がくえん おうじゃ
学園王者2
〜真奈の異常な漂流〜
第九回 悪戯 

15

 水浴びは楽しかった。ハルキと水のかけっこをし、もぐりっこをした。

 じきにハルキは疲れたらしく、岸にあがった。ひとやすみでし、とか言いつつ、寝息をたてはじめたようだ。

 気温はじゅうぶん高いので、かぜをひく心配はないだろう。それに、この世界にはもしかしたら風邪のウィルスはいないかもしれない。

 真奈は、ようやくゆっくりと身体を洗うことができた。

 せっけんはないが、水は美しく、充分だった。

 胸を洗い、お腹を洗った。腕をこすり、腿をみがいた。そして――

 ハルキがいたら洗えない場所に指をのばした。

 清潔に保つよう努力はしてきたが、まともに風呂に入れなかっただけに、その部分にも垢がたまっているはずだった。

 指で、掻く。

「んうっ……」

 思わず声がでた。

 ハルキは裸でこっくりこっくりしている。股間のタマタマと棒は、冷水にひたっていたおかげでさらにちぢこまっている。

 あのオチンチンをイタズラしたらどうなるだろう。

 いままではけっして想像さえしなかったイメージだ。

 でも、ハルキと裸で遊んだりして、いまはかなり具体的にイメージすることができてしまう。

 皮をずらしたら、先端の赤い部分が露出するかもしれない。ほんの一部だろうけど。

 ハルキは気持ちよがるだろうか? それとも痛がるだろうか?

いたずらしちゃえ!

だめだめっ、子供にヘンなことしたら!

さあ、どっち!?