◇「浣腸してあげる」を選択
「じゃあ、浣腸するぞっ」
おれは高らかに宣言した。高らかに宣言すべきことかどうかはイマイチ自信がないが、「でへっ、でへへっ、こっ、これからっ、カンチョー、しちゃうよ……でへへっ、でへっ」と言いながらするよりはきっとマシだろうと思う。
おれはイチヂクを美耶子のおしりの穴に近づけた。
ちょっとしたボケで、イチヂクをマンコちゃんのほうにチュルッと入れたらどーなるだろうか。
その選択肢は――ないな。作者が気づかなかったんだな、きっと。
さらに選択肢を増やしたりなんかしたら、作者の睡眠時間がまた減ってしまうことが明白なので、いやがらせにやってやろうか、とも思ったが、おれも忙しい身なのでやめておくことにした。
最短距離で、おしりの穴にイチヂクを押し当てる。
「んくっ」
美耶子が反応した。
おしりの穴にイチヂクの先端が当たったのを感じたのだ。痛いのか。
ぐいっ、と押す。くちばしの部分が美耶子の肛門のなかに消えていく。なかなかエロティックな眺めだ
「う……ゆういちぃ、まだあ?」
美耶子が聞いてくる。あいかわらずタメ口だなあ。
「まだだ。これから薬を入れるからな」
イチヂクの腹の部分を指で圧す。黄金色の液体が、美耶子の体内に注入される。
「は……あ……ああ……」
美耶子が息を吐いている。
「つめたい……よお……」
「がまんしろ」
すべてを注入した。イチヂクを抜き、薬液が出ないように、ティッシュでおしりの穴をおさえてやる。
ぐるぐるとお腹が鳴りはじめた。
「トイレ……トイレに行くう」
「まだだって。薬しか出ないぞ」
浣腸の刺激で腸が動きだし、糞便を出口に運ぶまで、がまんさせなければならない。
「う……くうう……」
美耶子の目尻に涙がひかっている。痛みと排泄欲にさいなまれているのだろう。
さらにお腹の音が大きくなる。
「も……もう、だめえ……」
美耶子が泣き声を出した。
うーん、まだ早いような気がするが、どうするかな。