偉大なる助平FF(18)
朱理が恥じらいながら衣服を脱いでいく。ごく自然に、美琴が手伝っていた。
好男はその光景を見ながら、知らず昂ぶっていく。
肌があらわになっていく。透けるように白く繊細だ。こんなの、見たことがない。
胸のふくらみはおわんのように正円で、ミロのビーナスのそれのようだ。だが、ウェストから腰にかけてのラインはそれよりはるかに繊細でなめらかだ。縦長のへそが深く刻まれた腹部にもたるみはなく、下腹部へとなだらかなスロープを描いて、淡い繁みへと至る。そして、その脚ときたら、それ自体が芸術品と言いたくなる形と長さを有している。爪先に至るまで完璧だ。
そして、それに対抗するつもりでもないのだろうが、美琴も衣服を取りはじめた。今度は朱里が手伝っている。
世にもまれなファンタジックな光景だ。
朱里に比べれば完璧さでややおよばないが、美琴の裸身もリアルな14歳のきらめきを放っている。いや――そんな言いかたをすれば罰があたるだろう。美琴ほどの容貌とスタイルを持った少女もそうはいないのだから。
全裸になった朱里と美琴が好男に近づいてくる。朱里は顔を上気させ、手で身体を隠そうとしている。それを美琴が抱きかかえるようにして、好男のもとへ連れてくる。
「好男くんも……脱いで」
美琴が言う。驚くほど落ちついている。好男のほうがむしろ戸惑っていて、しどろもどろだ。
「朱里ちゃん、美琴……おれどうしたら……」
美琴がほほえんだ。
「わたしが脱がしてあげる」
しなやかな腕がのびてくる。好男の制服のボタンに指をかける。
「朱里さんも――手伝って」
頬をそめた朱里がうなずき、跪いて好男のズボンのベルトを外しにかかる。
好男はふたりの少女によって剥かれいていく。
上着、そしてカッターシャツ、ランニングシャツ、スラックス――
そして、ブリーフに美琴と朱理の指がかかる。
「ちょっ……パンツは自分で脱ぐよ」
好男はあわてて二人から離れ、後ろをむいてブリーフを下ろす。心臓がばくばくいってる。女の子に見られながら下着を取るのがこんなに恥ずかしいとは。
「好男くん……朱理さんに触ってあげて」
美琴が促す。信じられない変容ぶりだ。彼女を衝き動かしているのはいったいなんなのだろう。
「ん……うん」
気持ちの上ですっかり後手にまわって好男だが、それでも横たわった朱理の身体を目の当たりにすると血がざわめいた。
適度にふくらんだふたつの乳房は朱理の手で半ば隠されているが、そのボリュームはかなりなものだ。
「色事さん……」
うるんだ目で朱理が見あげている。好男の理性は他愛なく吹っ飛ぶ。
「朱理ちゃん……!」
おおいかぶさり、その肌の匂いをかぐ。
しっとりとした感触とともに、朱理の香りが鼻腔を満たし、それがさらなる興奮をよぶ。
好男は朱理の乳房に顔をこすりつけていく。その部分をガードしている腕をおしのけていく。
「あっ……」
朱理が声をあげる。好男の目の前に桜色の尖りが現われる。乳輪の小さな、可憐な乳首だ。好男はそれを口に含む。
「んっ……」
朱理が眉根をよせる。好男はもう一方のふくらみに右掌を当て、口にふくんだ乳首を舌先で苛めながら、もみしだいた。
「色事さん……も……っと、やさし……」
切なげに頬を赤らめ、朱理が訴える。その声が愛らしくて、好男はちょっと乱暴に乳首を吸いあげる。
「いっ……いた……」
つばにぬれ、赤く充血した乳首を好男はつまんでひっぱった。
「や……だめ……ひっぱらないで……」
「ごめん……」
好男はあやまりながらも、右手を下に移動させている。柔らかなアンダーヘアを指先にからませながら、そらにその奥の亀裂に指を侵入させる。
「うくっ……ん……」
その部分を触れられて、朱理の声の調子がかわる。
好男は少女の柔らかな特別なパーツの形と感触を指先で味わいながら、さらにさらに探検をつづける。穴の位置を探り、指先を肉にうずめるようにする。
朱理が身体を強くくねらせた。
「そこは……だめ……っ! いたいっ」
好男は夢中になって、朱理のその部分を責めたてる。朱理は悲鳴じみた声をあげて身体を震わせる。
「朱理ちゃん――朱理ちゃんに入れたい」
好男の牡の欲望に火がつき、短絡的に挿入を求めて、腰を合わせる。
「色事さん――こわい――」
好男は朱理の股を強引に割って、その部分を開く。発毛は三角地帯だけで、亀裂の部分は無毛だ。うっすらと色づいた唇を開き、内部の花びらの重なりをあらわにする。指で左右に開くと、濡れた肉の合わせ目が見えた。まるで、できたてのように美しい色と形をしている。
その奥にあるはずの入口を目指して、好男は自分の尖った部分を押し当てた。
「いた……っ! いたい……ですっ!」
朱理が悲鳴をあげる。その部分はかたくなで、好男の侵攻を許さない。
「朱理ちゃん、力をぬいて」
「んっ、うっ、うう……」
好男を受けていれる意志はあるようだが、朱理の身体は強ばってしまって、自分でもままならないようだ。
「好男くん……あせらないで」
美琴が身をよせてくる。
「朱理さんの準備がまだ整っていないの。わたしも手伝うから」
そう言いつつ、美琴は涙目の朱理の顔に唇を寄せる。
朱理の涙を舐めとり、それから頬に舌を這わせながら、唇に到達する。
「ん……ん……ん……ちゅ……る」
舌と舌がからまり、唾液がまざる。
美琴は細い指で、朱理のあごからのど、首筋、鎖骨となぞっていく。
指が朱理の乳房に達し、とおりすぎる。脇腹に到達した指はゆっくりとあばらをなであげ、ふくらみの下端まで達するとまた引き返す。
「ふ……んぅ……」
朱理の反応は、さっきとはややちがう。好男が刺激を与えたときよりも、ゆるやかではあるが、より深い快感を受け取っているかのようだ。
「ん……ふは……」
唇をはなした朱理と美琴はたがいに見つめあい、ふたたび唇をあわせて、舌をからめあった。美琴の指はこんどは朱理の乳房に触れているが、そのタッチはあくまでも繊細だ。
朱理の乳首が美琴の指にそっとつままれて、さらに大きさを増していく。
「美琴さん……あ……きもち……いい」
顔を真っ赤に上気させながら、朱理がもだえる。
美琴は舌をすべらしていき、朱理の乳房を可愛がりはじめる。小さな舌を動かして、朱理の乳首を刺激している。指は股間に入っている。好男のように、入口に性急に探るのではなく、周辺部を優しく撫でている。
「う……あ……そこ……いい」
朱理が声をあげる。その部分の充血が促進され、薔薇色に染まっていく。
とろっと、透明なしずくが、朱理のその部分から漏れ出してくる。
「すげえ……」
好男は気圧されてその光景を見つめていた。信じられない美琴の積極性だった。だが、目の前で少女がふたり、裸身でからみあっているシーンはこの上なく刺激的だ。
いまは美琴が朱理の股間に顔を埋めていた。
舌でやさしく朱理の敏感な部分を刺激していた。あせることなく、ゆっくりと、朱理をほぐしていく。
「あっ……ああっ! しびれる……っ! そこっ――そんなにされたら……ああっ!」
朱理が身もだえしながら声をはなっている。朱理は舐めながら、指を使っているようだ。中指一本だけ――朱理の中に侵入させて、ゆっくりとかきまわしている。
「あああっ! 美琴さんっ……はあっ! くあああっ!」
声が高まっていく。美琴はうっすらとほほえみながら、朱理を舌と指で責めたてていく。
好男は二人を見ながら、たまらずしごきたてていた。
「だめ、好男くん――それは朱理さんにあげて――」
美琴が振りかえり、身体をずらす。朱理の脚を大きく広げさせ、その部分を指で左右に開く。
「あ……はあ……あ……」
朱理は息もたえだえで、その部分を大きく広げられていることさえ気づいていないようだ。朱理の性器はピンクに色づいて、湯気さえたてそうなほどに出来あがっている。
「いっぱいにしてあげて……」
「ああ……」
好男は、朱理ににじり寄り、用意の整った入口に、自身の張り詰めたものをあてがった。さっきとは感触からして違う。ぴったりと吸いついてくる。
「行くよ、朱理ちゃん」
「あ……はい……おねがいしま……くぅっ!」
返事をしかけた朱理の顔がゆがむ。好男のペニスが侵入を始めたのだ。
めりめりと食いこんでいく。濡れた襞が、一部を破壊されながら、それでも初めての侵入を受けとめていく。
好男は半ば以上挿入を果たし、その感触に思わず吐息をつく。
「朱理ちゃんの中……熱くて……すごくきついや……」
「色事さんのが……入ってるの……わかります」
朱理は長いまつげに涙をためていた。
その朱理に美琴がおおいかぶさり、唇をあわせる。
深いキスだ。美琴の朱理に対する想いが伝わってくるような。
好男には美琴の朱理へのこだわりがわからない。会ったばかりだというのに、どうしてこうまで入れ込めるのだろう。もしも――美琴自身にペニスがあったら、好男など必要としていないのではないか、とさえ感じる。
それにしても、朱理の中はきつすぎて、動くどころではない。身体の成長は充分なのに、まるでその部分だけ赤ちゃんのように幼く、未成熟なのだ。
中の感触もぴっちりとしていて気持ちいいのだが、むりやり動くとそれだけで内部を破壊してしまいそうな気がする。
「朱理ちゃん――動いてもたいじょうぶ?」
「あ……はい……して……ください」
けなげに朱理は言うが、ちょっと潜らせただけで、ずりあがりを始めてしまう。
「かはっ! ひぅぅ……」
「やっぱり無理かな……」
「好男くん」
美琴がヒップを動かす。真っ白な縦割れの桃が好男の目の前にあらわれる。
「わたしのを使って……そして、最後は朱理さんに」
自らの手で尻の山を横に開く。
先週、自分自身のモノで処女を強奪したばかりの性器が広げられる。
「美琴……いいのか?」
好男の喉がかすれる。
美琴は朱理の上に覆いかぶさって、ヒップをかかげながらうなずく。
「うん……。朱理さんと一緒に――して」
好男は朱理の中からいったん抜きとると、そのまま、美琴のおしりの間の亀裂にそれをあてがう。
「あっ……あ……!」
美琴がうめく。美琴にしたところで、まだ二回目のセックスなのだ。慣れているわけではない。それでも、その部分はすでに濡れそぼっていて、好男を受け入れるのに充分だった。
「美琴の……締めつけてくる……っ」
好男は先週の体験を思い出しながら、深く深く挿入した。今回はバックからだ。美琴のおしりの穴を鑑賞しながら、また新たな感触を味わう。
「好男くんのが――当たってる――感じ」
「気持ちいいよ、美琴」
好男は腰をうちつける。
「あっ、好男くん……っ、はあっ!」
美琴が身体を朱理に預けていく。その美琴を朱理は受けとめ抱きしめる。朱理による美琴への愛撫が始まっている。さっきのお返しだろうか。
その朱理の性器には指を入れてやる。中指と人差し指を揃えて、少しハードめに責める。
「ひうっ! い、色事さん――指?」
「そう。指でほぐしてあげる」
好男は朱理の体内をかきまわしながら、美琴を後ろから突きたてる。
「あっ……あっ……ああ、はあ……」
「んうっ、ううっ……うふぅ……」
少女ふたりがそれぞれうめきつづけている。二人とも、いっしょうけんめい声をこらえている風情がある。
「交互に――入れるよ」
好男は美琴からペニスを抜き、朱理に入れる。
「ああっ!」
朱理の中は美琴の内部とはまた違う感触だ。指でほぐした効能か、今度は少し動いても大丈夫なようだ。
「好男くん……わたしのも」
おあずけをくった美琴がねだるように腰をくねらせる。
「美琴はこっちをいじってあげる」
好男は、美琴のアヌスに美琴自身の愛液をなすりつけ、中指を沈めていく。
「そっ……そっちは……きゃうっ!」
抵抗するそぶりを見せるが、しかし、美琴はぷるぷるとおしりを震わせながらも、逃げることはしない。
「美琴のおしりの穴のなか――すごく熱い」
「いや……やだ……恥ずかしい……」
好男は指を締めつける肉の感触を楽しみながら、朱理の中でのピストン運動を開始する。
「あっ、あ……こすれる……色事さんのが……おなかの中でっ……」
「朱理ちゃんも……気持ちよくなってきた?」
「わ……からない……けど……うくっ!」
朱理が顔を真っ赤にしてうめいている。
「美琴も、指でおしりの穴、かきまわしてあげるからね」
「いやっ! やあ……好男くん……ゆるして……」
美琴も耳たぶまで真っ赤だ。快感よりも羞恥のほうが強いのだろう。
「美琴のおしり――きれいだよ。舐めてあげる」
「やっ……ああっ!」
指を抜き、同時に入口を開いてそこに舌を這わせる。
「はっ、あ……あーっ!」
肛門の内側の粘膜を舐められて美琴が声を放つ。
好男の脳はパンクしそうだ。
朱理の膣粘膜をペニスでかきまわしながら、美琴のアナルを舌で味わっている。
好男の射精が近づいている。
長崎のペニスを膣壁に感じる。だめだ。この感触が好きなのだ。
「んあああっ! 奥で、こすれ……っ! 長崎くんのチンポ、気持ちいいっ!」
「色事のオヤジと比べてどうだ? ああ?」
ビデオカメラごしに長崎が訊いてくる。
極太のペニスと長崎とでは、太さも長さも硬さもまったくちがう。亀頭の張出しも、その感触も――だ。すべてにおいて極太が優っている。動きも巧みで、力強い。なにより、自信に満ちている。
だが、長崎の場合は、撮影がセットになっている。
「お、おじさんの……す……すご……かった……けど……ビデオが……ビデオのが……」
「色事のオヤジのデカちんぽに中出しされた時よりも、撮られながらのほうがいいのか? ああ?」
「んっ、んぅっ! おじさんのチンポす、すごくよかったけど……ビデオ撮られながら……おまんこ……されるのは……もっと……し、びれて……しびれ……る」
長崎はごりごりごりとペニスを真由美の膣奥に叩きこんでいく。
「あッ、あッ、あッ、あッ、あッ……!」
「おぼえてるか? おまえの処女はおれが破ったんだぜ」
結合部分と真由美の顔を交互に撮りながら、長崎は確認する。
「うん……おぼえてる……」
一度は忘却していた処女喪失の記憶は、いまや真由美の心に深く深く刻みつけられている。好男の目前で――好男に撮影されながら――長崎に処女を捧げたのだ。
「あれから、何人の男とヤった? いってみろっ!」
真由美は数えられない。ただ、順番に経験をたれながしていく。
「長崎くん……小出くん……知らない高校生ふたり……柔道部の佐々木先輩、金原くん……男子みんな……そして……よしおくんのおとうさん――」
「淫乱だな、真由美。今日だけでも十人以上に中出しされてんじゃねえか? 異常だよ、おまえは」
「ちっ……ちが……ああああっ!」
激しい摩擦に真由美はなにも考えられなくなる。
「おれのチンポ好きだろ、真由美」
「うんっ! うんっ!」
長崎に抱きつきながら、真由美は喚いている。ひしゃげきった長崎の顔はもう気にならない。長崎が持っているカメラと、そしてペニス。そのふたつが真由美にとってはかけがえのないものなのだ。
「もっともっと、いろんな男とやらせてやるぜ、真由美! まずは明日、ノーパンで学校にくるんだ、いいな!」
「あっ、ああっ、どっ、どうして……っ」
「色事に見せつけてやるんだよっ! 真由美がおれたちのドレイで、命じればどんなことでもすることをな!」
長崎は真由美の膣奥にまでペニスを深々と挿して、真由美の生殖器を亀頭でなぶった。そうされると真由美は死にそうに気持ちがよくなって、どんなことでも許してしまえる。
「んあっ! ああっ! わかっ……わかったから……イッて……出して……っ! このままだと……くるっ……ちゃう……っ!」
「まだだっ! おまえが誓うまで、出してやらん! 明日の朝、ノーパンで、色事の前でスカートをめくれ。柔道部のやつらが来たら、かまわねえ、その場でフェラってやるんだ。ノッてきたら、屋外でも教室でもかまわねえ、その場でハメまくるんだ! 相手は先公でもクラスのやつでも誰でもいい! わかったな!」
「でもっ、そんなこと……したらっ! みんなに……っ!」
「かまわねえんだよ、もう」
長崎がドス黒い笑みを浮かべる。
「もうすぐこの世は、みんなやりまくるようになるんだ。おれたちの頭のなかのものがどんどん広がっていくんだ。おまえのビデオをみたやつも、そいつの近くのやつらも、みんなみんな、仲間になるんだよ!」
「そっ、そんな……っ!」
真由美は幾度となく繰りかえして訪れるオルガスムスに打ちのめされ、なにがなんだかわからない。ただ、凄まじい餓えが子宮を中心にわだかまっていて、それは長崎に射精してもらわなければ埋められないことだけがわかっていた。
「誓えっ! 真由美ぃ! 契約するんだよっ!」
長崎の見開いた目のむこうに暗黒が見えた。それは長崎の肉体を借りた、なにか暗くて冷たいものだった。それが長崎を――小出を――極太を――沙世を――静香を――そして真由美自身を――衝き動かしているのだ。
だめだ。
これに屈したらおしまいだ。
真由美はなにかを探した。すがれるもの、自分をつなぎとめてくれるもの――自分をほんの少しでも強くしてくれるもの。
だが。
「無駄なんだよ、真由美――おまえはもうおれのモノなんだよ。身体が、もうおれ用に出来あがってるんだ。ほうら……ほらっ! こうだろ? これがいいだろ!?」
長崎がピストン運動をはやめていく。じゅっぽ、じゅぽ、濡れた音の間隔が短くなっていき、ぴちっぴちっぴちっと連続した音になっていく。
「あっ、ああっ! ながさきくんっ、ながさきくんっ、すごいよ、すごっ――ながさき……くあああっ!」
「ほうら、奥で回してやるぜ。当たってるのがわかるだろ? おまえマンコのいちばん奥で、おれのチンポが壁をこすってるのがわかるか?」
「んううう……わか……る……」
「おれを愛すると言ってみな、真由美。忠誠を誓え。一生、おれの言うなりになると」
長崎は粘膜ごしに強烈な命令を流しこむ。真由美の精神そのものを犯し、凌辱しているのだ。そして、真由美の肉体はそれを悦んでいる。泣きながら、すべてをたれ流しながら、そうされることを受け入れている。
――だめ。認めては、いけない――
いろいろな人の顔が流れては消えていく。おとうさん、おかあさん、そして美琴――かなしげな顔がなじる顔があわれむ顔が――フラッシュしていく。そして。
長崎が深く深く中に突き入れる。真由美は絶叫している。たぶん、本物の槍でそこを突き破られたとしても、そこまでの声は出ないだろう。
真由美の中で最後の支えが砕け散る。全身を絞りあげる拷問のような快感に、あらゆる耐性が絶叫とともに陥落する。
「あいします……ながさきくんのこと……。ちかいます……ずっとわたしはながさきくんの……いうこときき……ます……からぁ――おねがいいっ!」
真由美は泣いている。好男の視線を感じながら絶頂をきわめている。
「中に出してっ! 長崎くんの精液で、おまんこいっぱいにしてええ!」
「いくぜ――真由美――おまえのハラワタを満たしてやるっ! 孕ませてやるからなっ!」
「してぇっ! それ、してええぇっ!」
爆発がつづけざまに起こった。真由美の胎内でだ。長崎のペニスから噴出した熱いどろどろの塊が真由美の膣壁をただれさせながら、子宮まで流入していく。先んじてそこにたまっていた柔道部員たちと極太の体液とそれはまじわり、ありえべからざる化学反応を経て、致命的なまでに激しい快感に転化して真由美の神経を焼き尽くす。
その破滅的な爆発のなかで、真由美の卵子もその防壁をすべて喪失し、複数の――十指にあまる男たちの精虫の濁流にのみこまれる。それはさながらレイプだった。精子による卵子の輪姦だ。さまざまな遺伝形質を蔵した核が真由美の卵子に同時にもぐりこみ、あらゆる生誕の可能性を吐き出していく――
「あっ……あ……あ……っ」
ぴくんぴくんと震えながら真由美は床に横たわっている。
だらしなく開いた脚の間の亀裂から、男たちが放った白濁液をぷくぷく泡立たせながら――