大運動会

「リンファのビデオ大作戦」

「どんどん行くあるよ! レシーブするある!」

 深夜の体育館は、むろん人影はない。

 クラシックバレーという種目は、むろん、踊りではなく、ボールを相手のコートに打ち合う、原始的なスポーツだ。

 あかりは、リンファの指定で、クラシックバレーの定番、白いシャツと赤いブルマーを身に着けていた。

 リンファは台の上に立ち、ビシバシ、スパイクを打ちこむ。

 あかりは左へ飛び、右へ飛ぶ。だが、なかなかまともに打ちかえせない。

「だめある! そんなことじゃあソビエトには勝てないある!」

「はあ、はあ……ソビエトってなに?」

「お約束ある! クラシックバレーにおけるライバルはソビエトで決まりある!」

 そんなことはないと思うが、とにもかくにもリンファはスパイクを打ちつづける。あかりがそれをレシーブする。そのさまを黒子たちが撮影している。

「あっ!」

 コートについた自分の汗に足をすべらせ、あかりは転んだ。

「なってないある!」

 リンファが竹刀を持って、コートをバシッと叩く。

「精神を叩きなおす必要あり、ある!」

「そんなあ……」

 あかりはコートにうずくまり、半ベソだ。

「いでよ、わがしもべたち!」

 撮影機材を操作していた黒子たちのうちの三人がさっと移動し、リンファの後ろに立つ。

「精神棒をあかりに注入するある!」

 黒子たちは音もなく動き、あかりをおさえつける。

「いやっ!? なにい? あっ、いや……」

 手慣れた手つきであかりのブルマーとパンティを同時に脱がせてしまう。

 あわい発毛が認められるだけのあかりのそこは、ほとんど子供のもののようだった。

「やだっ、はずかしいっ……」

 シャツがまくりあげられ、スポーツブラがはぎとられる。巨乳ではないが、形のいいバストがあらわになり、硬そうに揺れる。

「リ、リンファ、台本とちがうよ、どういうこと?」

「あかり、映画はハプニングあるよ。予想だにしない展開が感動をうむあるよ」

「で、でもぉ……うっ、いやっ」

 汗でベトベトになったあそこに、黒子の指がさしこまれる。

「どこに指いれてるのぉ?」

 くちゅくちゅと音をたてて、黒子の指があかりのそこをかきまわす。

 もうひとりの黒子はあかりのバストをモミモミしている。ピンク色の乳首をクニュクニュとつまんで、転がすようにする。

「やだっ、放して! いやっ!」

「あかり、根性なさすぎるある! こんなことくらい、映画ではあたりまえある!」

「え? そうなの?」

「そうある。女優は全員、子役だろうとなんだろうと、同じようにされるある! 映画とはかくもつらいものあるよ!」

「そうなのかもしれないけど……やだよお」

 左右から黒子があかりの乳房を舐めている。乳首をくわえ、音をたてて吸いあげている。

 そして、股間も激しくいじられていた。敏感な突起の部分をさっきから舌で弾かれている。指は身体のなかに入っている。指はうにうにと動き、あかりの体内を探検しているようだ。

「ああっ、やあっ! ううっ」

 あかりの声が大きくなる。腰が勝手にうねりだしている。

 黒子があかりのあそこから指を抜いて、リンファに見せる。透明なぬめりが指にまといつき、糸を引いている。

「そろそろ、あかりも受け入れ準備オッケイある。そろそろ、注入開始するある」