うたかたの天使たち 第七話

まふゆのファンタジスタ
真冬の幻奏者

苑子の手記(1)

 おにいちゃん、寝ちゃった。

 もう……もっとお話とかしたかったのに。

 でも、いいかな。今日と明日、ずっと二人っきりだし。

 おにいちゃんと旅行なんて夢みたい。

 ほんとにうれしかったんだ。

 あのあみだくじ、お兄ちゃんが最後にさりげなく一本、棒を書き加えてくれたから、苑子に当たったんだって、わかったから。

 おにいちゃんがあたしを選んでくれたって思ったら、気が遠くなるくらいうれしかった。

 だから、この旅行では、おにいちゃんがしたいって言うことは、なんでもしてあげる。そう、思ったんだ。

 電車の中で、おくちでしろって言われたのは困ったけど、でも、したよ。

 でも、おにいちゃんったら、ずっと苑子のおしりを触るんだもん。それも、スカートめくって、パンツをずらして、直接。

 コートからおしり出ていて、寒かったけど――おにいちゃん上手で、すごく気持ち良かった。

 クリちゃんをなぜなぜされて、それから、アソコの中に指を入れてきた。苑子がオチンチンをなめるのに合わせて、指を出し入れして――おかしくなりそうだった。

 おにいちゃん、いつもより上手で、苑子が感じるところばかりねらってきて――指を深く差し込んで、奥をかきまぜられた時は、ほんと声がでるところだった。

 でも、苑子、がまんしたよ、声をだすの。おにいちゃんのオチンチンを口に入れてたし。

 きっと、今晩、おにいちゃんのオチンチン、苑子のアソコに入ってくるんだな――そう思うと、もうどきどきしてくる。

 今日は、中に出してくれるかな……よくわかんないけど、苑子、すごくアソコがムズムズする感じ。エッチなことばかり考えちゃう。

 おにいちゃんの寝顔を眺めながら、苑子は幸せでした。

 でも。

 ――さわっ。

 え? いま。

 ――さわさわっ!

 おしりに、手の感触が……

 どうして? おにいちゃん寝てるのに。

 それに、この手の感じは、さっきの――

「いいおしりだね」

 隣に座ってるおじさんが、本をひざの上において、笑いかけている。

 そのおじさんの掌が、苑子のおしりからふとももをなでまわしている。

「感度もいい――さっき、あそこをいじられて、イっちゃったでしょ?」

 え、うそ、さっき苑子を触ってた手って。

 それに、このおじさん、知ってる。

「パ、パピーの、おじさん?」

 ほんとの名前は知らなくて、そう言うしかなかった。

 お隣に座っていたのは、夏に、プールで会ったおじさんだったんです。

「苑子ちゃん、ひさしぶりだったね」

 おじさんは、あたしの内股をなでながら言います。逃げたいけど、騒いだら、おにいちゃん、起きちゃう。それに、ほかのお客さんにも気づかれちゃう。

 だから、がまんしてたんです。

 でも、そうしたら、おじさん、苑子のパンツのなかに手を入れて、直接、アソコを触るんです。

 や……やだぁ……さっきの、残ってるのに。

「すごく濡れるんだね、小学生なのに」

「い、いや」

「いいのかな? さっき、苑子ちゃんがおじさんに触られながらイっちゃったことが、おにいちゃんにバレちゃっても」

「こ、こまる……」

「じゃあ、おとなしくしないと」

 くすん。

 おじさんの指が大胆に動きます。

 アソコに指が、入ってきて――あっ!

「苑子ちゃんのおまんこ、柔らかいな……ヌルヌルだし……」

 やだあ……そんなこと、言わないで……

「夏のときは、おっぱいは見せてもらったけど――おまんこは見れなかったからなあ」

 いじくりながら、言われても……こまるよお。

「ちょっと、見せてね」

 だ、だめ――ほかのひとに――

「平気だよ。きみのおにいちゃんと同じで、みんな寝てるよ」

 たしかにほかの座席のお客さんたちも、みんなこっくりこっくりしてる。でも、それにしたって――

 おじさんに、苑子のショーツは足首まで降ろされてしまいました。ノーパンです。

「脚を、ひろげて」

 やだやだ――そんなことできないよぉ――

「いいのかなあ、おにいちゃんにバレても」

 う……

 あたしはおじさんのいうとおり、椅子の上で脚をひろげました。

「丸見えになったよ、苑子ちゃん――これが、苑子ちゃんのおまんこかあ……きれいだなあ」

 あ――指で広げられて――なにか入って――

「指が二本、ずっぽりだよ――おとなのオチンチンをいつも入れてるんだからあたりまえかな?」

「そ……そんなこと――」

「いつもしてるじゃないか」

「や……やあ……」

 おじさんの指が出たり、入ったり、して、すごい。

 おにいちゃん以外の人にこんなことされちゃって、どうしよう。

 あ、だめ。セーターをまくられて、おっぱいが。

「夏のときより、大きくなったかな?」

 な、なめられて……やだあ……乳首が、敏感に……っ

「ビンビンだよ、苑子ちゃん」

 おじさんが乳首を嘗めたてながら言います。もちろん、おまんこをかきまわしながら――あっ……

 ク、クリちゃんを、指で……

「こっちも、かたいな。コリコリしてる」

 電車のなかで、おっぱいをなめられて、おまんこいじられて――感じてる……っ!

「お、おじさん、だめ、だよお……こ、声が……」

 目がうるんで、おじさんがどんな表情を浮かべているかもわかりません。

 おじさんは苑子の大事な部分をかわいがりながら言いました。

「おじさんにもしておくれ」

 中を指で揉むようにされると、抵抗できません。

 あたしはうなずくしかなくて――

 おじさんのオチンチンをしゃぶることになりました。

 おにいちゃんのときと同じようにコートを頭からかぶらされて、お口でご奉仕します。

 おじさんの、おにいちゃんのより大っきくて、あごが、はずれそう。

 だめ……

 おじさん、だめだよ……

 おきちゃう……

 おにいちゃん、おきちゃう……

 あ……

 お指、だめ……

 パピーのおじさん……だめえ……

「おうっ!」

 おじさんがうめいて、苑子のお口のなかに――

 そんな、いっぱい――

「飲むんだ」

 口のなかにためたまま、苑子はいやいやをします。

「飲まないと、おにいちゃんにばれちゃうよ?」

 しょうがありません。おにいちゃんに知られたら、嫌われちゃう……

 ごく……んく……

 とても苦かったです。

つづく