うたかたの天使たち 第七話

まふゆのファンタジスタ
真冬の幻奏者

 

苑子の手記(5)

 おにいちゃん、気づいてない。

 ばか……

 昨夜だって……気づかなかった。

 隣に――隣にいたのに……

 ***

 コツンって音が……壁から……やっぱり壁の向こうにだれかいる。声を出したら、聞こえちゃうかも――そして、起きちゃったら、苑子のいないことに気づいてしまうかも――

 声をこらえようとしたけど、おじさんは許してくれない。

「すごいな……小学生のくせに、こんなおおきなおしりをして……」

「はぅあ……おじさん、そこはダメ……そこだけはぁ……」

 感じすぎちゃうの。苑子のいちばん弱いトコなの。だからダメなのぉ……

「だって、こんなに広がるよ? アナルで感じる淫乱小学生め」

 おじさんが、苑子のおしりの穴を指で広げる。そして、ぴしゃぴしゃたたく。

「はゃぁっ! やんっ! やめてぇ……おじさん」

 叩かれたおしりが熱くて、ひりひりするけどそれがいやらしくて、前の穴にそれがひびく感じで、声を、声を、こらえられない。

「はあああんっ! いやああああっ! んぅぅぅぅぅっ、んっんっんぅっ!」

 おじさんにおしりをペンペンされて、おしおきされてる。でも、キモチいいの。苑子のあそこからおつゆがぷちゅっ、ぷちゅっとこぼれだす。

「おや? おしりをぶたれたのに、どうしてそんなにおまんこが濡れてるのかな?」

「はぁ……う……そんなことないよぅ」

 おじさんの意地悪な声に苑子は泣きそうになる。だって……だって……おしりにそんなことされたら……

 前のトコロにも、ほしくなっちゃうよぉ……

「おまんこには、さっきたっぷり中出ししてあげだろう? まだ足りないのかな?」

 お風呂場で。お兄ちゃんのオチンチンをおくちでしながら――お、思い出しちゃう。

「ふぇ……だって……だって……」

 声がふるえる。アソコがもうめちゃくちゃになってるのがわかる。おにいちゃんのオチンチンの味を思い出しちゃったから――

「もう一度、おまんこに入れてほしいんだ?」

 おじさんが訊いてくる。わかってるくせに。

 でも、言えない。おにいちゃんが隣にいるかもしれないのに……っ

 壁の……壁の向こうに……あ……衣ずれの音が……

 いる。おにいちゃんが、聞き耳をたててる。もしかしたら……オチンチン大きくして……

「おじさん、入れて……ほしいの」

 苑子はあえぎながら、おしりをフルフルさせた。

 もうどうしようもない。オチンチンを入れてもらわないと――おかしくなっちゃう――

「苑子のおまんこ、パピィのおじさんのオチンチンでかきまぜて……っ」

 自分でアソコを広げて……おねだりして……

「行くよ……お風呂場ではバックからだったから、仰向けになって」

 言われるまま、ふとんにあおむけになる。シーツが火照った背中とおしりには冷たく感じる。

 おじさんがのしかかってくる。苑子はおじさんの背中に腕をまわした。大きい。ぷよぷよしてる――おにいちゃんの固い感触とはぜんぜんちがくて――

 キスされる。舌が入ってくる。頭がカーッとなる。

 タバコくさいおじさんの舌が口の中をはいまわる。いいのかな、小学生なのに――受動喫煙にならないかな。

 でも、すぐにそんなことどうでもよくなって、夢中でおじさんにしがみついていた。

 ちゅぽん――って、おじさんの唇が離れた。あたりが白くなってる。なぜ?

「ふふ……メガネが曇るくらい、キスはよかったかい?」

「ん……あ……ボーッとなるよ」

 キスってすごい……

「おっぱいも揉んであげる」

「は……あ……」

 おじさんがおっぱいをモミモミする。キスしながら。それから、乳首を吸いながら。すごい。なんだか――恋人どうしみたい。

 おじさんの顔が下に移動して、脚の間にくる。クリトリスをしゃぶられる。また頭のなかがカーッとなって……

「ん……くぅ……そ、そこっ」

 自分から、あそこをおじさんの顔に押しつけてしまっていました。

 もっとなめて。もっといやらしく、して。

「はは……さっき出したのが出てきたよ。自分のを舐めるのは変な気分だね」

 おじさんが言う。さっきの――お風呂場での――洗ったんだけど、奥に残っていたみたい。

 そうなんだ。もう、おじさんとはしちゃってるんだ。お風呂場で、そしてこの部屋でも――あれ?

 この部屋に来たのはなんのため?

 ぜんぶ、なかったことにしてほしかったから?

 それとも、おじさんと、えっちしたかった?

「はぁ……おじさん……も……だめぇ……だめだよぉ」

 苑子はおじさんにおねだりしてた。もうがまんできなかったから。自分の気持ちに、気づいてしまったから。

「じゃあ、入れるよ」

 おじさんが苑子のおまたを抱えるようにして、位置を合わせる。入っていくところが苑子にも見えるように。

 苑子の白いおまたが、おじさんの赤黒いオチンチンにこじあけられていく。

 にゅぷっ……じゅぷっ……

 湿った音が聞こえてくる。はまってる。信じられないけど、苑子のおまんこ、おじさんを受け入れてる。苑子、小学生なのに。えっちなおじさんが相手なのに。でも、気持ちいい。

 おじさんはもちろんコンドームなんてつけてない。きっとまた中で精子出されちゃう……

「おお……おまんこの中……締めつけてくる」

「あぁ……そ……そんな……ひぃ……っ」

「奥に当たってるの、わかるかい?」

「ぅ……ん……わか……る」

「気持ちいい?」

「……ぃぃ……きもち……」

「おじさんも気持ちいいよ……苑子ちゃんのおまんこ……最高」

 ささやきかけてくる。いやらしく。だめだめだめ……そんなふうに耳元に息をかけられたら……っ

 でもでも、声を出したら、隣の部屋に聞こえちゃうかも……

 おじさんは苑子のなかで浅く、浅く、そして深く……っ! 奥に届いて……っ!

 すごくじょうずに動くんです。苑子が感じるところばかり……

 もう……も……だめっ!

「やっあっ……おじさん……おじさん、イッ、イッちゃう……っ!」

 大きな声が出た。だめーっ、もうがまんできないっ!

「はああんっ! お、おじさんっ……きも……ちいいっ!」

「いいよ……いきなさい」

 パンパンパンって、たたきつけてくる。奥が奥が奥が……熱くてとけちゃう……おまんこ、とろける……っ!

「あっ……あっ……いくっ……いくぅっ! くぅぅん……っ!」

「おふぅっ……っ」

 おじさんが苑子の中で――いちばん奥で――精液を出してる。わかるんです。子宮が――それを欲しているから――

「あ……あつ……い……よぉ……」

 ジーンってしみるような――初めての感覚。子宮が、満たされた感じ。

 苑子、泣いてました。嗚咽がこみあげてくる。でも悲しいんじゃなくて。初めて、ほんとうに満たされた気がした。

 おじさんがキスしてくれる。苑子は自分から舌を入れて、おじさんの舌とからめて、抱きついていました。

「よかったよ」

 おじさんが苑子の中からオチンチンを抜く。とろり、白い精液が先っぽから垂れて――苑子は言われる前から、それをしゃぶって――精液をきれいに舐めとった。

 もう、終わり? おじさんを見上げる。

「まだだよ……約束通り、おしりの穴も楽しませてもらうよ」

「はぁ……あ……お、おじさん……も、あたし……」

 がまんできない。待ってられない。おしりの穴がうずいてうずいて――おじさんに入れて欲しくて。

「おしりを上げて」

「はい」

 おじさんに向けておしりをあげる。内股に、とろっ……て、あそこから精液が出てきたみたい。

 おじさんは苑子のおしりの穴をくにくにと広げて、ふふふと笑った。

「おお……おしりの穴も柔らかくなっているよ? 期待したのかな?」

「そんなこと……」

 恥ずかしい。耳まで熱い。でも、期待してる。すごく――

「こんな小学生の女の子がいるなんて……ほんとうに女神さまだ」

 おじさんがオチンチンを苑子のおしりの穴にあてる。ぐいっ――て。

 あ、広がる。広がって広がって、苑子そのものが広げられてゆく。

「あっ……くぅっ……」

「入るよ、おじさんのチンポ、おしりの穴に入っていくよ」

「は……ぅ……ああ……お、大きいよぉ」

 裂けちゃう――っ!

「彼氏のとどっちが大きい?」

 ああ、きかないで、おにいちゃんのこと、思い出させないで……

 でも、おじさんのチンポ、すごくて――

「ああ……おじさんのチンポぉ……おじさんのが大きいよぉ」

「きみを調教してエッチな身体にした彼氏のチンポと、おじさんのチンポ、どっちが感じる?」

 いじわる、いじわる――そんなの、こたえられない。だって、おにいちゃんのこと、愛してるんだもん――いまでも。

 だけど。

 ぐいぐい、ぐいいっ!

 刺し貫かれて――

「あああ……あ……だめぇ……」

「聞かせてあげたまえよ、きっと隣の部屋で聞き耳をたてているよ? さあ、言ってごらん――苑子ちゃん」

 まるで隣の部屋にいるおにいちゃんに聞かせるように、おじさんは声を大きくする。と同時に、激しく激しく突いてきて――

「はああっ! いやぁっ! き、気持ちいいのぉっ! おにいちゃんとするより……おじさんがいいのぉっ!」

 おしりとけちゃうッ! すごくいいのッ! おしりにチンポ入れられて――クリをぎゅいぎゅい引っ張られて――

「いくぅーっ! いっちゃうよぉっ! ああああっ! はぅあっ!」

 もう何回目かわからない、爆弾が頭のなかで炸裂して――

 苑子は――

 パピーのおじさんのモノになりました。

 

 それから何回もおじさんとエッチしました。おまんこも、おしりも、おじさんのオチンチンの形が残るくらいに。いろんなコトを教わって、何回も何十回もイッちゃいました。

 でも、もう部屋にもどらないと――おにいちゃんが目をさましているかも。

 すると、おじさんはどこからともなくボイスレコーダーを取り出しました。

「ろ、録音してた?」

 そうだよ、とおじさんは言いました。苑子の恥ずかしい声がレコーダーから聞こえてきます。へんな声。

「け、消して」

「だめだめ。これがないと苑子ちゃん、おうちに帰れないよ?」

「え?」

 そしておじさんは苑子に耳打ちをしました。

 ***

 部屋に戻ったら、おにいちゃんぐーぐー寝てた。隣で聞き耳をたててると思ったのは、苑子の思い過ごしでした。

 苑子はふとんにもぐりこんで身体をちぢこませて……それからおじさんが再生をはじめて……

 翌日。帰りの列車もパピーのおじさんは隣の座席でした。

 おにいちゃんってば、こりずにまた苑子にフェラさせて――ぐーぐー寝てしまいました。

「眠ったね」

 パピーのおじさんが英字新聞から目をはなさずに聞いてきます。

「さて……昨夜、あれから彼とどんなことをしたか、報告してもらおうかな?」

 苑子は答えるかわりに、おじさんの手をとって、スカートのなかに導き入れていきました――

おしまい