゼロではない。

「うわあ、これ、美耶子ちゃんの手作りチョコ!? うわ、マジ感激っす。ずっと大ファンだったけど、ほんとにこんな田舎まできてくれるなん て……」

 山田さんはほんとうに感動しているようだが、目出し帽のおかげで犯罪臭しかしない。

「美耶子も最初のおにいちゃんが山田さんでよかった! じゃ、スペシャルサービスを選んでね! なにが当たるかはサイコロ次第!」

 美耶子がフリップを出す。

「ルールはOK?」

 ウィンクすると歌うようにメニューを読みあげる。

「1!は、美耶子とベロチュー! 2!が出たら美耶子のオッパイ好きにしていーよ! 3!は美耶子の大事なトコ、イタズラしてもOK! そして 4! のーこーフェラ、ゴックンしたげる! 5!は美耶子とエッチ! ゴムはしてね? そして、6! なんと中出し解禁! 美耶子のおまんこの中 でいっぱい出してね!」

「うは! マジで? よーし……6出ろ! 6!」

 サイコロキャラメルの箱を手に念を込めるドライバー。

「何が出るかな、何が出るかな……それはさいころの、い、う、と、お、り!」

 コロコロ……

「6来い!」

 サイコロは「1」の目で止まった。

 山田さんの顔が凍りつく。5か6が出ていれば、小学生と合法的にセックス――いや、トップ子役の美耶子と「共演」できたのだ。

 とはいえ、1でもベロチューできるんだぞ? それで残念そうな顔をするのはイカンだろ……

「えい!」

 美耶子が足踏みして、サイコロをはねさせ、目を変えた。

「4! でましたー!」

「えええ!?」

 美耶子がパフパフを鳴らして宣言するものだから、それはそれで決定しなければならない。

「美耶子サンタの、のーこーフェラ、ゲットでーす!」

「マジで……ほんとにいいの?」

「いいよぉ、だって、最初のおにいちゃんだもん。朝早くから待っててくれたし、美耶子のおくちで気持ちよくなってね」

 美耶子は山田さんの前にひざまずいた。

 ズボンのジッパーをおろす。

 山田さんのペニスはしかしだらりとしていた。

「あ、あれ、変だな……」

 緊張のためか山田さんは勃起できないようだった。

 美耶子が撫でたりしても変化はなかった。

 素人ならしかたない。いきなり立てろといって立つものではないのだ。

 ましてや、美耶子を目の前にして、役に立たないとなると、さらに動揺してしまう。山田さんはベッドに座り込んでしまった。

 一軒あたりの滞在可能時間は三十分くらいだ。時間切れになれば撮影も切り上げなくてはならない。

 これは一発めからだめかもな。

 そう思ったときだ。美耶子がミニスカートに手をいれ、するっとパンツを脱いだ。

「おちんちんを元気にするおまじない、したげる」

 美耶子はスカートをたくしあげて、山田さんにワレメを見せてやる。

 美しい十歳女児の性器――美耶子のその部分の魅力は写真やビデオでは伝えられない。粘膜の艶やほのかな香りは映像ではわからない。

「これが……美耶子ちゃんの……おまんこ……なんて可愛いんだ……」

 むくり、山田さんのペニスが首をもたげる。

 美耶子ファンが日々欲望をたぎらせる聖域――それを目の当たりにすることで山田さんはよみがえったのだ。

「うわあ……おにいちゃんの、おっきい!」

 美耶子はうれしそうに目を細める。

「じゃあ、いただきまぁす」

 チューブ入りのチョコクリームでデコレートしたペニスにむしゃぶりつく。

「むんん……ぺろぺろ……むちゅ」

「マジで……マジで美耶子ちゃんがしゃぶってくれてる……おれのチンポ、舐めまくって……おおお」

 山田さんが感極まって声をはなつ。

「気持ちいい! 美耶子ちゃんのおくち、あったかくてヌルヌルで……今まで行ったどの風俗よりも気持ちいい!」

「はぷぅ……おにいちゃん、ありがと。もっと気持ちよくなってね」

 美耶子は山田さんのペニスをふたたび責めはじめる。

 亀頭を舌で責め、竿を舐めしゃぶり、陰嚢まで口に含んで刺激する。

「そ……そんなとこまで……すごい、すごすぎるよぉ」

 あまたの撮影を経験した美耶子のテクは、プロの風俗嬢にもそうひけはとらない。いや、実際に別の番組のロケで、風俗店に体験入店し、プロのテク ニックを学んだことさえある。(「子役のいるソープランド〜いつでもノースキン〜」というドキュメンタリー番組になった。ちなみにNHKーBSで 放送された)

「うああああ、チンポ、とろけるぅ!」

 山田んの声が切迫してゆく。

 さらに美耶子はそれを責め立て、追いつめる。だが、同時に「魅せる」ことを意識している。カメラ目線を入れたり、亀頭を舌でもてあそぶ際に唾液 で糸を引かせたり、絵的にも見栄えがするように心がけている。

 風俗嬢は性的サービスのプロだが、美耶子はそれを演じるプロなのだ。

 じゅっぽ、じゅっぽ、音をたてて吸いあげる。

「あああ出るッ! 美耶子ちゃんのお口で――亀頭も茎も全部くちゅくちゅされて――チンポ爆発する! おっ……あああああっ!」

 山田さんが腰をビクッビクッとふるわせる。美耶子の口腔内で射精しているのだ。

 ややあって、虚脱したように山田さんがベッドに倒れ込む。

「すっげぇ……マジ気持ちよかった……人生でいちばん気持ちよかった……」

 美耶子はもちろんカメラに向けてあーんして、山田さんの精液が大量に出されたのを見せてくれる。そしてそれを――

「んくっ……ん……」

 飲み込む。余さず飲みくだす。

 そして、にこっと天使のスマイル。

「ん、おにいちゃんのチョコせーし、おいしかったよ」
 
 

 
 旭川での撮影を終えると、昼過ぎに富良野に到着した。

 人気ドラマのロケ地として知られる風光明媚な場所だ。

 美耶子はここへ来るのを楽しみにして、ずっと「フーフーン、フフフフフーン」と鼻歌で歌っていたくらいだ。

 だが、観光などしている暇はない。

 そこにおにいちゃんがいるかぎり。

「わ、今度は二人いっしょ?」

 町中のアパートの一室で待ち受けていたのは大学生二人だった。

「田所(仮名)です……うわああ……美耶子ちゃん、ほんとにかわいい……すごい……」

「杉村(仮名)っす。へー、ほんとにテレビで見たことあるよ。マジ小学生じゃん」

 小太りで朴訥な感じの田所と、今風でチャラっぽい杉村。ロリTVの会員で応募してきたのは田所なのだが、撮影場所は杉村の部屋だった。田所は実 家暮らしで両親と同居している。そこで、友人の杉村の住所で応募していたのだ。

 そういうのはほんとはダメなんだけど、まあ、今さらそれを言っても、もう来ちゃったし、しょうがないわ、と桃山園が言い(初日からすでに疲れて 投げやりになっているっぽい)、撮影が開始された。
 
「何が出るかな! 何が出るかな!」

 などとうたいながら――

「サイコロのいうとおり!」

 コロコロ……コロ……

 実はこのサイコロを振る段で、すこしもめた。

 こちらとしては会員の田所だけが対象だという考えなのだが、ロケ場所を提供した杉村も参加する権利を主張したのだ。

「だって、おれの部屋だしさー」

(え、でも君、会員じゃないでしょ)

 いいかけたおれを制したのは、もちろん、美耶子だった。

「うん、おにいちゃんたち、2人ともサイコロを振ってね! サイコロを振って出た目のサービスをしちゃうよ! でも、時間がないからみんないっぺんにね!」

 最初にサイコロを振ったのは杉村で、

「おれ、5だ!  え? 小学生とやれんの? まじ?」

 杉村はガッツポーズを作った。

「ゴムは? あり? まあ、それはしゃあないか」
 
 田所は傍目でからわかるほど緊張していた。口数はすくなかったが言動のはしばしから美耶子好きであることが伝わってきた。それだけに、この千載 一遇のチャンスを逃したくないのだろう。

  その、震える手で、ほうったサイコロの目は――

「1だ……」

 この世の終わりのような声――だから、ベロチューできるのになんでそんな悲しいリアクション……否、これはそれ以上の目のご褒美がよ すぎるためなのだ。

「あんだよー、田所、おまえあんなに美耶子ちゃんファンを豪語してきて、もってねーな。ま、おれが代わりに楽しんでやるからよ」


 というわけで。

 3Pでの撮影することになった。

 田所と杉村と美耶子は全裸でからみあった。

 美耶子は、田所とディープキスしつつ、杉村に乳首を吸われながら指マンされた。

 これは、セックスには前戯が必要という杉村の主張で、5以下の目のすべてがアリになったのだ。

「おっぱい、ちょっと膨らんでるんだな。乳首ちっさ! でもしっかり勃起してるじゃん。ん、ぺろぺろ」

 杉村はベッドでも饒舌なタイプらしい。

「すっげ、小学生のマンコに指入れしちゃってるよ、おれ! キッチキチだ!」

 田所に聞かせるためかもしれない。性器の手触りについて滔々と語ってみせた。

「おい、田所、おまえが大好きな美耶子ちゃんのまんこ、ぬるぬるになってきたぞ。へへ、おれの指テク、すげーな」

 だが、田所は、杉村の挑発的な言葉も耳に入っていないようだった。

「すご……こんなキス、頭が変になる」

 舌を離し、うめくようにつぶやく田所。

「だめ、おにいちゃん、もっと美耶子に集中して。唇と舌で、美耶子を気持ちよくして」

  言いつつ、田所の唇を覆い、舌をからみつかせる。

「ん、うううう」

 目を閉じ、没入する田所。な? 1でもハズレじゃないだろ?

 だが、美耶子の全身をほぼ全面的に自由にしているのは杉村だ。

  美耶子のお股をひろげて、ペニスをこすりつけている。

 ゴムはつけているが極薄タイプだ。ほぼ100%、美耶子の小陰唇の感触を味わえているだろう。

「すげえ、にゅるにゅるで熱々だ。でも穴、ちっちぇえ……これで男優とガチでやってんのかよ……」

 美耶子の膣口を広げながら、杉村の声が震え、目が怖くなる。

 ペニスを美耶子の膣口に押し当て、亀頭を埋めていく。

「入るぜっ……ぅ」

 挿入にそなえ、ローションを多めにぬっておいたおかげで、素人の杉村でも、美耶子のせまい膣内に侵入できたようだ。

「あつぅ! 小学生のまんこ、熱いっ!」

 誰しも子役と絡んだときに抱く感想だ。子供の体温の高さもあるだろうが、そのあまりにもきつい密着感にそう感じるものらしい。

「まじかよ、ほんとうに小学生とやっちまってる……! きつっ! ちっちゃいまんこ――これ以上奥まではいる気しねえ」

 極薄コンドームに覆われたペニスがおっかなびっくり浅いところを出たり入ったりする。

「杉村おにいちゃん、もっと動いていいよ?」

 美耶子はふふっと笑うと、自分から腰をつかいはじめる。

「おあっ! なんだ、これ、すっげー気持ちいい……!」

 女性経験はそれなりにありそうだが、さすがにJSの膣圧の刺激は強かったらしく、杉村の声が裏返り、呼吸も荒くなる。

「んふ? どうかな、おにいちゃん、気に入ってくれた?」

 きゅぴきゅぴ音をたてながら、ペニスが美耶子の肉の隘路を行ったり来たりする。

 美耶子の腰の動きが速くなる。

「うあっ、ああああっ!」

 杉村がたまらず射精する。余裕のない、一方的な射精――いや搾精だ。

 ぬぽ……っ

 美耶子の膣から抜けた杉村のペニス――コンドームの先端に内圧がかかっていびつに変形している。

「すげえ、こんなに出したことないぜ……」

 杉村が呆然とする。トップ子役のこれがテクニックなのだ。

 搾り取られた杉村に対して、美耶子の方はまるで食前の運動を軽くこなした程度。余裕綽々だ。

 まだ時間は残っているが、杉村の思わぬ早漏っぷりに、おれは拍子抜けして、撮影を終えようとした。だが、美耶子が撮影の継続をおれに目で示し た。

 残ったのは、ディープキスでめろめろになった田所だ。

「田所おにいちゃんは累計6点だから、ゴムなしでエッチしていいよ」

 累計? 累計ってなんだ?

 あっと思う。杉村が出した目が5で、田所が1……ということは、この回での累計は6ポイントとなる。

 だが、二人のポイントをあわせていいというルールは事前には設定していない。

「ええっ!? ほんと? いいの?」

 田所は目を丸くしながらも期待に満ちた目で、桃山園を振り返る。

 というのも、美耶子が桃山園を見つめて「いいでしょ?」オーラを出しているからだ。

「いいよね、ももちー」

 女優モードの美耶子のサービス精神は徹底している。

「ファンの人たちの夢をかなえてあげたい」

 それがたとえ生姦でも中出しでも――

 というのだから恐れ入る。

 桃山園は無言でOKサインをだした。



「美耶子と子作りえっちだよ! 美耶子はまだあかちゃんできないけど、どこでも好きなトコロにせーえき出してね!」

「ほんとに……? 信じられない……」

「田所のおにいちゃん、美耶子、もう準備できてるよ? ね? 早く入れて(はぁと)」

 美耶子が自らの指で濡れそぼった性器を広げ、田所を誘う。

 収録には時間制限がある。今日中に札幌に到着しなければならないからだ。

 ここでの残り時間はあと十分くらいしかない。

 田所は震える手でベルトを外し、ズボンとトランクスをおろした。

 だが、田所はそれ以上どうしていいかわからないようだ。股間のこわばりもいささか心もとない

「おれ……初めてなんだ」

 やはりか。そんな感じはあった。

「だいじょうぶ、美耶子がしてあげる」

 童貞の大学生に性の手ほどきをする小学生――だが、美耶子は子役として十分な経験を積んでいる。童貞の子役(男)とも何度となく共演しているか ら、そのあしらいも馴れている。

「田所のおにいちゃん、美耶子にぜんぶまかせて……ね?」

 ベッドに田所を寝転がせ、緊張のあまり硬度をうしなっていたペニスを舌と唇で奮いたたせる。

「うっ、あ……」

 少女にしゃぶられ、声をもらす。まるで立場が逆だ。

 だが、たちまち復活する田所のペニス。それを愛しげに撫でさすると――

「入れるね、田所のおにいちゃんのおちんちん」

 なれた様子でペニスをまたぎ、小さなおしりを落とす。

 ぬっ……ぬっ……ぬっ

 童貞とはいえ大人サイズのペニスを受け入れるには美耶子の膣はちいさすぎる。勢いをつけながら少しずつ挿入しなければならない。

 自分も同じ事をしたことがあるのだが――それだけに切ない、つらい。

 熱烈なファンだからといって、会ってからほどない見ず知らずの男と、ナマでSEXする美耶子を間近で、さらに、そのさまを撮影するのは死ぬほど のつらさだ。

 だが、それが美耶子の仕事であり、おれの役割なのだ。

「は……はいったよ、田所のおにいちゃん……女の子のおまんこのなか……どう?」

「気持ちいい、気持ちいいよ、美耶子ちゃん! 初めての相手が美耶子ちゃんだなんて……!」

「美耶子、おにいちゃんの初めてになれてうれしい。ね、もっと美耶子を感じて」

 騎乗位で、腰を上下に動かす美耶子。結合部分をアップでとらえてしまうのはもはや条件反射だ。

 田所のペニスが美耶子の膣に埋まり、出たり入ったり。亀頭は美耶子の子宮に届いているだろう。ふつうの生活を送っていれば、けして味わうことの できない快楽を味わっているはずだ。

「あっ……あっ、いいよぉ……おにいちゃんのおちんちん、すごく、気持ちいい……っ」

 本気ではないことは、美耶子の痴態を見慣れたおれにはわかるが、田所にとっては自信を取り戻せる一言だったろう。

「美耶子ちゃん、これっどう? 気持ちいい?」

 腰を突き上げながら、問いかける

「うんっ、うん、おにいちゃん、すごくいいよ! 美耶子のおまんこの奥の、あかちゃんのお部屋まで届いて、あああっ! ほんとに気持ちいいっ!」

 声の感じからすると、美耶子のヤツ、本当に少しは感じてきてるな……演技七割、本気三割ってとこだ。杉村の時とは明らかに違う。素朴だが、愛の あるピストン運動が、美耶子の性感を刺激したのだろう。

「女の子のって、こんなに気持ちいいんだ……! すごいっ! 絞られるぅ……」

 田所が腰を激しく動かしながら初めての快楽に陶酔する。

 いっとくが、美耶子のは特別なんだぞ。

 この先、田所が出世して、どんな美女とセックスできたとしても、いまこの瞬間感じている快感は体験できないだろう。

 小学生の膣はそれほどまでに貴重だし、さらに美耶子のそれは子役として鍛え抜かれている。おそらく日本のJSでは最高の名器だろう。

「出るっ! ナマで……美耶子ちゃんの中で射精する!」

「ああああん! 出して! おにいちゃんの童貞ザーメン、美耶子のおまんこにいっぱい出してっ! はううううぁああああああっ!」

「おおおおおぁあああ!」

 びゅっ! びゅびゅっ!

 田所は美耶子の中で盛大に射精した……結合部からあふれ出るほど。
 
 
  5
 
 その後、富良野から札幌までの旅程で、六カ所でのロケをこなした。美耶子は六人のファンと「交流」した。

 札幌市にほど近い温泉旅館に入った時にはすっかり夜も更けていた。

 北海道は広く移動時間が長いのと、「1」や「2」といった目が出ると、ついつい美耶子がおまけしてしまうので、1カ所あたりのロケ時間が長く なってしまうのだ。

 桃山園は美耶子をしかった。

「ほんとは十人がノルマだったのよ」

 美耶子がサービスしすぎて、ついついエッチをしてしまい、予定時間を超えてしまうケースが多かったのだ。

「今日待っててくれた四人は明日の朝に回したから、ノルマ、きつくなったわ。明日からはサイコロどおり、温情なしよ」

「はぁい……」

 時間がなくなったおかげで楽しみにしていた札幌観光がキャンセルになり、さしもの美耶子も落ち込み気味だ。

「まあいいわ、温泉入ってリフレッシュよ。家族風呂を予約してあるからいっしょに入りましょ」

「ええー、ももちーとぉ?」

 あからさまにいやな顔をする美耶子。

「なによ、これも仕事よ。ホテルの紹介を番組でしてあげるのよ」

 ここは天然温泉つきの人気ホテルだ。しかもこの時期はふつうなら予約はとれない。雪まつりのシーズンだからだ。

 よく予約がとれたものだと思ったら、そういうからくりか。

 人気子役の宇多方美耶子が温泉レポートをしてくれるとなれば、そりゃあ部屋も提供するだろう。おおかた、ロリTVとは違うテレビ局の名前を出し ているのだろうが、実際、ロリTVは多くの放送局や制作会社と番組の売り買いをしているから、あながち嘘というわけではない。

「あんたもぼっとしてないで、カメラの準備よ」

 おれもか。そうだろうな。おれがカメラを回すしかない。

 風呂場で美耶子にちょっかいをだしたいなら、そりゃあカメラマンが必要になるだろう。

 なにしろ、カメラが回っていないところでの未成年者とのセックスは犯罪なのだから。
 
 
 家族風呂は桧の香りのする和風の作りで、四〜五人入れる内風呂と、小さな露天風呂がセットになっていた。

 最初は美耶子が浴衣姿でレポートする。

「このお風呂、すごくきれいで、いい香り〜! 源泉かけながしでアルカリ泉……お肌がツルツルになるそうですよ〜すご〜い」

 ひとしきり紹介すると、脱衣シーンを撮る。

 このあたりは地上波でも使えるように、きわどい角度で、ぎりぎり裸は見えないように撮らなければならない。

 浴衣をはだける美耶子。その鎖骨を撮り、うなじの後れ毛を撮る。入浴のために髪をまとめた美耶子は十歳という年齢よりすこし大人びて見える。

 ブラはしていないから、浴衣の下はいきなりパンイチだ。それを背後から撮る。まあ、地上波でも子役の裸は放送できるが、ここは温泉紹介番組のお 約束カットを撮ることにしたのだ。

 パンツを脱ぐ美耶子。

 きゅっと締まった子供のおしりが露わになる。

 子役ブームがくる前から、なぜか、おしりは映してもいいといいのが日本のテレビの不思議さだ。

 美耶子はまず桧風呂に浸かった。

「はううううう……極楽ぅ……」

 本当に気持ちよさそうに手足を伸ばす。

 ここは濁り湯なので、特に気にせず美耶子の全身を映せる。

「う〜ん、ありきたりで、紹介Vとしても弱いわね」

 桃山園がすっぱだかで言う。

「あたしが直接演出するわ」

 言うなり、掛け湯もせずに浴槽に入る。

「わー、ももちーいけないんだー、マナー違反だよ」

 美耶子が非難するが桃山園は意に介さない。

「さ、美耶子、ぬるい温泉紹介Vは終わり。ここからはロリTVの温泉紹介よ」

「え、それって、どういう……ひゃあっ」

 湯の中で桃山園が美耶子を抱きかかえ、持ち上げる。

 湯面から身体が少し出るように、浮かせた格好だ。

 もちろん、おっぱいや股間が丸見えだ。

「ほら、ちゃあんと股を広げて。おまんこ見えるようにね」

「ええ……そんな温泉紹介ないよぉ」

「おまんこにお湯がぴちゃぴちゃかかってる絵を見せるのよ。そうしたら、あんたのファンが殺到してここのお湯を飲みにくるわ」

 桃山園は美耶子の性器と肛門をこれ見よがしに広げてお湯になじませる。

「あんっ、お湯、入っちゃう……」

「中まで洗わないとだめでしょ? 今日だけで何人に中だしされたのよ。ほら、かきだしてあげる」

 桃山園が美耶子の膣に指を入れてほじくる。

「あっ! やっ! あ……っ!」

 首を激しく振る美耶子。

 とろっ……

 白濁した精液が美耶子の小さな膣口からこぼれ出す。事後のシャワーだけでは流せなかった、幸運なファンの体液だ。

「ほぅら出たじゃない。子宮にたまってたのかもね。すごい濃いザーメンだこと。ふつうなら一発で妊娠よ」

「み……美耶子は……まだ、子供だもん……っ」

 生理前のおさない性器から初対面の男たちの精液を垂らしながら、美耶子はあえぐ。

 桃山園の指が美耶子の敏感すぎる肉芽をとらえて刺激しているからだ。

 指でピンとはじくと、美耶子はひゃん、と鳴く。

「ふふっ、ほんとに感じやすいわね。温泉のせいかしら?」

「ももちーが、さ、さわるからでしょお?」

「だって、さわってほしそうにするんだもん」

 いいつつ、クリトリスの包皮を向いて、勃起した赤いとがりを直接撫でる。

「ひっ! くひぃ! そこ、だめ!」

 じゃばじゃばと湯を蹴って抗がう美耶子。

「だめよ、カメラ回ってるんだから」

 桃山園の言葉に抵抗を弱める美耶子。

 股を自ら広げ、きゅっと眉根をよせて、桃山園のイタズラに耐える。

「ふっ……くっ……くふぅ……あん……んぅ……」

 こらえる息が、甘い鼻声に変わっていくがわかる。

「濡れてきた、濡れてきた。これ、お湯じゃなわいよね、ネバネバしてるし」

 美耶子の性器から分泌した粘液を指にとって糸を引かせてみせる桃山園。

「じゃ、美耶子、あたしのおちんちんをしゃぶりなさい」

 桃山園は立ち上がり、美耶子の前にしなだれた男根を突きつけた。

 美耶子はおとなしくひざまづくと、桃山園のペニスに奉仕をはじめた。

 もう温泉紹介とかどうでもよくなったのか。

 はぷっ……しゃぶっ……てろてろ……

 美耶子が桃山園のモノをくわえ、亀頭を舐めあげ、舌先で刺激する。

 むくむくと首をもたげていく桃山園のペニス。

「……おっきくなったぁ、ももちーの、かわい」

 愛しげに桃山園のペニスを撫でる美耶子。

 仕事だけの関係とはいえ、数え切れない回数、美耶子の胎内に出入りしたチンポだ。美耶子にも慣れや愛着があっても不思議ではないだろう。

「ももちー、どっちに入れる?」

 美耶子が無邪気におしりを突き上げて訊く。

「おまんこ? おしり?」

 両穴を自らくぱぁさせる。

 まるで調教済みのビッチだ。

「そのまま、手をついて、おねだりするのよ、美耶子。入れてほしいのはどっち?」

「んー、やっぱり、おまんこ、かな」

「なぜ?」

「おしりは今日撮影で使わなかったから、汚いかも」

 ピンクの粘膜を見せつけながら言う。

「……じゃあ、ケツマンコに決まりね」

「ええ!? 汚いかもっていったじゃん!」

「そんなエロい肛門見せつけて、なにいってんのよ! それに、準備はしてあるんでしょ、とーぜん?」

 アナルを使う可能性がある撮影の前には腸洗浄をおこなうのが子役のたしなみだ。そのための道具も美耶子の荷物には入っている。

「うん……だけど、時間たっちゃってるよ?」

「いいのよ! ちょっと臭いくらいが興奮するの!」

 桃山園は激したようにわめくと、美耶子のおしりをつかんで引き寄せた。

 美耶子のアヌスにエラの張り出した赤紫色の亀頭を埋めていく。

「あっ……ひぅ……う……」

 浴槽のへりに手をついて、美耶子がのけぞる。

 桃山園のペニスが美耶子の肛門を押し広げて、奥へ奥へと進んでいく。

 子役とのカラミで、一度たりとも避妊具を使ったことがない桃山園は、今回ももちろんナマで挿入している。アナルはコンドームしたほうがいいと思 うが――

「すんなり入るってどうなの? おまんこよりもアナルのほうが先にガバガバになっちゃったんじゃない?」

「んっ……ぅう……そんなこと、ないもん」

 美耶子は否定するが、美耶子の肛門は柔らかく、大人のペニスでも――黒人の極太マラでさえ受け入れ可能なのは、過去の仕事でもあきらかだ。

「ほらあ、美耶子ちゃんの肛門、すごぉく広がってるわよ? ちゃあんと撮ってる?」

 もちろんだ。カメラの視界いっぱいに美耶子の肛門が犯されているシーンが広がっている。

「ああ……やだあ……おしりの穴……おちんちんにズボズボされてるトコ……撮っちゃいやぁ……」

「なにいってんの、もう感じてるくせに! 奥がとろとろになってきてるわよ」

 容赦なくペニスを打ち込みながら、桃山園が美耶子を言葉でも虐ぶる。

「淫乱ケツマンコの美耶子ちゃん? 子役のなかでも、あんたほどドスケベはいないわよ。ほんとに小学生?」

「ぃやぁん……し、仕事だから、がまんしてるだけだもん……」

「うそばっか。じゃあ、おしりの穴だけじゃなくて、おまんこがどうなってるかみてみましょ」

 言うなり、桃山園は美耶子の身体をひょいと抱き上げた。つながったままだ。

「あっ! やだぁ! やだやだ!」

 美耶子がじたばたするが、十歳の少女の力ではいかんともしがたい。

「ほうら、ご開帳よぉ」

 小さい子におしっこをさせるようなポーズだ。

 ワレメの中まで全部見える。膣口もだ。

 肛門に桃山園のペニスが埋まり、動くたびに、中からも押されるのか、薔薇の花弁のように入り組んだ肉ヒダから、愛液があふれ出る。

「ほらあ、ケツマンコにチンポをくわえ込んで、オマンコもぐちょぐちょじゃない? これも演技なの? 淫乱子役の美耶子ちゃん?」

「しょ……しょうがないんだもん! せ、せいりげんしょう、なんだから!」

 顔を真っ赤にしながら、美耶子がうったえる。涙でうるんだトロ目だから、説得力はない。

「ほら、カメラ、ちゃんと撮りなさいよ、天才子役のロリまんこがチンポをほしがってヨダレをたらしてるトコ」

 充血しきった小陰唇が開き、膣口がくぱっと開くところをおれはばっちり撮っていた。

「ああ、やぁ……ゆういち、そんなにアップで撮っちゃ……奥まで見えちゃうよぉ……」

 地上波なら一発アウト、ロリTVでさえ放送できるかぎりぎり……十歳の少女の性器の奥の奥――

「うふふ、これはもちろんプレミアム会員向けの特典にするのよ。スペシャルDVDを買った人だけのお楽しみよぉ」

 桃山園は美耶子を大股開きさせたまま、その小柄な身体を上下に揺さぶる。

 アナルに入れたペニスをしごいているのだ。まるで少女サイズのオナホールの使うかのように。

「あっあっあっ! ももちー、そんなにしたら、おしりでイッちゃうよぉ!」

「イカせようとしてんのよ」

 じゅぽじゅぽ、音をたててアナルを犯す。そのたびに愛液を噴き出す美耶子のおまんこ――

「あああああっ! イッちゃう! おしりでイクっ!」

 美耶子は夢中で自分でクリトリスをこすり、膣に指を入れていた。

「おまんこも気持ちいいっ! どっちもすごいよぉっ!」

「まあ、はしたないったら――そんなに自分で広げちゃうなんて」

「だってぇ……だってぇ……んっ! あっ! ああっ!!」

 くぱあした性器からしぶきをとばしながら、美耶子がアクメる。

「いくっ! いっくぅううう!」

「尻穴でいくのね? いいわ、イカせたげる! ザーメン浣腸よぉ!」

 桃山園が美耶子のアヌスに深々とペニスを突き入れる。睾丸がせり上がり、裏筋がひくつく。射精、している。

「ひぃいいっ! ももちーのが、おしりでぇ! おしりで爆発して――きもちいいいいいっ!」

 美耶子が喜悦の声をあげ、同時におもらしをする。カメラの前で小学生がアナル中出しをキメられながら、放尿しているのだ。

 この温泉宿は聖地になることだろう。

「あーあ、前から後ろからいっぱい漏らしちゃって……マネージャーさん、ちゃんと掃除しとくのよ?」

 おれかよ。

 桃山園と美耶子がお互いの洗いっこしてきゃいきゃいいっているあいだ、おれは風呂場を掃除する羽目になった。
 

 
一日目終了