うたかたの天使たち 第七話

まふゆのファンタジスタ
真冬の幻奏者

 

苑子の手記(2)

 脱衣所まで、恥ずかしかったけど、一気に走って戻りました。

 さいわい、あまり人はいなくて、裸は見られずにすんだみたい。それでも、心臓はどきどきです。

 苑子は脱衣カゴのところまで戻りました。

 と、そこにおじさんがいました。

 パピーのおじさんです。

 苑子が脱いだ服の入っているかごをあさっていました。

 あ、いやだ、パンツ。

 おじさんは苑子が脱いだパンツを手にとって、いろいろ調べはじめました。

 電車のなかで、いろいろされたから、パンツ、汚れてる。黄ばんだしみがお股の布のところについてる。それを――くんくん、くんくん、嗅いでるんです。

「苑子ちゃんのエッチな匂いがするぞ」

 言いつつ、こんどはその部分をぺろぺろしはじめます。

 や、やだよぉ……そんなこと、されたら。

 苑子はタオル一枚で、立ち尽くしていました。おじさんがゆっくりと振り返ります。浴衣一枚で、前の部分をかきわけると、おちんちんが大きくなっていました。

「苑子ちゃん、おにいちゃんのためにタオルを取りにきたんだろ?」

 おじさんは、おにいちゃんのかごからバスタオルを取り出しました。

「ほら、取りにおいで?」

 こ、こわいよ……近づいたら、へんなことされちゃいそうで……でも、タオルを持って行かないとおにいちゃんが困るし。

 苑子は少しずつ、おじさんに近づいていきました。

「ふふ……苑子ちゃん、ちらちら見えてるよ」

 おじさんがえっちな目で苑子を見ています。タオルがちいさいから、しょうがないのです。それでも、手をのばすとバスタオルに届きそうな距離まで近づきました。

 でも、おじさんは意地悪してタオルをひっこめてしまいました。

「苑子ちゃん、体を隠しているタオルを取ってくれないかな? そうしたら、バスタオルを返してあげるよ」

 ひどい。それ、おにいちゃんのなのに。

 それでも、この場はいうことをきくしかありません。

 ものすごく恥ずかしかったけど、苑子は体を隠していたタオルを取りました。

 おじさんの前で素っ裸でたちんぼです。

「おお……なんてかわいいんだろう。おっぱいも、ワレメも、まるみえだ」

 や、やだよお――苑子の裸、またパピーのおじさんに見られてしまって……

「うしろを向いて、おしりも見せてもらおうかな」

 くすん。苑子はおじさんに背中を向けました。

「体をまげて、床に手をつけてごらん」

 苑子は体はやわらかいほうなので、前屈すると楽に掌が床につきます。

 しかたなく、いわれたとおりにしました。

「いいぞ……苑子ちゃん……おしりの穴がよく見えるぞ」

 おじさんの声が昂奮してきたみたいです。

「もっとおしりを突き出して――そう。おしりを手で広げてごらん」

 ああ、もお、恥ずかしいよぉ……

 でも、おじさんが持っているタオルをおにいちゃんに届けないと……

 言われた通りにしました。

 おじさんが覗き込んできます。あん、息が……

「苑子ちゃん、エッチなおつゆがたれてるよ」

 うそです、そんな……おにいちゃん以外のひとにおしり見られて、濡らしちゃうなんてこと……

 でも、おじさんには、電車のなかでもさわられてるんです。精液もごっくんしちゃったし……

「なめちゃおうっと」

 おじさんの、舌が……あ、腿の内側からはい上がって……

 あそこに……っ

「おいしいよ、苑子ちゃんのおまんこ。汁気たっぷり」

「や……だぁ」

 ぶぢゅる、ぢゅちゅっ……

 音をたてて、おじさんが吸い立てます。

 れろれろれろ……

「ひゃあん……」

 お豆をなめられて、腰が、ぬけ……

「すごい、大洪水だ」

 言いつつおじさんが、指をおまんこに……

 そして、舌で、おしりの穴を……

「やだ、やだ、やめてぇ……」

 苑子はおしりをふりふりしました。だって、脱衣所なのに……いつ人がくるのかわからないのに……

「じゃあ、夜、会おうか」

「え?」

「ここじゃだめなんだったら、夜、別の場所なら、いいだろ?」

「え……でも……」

「これでも、だめかな?」

 お、おじさんのお指が、おまんこのなか……で。

「あ、あうよぉ……だ、からぁ……」

 約束、させられてしまったんです。

 夜10時、家族風呂の鶴の湯で――って。

つづく