うたかたの天使たち 第四話(7)


7.パンツ脱がして

 おれは白パンツに指をかけた。ゆっくりと、ずらしていく。

 苑子がちょっと抗ってくる。しょうがないので、苑子には膝を抱えさせ、じっとしていろ、と命じておく。苑子はおとなしく従った。

 白パンツを半分ほど下ろしてやる。まあ、おれは逆さまなんで、感覚的には「上げて」いるのだが……。

 おしりが半分あらわになる。真っ白な尻だ。けっこう大きいな。懐中電灯で照らし出しているせいかもしれないが、ボリューム感がある。

 おしりの山がほとんど露出したが、まだおしりの穴は見えないな。もうちょっと下ろしてやれ――おっ、見えた、ぜ。

 苑子のアヌスがおれの目の前にあった。

 白い肌がほんの少し濃くなって、粘膜っぽい入り口になっている。

 緊張のためか、ひくひくしているぞ。

 おれは指を唾で湿すと、その穴の周辺をいじくった。

「ひゃっ」

 さすがに驚いたか、苑子が大きな声を出した。

「んーう」

 苑子の声に反応したか、隣で一子ちゃんが寝返りを打つ。

 どきどき。

 おれは息を止めて、時を待った。

 一子ちゃんはまた寝入ったようだ。規則正しい寝息が聞こえてくる。

 ほっ。

 おしりの穴を存分にいたぶってやりたい、という欲求がこみあげてくるが、いきなりおしりからというのも、苑子の人格形成に問題を残しそうでアレだな、と思う。

 やっぱり、もうひとつの、ノーマル路線のほうを優先した方がいいかもしれない。

 なので、おしりへの攻撃はいったん断念し、パンツ脱がし行為を継続することにする。やっぱり、あそこ、見たいし。

 膝を抱えさせているので、ちょっと脱がしにくいな。えい、くそ、うりゃうりゃうりゃ、とか言いつつ、ずらしていく。

 ぺろりん。

 と、ついにナマ割れ目がおれの眼前にあらわれた。

 見事な縦割れだ。さすが小学生だなあ……。ちょっと感動。

 なんというか、女の子のこの部分は何度見てもきれいだと思う。エロ写真を法律で禁止しているのが、なんだか下賎な行為であるようにさえ感じられる。こんな美しいものを「猥褻物」という下衆な分類にはめこんでしまうなんて。

 たとえば、性行為は忌まわしい、汚い、よくないもの、などというイメージを作り出したのもおかしな話だ。人間は「よくないこと」をするのに、どうして、深い喜びや満足を覚えたりするんだろうか? それが「よいこと」だから、人間はエッチなことをしたいんじゃないだろうか?

 セックスはいけないことと決めたのは、人間は適度に不自由なほうが幸せになると信じている人たちの論理だ。それは、一面においては正しい。やりたいこと、楽しいこと、気持ちいいことだけをやっていたのでは、人間は破滅してしまう。

 だから、エッチなことを徳に背く――背徳であると決めたことで、人間はもしかしたら動物の段階から進歩できたのかもしれない。

 でも、エッチなことが、すごくいやらしいことになってしまったのも――たぶん、そのせいだ。

 タブーを破る快感は、そのタブーが強力であればあるほど大きくなる。

 だから、いま、おれは苑子にイタズラしていることに物凄く興奮しているんだ。

 なぜって、苑子はまだ小学生だし、しかも、隣では苑子のお姉さんがすやすやと眠っている。この状況下で苑子にエッチなイタズラをするのは――すごくいけないことだ。だから、たまらない。

 きれいな苑子の割れ目が、めちゃくちゃエロいおまんこに、おれの脳内で変換されるのだ。

 もう、ぐちゃぐちゃにしてやりたい――!

 おれの意識が白熱していく。もうどうしようもない。思いつくことはどんなことでもやってしまいたい。

 ふと、思いだした。

 おれのポケットには、氷砂糖と正炉丸が入っている。これを使って、遊べないだろうか――?

 「割れ目に氷砂糖を突っ込む」

 「おしりの穴に正炉丸をねじ込む」