撮影が再開された。
朝川と伊藤が紫穂を再び壁に拘束した。
今ならばわかる。壁越しにE−ECM波が伝わり、紫穂の性感を高めていくのを。どうしてこれまで、これに抵抗できると思っていたのだろう。
「このガキ、よくもだましてくれたな」
伊藤が毒づく。
「まあ、たいしたもんだよ。全部演技だったとはな」
朝川は唇の端をゆがめている。
「ううう……う……」
伊藤にしこたま殴られた鹿狩はカメラ役に戻っている。
「まあの、サイコメトラーはちょっと特殊な能力じゃから、E−ECMが効きにくい可能性は考慮しておったのさ。なかなか防壁が崩せんで手間取ったがな、E−ECM装置の場所のヒントをくれてやってからはスムーズじゃったの」
鷹揚に述べたのは車いすの老人、バーサクテック最高技術顧問・鎌切だった。
「にしても、サイコメトラーは面白いの。接触することによって時系列さえ超えて情報を手に入れる――逆にいえば、接触した部分からE−ECM波を流し込んでしまえば、肉体を含めてハッキングできるということでもあるがの。不用意に透視をしすぎたの、お嬢ちゃん」
手にした装置をちょちょいと操作する。
「あっ、ひゃあっ!」
紫穂が奇声をあげて、腰を前後に揺すりだす。
「なっ……やめ……っ!」
「カメラくん、ちゃんと撮ってあげるんじゃぞ。お嬢ちゃんがおしっこしたいそうでの」
紫穂にはわかる。括約筋を操作されている。膀胱にたまった尿をせきとめるための筋肉が言うことをきかない。
「いやっ! 撮らないで! おしっこはいやっ! ああああーッ!」
ちょぱちょぱちょぱ、紫穂の内股をしずくが濡らしていく。そして、ある一点で決壊したかのようにおしっこが勢いよく飛びだす。
「おおおおおおっ! すごいっ! 小学生のおもらしッ!」
鹿狩はカメラを構えたまま、口をあんぐりとあけ、しぶきを顔に受ける。懲りてない。
「いやああああッ!」
「ほっほ、どうかの? もう抵抗する気は失せたかいの?」
鎌切は、車いすから立ち上がって、とことこと紫穂の側にまでやってきた。
「博士――おみ足は」
「ほっほ、別にの、歩けないわけじゃないでの。ただ、できるだけ脳に血流を集中させるために循環装置を使っているのさ。その仕組みを応用してやると、こういこともできるでの」
老人の股間がもりあがり、ズボンの前を突き破って露出した。矮躯には似合わない巨根だった。
「レベル7の超能力者は貴重での。今後、いろいろ実験に使うつもりじゃが、まずは記念に味わっておこうかの」
老人の性器は年齢を感じさせない雄渾さだった。
紫色の亀頭を紫穂の小さな膣口にあてがう。
そこはもうぬかるんでいて、とても10歳の少女のものとは思えないほど、欲情している。
紫穂の表情もだ。
「あ……入って……くる……入って……」
鎌切のペニスが紫穂の膣に侵入してくる。その一点見つめていている紫穂。
泣きそうな顔――だが、それは喜悦の瞬間を待ちかねている雌の顔でもあった。
めりめりと音をたてて、粘膜が広がっていく。
「サイコメトラーじゃから、粘膜からも色々情報を吸えるじゃろ? それがE−ECMの波動と結びつくと、性感は凄いぞ?」
鎌切はそのやせ細った身体からは想像ができない力強さで、ペニスを紫穂の胎内に押し込んでいく。
「か……は……っ! お……おおき……ぃ」
内臓を圧迫するほどの容積が紫穂の膣を埋めていく。
「どうじゃ? 膜はもう破れたぞ?」
「ひっ……ひぃ……ああああっ! く、くるぅっ!」
紫穂の脳内が焼き尽くされていく。鎌切のこれまでの特殊な実験の記憶が断片となって紫穂の意識を切り裂いていく。
「ま、わしは年寄りでな。若いもんから動いてもらわんとな」
鎌切の上にまたがった紫穂は、自分からゆっくりと尻をふりたくりはじめる。E−ECMの制御下にあるから仕方ないのだ、と自分を慰めつつ。
「あっ、あっ、あーっ! おじいちゃんの! 大きくてっ! 勝手に、勝手に腰が……っ!」
絶叫しながら腰を前後に揺する。
「ほっほ、言っておくが、今はコントロールなどしておらんぞ、お嬢ちゃん。すべては蓄積した性感のなせる技じゃ」
「そんな……わたし……っ! じぶんから……なんて!」
それでも止められない。自分の中に入っている異物が、さらに奥深くまで入ってくように――しないではいられない。
「ほらほら、おまえたちも紫穂ちゃんを喜ばせてやれ。これまでずっと我慢しておったんじゃ。不感症などと、脳を極限まで発達させたエスパーにはありえんことじゃわい。きっかけさえあれば――そう、極度の不快感や嫌悪というきっかけがあれば、扉をこじ開けることは容易だったんじゃて」
「なるほど」
「それであのペド野郎をうちの班に」
朝川と伊藤が納得したように顔を見合わせる。鹿狩は、心底うらやましそうに、紫穂と鎌切のつながってる部分を凝視している。
「まあ、おかげでアクセス数はうちがトップになったけどな」
「ガキが逃げ出すっていう展開は、そりゃあスリリングっすからね」
などと会話しつつ、朝川と伊藤は紫穂の身体を左右からはさみ、刺激を開始する。
紫穂は乳首をいじくられ、声をあげる。
「おっぱいも、おっぱいも気持ちいい! すごいの……っ!」
「へっ、最初のツンツンした態度はどこにいっちまったんだ? 乳首がはち切れんばかりじゃねえかよ、この淫乱ガキ」
伊藤は紫穂の乳首を指ではじき、押しつぶす。充血しきった紫穂の乳首は弾いても潰してもまたすぐにムクッと起き上がる。
こころなしか乳房そのものが腫れて、大きくなったようにも見える。
「おまえ、いずれ巨乳ちゃんになるかもな? そうしたら、パイズリを試してみるか」
伊藤がペニスを紫穂の幼い乳房にこすりつける。
(ああ……そう……いつかわたし……おっぱいでも男の人を満足させるの……!)
紫穂はそんな予感を持った。そのビジョンさえ見える気がした。
「おれはしゃぶってもらうかな」
朝川は長いイチモツを紫穂の顔の前に突き出す。紫穂はそれを自分からくわえる。
舌をからめる。亀頭にキスをする。紫穂は、ソレに愛情さえ感じるようになっていた。
嫌悪感や不快感を突き抜けたところに、その快楽はあった。
(気持ちいい……っ、セックスって、すごく……気持ちいいんだ……)
肉体同士を触れ合わせること。それは紫穂にとっては透視を意味していた。だから、どうしても嫌悪感を持ってしまっていた。肉体的接触を忌避する潜在意識が構築され、それが「不感症」という自己定義につながっていた――のかもしれない。
「お嬢ちゃんのまんまんは、なかなかいいの? ヒダがほどよく竿をしごいて、天井の具合もええ……子宮を突き上げてやっとるのがわかるかの?」
「ああッ! わかるぅ! おじいちゃんのが、わたしの――おなかの――奥ッ、こじ開けッ! ああああああッ!」
紫穂は絶頂を迎える。今までとは比べものにならない、子宮で感じる悦びだ。
「ではの、わしの子種を受け取ってもらおうかの? 子宮にこすりつけながら、出すでの……おおっ!」
鎌切のモノがひときわ奥に押し込まれる。
「ああッ! くるッ! またきちゃうッ! ひぃぃっ! あああああっ! おおおおおおおおほほほほほほほおおおおおっ!」
紫穂が身体を痙攣させながらのぼりつめる。
鎌切のペニスから熱い粘弾が撃ち出され、紫穂の生殖器の内壁を満たしていく。
「あ……あ……ああ……」
「おれたちも……っ」
「いくか……っ!」
朝川と伊藤もそれぞれ射精し、紫穂の肌を汚していく……
精液まみれで息もたえだえの紫穂を見下ろし、鎌切はほくそ笑んだ。
「――やっとレベル7が三人そろったの」
その言葉を合図に、倉庫スペースを隔てていた壁が移動を始める。
「うあっ……あっ! また……いっちゃ……う」
広報担当官にしがみつき、小さなおしりをふりたくっている明石薫。
「あかんねん……ウチもぅ……あかん……」
警備隊長に逆駅弁状態でアナルを貫かれ、よがっている野上葵。
そして……
「はあはあ……紫穂ちゃん、中出しまんこ、おいちいおいちい」
鹿狩に股間を吸われながら、抵抗ひとつできない三宮紫穂。
ザ・チルドレン、最期の陵辱が始まろうとしていた。