うたかたの天使たち 第二話 美耶子編


◇「美耶子のガマンしている顔をもうしばらく見る」を選択

「うっ、くくうっ」

 美耶子がうめいている。

 さっきからけっこうお腹の音が激しい感じだ。

 本人はトイレに行きたくてしょうがないようだが、保護者代理の権限で、おれが引き止めているのだ。てゆうか、身体をつかんで離さないだけなんだが。

「ね、ね、遊一、もういいよね? もういいでしょ?」

「だめだ、まだまだ、こんなモンじゃない」

 おれは断言した。

「だって、もう、出ちゃう、出ちゃうよお」

 美耶子が身体をうごめかす。幼いヒップが緊張しているのがわかる。はりつめた下腹部は、年齢が低くても、やっぱり美しい。

「お願い、おねがあい、ゆういちっ、トイレに行かせてよおっ」

「ほほう、お願いが出たか。美耶子はしかし、いつも口だけだからな」

「そんなことないよお、遊一ぃ、遊一お兄ちゃん」

「こんなときだけお兄ちゃんと言いやがって。まったく、口ばっか――口ばっかか」

 おれは、美耶子の半開きの唇を見た。さっきからせわしなく息をしている。ピンクの舌が少しのぞいた。

「なんでもいうこと、きくからあ……おねがいい」

 ほーう、そうか。

 もういいだろう、トイレに連れていく

 チンチンをしゃぶらせる