うたかたの天使たち 第四話(8a)
おれは、苑子の割れ目を凝視した。
割れ目の間から舌がでているように見える。大きくなったクリトリスだ。苑子のやつ、なかなかやるな。
なんだか、興奮のあまり、喉がかわいてきた。
しかし、喉のかわきを癒す飲み物などは、当然持っていない。
ふと、おれはポケットの氷砂糖を思いだした。これを口に含めば、唾液がでてくるはずだ。喉がかわいた時は、むやみに水を飲むよりも飴玉をなめたほうがいい、というおばあちゃんの知恵だ。
と、さらにおれの連想が飛躍する。
これを苑子のあそこに入れて舐めたら、どうなるだろう?
思い立ったら吉日、必要は発明の母、なせばなるなさねばならぬ何事も、天高く馬肥ゆる秋――って、最後はちょっと違うな。
とにかく、やってみよう。
おれは氷砂糖のかけらを割れ目に押し込んだ。
氷砂糖の体積分、割れ目が押し広げられて、内部の粘膜の色が氷砂糖のむこうに透けて見えた。意外な発見だ。
(じゃ、いただきまーす)
おれは舌を割れ目に這わせた。
氷砂糖を中心に、舌を動かす。
始めのうちは汗の味しかしなかったが、じきに甘みが舌に広がってきた。
氷砂糖が溶けはじめているのだ。
おれの唾液に溶けているだけではないようだ。苑子の体内から分泌されるものも溶媒になっている。
ぺろぺろぺろ、氷砂糖を舐めるほどに透明度が増して、苑子の身体の奥が見えてくる。
たまにクリトリスにも舌を当ててやる。生意気に勃起している部分をぺろぺろしてやると、苑子は明らかに感じて、くぐもった声をもらす。
そうすると分泌もさかんになるらしく、甘い液体の量がふえる。
これがほんとのラブ・ジュースだよなぁ。
おれは音をたてて、苑子の割れ目をしゃぶった。おいちい、おいちい。
(だっ、だめぇ……そんなにしたら……くう、ああ……)
苑子の声が切なさを増している。
氷砂糖がどんどん溶けて、小さくなってくる。おれが舐めているせいもあるが、奥から温かい液体が染みだしているからだ。
ついに、粒が見えなくなり、とろり糖蜜のようなしずくになって、苑子の幼い陰唇からこぼれた。むろん、逃さずに舌ですくう。甘露って、このことだな。
入り口を隠すものがなくなった。
苑子の割れ目の奥までが、おれの目前に晒される。
懐中電灯の光をあてる。
真っ赤に充血した粘膜が、分泌物に濡れて光っている。
指で開くと、すんなりと陥落する。
色白の苑子の内腿の肌と比べるとわずかに濃い色の陰唇の中に咲いた、血の色をした花弁。苑子のいちばん大切な部分だ。
この部分を間近で見た、最初の男はおれだろう。本人だって、まじまじ見ることはないだろうからな。
そして、この部分を徹底的にいじくる最初の男も、おれなのだ。
左右のふかふかのクッションの感触を楽しみながら、内側にある複雑な襞に指をあてる。とろけそうなタッチだ。襞をかきわけて、入り口を探る。
ひくつくような反応があって、襞が指に吸いついてくる。
(うっ……うふぅ、うっ、うっ……)
おれの指が襞奥の入り口の縁を引っかくように動くたびに、苑子の脚が閉じようとする。おれの顔を太股ではさんでくる。いい圧迫感だ。
よしよし、もっといじってやるからな。
おれは、苑子の襞を左右に引っ張って、完全に入り口を露出させた。
「うはあっ……!」
こらえきれずに苑子が声をあげる。
鮮紅色の粘膜が分泌物にてらてらと濡れながら、懐中電灯の光を反射している。その粘膜の奥に穿たれた穴がまる見えになっている。
これが、苑子の胎内への入り口だ。
さっきは氷砂糖越しだったが、今度は直接舐めてやろう。
苑子の、おまんこの、穴を。
おれは舌をその部分に挿し入れた。
「あああ……だめぇ……おにいちゃん……だめっ」
苑子が侵入物に抵抗する。腰を動かして、逃げようとする。かけぶとんがずれる。
おいおい、ばれちゃうじゃんかよ。おれは慌ててかけふとんの位置を直す。そして、苑子の太股をかかえて、がっちりと固定した。顔は苑子のあそこに埋めたままだ。
苑子も声をこらえようとしているのか、おれの腰に抱きついてくる。力いっぱいだ。顔をおれの股間に押しつけている。ああ、勃起したものに、苑子のほっぺたがこすりつけられてきて、気持ちいい。
おれは、苑子の中で舌を動かした。苑子の味が広がってくる。少女の豊潤なエキスだ。
「おにいちゃん、おにいちゃん、だっ……めえええ」
苑子の声が無視できない高さになって、しかも裏返る。
だめだ。このままでは一子ちゃんが起きてしまうぞ。
苑子の、口を、塞がなくては。