「いまごろは木偶人形と半獣人は捕らえられ、村の男どもの慰み者となっているだろうよ」
腕組みをして、首を傾けるディー。
あったまきたぞ、もう。眠気もぶっとんだ。
だが――身体は動かない。
「ふふん。いいざまだ。ふだん威張っているくせに、この程度の魔法に手も足も出ないとはな。サムライという看板は伊達か?」
ディーの口調は完全に蔑みモードだ。さっき言葉責めされたことへの仕返しかも。
「おい、ゾーシュライ。おまえ、そこの女騎士に興味があるのだろう」
ディーはあごをしゃくった。萎縮していたゾーシュライが生色をとりもどした。
「よ、よろしいので、ディーさま」
「好きにしろ」
「で、ですが、この男は――」
おれの方をみる。
「おまえの術をわたしが補強した。スリープの魔法は解けても、ホールドの効果は継続している――いや、むしろ強まっているはずだ。たとえこの男が怪物でも、身動きできぬ」
ディーのやつ、憎たらしいな。だが、たしかに強力な魔導力がおれの周囲を蔽っている。さしものおれも目玉を動かすくらいしかできない。
「ふひ、ひひ、それでは、お言葉に甘えましょうかな」
ゾーシュライは下卑た笑いを漏らしつつ、ぐったりしたキースから鎧を脱がしていった。
あらわになる爆裂ボディ。グレイの薄手の貫頭衣と腿の長さまでのぴっちりした下着だけにされる。うーむ、ノーブラかよ。ポッチが浮いてるぞ。シャラポアか、きさま。
にしても、よほど若い女に飢えていたのか、ゾーシュライのやつ、はしゃぎ過ぎ。
キースにまたがると、ふたつのおっぱいを握り締め、揉みたくりはじめる。
「おおお、若い乳はいいのう……!」
弾力を楽しむように握っては放す。ぼよん、と揺れては現状復帰するキースの乳。
震える手で布をめくる。あらわられる白い肌。わずかにあからんでいるのは、乱暴に揉みしだかれたせいだろう。
乳首はもう起っている。
「よ、よい色じゃて……」
酔いしれたように言うと、ゾーシュライはおれの許しも得ずに、ピンクの乳首に吸いついた。
まあ、許しを乞われても絶対に許可をだすわけはないが、いちおう、ひとの持ちものに手を出すときは一声かけろってんだ。
「あまい……のぅ。いまにもミルクが出てきそうじゃ」
乳首を吸いたてながら、じじいが法悦の声をあげる。年をとると赤ん坊に近づくというが、たしかに執拗な吸い方だ。
「う……あ……」
痛むのか、わずかに眉を寄せるキース。だが、術が解けるには至らないらしい。
左右の乳首を交互に吸う。まるで味比べでもしているかのようだ。
「あっ……あぁ」
「こっちじゃの」
左の乳首に狙いをさだたように、集中する。唇ではさみ、舌先で転がすようにする。
「ふぁっ! あ……ふぅぅ」
ぴくん、ぴくんとキースが痙攣する。声の様子が変わってきた。
じじいめ、キースの反応を探っていたのか。さすがは年の功。
にしても、キースは左の乳首が弱かったのか。メモメモ
――んなことしてるばーいじゃねえ!
「こら、じじい! それはおれの女だ、ぶち殺すぞ、てんめー!」
わめいた。だが、声は出ず、口をぱくぱく動かせただけだ。
いずれにしたって、ゾーシュライのやつ、こっちを見向きさえしねえ。キースの身体に夢中だ。
「極上の乳じゃ、これなら、何人の赤ん坊をかかえても、腹をすかす子は出ぬだろうて」
左の乳首を指でこねながら、右乳首への舌先の責めを続ける。
「はあ……はっ、ああ……う……」
キースの声が荒くせわしなくなっている。肌は上気して、汗ばんでいる。
「そろそろこっちかのう?」
ゾーシュライはキースのむっちりした太腿を押し広げた。
下着の股の部分はぐっしょりと変色している。
「おうおう、もうこんなに濡らしておったか、ういやつじゃのう」
ちがうって、それは、おれが邪掌で仕込んだからだ――しまった! このじじいのために格好の下準備をしちまったぞ。
だが、じじいは自分のテクにすっかり自信を持ったようだ。ためらいなく、キースの下着を脱がしてゆく。
おい! やめろ! いくら敬老精神に富んだおれでも容赦しねえぞ! それ以上やったら、二度と電車で席をゆずらねえぞ!
「おお……なんとも綺麗な」
ゾーシュライめ、キースをすっぽんぽんにしやがった。
股を広げて鑑賞している。
「匂いたつようじゃて……」
鼻をひくつかせ、キースの股間に顔をよせる。若い雌のフェロモンに胸一杯に吸い込む。
「おうおう、よい色じゃ。濡れて光っておる」
枯れ木のような指でキースの粘膜を広げる。
具がむにっと出てくる。充血した組織が愛液をしたたらせてひくついている。若い男なら卒倒しそうなほど刺激的な眺めだ。
だが、じじいだけに手慣れている。
「いま可愛がってやるでな……」
指を当てる。
「ひぅっ!」
わななくキース。どんな夢をみてやがるんだ、おまえ。すこしは抵抗せんか!
「おさねも硬くなっておるぞ」
にゅり、包皮をずらして、クリトリスを露出させる。赤いおマメにじじいの指が触れる。
「あうっ! いっ!」
尻をはねあげる。あふれた愛液が谷間をつたって肛門まで濡らしている。
「ひょほほ、すごい反応じゃて。いやらしい娘よ」
だから、それはおれの邪掌の影響が残ってるんだって。
「どれ。中の具合は、と」
ゾーシュライはクリ責めを続けながら、右の中指でキースの膣を――
ぐりんっ!
「――っ!」
キースは白い喉をさらしてえびぞった。
じじいは指を抜き差ししている。顔が喜悦にゆがんでいる。
「おほほっ! きゅうきゅうではないか。使い込んでおらんのう、この娘。ほとんど生娘じゃ」
まあ、開通したばっかだからな……
「にしても、すごい締めつけじゃ。吸いついてくるぞ」
「あ……ひ……おふっ」
キースの目尻に涙が浮かんでいる。これでも目が醒めないとは――
「ふひひ、ふひ」
ゾーシュライが下帯をほどく。ミイラのように痩せた貧相な下半身が露出する。
おれを監視がてらゾーシュライの振る舞いを見物していたディーもさすがに目をそむけた。まあ、見たくないわな、あんなもん。
じじいのチンポは萎れていた。あんなにエロい行為をしても勃たないのか――歳はとりたくないもんだな。
「なあに、若い娘のエキスをもらえば、のう」
ゾーシュライはキースの股間に顔をうずめ、うまそうに音をたてて、性器を舐めしゃぶる。
「あっ! あうっ! ひ……ぅぅぅ」
キースが唇をふるわせる。ゾーシュライの舌に感じまくっている。
無意識の動きだろう、自分で胸をこねてさえいる。
「おおう、さらに愛液がしたたってきたぞ。うまいのう」
ゾーシュライは舌を鳴らしながら、キースのラブジュースを飲んでいる。
「甘露じゃ、甘露じゃて」
――なんと、ゾーシュライの股間が、むっくりと首をもたげた。
少しずつだが膨張をはじめる。
「――ったく、男というやつは浅ましいな」
ディーが吐き捨てた。だが、耳まで血の色がのぼってきているのがわかる。
「ジャリン、おまえは、その最たるものだ。愚劣な!」
視線がおれの股間に向いている。顔がゆがむ。
「自分の女が犯されようとしているのに、興奮しているのか? なんという破廉恥なやつだ、おまえは」
それから、残忍な微笑を口元にうかべた。
「ふふん……おもしろい趣向を思いついたぞ」
おいおい、まさか(笑) 。