ジャリン戦記

Episode :仔猫モノ騙り。


Text&Illustlation by Aprilfool


絵とお話 うづきはじめ


プロローグ

「とりあえず、自分で開いてみな」

「ああん……はずかしいですう……」

 言いつつも、エミィはひざ小僧をかかえて、ころんところがった。

 腿のあいだから、たて割れのピーチがのぞいている。いや、ざくろかなあ。形からして。

「なんだ、エメロン、もう濡らしてるのか?」

「だってえ……飲み物にシータさんの……まぜたでしょお」

 メガネのレンズごしに眼をうるうるさせているのが見える。この女はすぐに涙目になる。そのせいかあそこも湿潤だ。

「おまえだってわかってて飲んだんだろ? シータの愛液が媚薬になるってことは、もう身体で何度も確かめてるんだからな」

「だってえ……」

 エミィが唇をとがらせる。そうしながら、自分で、性器をいじりはじめている。

 おれはその手をぴしィッとはたく。

「こら、勝手にオナるな」

「いたいですう……」

「おまえはケダモノか? したかったら、どこでもオナニーするのか? 恥知らずめっ」

「くすん、くやしいですう……」

 エミィはすすりあげた。そうしながらも、指がうずうずと動いている。さわりたくてしょうがないのだ。

 数日前まで処女だったくせに、覚えの早いことだぜ。

 そういう意味では、いま、おれのまたぐらにむしゃぶりついている青い髪も女の子も学習効果がでている。

 ホムンクルスのシータだ。魔法科学がうんだ人造人間、おれの持ち物である。

「シータ、うまくなったじゃねえか」

 もうなにも指図しなくても、シータはおれの竿を吸いこみ、カリの部分に舌をからめ、指はタマタマを優しくもんでいる。先走りの汁も、おいしそうにちゅうちゅう吸いとる。まあ、シータにとっては、おれのチンポから出る汁はおいしくてしょうがないから、当然だが。

 ホムンクルスは主人の精液に誓いをたてているのだ。逆に、あまりに長いあいだ精液を摂取できないと、精神が壊れてしまう。

 シータめ、夢中でしゃぶっていやがる。ふだんはクールなのに、こういうときはとっても熱心だな。外見的には12歳くらいの子供だから、その筋の方にはけっこう刺激的なながめだろうな。

 天幕のなかはあまい少女ふたりのそれぞれの匂いがただよっている。シータにはいわゆる体臭というのはほとんどないのだが、愛液は芳香がする。エミィの汗も、わきがとまではいかないが、わずかな癖がある。まあ、旅ぐらしで、いつも風呂にはいっているわけじゃないからな。これくらいはご愛敬だ。

 まあ、野宿というのも悪くはない。野性がめざめるというか、な。せまい天幕のなかで、いやらしい遊びをして、興がのれば、外に出てくんずほぐれつするのも楽しいぜい。

 まあ、今夜も二人にそれぞれ三発ずつは中出ししてやろう。とろおり、と濃いやつをな。このおれ、ジャリンさまにとって、口、あそこ、ケツ、総まくりは基本だぜ。

 かわいそうに、エミィとシータは、何十回もイカされて、息もたえだえで眠りにつくことになるな。けけけ。

「よおし、エミィ、解禁だ。さわっていーぞ」

「はいぃ」

 うれしそうにエミィは自分の股間に指をのばす。

 その手を、おれは払った。

「ひたっ! さわっていいっていったじゃないですかあ」

「自分でさわっていいとは言ってないぞ。――シータ、フェラはとりあえずもういい。エミィのやつをさわってやれ」

「はい」

 おれのチンチンを握りしめながら、シータはうなずいた。なごりおしそーだな。

 シータはエミィの身体をしなだれかかり、その細い指で、年上の少女の秘部をこじりはじめた。

「うひゃあっ、シータ……っ! はっ、ああっ」

 おっぱいのさきっちょをシータに舐められて、エミィは喉を鳴らした。

 シータはたんねんにエミィの胸を唇で愛撫している。飢えた赤ん坊のように――というわけでもないな。男だったら女の胸をもっとむさぼるように吸うのだが、ホムンクルスのシータには母親がいないから、乳を吸う、という本能はないのだ。むしろ本能に近いといえば、おれのチンポを吸うことだな。そこからはシータにとっての滋養がほとばしりでる。

 シータの吸いかたには、ひたむきさはない。が、そのぶん技巧的だ。エミィを感じさせるために吸っている。

「シータ……じょうずですう」

 とろんとした眼をしてエミィが言う。シータの手と指の攻撃に完全に白旗をかかげている。

「エミィも、ちゃんとシータを気持ちよくしてやれよ」

「はあい……」

 エミィも指をシータの脚の間にこじ入れ、こちょこちょしはじめる。

 女の子ふたりの息づかいが、せまい天幕のなかに満ちている。

「ああん……」

「はっ、あ……」

「うふうう……」

「は、ふう……」

 ま、頃合いかな。女同士にやらせとくと、なんかいつまでもやってるからなー。

 ようし、二人とも、そろそろ入れてやるぜ。

 おれが参加しようとした時だ。 

「ちぇええええいっ!」

 な?

「ちぇすとおっ! きええいっ!」

 なんだ、なんだ?

「うりゃあっ! とりゃあっ!」

 外からだぞ、いったい、どうした?

 おれはあわてて天幕の外に出た。

 天幕を出た瞬間、その眼前に電光が一閃した。剣先だ。おれの動体視力は、ちょっとすごいぞ。

 おれは反射的にかわそうとして、やめた。その軌道はおれの目前、拳ひとつ分の余裕をもって走りぬけるはずだ。

 びゅんっ。

 ちく。

 あう。鼻先にかすったぞ。見切り失敗。いや、これはおれの鼻が高くてかっこいいからなのだ。

「おう、これはジャリンどのではないか。あぶないではないか、いきなり顔を出したりしては」

 さわやかな口調で話しかけてきたのは、きゃしゃな身体を高価そうな銀の鎧につつみこんだキザな騎士モドキだ。名前は、なんつったっけ……。

 いや、そんなことはどうでもいい。おれは怒っているのだ。

「きさまっ! どういうつもりだ、ひとんちのまんまえで、奇声をあげやがって!」

 天幕ではあるが、おれの家であることにはちがいない。こんな理不尽が許されていいものか!

 しかし、騎士モドキめ、涼しい顔をしていやがる。

「いやなに、このあたりには年端もいかない少女をだましては不埒なふるまいをするウニ頭の狼藉者がいるのでな。そういった輩が愚劣な振る舞いをせぬように、こうして剣をふるっているのだよ」

 おれは眼を細めた。こいつ、ケンカをうっておるな。まちがいなく。

「てめ、デコピンされたいのか、また」

「そちらこそ、わが魔剣ヴュルガーの餌食になりたいのか?」

 騎士モドキの手のなかで両刃の剣が燐光をはなつ。魔法のちからを秘めたなかなかの業物だ。だが、おれの刀だって、呪いのかかったアイテムだぜ。

「てめえ、おれのマモンの……ありゃ」

 おれは腰をさぐったが、手ごたえがない。カタナは天幕のなかだ。そのかわり、固くて太いものが一本あった。

 しょうがないから、それをつかむ。

 騎士モドキの顔がゆがむ。一気に上気する。

「きっ、きっさまっ、なにを持っておるか!」

「うるせー、こうなりゃやけだ。この漢(オトコ)の剣でてめえをぶちのめしてやるぞ!」

 おれはわが巨根の根元を持って振りまわした。ビュンビュン音がするからわれながらすごい。

「やめっ、やめんかっ!」

 騎士モドキは顔を真っ赤にし、さらに真っ青にして逃げ腰になった。お、なんか動揺しておるな。けけけ。

「どうだあ! チンポ剣っ!」

 正直いって自分でもなにをしているのかよくわからない。

「ひいいっ!」

 騎士モドキが悲鳴をあげた。完全に逃げだした。

 むむ、あいつ、巨根コンプレックスか? きっと短小包茎の童貞野郎だな。けけけ。

 騎士モドキを追い払ったおれは、意気揚々と天幕にひきあげた。

「お待たせ〜。邪魔者は追い払ったぜ、続きやろー」

 ありゃ。

 シータとエミィは裸で抱き合あったまま、すうすうと寝息をたてていた。

 なんか満ち足りたような表情だ。おれが騎士モドキとじゃれているあいだに、なんかたっぷりイキましたって感じだ。

「冗談じゃねえぞ、コレ、どうしてくれんだ?」

 ピンコ立ちの男根をつかんだまま、おれは途方にくれた。まさか、ひとりでやれってか?

つづく