「へええ、助平に妹さんがいるなんて知らなかったなあ」
美琴は好男と共に助平家にあがっていた。先導するのは朱理である。
広壮な助平家には、ほかに人の気配はなく、ひっそりとしていた。
奇妙なのは、外観は純和風建築だったのに、入ってみると、意外に欧風なことだった。天井が高く、床も絨毯が敷きつめられている。
窓の形さえ、外から見たときとは印象がちがう。
ゴシック風だろうか――いや、ここではいろいろなデザインのエッセンスが混交している。バロック――歪んだ真珠(バローコ)を語源とする、変形と混沌の芸術形式と言ったほうがふさわしい。
「こちらへどうぞ」
朱理が招じ入れたのは、ソファ、テーブルが配置された、暖炉のある広い部屋だった。暖炉用の煙突など、日本建築には存在する余地はないはずだが――
だが、好男はその違和感には気づかない様子で、ふかふかのソファの感触を堪能しはじめる。
美琴は、居心地わるさを感じつつも、朱理の勧めで好男の隣に腰かけた。
朱理は微笑みつつ、お茶の支度をすると言って、姿を消した。
「すげえな、ここ。マンガだぜ、まるで」
好男が美琴に笑いかけて――それから、はにかんだように、ふっと視線をそらす。
最近はいつもそんな感じだ。美琴は不思議に思う。好男が過度に自分を意識しているような気がする。なぜだろう?
だが、美琴にとって、最近の好男は以前よりずっと好ましい存在だ。なぜだか――すごく親しくなれた気がする。と同時に、真由美ちゃんに悪い、という気分がわいてきてしまう。なにもやましいことはないのに。ないはずだ。
でも――
うずうずするものがある。好男と二人きりで残されると落ちつかない。
好男もそうなのだろうか。突然立ちあがって、部屋のなかを歩きはじめた。
へんだ。美琴は突然悟る。
好男と並んで座っているだけで、奇妙な既視感を感じたのだ。こんな感じのソファで――だれかと並んで座っていて――それから、それから。
美琴の心臓が早鐘を打ちはじめる。違和感の正体に気づいて、顔が思わず熱くなる。
脚の間が――潤いはじめている。
なぜ?
こんなところで、こんなタイミングで。
でも、美琴の身体は、今、なにかを期待したのだ。
その正体が、自分に覆いかぶさってくる肉体のイメージとなって脳裏によみがえりかけた瞬間、ドアが開いた。朱理がお盆を持って立っている。
「お待たせしました」
完璧な所作で微笑みながら、少女は会釈する。
その時、美琴の既視感が確かな実体を持ちながら、脳裏でふくらんでいった。
真由美の身体が激しく畳に叩きつけらる。
金原、佐々木、西田――ほかの柔道部員たちがかわるがわる真由美を投げすてた。
こんな光景はかつてなかった。これまで男子部員は真由美の練習台だった。真由美の調子に合わせて、投げられ役に徹していたのだ。それもすべて、部の誇り、全国レベルの天才柔道少女・大河原真由美のコンディションを最重視してのことである。
それが、今や男子部員のおもちゃと化している。
帯はほどけ、柔道着の前は完全にはだけて、裸の胸が露出している。下はひもがゆるんで脱げてしまっているが、むろん穿きなおすことなどゆるされない。
ショーツが柔道着の下にちらちら覗く状態だ。
それでも、男子部員は真由美を休ませはしない。一人で、十人の乱取りの相手をさせるのだ。いかな天才少女でも、もはや限界だ。
金原が、へとへとの真由美の衿をつかんで引きあげる。
「休憩するのは早いですよ、センパイ」
言うが早いか、腰を払って投げつける。真由美の長い脚が天井の方を向いて、完全に下着があらわになる。
「パンツがまる見えですよ、センパイ」
金原は笑いつつ、真由美のショーツに手をかけた。
「だめじゃないすか。柔道着の下はノーパンが当たり前ですよ。そんなことも知らないんですか」
乱暴にずり下ろしていく。真由美は荒い息をしながら天井を見つめている。抵抗する体力がすでにないのだ。
金原は、真由美の足首からショーツを引き抜き、それを部員たちに示す。汗にぐっしょり濡れて重くなった木綿のショーツだ。
「これ、ほしいひと」
西田がさっと手を挙げた。冗談で言ったつもりだったか、金原が小さな目を丸くしたが、すぐにニヤリと笑って、ショーツを西田に投げてやる。
ショーツを受け取った西田は、その布きれを手のなかで広げ、形を確認する。
特に、股ぐりのところの布のシミを凝視する。真由美の股間から分泌したものを吸収して、わずかに変色している。
西田はその匂いを嗅いだ。まわりの部員がからかうが、本人は満足そうである。
「西田センパイは変わってるなあ。ノーパンの大河原センパイが目の前にいるってのに……。まあ、いいけど」
金原は笑いながら、真由美に向き直る。
「さぁて……大河原センパイ、寝技の練習につきあってもらいましょうかね」
横たわったまま、膝をたてて、大きく胸を上下させていた真由美は、「寝技」という言葉に反応して、起き直ろうとする。が、金原はいちはやく、真由美におおいかぶさる。袈裟がための体勢だ。
「くっ……! はな……してっ!」
「だめですよ、センパイ。25秒以内に逃げないと技あり、30秒で一本ですよ。大河原センパイから一本取れたら、こりゃ大金星だなぁ」
金原は、真由美の倍の体重のある巨漢だ。ふだんでも、押え込まれたら、ちょっと勝ち目はない。ましてや、今の真由美は消耗しきっている。
それでも、真由美は脚をばたつかせ、なんとか逃れようとする。柔道家としての本能といっていいかもしれない。
が――真由美はノーパンだ。
「おおっ、すげぇっ!」
「ケツがまる見えだぜ!」
男子部員がゲラゲラ笑いながら、真由美の下半身に注目する。
それでも、真由美は逃れるために必死にならざるを得ない。金原の体重がまともに首にかかったら、窒息しかねないのだ。
「さすがは大河原センパイ――すごい力だなあ」
金原はへらへら笑っているが、目は本気だ。真由美の上体の動きを封じて、さらにのしかかっていく。
真由美は脚を大きく広げ、畳に足をつっぱって、身体をそらそうとする。
男子部員が真由美の股間を見ようと、一箇所に固まる。
「おっ、割れてらぁ!」
「生えてるんじゃん、ちゃんと」
「動きすぎだぜ。肝心なところがちゃんと見えねえぜ!」
口々に勝手を言う。
「くぅっ……!」
真由美は苦鳴をもらす。どんなにもがいても金原の身体はびくともしない。それでも、最後の力を振り絞って身体を反らす。脚の付け根の筋が浮かびあがるほどに力がこもっていることがわかる。
「おーお、そんなに股ひらいちまって。それでも女か? 恥じらいはねーのかよ」
男子部員がげらげらと笑う。
が、じょじょに笑いはおさまり、口を開く者がいなくなる。ただ、じっと真由美の局部に視線を集めている。目がおちくぼんだようになり、強くて昏い光を放ちはじめる。
「25秒――26、27、28……」
金原がゆっくりと秒を刻んでいく。真由美は最後の抵抗とばかり、脚を大きくはねあげる。金原がつかむ柔道着から、真由美の身体がするりと抜けかける。
「逃がすかよ!」
佐々木が真由美の胴を踏みつける。うぐっ、と真由美はうめき、身体の動きをとめる。
「29――30――これで一本だぜ、センパイ。ごほうびをもらうとするかな」
金原は嗤い、そして、息もたえだえの真由美の唇に、自らのぶあつい唇を押しつけた。
少年たちはたがいに目を見あわせた。
餓狼の群れが獲物を捕らえた時に似ていた。
「喰う」順番を決めているのだ。
群れのなかでの順位の高い者から獲物に牙をたてることができる。その順位を再確認しようとしたのだ。
むろん、獲物を仕留めた者に一番乗りの特権がある。
すでに金原はそれを行使している。
真由美の口を吸っている。息を荒げている真由美には、唇を閉ざして金原の舌の侵入を阻むことはできないようだ。
口を大きく開き、空気を求めながら、金原の舌に口中をかきまわされている。
たっぷりと流しこまれるヤニ臭い唾液を呑みくだし、その合間になんとか呼吸をしているのだ。
「へっ、おれのツバはどーだ? うめーだろ? あ?」
金原は目を糸のように細めつつ、真由美の股間に手を伸ばした。
手慣れた動きで、ぽってりした丘を左右に割る。内部の襞の合わせ目に指をくじ入れる。
「おいおい、センパイ、なんか濡れちゃってるよ? まさか、投げられて感じちゃってたとか? まさかマゾ?」
指が動くたびにくちゅくちゅと音がする。じっとりと汗をかいた股間がかきまわされ、真由美の匂いがたちのぼる。
「ち……ちが……うっ……!」
真由美が腿を閉ざして、乱暴な指の凌辱を阻もうとする。だが、金原は空いた左腕と膝を使って、強引に真由美の股を割った。
「いぅっ!」
痛みのためか、顔をしかめる真由美にかまわず、金原は真由美の股間を百度かそれ以上の角度に開いた。
男子部員たちの視線が一点に集中する。
広げられた真由美の脚のあいだ――まぎれもない14歳の少女の性器だ。その下にある肛門までもさらけ出している。
金原は真由美の花弁が露出するように引っ張りながら、喜悦に震える声をもらす。
「ほうら、部員のみんなに見られてますよ、センパイのおまんこ。ほうら、みんな、今にも食いつきそうだ」
「い、いやっ! 見ないで! 広げないで……っ!」
真由美は耐えきれないかのように、顔を手で被った。
男子部員たちはじりじりと近づいてきて、佐々木などは、かぶりつきの位置まで寄ってきている。息が荒い。
「もしかして、佐々木センパイ、女のあそこを見たのは初めてっすか?」
からかうような金原の口調にも、佐々木はただうなずくだけだ。視線は真由美のその部分に集中している。
「へえ……裏ビデオとかでもないんすか? めずらしいっすね、いまどき」
「あるけど……本物はやっぱちげーよ、すげー」
佐々木の声は震えていた。かちかちと鳴っているのは歯の根が合わないほどに昂ぶっているのか。
ほかの部員たちも大同小異だった。ヤジっていた時は意気軒昂だったものの、目の前で真由美の秘部が開陳されると言葉を失っていた。本来はまじめに部活動をしていた連中だ。遊びなれた今時の中学生ではないのだ。
「おやおや……みんな、もしかしてドーテイ君っすか?」
否定する者はいない。金原は破顔した。
「しょうがねぇっすねえ――大河原センパイに協力してもらって、みんなでお勉強しましょうか。題して、真由美ちゃんの女の子講座〜」
ひゅーぱふぱふ、と口でジングルを演奏すると、金原は真由美の割れ目をさらに大きく開いた。
「くっ……」
真由美のヒップが上下に動く。
「はい、がまん、がまん……さあ、佐々木センパイ、ちょっと触ってみてくださいよ」
「い、いいのか?」
佐々木の喉仏がごくりと鳴る。
「大河原センパイ、おまんこいじくってもいいっすよねぇ」
「い……いやっ!」
「いいそうです」
金原は扁平な顔をさらに押しつぶしたような笑顔を浮かべた。
佐々木は震える指を真由美の股間に近づける。どこをどう触ったらいいのか迷うように指が泳いだ。
「ここっすよ。ひだひだの奥に穴があるんす。専門用語だと――膣、一般用語でまんこ」
「こ、ここっ!?」
佐々木は、一年後輩の少女の陰部に指を当てた。
薄いピンク色をした襞が指先に吸いつくようだ。ぬらぬらと濡れたその部分の感触は、まるで半固形のゼリー。
「ひっ……!」
愛撫とは別次元の、むしろ実験に近い不躾な接触に、真由美の声に占める嫌悪と恐怖の度合が増していく。
「これが……大河原の……」
佐々木は指を沈めていく。そこに穴があるなどとはとても信じられないのに、ずぶずぶと指が呑みこまれていく。
「す、すげぇ……すっぽり入っちまった」
「や……いやっ、先輩、だめっ」
真由美が泣き声をあげる。
だが、佐々木は夢中だ。指を抜き差しして、感触を確かめている。
「中、めちゃくちゃ熱い……濡れてるし……濡れてんのかよ、大河原」
自分の言葉にも昂ぶっているようだ。
「なんだよ、大河原、おまえ、指かんたんに入るじゃねえか。処女じゃねえんだろ、おまえ。やりまくりだったんだな?」
佐々木は指の抜き差しを激しくした。じゅぷじゅぷ、湿った音が真由美のその部分からもれてくる。
「や……やめ……いやあっ!」
「いいっすね、佐々木センパイ。指マンで真由美ちゃん、感じてるじゃないっすか。じゃ、おれはこっちをいじくってやりますか」
金原は、佐々木の指が出入りしている襞の合わせ目のやや上にある突起に指を当てた。
「ひぅっ! そこは……っ!」
真由美の声が切迫する。
「まだ皮かむりなんだ、真由美ちゃんは。むきむきしてあげましょうね」
肌色がやや濃くなった程度の小さな突起を指の腹で動かすと、先端から濃いピンクの先端が露出した。
「いひぃっ!」
歯の間から漏れたような真由美の声。それはさっきまでとは明らかにトーンがちがっている。
「ほーら、みなさん、これがクリちゃんっすよ。真由美ちゃんもココをいじられるのが大好きみたいっすね」
「やだっ! やめてっ! だめぇっ、痛いっ!」
敏感すぎる芽を直接刺激されているためか、真由美は身体をよじってそのポイントへの攻撃をかわそうとする。
「暴れんなっ!」
金原が形相を一変させ、さらに男子部員たちが真由美の手足をおさえつける。
「このヤリマンが、いつもやってんだろ、こんなことぐらいっ!」
包皮から飛び出た突起を金原の指がとらえ、つまみあげる。
「うあああっ!」
真由美は弓なりに反り、そのまま静止した。
「いちっ!」
佐々木があせったような声を出して、指を引き抜いた。
「こいつ、めちゃくちゃ締めつけやがる」
言いつつ、抜いた指の匂いをかぐ。
「へえ……そりゃ楽しみだ」
金原は、力をぬいてぐったりとした真由美を見下ろした。
柔道着の下を脱ぐ。パンツは穿いていない。すでにそそり立っている。中学一年生とはいえ、おとな顔負けの体格をしている金原だ。サイズだけなら成人とかわりがなく、包皮も手を使えば剥けるようだ。
「一番乗りさせてもらいますよ、いいっすよね、佐々木――部長」
「――ああ」
佐々木はうなずいた。仕留めたのは金原だ。当然、その権利がある。
金原は真由美の腿を抱えた。
「入れるぜ、大河原センパイ――真由美ちゃん」
ぐったりしていた真由美が顔を動かした。
眉が哀しげに寄せられる。
「や……」
「元はといえば、真由美ちゃんが望んだことなんだぜ? 乳をチラチラ見せて誘惑したんじゃねえか。ほんとはヤってほしかったんだろ?」
「ちが……」
「ちがわねえよ、男子と乱取りしながら、いつもこうなることを想像してたんじゃねえのか? ああ?」
先端が真由美の中に押し入っていく。
「そんな……ちが……うふうっ……!」
金原のペニスが真由美の膣を埋めていく。
生殖器の粘膜同士がじかに触れあい、からみあう。
「すげー、いいぜ、真由美ちゃん……最高だ」
金原はかすれ声をだした。
「や。やだ……」
「みんな、よく見て勉強すんだぜ」
うそぶくと、金原は腰を使いはじめた。
柔道場には性臭がたちこめていた。
湿潤な肉と肉がぶつかる音をSEにして、少女の声が断続的に響く。
「あっ、あっ、あああっ!」
声をたてているのは真由美だ。上に乗っているのは金原で、真由美と接合している。
すでに男子部員たちは傍観者であることをやめていた。
真由美の両の乳房はそれぞれ別の男子部員の舌で賞味されている。今は、西田と別の二年生・河合だ。河合は真由美とよく冗談を言いあう仲だったが、今は必死の形相で真由美の乳首を吸っている。
また、真由美にラブレターを出したことのある西田は、半泣きになりながら、乳首をつまんでいる。
「こんなに立てて、こんなに立てやがって、大河原、おまえ、感じてるだろう? 金原にヤられて、気持ちいいんだろ? ええ?」
「うっ、あっ、やっ、やめてっ、にしだくん……つまんだら、いた……いっ!」
「うそつけ、気持ちいいくせに。ほかの男とも、いつもやりまくってたんだろう!?」
ぎゅうっ、と乳首を引っ張りながら、西田が声を荒げる。
「ひぐっ!」
「おうっ! 今のよかったぜ、真由美。よく締まるぜ」
腰をリズミカルに動かしながら、金原は楽しげに言う。
「ごほうびに、奥の方を突いてやるからな」
言うなり、体重を前にかけて真由美への密着度を高め、深々と挿入する。
真由美の脚が上を向いた。
「あああああ!」
目を見開く。その視線はすでに焦点を失いかけている。
「ほうら、当たってるだろ? つんつん、とよ?」
「あひっ!? ふぁっ! あた……あた……てるぅっ!」
「気持ちいいだろうがよ? ええ?」
上から腰を落とすようにして、金原はさらに激しく腰を打ちつける。鍛えられた尻の筋肉が収縮するたびに汗が飛び散り、接合部からも淫水がぽたぽたと漏れる。すでに、畳のその部分にはしみができているほどだ。
「ほうら、そろそろがまんできなくなってきたんだろ? 無理すんなよ。こんな具合のいいまんこを持ってて、男ぎらいなわけねーだろ? すっかりこなれてるじゃねえか。おらおら、気持ちいいって言えよ!」
「やぁっ! ふ、ふかすぎる……っ! ふかすぎて……だめっ! もうだめっ!」
「大河原っ! 好きだあ!」
西田が激しく律動する真由美の身体に覆いかぶさり、乳房にむしゃぶりついた。歯をたてる。
「いっ、あああああっ!」
真由美が絶叫した。なにかが壊れてしまったのか。
「きもっ、きもちっ、いいっ! あはっ! かねふぁらくん……のっ、当たって、奥に、子宮に……ずんずん、いはあっ! にしらくん、もっと、おっぱい……いじって……ほし……いいいいいひいっ!」
「気持ちいいんだ、な!? 西田におっぱいいじられて、おれのチンポでまんこえぐられて、気持ちよくてたまんねえんだな!? 言えよ、真由美っ!」
真由美は必死の面持ちでうなずいた。否定すれば、全身を包む快感が逃げてしまうと思っているかのように。
「はひいっ! きもち、いいんです! かねはらくんのチンポ、すごいっ! おっぱい、きもちいいっ! おまんこ、おまんこの奥が、熱くて、ねじれて、すごくて、おかしくなるぅううっ!」
「よぉし、すなおに、なった……ほうびを……やるっ!」
切れ切れに金原はうめきつつ、さらに腰のピッチを速める。
「奥に……たっぷり、出してやっから……な!」
「ああっ! だしてっ! いっぱい! 真由美の中に! 白くて、熱いのを、いっぱい!」
「出すぞおおっ!」
金原が大きく数回、腰を振った。接合している部分が完全に密着し、癒着するくらいに食い込んでいる。
真由美の胎内の肉の襞に絞られて、喜悦の声を放つようにして金原の男根が最奥部に達する。亀頭の先端が子宮の入り口の部分に当たりこすりつけられ、それを最後の刺激にして鈴口からほとばしった精液は、すさまじい量でもって真由美の胎内を満たした。その熱と圧力が敏感な胎内粘膜に伝わった瞬間、真由美のレベルメーターも完全に振り切った。
「いいいいいいいっ――くううううっ!」
自ら畳に後頭部を打ちつけて、身体を硬直させる。
白目をむいて、半失神状態になっている。
「すげえぜ……真由美……」
金原が大きく息をつきながら男根を抜く。真由美の性器からは、とぷとぷと白く泡立った精液が漏れ出てくる。
「大河原……イったのか? おれに乳を吸われて、イったんだよな?」
西田は、真由美の乳房をいじくりながら、真由美の耳元で囁いている。半眼の真由美はそれにあうあうとうなずいてみせている。
「真由美、まだまだこれからだぜ――さて、次はだれがいきます?」
金原が全員を見渡すまでもなく進み出た佐々木が、狂暴な表情を浮かべつつ、真由美の腰をつかんだ。強引に裏返す。
「つぎはおれだ……。ケツからやってやる」
尻の山をつかんで左右に開き、肛門を凝視しながらそう言った。