偉大なる助平FF(14)
いつだったか、真由美は両親に訊いたことがある。
――どうして、よしおくんのところには、おかあさんがいないの?
まだ小学校の低学年だったろう。おとなの世界の仕組みについてはまったく無知だったころだ。
真由美の父親は困ったように口ごもり、かわって母親がこたえてくれた。
――よしおくんのおとうさんは、おんなのひとに人気がありすぎて、ひとりをえらびきれなかったのよ。
うちのお父さんとは違ってね――というのがオチだった。
日曜日に色事家に遊びに行くと、極太がたいていいて、よちよち歩きの沙世の世話をしていた。真由美ともよく遊んでくれた。休みの日にはずっと寝巻きのままでいる真由美の父親とはぜんぜん違っていた。
小さいころはそのまま泊めてもらうこともけっこうあって、色事家の三人に加わって四人でお風呂に入り、そのあと川の字+1の形になって寝たものだ。
最後にいっしょにお風呂に入ったのはいつだろう――小学校4年生くらいのころだったかもしれない。
その日の風呂の際、ちょっとした事件が起こった。好男と沙世が風邪ぎみで、真由美と極太のふたりで風呂に入ることになったのだ。家では父親と一緒に入ることはもうやめていたのだが、みんなそろっての入浴は色事家に泊まる時のお約束のようになっていて、真由美のほうがむしろ一緒に入ろうとせがんだような気がする。
二人しかいないわけだから、当然真由美と極太で背中の流しっことなる。筋肉質で幅の広い極太の背中は、真由美の父親のそれとはまったく異質なものに思えた。僧帽筋や広背筋――という言葉は当時は知らなかったが――彫刻のように発達していて、贅肉というものがなかった。
真由美は、そのとき、不思議な気分がしたものだ。そして、以前に聞いた真由美の母親の言葉を思いだした。よしおくんのお父さんは、うちのお父さんとはちがう――
極太に洗ってもらったとき、真由美は心臓がどきどきした。極太の手が直接真由美の肩をつかみ、背中をこすっていった。いつものことなのに、そのときの感触はどこかがちがった。
――じゃ、真由美ちゃん、立って
ハンドシャワーで泡を流しながら、背中からおしりにかけて、極太の掌が動いていく。そのとき、真由美はたしかに罪悪感を感じた。お医者さんごっこをした後のような――
ワレメを見られるのが恥ずかしいと思ったのも初めてだった。
いっしょに浴槽に入っても、いつものように歌ったり、しゃっべったりはできなかった。極太はいつもと同じにいろいろと話しかけてきたが、真由美はうまく返事ができなかった。ただ、自分のおしりに当たっている、極太の股間の部分が気になってしょうがなかった。
それまでも、風呂に入っている時、極太の股間を見ることはあったが――極太は全然前を隠さないひとなのだ――真っ黒でぶらぶらしているモノという印象しかなかった。
好男とはお医者さんごっこをしていた仲だったから、男のそれが大きくなるという知識は持っていた真由美だったが、極太の股間がそうなったとき、いったいどうなるのかはまったく想像の埒外だった。
けっきょく、その入浴はそれで終わったが、その日のことは真由美の記憶に強く刻みつけられた。以来、極太とは一緒に風呂に入っていない。
その極太の、戦闘状態になったものを、真由美はいま目の当たりにしていた。
想像以上というか――それはまったく別次元の物体だった。
艶のある亀頭をいただいた茎には太い血管が節くれだって浮きあがっていて、それ自体が独立した生き物のように脈動していた。
中学生や高校生の男子のものとはちがう。使いこまれ、適度に手入れされ、そして自信があふれ出ている。女を悦ばせる道具としての自覚を、それ自体が持っているかのようだった。
真由美は、静香にいざなわれ、ソファに腰かけた極太の股間に跪いた。極太も観念したのか、脚をひらいて真由美を迎えいれた。
「真由美ちゃんは、ほかの男のものを見たり、さわったりしたこと、あるんだろ?」
極太が優しい声で話しかけてくる。いつもと同じように気取りなく――言葉の内容はずいぶんとちがっているが。
真由美は無言でうなずく。
「じゃあ、真由美ちゃんの好きなようにやってごらん。おじさんはじっとしているから」
極太の白紙委任に真由美はうろたえて静香を振り返る。真由美はいままでずっと犯され役だった。むりやり挿入され、しゃぶらされた。自分から、といわれてもどうしたらいいかわからない。
「大河原さんのしたいようにすればいいのよ。極太さんのオチンチンを可愛がることだけを考えればいいの」
真由美は考えることをやめた。
小学4年生だった真由美が感じていた好奇心を、中学2年生になった真由美が満たすだけだ。
これが――よしおくんのお父さんの、オチンチン――
はぷっ。
真由美はいきなりそれをくわえた。唇と口腔で、その大きさを確かめたかった。
心臓が踊る。息が苦しい。
舌をからめはじめる。
真由美は、夢中になった。
「はぷぅ……むぅ……ン……」
ソファに浅く腰かけた極太は、信じられない思いで真由美を見下ろしていた。
よちよち歩きのころからよく知っている近所の女の子が、犬のように四つん這いになって、いま、自分のペニスを頬張っているのだ。
目の上でラフに切りそろえられたショートカットの髪がつやつやと光っている。頭皮も健康そのものの白さだ。十代も半ばに満たない若さが匂いたつようだ。
真由美はまぶたをとじ、うっとりとしたような表情をうかべて、極太のものを味わっている。あたたかくてぬるぬるした舌の感触が亀頭をつつみ、そして、茎の部分をやさしくはさまれて、微妙にグラインドされる。
「じょうずじゃないか……真由美ちゃん」
極太は真由美の髪を撫でながら言った。
「だれに仕込まれたんだ? まさか、好男じゃないだろうな」
真由美の動きが一瞬とまる。それでも、極太が髪をなでる手をちょっとゆすって先をうながすと、また舌と唇による愛撫を再開する。
静香が真由美のヒップにまわり、スカートをめくりあげる。突き出されたおしりの中央部、白い下着の布地に指でふれる。
「まあ、大河原さん、もう濡らしているのね? それともさっきのなごりかしら? どっちにしても、いやらしい子ね」
静香は真由美のスカートとパンティを脱がしていく。極太の視界にも、真由美の白いヒップが見える。よく鍛えられた、引き締まった絶品の臀部だ。むろん、思春期の少女らしく適度な脂肪ものっていて、見ているだけでときめいてしまう。
「真由美ちゃんのあそこ、見たいな」
極太は真由美の右の耳をいじりながらささやいた。
真由美は片目をあけて、極太をみあげる。頬がさらに赤くなる。
「真由美ちゃんの、おまんこ、いじりたい」
耳の穴に指を入れる。なかをくすぐるように動かすと、真由美はふぅんと鼻を鳴らした。くすぐったさよりも快感を得ているのだ。真由美はたしかに開発されている。
静香が真由美の腰を抱いて、誘導する。極太はソファに横になる。真由美は極太のペニスをくわえたまま、ソファに乗り、極太の顔をまたいだ。
少女の股間があと数センチというところまで近づいてくる。極太はその部分をじっくりと観察する。発毛も申し訳ていどの、きれいな性器だ。ワレメがひらいて花びらが顔をだしているが、形の崩れなどまるでなく、ピンク色で愛らしい姿をしている。クリトリスも充血して、けんめいに背伸びをしているように見える。
「真由美ちゃんのおまんこ――きれいだよ」
極太はつぶやきながら、その部分に指をあてる。熟したワレメをさらにひろげて、性器の中心を視姦する。尿道口の位置を指先でなぞって確認し、クリトリスをつまむ。
「むうっ! ふうんっ!」
真由美が極太をくわえたままで、身体をひくつかせる。
「おじさんのチンチン、噛み切らないでくれよ」
極太は笑いながら、さらに真由美のクリトリスをいじめにかかる。ぷっくりとした部分を指先でこすりながら、もう一方の掌でヒップの山をつかんで、その感触を愉しむ。思った通り、柔道で鍛えた下半身の弾力はすばらしいものだった。
おしりのふくらみをもみしだき、それによって変化する性器の形を鑑賞しながら、クリトリス周辺、そのつけねのあたりまでもマッサージするように刺激していく。
「うくっ! ぷあ……あああっ!」
口のなかに異物を保ちつづけることが難しくなったのだろう、真由美が極太のペニスから唇をはずした。
「ああ……っ! そこ……そこ、すごく気持ちいい……おじさぁん……」
「敏感だね、真由美ちゃんは……」
真由美の膣口から透明なしずくが漏れだしてきている。
「もっとおしり落して……」
極太は手でおしりを誘導しながら、真由美の下半身を引き寄せる。
真由美の濡れた谷間に顔をうずめるようにして、その匂いをぞんぶんに嗅いだ。
シャワーを浴びたばかりだというのに、その部分は少女のサカリの臭気をふんぷんに放っている。そして、その底には、ほかの男の臭気もまざっているようだ。
嫉妬にも似た不思議な感情がざわめき、極太の男根に注ぎ込まれる血流がさらに増す。
「おじさんの……すごい……」
真由美がふるえ声をだす。指を極太の屹立にからませ、まるで聖杯をいただく聖職者のようにうやうやしく口づける。
亀頭をちろちろと舐め、竿に舌をはわせ、睾丸のおさまった袋に顔をうずめる。陰嚢のしわをのばすように舌をうごかす。
「う……うまいぞ……真由美ちゃん」
少女の反撃にすこしたじろぎながらも、極太は稚なさの残る真由美の陰裂を大きく指でひろげ、粘膜をあらわにしつつ、その内奥の穴の部分を舐めてやる。
「ううっ……おじ……さん……なか……きもち……いい……」
「おまんこの穴がいいんだ、真由美ちゃんは。もっと中を舐めてほしいかい?」
「う……うん……なめて……おじさぁ……んくぅっ!」
年齢差が三十近いふたりの男女は、たがいの性器のもっとも奥の部分をたがいに責めあった。
真由美の頭のなかは真っ白だった。
いままでは、わけのわからないうちに突っ込まれていた。初めての時も、その次の時も、先程の柔道部での乱交でも――男は挿入をあせるものだと思っていた。
入れられるといやおうなく感じてしまう――そういう身体に真由美はなってしまっているらしい。膣のなかでごりごりとペニスが動く、それだけで意識が飛んでしまう。そんな仕掛が真由美の身体にはある――そんなことを小出だか長崎だかに言われた。
だが、いま極太にしてもらっていることは――そういう仕掛なしに気持ちがいい。
なんだろう、これは――不可思議に思ううちに、真由美は昂ぶっていく。
「人間の身体には気持ちよくなるポイントがたくさんある――たとえばこことか」
極太は真由美のクリトリスを舌でくすぐる。
「この一点だけじゃなくて、このふたまたになっているところとか――おしっこの出る穴も――感じるだろ?」
その通りに極太の舌がなぞっていく。真由美はのけぞる。漏れでる声をおさえられない。
「ここには神経が集中しているから、気持ちいいんだよ。だからね」
極太が身体を起こす。真由美のぐったりした身体を抱きとると、手を握った。
「指先も気持ちいいんだよ――ちょっと順番はへんだけど――軽くにぎってごらん」
真由美は大きな極太の掌のなかに包まれている自分の指がぴりぴり痺れるような感じがして、そこから熱がひろがっていくのを感知した。
「掌も感覚器だからね。そして唇も――」
真由美は目を閉じた。好男の父親とキスしている。
舌が入ってくる。からみつく。すっと逃げる。
「敏感なんだ。唇も、舌も――なぜって、赤ちゃんのとき、なんでも口にくわえて確かめるだろ? 生きるために最も重要な、原始的かつ確かなセンサーだからさ」
また、舌が侵入してくる。真由美は自分からそれを迎えいれる。
神経が密集している場所――それが気持ちのいい場所――原始的なセンサー ――生きるための大切なもの――
極太のキスはねちっこくて、いやらしかった。唇はたえず蠕動し、舌は執拗にからみついてくる。おたがいの性器を舐めた舌をこすりつけあうことで、さらに興奮が高まっていくようだ。
真由美は極太にしがみついていた。太股をいっぱいに開いて、極太のお腹をはさむようにしている。
キスしながら極太が指を動かす。真由美の脚の間を指の頭でなぞる。
クリトリス――尿道口――そして膣口周辺のラビア――そこで、指を真由美の中に沈める。
「んふっ……んうう……おじさぁん……」
極太の指が自分の中で蠢くのを感じながら、真由美は甘い息をはく。
「さっきの続き――この部分のちょうど裏側に、気持ちよさを感じる神経が密集してるんだよ……」
極太は真由美の中で指を回すようにして、壁にこすりつける。クリトリスの裏側あたりだ。無数の電撃が真由美の身体をつらぬいて、頭のどこかが弾けた。
「おっ、おじさん……っ! そこっ……すごい……」
「ここ触られたことないの? もったいない。じゃあこっちは?」
極太の指は、まるで眼がついているかのように的確に真由美の膣のなかの秘密を探りあてていく。
「んおっ! おあっ!」
真由美は自分でも理解できない声をあげていた。はしたないというより――けだものみたいだ。
でも、やめられない。
「ひゃあっ! うああっ! な、なに!?」
ヒップが勝手に動いてしまう。とめられない。極太の指が真由美の魔法のスイッチをONにしてしまったのだ。
「こっちも――感じるだろ?」
べつの指が真由美のアヌスをほじくりだす。
「うあ……っ!」
「さっき、おしりでもやってたよね? 真由美ちゃん、おしりの穴も感じるんだ」
「うあ……そこ……っ! だめっ! 気持ち……よすぎる……っ!」
膣の壁をかきまわされるのと同時に肛門も刺激されて、真由美は狂乱した。もう、身体じゅうの神経が快感でオーバーロード状態だ。
「ああっ! おじ……さんっ! だめっ! もお……だめぇっ!」
真由美が声をはりあげながら、腰をゆらす。
「もっ……もう……がまん……できない……っ! い……くっ いきそうっ!」
すでに何度か、かるくイッている。だが、いま押し寄せてくる波はものすごく大きかった。真由美自身、この波にのまれたら自分がどうなってしまうかわからない。
極太は指をとめた。
真由美はおしりを振って悲鳴をあげた。
「や、やめないでっ! おじさん……おねがい……っ! いかせてっ!」
「真由美ちゃん、もっとほしかったら――これを」
極太はそり返った自分のペニスをつかんでちらつかせる。
「自分で中に入れるんだ。できるよね」
真由美はしゃくりあげるように息をしながら、極太のペニスを凝視する。
「おじさんの……入れるの?」
「そうだ。いやかい?」
「いや……じゃない……けど……」
真由美はためらった。ほかの男のペニスではない。色事極太のペニスなのだ。それを入れてしまったら、たぶん、真由美の中のなにかが致命的に変わってしまうだろう。
だが、その瞬間にも真由美の身体は欲している。切望している。極太のふしくれだった黒い剛直を。それを自分の身体に受け入れることしか、もう考えられない。
勝負はもうついている――たぶん、この部屋のドアをあけた瞬間に、すでに。
「好男くんには……言わないで……」
真由美は鼻声で懇願した。もう手には極太のペニスをはさんでいる。飢えきった者がご馳走を目の前にした時のように、がっついている。
自分で身体の位置をかえて、おしりを男根の真上にうつす。
極太の顔を見ないようにしながら、真由美は腰を落していく。
先端がふれる。
「んうっ……!」
真由美はうめく。
極太の男根がもぐっていく。
真由美の入り口がひろがっていく。
「お……おおき……いっ!」
かつて受け入れたことのないサイズのペニスを、真由美は自らおしりを沈めて、自分のなかにのみこんでいく。
だれに強制されたわけでもない、真由美自身の欲望が求めた動きだ。
ぜんぜんちがう。
誰のものともちがう。
それが真由美の中で脈動する。固い瘤が襞をこする。
「ああああっ!」
真由美はイッてしまう。動かしもしないうちから。
「真由美ちゃん、これからだよ」
極太が嗤った。
極太は真由美の膣の中の熱さと感触をじっくりと味わった。うねるような動き。ぬめり、吸いつくような質感。静香のものとはまたちがった独特の締めつけ――
中学生とセックスすることは今でもたまにある極太だが、これほどまでに具合よくできあがっている身体はそうはない。
「真由美ちゃん――いい道具もってるね……」
「そんなこと……いわないで……」
真由美が身体を折って、極太にかぶさってくる。ぴくんぴくん身体が震えている。さっきから断続的にオルガスムスを迎えているようだ。
極太は真由美のセーラー服の上の裾から手を入れた。ブラはしていない。掌にすっぽりとおさまるサイズのふくらみだ。
「ああ……だめ……」
「ここまできたら、おっぱいだけ見逃すわけにはいかないな」
セーラ服をたくしあげる。ぽつっと色づいた乳首が視界にとびこんでくる。
「むかしは、ぺったんこだったのに――こんなにふくらんで」
乳首を指でつねる。
「ひうっ! ああ……」
繋がったまま、真由美の乳房に吸いつく。乳首に舌をからめていく。セーラー服にこもった汗の匂いが、中学生になった真由美の体臭をつたえてくる。
「んうううううっ! おっぱい――気持ちいい……っ! あそこも――気持ちいいっ!」
「おじさんはうまいだろ? 真由美ちゃん、いままでやった男とくらべて、どう?」
真由美のヒップを下からかかえて、複雑な動きをあたえてやりながら、極太は訊いた。訊かずにはいられない気分だった。
少女は顔を上気させて、汗みずくになりながら、切れ切れの声をもらす。
「おじ……さんが……いちばん……じょう……ず……」
「うちの好男ともした? 真由美ちゃん」
極太は腰を突きあげて真由美の一番奥を押し広げていく。
「ひいいっ! そこ……っ! 当たると……!」
真由美の子宮頸部は開発がかなり進んでいるようだ。感じている。この部分まで出来あがっているのはめずらしい。
「こたえてよ、好男ともしたの? 真由美ちゃん」
極太の重ねての質問に、真由美はひくひく痙攣しながら、すすり泣くような声をもらす。
「し……してない……です」
「そうか――好男に悪いことしたな。先に真由美ちゃんをいただいちゃって」
「そんな……こと……」
「好男に自慢してやろうかな? 真由美ちゃんのおまんこ、すごく気持ちよかったって」
「や……やめ……やめて……おじさん」
「どうして? 真由美ちゃんの中、すごく熱くなって、柔らかくなってるよ? とけそうなくらい」
「い……いっちゃやだ……よしお……くん……に……だけは」
真由美は涙をうかべている。だが、それはあまりの快感のために流れるという随喜の涙だ。
「どうして? 好男も仲間にしようよ」
「だめ……よしおくんに……しられ……たらっ!」
真由美はのけぞった。お尻を自分から激しく揺すっている。
「きらわれ……ちゃうっ! んあああっ!」
「真由美ちゃんは好男のことが好きなんだ?」
「ん……んうっ! すき……すき……っ! よしおくん……の……ことっ!」
真由美は叫ぶ。極太の胸に手をついて、腰を回しながら。
「なのに、おじさんとセックスしてるんだ? 自分から気持ちよくなっちゃって、おしりを振ってるんだ?」
「んひっ! ひっ! だっ、だって……とまらない……よぉっ!」
「悪い子だ」
極太は真由美の太股を抱いて身体を入れ替えた。真由美をソファの上に組み敷く。
「悪い子の真由美ちゃんにはおしおきが必要だ。いまからおじさんが中でたっぷり出してあげるから――好男にあやまるんだ、大声で。いいね?」
囁きかけながら、奥へ奥へとねじりこんでいく。
「うあっ! ああっ! 当たってる! おじさんのが当たって――よしおくん……っ! ごめんっ! ごめんねっ! でもっ、おじさんの――気持ちよすぎるぅっ!」
「いくよ、真由美ちゃん。出すよ、出すからね」
真由美は極太にしがみつく。そのたくましい胸に顔をうずめ、歯を食いしばる。
「いくうううっ! ひっ、いいいいいっ――くううううううっ!」
「うっ!」
極太は少女の膣奥――おそらくは子宮の中に先端を挿しいれながら、激しく射精した。真由美の父親の顔が、そして好男の顔が、脳裏をよぎった。友人の娘を、息子のガールフレンドを汚している。ぞくぞくする征服感。極太は父親であることの意味をすでに忘れていた。
「いあああ……あ……よしおくん……よしお……くん……よし……」
うつろな目で、真由美がくりかえしている。唇の端からたれたよだれがソファの布地にしみをつくっている。
「なかなかすてきなシーンじゃない」
ぱちぱちぱち、そばで見物していた静香が手を叩いた。
「でも、次はわたしもまぜてもらいたいわ」
「先生はこっちで引き受けますよ」
新たな人物の声がした。静香はドアのほうに目をやり、にやりと笑う。
「あら――あんたたち、来たの」
小出が片手でビデオカメラを構え、もう一方の手でドアを開いて立っている。茫洋とした顔に得体の知れない笑みを浮かべている。
そして、その隣には――
「……おとうさん……真由美ちゃん……」
全裸の少女が四つん這いになって、くぐもった声をもらす。
沙世だ。
首輪をはめられ、その小さな細いヒップには、電動バイブが二本――膣と肛門にねじれこまれて、いまもうねうねと蠢動している。肉とおもちゃの境目からは赤いものが混ざった白濁液がとぷとぷ溢れ出し、細い腿の内側を伝って膝まで濡らしている。膝小僧もすりむいて、血がにじんでいるようだ。
その沙世の首輪から伸びるヒモの端を握って、主人然としているのは長崎である。
「ちょうど校内一周、終わったところでね。校長室のドアにおしっこをさせてきたばかりですよ」
長崎は言い、極太に笑いかけた。
「ああ、沙世ちゃんのお父さんですな。娘さんのマンコとおしり、口もですが――いただきましたよ。お父さんもおれたちが仕込んだ真由美を愉しんだようですから、これでおあいこですな」
極太は鋭い目で沙世の惨状を確認し、それから長崎と小出を順に見た。
狂暴な光が極太の双眸にうかび、唇がめくれあがった。
「――どうやら、そのようだな」
真由美の中から引きぬいた極太の男根は、すでに勃起を再開している。
その視線は愛娘の華奢な肢体にからみついていた。