がくえん おうじゃ
学園王者2
〜真奈の異常な漂流〜

裏十回 禁忌 

16h

「ちょっ……ちょっとだけよ……」

 観念した真奈は、泉のほとりの苔むす石の上に腰をおろした。

 悪いのは自分だ。同じことをハルキにしてしまった。また、なんでもすると約束もしている。

「わー、まなねーしゃんの、アソコ、アソコ!」

「もう……そんなに顔を近づけないで」

 石の上にねそべるようにして、ハルキが真奈の脚の間に顔を寄せてくる。

「手がじゃまでしよ、まなねーしゃん」

「もう……」

 しかたがない。覚悟をきめた真奈は、おしりを石の上に落としたまま、脚を開いた。手を後ろにつく。恥ずかしい大股開きだ。股の間にハルキの顔が入ってくる。

「やだっ、息が」

 あたる。子供の鼻息はけっこう激しい。

「きれいでし……まなねーしゃんのあそこ、かわいいピンクの舌がのぞいているでし」

「ハルキくん、見るなら黙って見てよ」

 自分でもちゃんと見たことのない場所について実況されるなんてまっぴらだ。だが、ハルキはやめようとしない。

「おケケが薄いでしねえ。うちのママはおしりまで生えているのに、でし。女の人でもいろいろなんでしねえ。色もカタチもちがうでし。まなねーしゃんのは、なんかかわいらしい、という感じでし。股を開いているのに、ピラピラがあんまり出てないでし」

「やめてよお……もお」

「クリちゃまが、ぴこん、と出てるでし。敏感そうでし。さわりたいでし〜」

「だめっ、だめよ、さわったら」

「どうしてでしか?」

 無邪気にハルキが見あげている。

「だって、ハルキくん、まだ子供だし」

「じゃあ、おとなな男のひとにならさわってもらいたいんでしね? まなねーしゃん、エッチでし」

「そ、そういう問題じゃなくてえ」

「じゃあ、とりあえず吹いてみるでし」

 ハルキは真奈の敏感な芽の部分に息をふきかけてくる。

「やだっ、やん、やあっ」

 ビリビリと鋭い感覚が真奈の身体をかけぬける。自分の指で触れたことはある部分だが、それともちがう感覚だ。

 真奈は思わず脚を閉じそうになった。でも、それではハルキの頭を思いっきりはさんでしまうので、なんとかこらえる。

「も、もういいでしょ、ね、ハルキくん」

「だめでし。まなねーしゃんは、ぼくのチンチンを触ってたでし。同じようにしないと、ふこうへいでし」

 ハルキはキッパリと言い切った。

「そんな、さっきは見るだけだって……」

「見るだけ、とは言ってないでし。見せて、と言っただけでし。それにまなねーしゃんはなんでもするといったでし」

「ず、ずるい」

「ずるくないでし。これがものの道理というやつでし」

 ハルキの指が真奈の股間をとらえる。

「やっ、やんっ、ああっ」

 真奈は今まで知らない類の刺激にグラリときた。ハルキの指による愛撫は、自分でやるオナニーなんかとは比べ物にならなかった。信じられない。こんな子供なのに……。

 小さな手が真奈の脚のあいだに食い入り、指先が繊細な部分をやわやわといじる。そうかと思えば、小陰唇を左右から引っ張られ、芯の部分を露出させられる。

 膣の入り口に指が入り、上下に動かされる。そして、指先がはねるように上にぬける。その瞬間にクリトリスが震動する。指先は、かすかに、ほんのかすかに、その表面をこすっている。

「ああっ、だめっ、ひあっ!」

「まなねーしゃん、いい声でし」

 ハルキは指を動かしつづける。

「もっともっとその声を聞きたいでし」

「やっ、やあ……指、入れちゃあだめ」

 真奈は泣き声を出した。ハルキの指がさっきから入り口をさぐっている。真奈は侵入をふせごうとおしりをきゅっとすぼめる。

「すごいしめつけでし。まなねーしゃんは名器でし」

 入り口でしめつけられた指を引き抜いて音をたてる。

 ハルキはまた周辺を攻めて、真奈の注意がそれたところで、また指の侵入をこころみる。

「うあっ」

 入ってくる。幼稚園児の指が、真奈のあそこに。

 ぐ、ぐぬっ。

「入ったでしよ、まなねーしゃん。中指が奥までずっぽしでし」

 それでも子供の指だからたいしたことはない。と、思った真奈は次の瞬間絶叫していた。

 ハルキの指が猛然と動いていた。

 ピストン運動だ。そんなこと自分でしたことも、他人にされたことも、もちろんない。はじめてだ。

 犯されている。真奈は実感した。入れられたものがペニスでないだけで、犯されていることにはかわりがない。

「く……」

 真奈は口に手をあてた。こらえられない。どうして。

「まなねーしゃんのココ、すごくヌルヌルしてるでし。どんどん動かしやすくなるでしよ」

「……あっ、あはあっ」

 声が出た。あそこに指を入れられて、声がこらえられないくらい気持ちいいなんて。

「なめてあげるでし」

 ぴち。

 柔らかくてぬるぬるしたものが、真奈のあそこをいたぶっている。

 ああ。ハルキに舐められているのだ。あそこを。

 そのことを悟ると、真奈はあまりのことに惑乱した。

 ――ダメって言わなきゃ。ハルキくんはまだ子供なのに、こんなことして……

 ちゅる。

 クリトリスを吸われた。たまらない。全身に気持ちいい電流が駆けめぐる。

「ひゃうっ! くう……ひ……いい……」

 腰を跳ねあげ、うめくことしかできない。

「おいしいでし。まなねーしゃんのアソコはすっごくおいしいでし」

 ハルキはペロペロと舌を動かしている。真奈の身体が分泌する愛液を味わっているのだ。

「いやっ、だめえっ……ハルキくん……いやあっ」

 高まっていくものを真奈は感じた。自分で胸をもみしだいている。乳首をつまんでこする。そうすることで、さらにいやらしい気持ちが盛りあがっていく。

 オチンチンにさわりたい。いや、もっと、いろいろしたい。

 がまん、できない。

 真奈は起き直っていた。

「ハルキくん……オチンチンにさわらせて」

「まなねーしゃん」

 ハルキは少し驚いたようだ。それでも、うれしげに、股間からぴょこんと飛びだした白い鞘を真奈の前にさらす。

「かわいいのが、大きくなってる」

 真奈は、精一杯背伸びしているハルキの性器に指をふれた。

 皮を後退させる。ピンクの亀頭がわずかに顔をのぞかせた。

「はう〜。それ以上むいたら、痛いでし」

「そうなんだ……」

 真奈は意地悪な気分になる。さらにむいてみた。

「ひゃあっ、あっ」

 ハルキが腰を引く。痛みのためか。

 さっきよりかなり亀頭が露出した。まだカリは出ないが、尿道口の切れ込みは完全にあらわになっている。

 真奈はそこに口を近づけた。そこがまるで甘いキャンデーのような気がした。

 口にふくむと、強烈な匂いがした。これが恥垢というものか、という感慨は真奈にはない。悪臭だ。苦い。でも、いやらしい味がした。子供のオチンチンを舐めているという戦慄が襲った。

 真奈はハルキの性器を舌で味わった。口のなかで、それはさらに大きくなったようだ。

「あっ、あっ……気持ちいいでし。まなねーしゃんにフェラしてもらってるでし……」

 そうか、これがフェラチオなのか、と真奈は認識をあらたにする。今の今まで、自分がこんなことをするようになるとは思っていなかった。でも、これは、悪くない。

 真奈は、かわいいハルキの睾丸にさわってみた。ふにふにだ。でも、中にコリコリしたものがある。これがそうなのだ。男の子のいちばん大切なもの。それが、いま、真奈の手のなかにある。

「すごいでし……すごいでし……これが、これが、おとなのエッチなのでし」

 ハルキは腰を揺すっていた。本能的な動きなのかもしれない。

「まなねーしゃん、でそうでし。おしっこ、でそうでし」

「おしっこ? だめよぉ」

 さすがに口のなかで出されたらたまらない。

 真奈はハルキを抱きあげ、脚をひらかせた。

「はい、しーしー、して」

「こすって、ほしいでし」

「こう?」

 真奈はハルキの性器をこすった。皮を前後に動かしてやる。

 ハルキのそこはびっくりするほど大きくなっていた。もう指先だけではだめで、真奈はそれを握った。

「ぴくんぴくんっていってるよ」

 真奈はドキドキした。ハルキの性器をしごいているだけで、真奈の股間からの分泌がさらに増すようだ。うずく。たまらない。

「でそう、でそうでし……」

 ハルキが苦しそうにうめく。真奈はハルキをしごきたてる。

「ハルキくん、気持ちいい?」

「いいでし。いいでし……はうっ」

 びゅっ。

 びゅぷぴゅっ。

 白いものが出た。

 ねっとりした粘液だ。勢いよく飛んだそれは、泉のなかに落ちた。枝を伸ばしながら、ゆっくりと沈んでいく。そして、それは真奈の指にもついた。

「おしっこ……でたでしか?」

 ハルキはハアハアいいながら、真奈に訊く。真奈は自分の指についた不思議なものをしげしげと見た。白くて、うっすら透明で、ねちねちしている。

 ――男の子のおしっこって、こんなのかしら?

 匂いをかいだ。

「うっ」

 強烈な匂いだ。まるで濃密な草の汁を凝集したような。

「はうう、そりはもしかして、でし」

 ハルキの声が震えていた。

「せーえき、でし? ぼく、せーえきをだしたでしか?」

「ええっ、これが?」

 真奈は驚いた。精液というのは、大人にならないと出ないのではないのか?

「ま、まなねーしゃん、これ……」

 ハルキはふるえ声で自分の股間を指さした。真奈はそれを見た。悲鳴をあげた。

 ハルキのそこは、完全に皮がむけていた。まるで大人のペニスのようにカリ高でそりかえっている。サイズは大人なみ、とはいえないが、牡の器官の自信に満ちあふれて、びくんびくんと震えている。

「ぼく、おとなになったんでし」

「どうして……?」

 真奈は混乱する。だが、目の前でゆらぐ男の器官から目が離せなくなっている。

 無意識に真奈は股間を探っていた。濡れている。熱くなっている。ぞくぞくする。

「まなねーしゃん」

 ハルキは荒い息をしていた。目つきがかわっている。子供の好奇心に満ちた瞳ではない。種付けを迫る牡の目の色だ。

「コレを、まなねーしゃんに、入れたい、でし」

 真奈は唾をのみこんだ。戦慄が全身を襲っている。ほかのことはもうなにも考えられなかった。

「……うん」

つづく……