うたかたの天使たち 外伝

美耶子のドキドキ ドラマ撮影!

 

 このお話は、「うたかたの天使たち 秋風のクロッシングロード」の美耶子ルートで、美耶子のドラマデビューが決まった後のお話です。

 子役・宇多方美耶子の誕生をどうか見守ってください……!(強NTR路線なので、属性のない方は引き返してくださいね)


1.撮影初日

「忘れ物はない? だいじょうぶ?」

「だいじょうぶだって! もー、一子おねーちゃんってば心配性なんだから!」

 靴の爪先をこんこんと打ちつけながら、美耶子が明るく笑う。

 今日は、美耶子の出演するドラマの撮影初日だ。

 窪塚プロデューサーが仕立てた迎えの車が外でまっている。

「じゃあ、いくよ、遊一! 荷物ちゃんと持ってよー」

「はいはい」

 付き人に指名されたおれはため息をつきながら、大きなバッグを持ち上げた。ぐお、重い。異常だぞ、これ!

 バッグをあけてみる。着替えや鏡やメイクの道具のほかに、ジュース、おかし、ドライヤー、ゲーム機に漫画本、さらにぬいぐるみにまくらまで――

「なんだよ、この荷物の量は!」

「だって、泊まり込みの撮影なんだもん、しかたないでしょ!」

「着替えはともかく、まくらやぬいぐるみなんていらねーだろ!」

「あたし、まくらが変わると寝られないんだもん! それにくまちゃんはいるの!」

「……ゲームやマンガもか?」

「いるでしょ、普通」

 真顔で言い返された。

「そうそう美耶子、これも持っていかないと」

 にこにこ笑いながら、一子ちゃんが教科書とノートを差し出す。

「撮影だからとって、宿題しないとだめよ?」

「あうー、それも持っていくのぉ?」

 美耶子が頭をかかえる。優先順位が逆だろ!

「よろしくお願いしますね、遊一さん」

 一子ちゃんに頼まれたらしょうがない。おれはずっしりボリュームのある教科書&ノートをかばんにつめこんだ。

 うーん、人を殺せそうな堅さと重さになったな。

「じゃあ、行くぞ、美耶子」

「……おっけー」

 ちょっとテンションさがりぎみで美耶子が答える。だが、玄関を一歩踏み出したら、そのテンションもすぐに回復した。スキップ。

「がんばんなよー」

 二階の窓から気恵くんが手を振る。

「美耶子ちゃん、おみやげ話、楽しみにしてるねー」

「……てる」

 庭には苑子と珠子がいて、美耶子にエールを送る。

「うんっ! まかしといてー!」

 ネコの目のようにつりあがった瞳をきらきらさせて、10歳の少女はガッツポーズする。

 明るい未来がこれから広がっていることを微塵も疑っていない、それはまさに無敵の笑顔だった。

 きっかけは、窪塚プロデューサーにスカウトされたことだった。

 テレビ業界随一のヒットメーカー窪塚プロデューサーは、美耶子の同級生・窪塚ジュンくんの父親だ。業界の常識をことごとくぶち壊し、テレビの革命児と呼ばれているらしい。

 美耶子が出演することになった番組は、今期の目玉になるという。おれでも知っている有名タレントが多数出演している。

「だいすき! おにいちゃん」というタイトルで、主人公がいろいろな女の子に慕われるラブコメディらしい。

 たしかオーディションのときは「マリアさまゴーホーム」というタイトルだったが、窪塚プロデューサーが、美耶子の出番を増やすために設定やストーリーを大幅に変更して、タイトルそのものも変わってしまったらしい。

 主演は、亀垣起也――バニーズ事務所の看板スターで、歌に芝居に引っ張りだこの売れっ子だ。

 美耶子はその亀垣演じる香取悠一の妹・都役だ。名前の読みが「みやこ」なのは、むろん、窪塚プロデューサーの意向だ。「美耶子くんが一番演じやすいように」ということで、強引に決めてしまったのだ。

 共演者には、昨年の映画賞を総なめにした長篠ますみや、CMの女王と呼ばれる上枝アヤなどのそうそうたる顔ぶれがそろっている。これならば、まちがいなく高視聴率だろうな。

 ただ、放送開始が目前に迫っているのに、美耶子のパートの撮影だけが進んでいなかった。小学生である美耶子はもちろん平日は学校だし、夜の撮影は家長である一子ちゃんが断固として拒んだ。「子供を夜働かせるなんてできません」と。

 それで、土日を使って、一気に撮り上げてしまうことになったのだ。それも、スタジオに泊まり込みという強行スケジュールだ。「泊まり込み」というところに一子ちゃんはやはり難色を示したが、窪塚プロデューサー直々の懇願と、美耶子自身の希望、そしておれが保護者としてつきそうという条件でようやく首をたてに振ったのだ。

 

「やあ、美耶子くん、ようやくきたね」

「おじさま!」

 スタジオで待ちかまえていた窪塚プロデューサーは美耶子をみると両手を広げた。

 その胸に飛び込んでいく美耶子。おーおー、なついたもんだな。

 窪塚プロデューサーは美耶子を抱きしめると立ち上がり、ぐるっと回った。スカートがめくれて、白パンツがちらりだ。だが、美耶子はパンチラなんて気にしない。

「待ちかねていたよ、ようやく、美耶子くんの本気の演技が見られるんだね」

「うーん、うまくできるかわからないけど、がんばります」

 だっこされたままで、美耶子はまじめに答える。

 まるで親にしがみついている子猿だな……

「頼んだよ。きみの演技にこの作品の命運がかかっているといってもいい」

「えーなんかプレッシャー……」

 言いつつ舌を出す。緊張感のかけらもない美耶子だが、実際はかなりテンパっていることをおれは知っている。昨日も遅くまで台本を読みふけっていた。

 この二日の撮影での美耶子のシーンは、撮影され次第、完成したほかのシーンの間にさしこまれる。日曜の夜のオンエア時間までほとんど間がないため、最終的にはほとんどリアルタイムに放送されるらしい。やりなおしはきかないのだ。

「じゃあ、早速頼むよ」

「はいっ!」

 シャワーを浴び、メイクルームに入る。そこで衣装合わせとメイクをするのだ。むろん男子禁制だからおれは入れない。

 しかたがないから、隣の部屋――美耶子の控え室だ――で待つことにする。そこにいれば、隣のメイクルームからの音が聞こえてくる。

「――すごっくカワイイよぉぉぉ」

 奇妙に甲高い声が聞こえてくる。そういやちらっと見かけたっけ。メイク・衣装担当は小太りのオカマちゃんだった。わりと有名なのか、どっかで見たような顔だった。

「髪型おもいきって変えてみるぅ? ほらー、ここをボリュームアップさせて、ここをくくったら、うわー、超カワイイぃぃぃ!」

「えー、そうですかー?」

 美耶子のはしゃぎ声だ。女の子はどうしてあんなに髪をいじったり化粧したりするのが好きなのかね。

 なんか眠くなってきたぜ。

「じゃあ、髪はこんな感じでぇ、次は衣装ね」

 おれはうとうとしつつ、メイク担当者の声を聞いていた。

「ぜんぶ脱いじゃってくれるぅ?」

「ええっ、パンツもですかぁ?」

「そうよぉ、下着からぜーんっぶ、役柄になりきらないとね?」

「はあ……」

 ややあって、衣擦れの音が聞こえてくる。

 脱いでるらしいな。

「えと……あの……後ろ向いててくれませんか」

「あっらー、どうしたの、この子ったら恥ずかしがってるの? 女同士じゃなーい」

「えあ……でも……メイクさんって男のひとじゃ……」

「ばっかねー、あたしの心は女なの! それに、下着からちゃんとフィットさせなきゃいけないんだから、見ないわけにはいかないでしょ?」

「は……はあ」

 とまどっているような美耶子。そりゃあ、外見はひげ面サングラスのオッサンだからなあ。ただ、一般的な視点からすると美耶子は10歳の児童にすぎない。世が世なら、男湯に入ってきても不思議はないくらいの年齢だ。

「……ぅー」

 ちいさくうなりながら、美耶子が最後の一枚を――とったらしい。

「はーい、スッポンポンになったわねー、カワイイわよー、はいはい、手で隠さないの」

「で、でも……顔、近い」

「だって、パンツはかせてあげるんだから、しょうがないでしょー、さー、あんよあげて」

「じ……自分ではけます」

「だめー、この下着は特別製なんだから、プロがはかせないと、きれいにラインが出ないのー」

「えええ……」

「はーい、右足ー、次、左足ー……ふーん、美耶子ちゃんのアソコ、真っ白でツルツルなのねぇ……」

「だっ、だから見ないでください!」

「ばっかねー、あたしは女だって言ったでしょ? オチンチンだったらコーフンしちゃうけど……うふっ」

「はあああ……」

 ため息だ。深いな。

「はいっ、後ろむいて――おしりのラインを整えるから――あらまー、おしりキレイねえ――子供って、全然おしりたれないのよね、すごいわねー」

 ぺちん。

「ひゃんっ!」

 おしりをなでられたらしく、美耶子の悲鳴があがる。

 おいおい……オカマちゃん、ほんとうに大丈夫か? 両刀とかじゃないだろうな?

 ややあって、美耶子の声が聞こえてくる。

「……あの……この下着、マジですか?」

 おそるおそるといった様子だ。

「マジよ。いまどきの小学生タレント、これくらい当たり前よ?」

 断言するオカマスタイリスト。

「それにね、やぼったいパンツのラインなんてテレビで見せられると思う?」

「……うーん」

 なんとなく言いくるめられた感がただようが、美耶子はそれ以上の反論をあきらめたようだ。

「さ……あんたの場合、ブラなんていらないから、こうやって……ほうら、できたわ」

 さすがはプロの手さばきか、あっという間に衣装を着せ終わったようだ。

 それからメイクへと移行したようだ。

 そちらも手早く完成に至る。

「どう、感想は?」

「――あたしじゃないみたい」

 答える美耶子の声ははずんでいる。ふーん。気に入ったようだな。

「ゆういちに見せてくる!」

 元気な声がして、ドタドタと音がする。おっと、耳を澄ませていたことがバレたらアレだから、畳に寝っ転がって寝たふりをする。

「あっ――寝てる! こら、バカゆういち、起きろ!」

 馬乗りになってくる。美耶子の高い体温を感じる。薄目をあけた。

「どう? これどう?」

 おれの胸にまたがった美耶子が顔を覗き込んでくる。

 驚いたな。髪型が違う。いわゆるツインテールだ。美耶子のやつ、髪は長いけど猫っ毛で、勝手にウェーブがかかってしまうんだが、さすがはプロ、サラサラヘアに調整済みだ。衣装も、紺と白のしましまニーソックスに、黒のミニスカート、ブラウスも黒をベースに白のフリルをいっぱいつけた――なに、ゴスロリっての?――っぽい格好だ。

 うーん、馬子にも衣装ってやつだな。

「あとね、下着すごいんだよ? 見る?」

 言いつつ、もうスカートをたくしあげている。もともと短いから見えていたといえば見えていたんだが、そんなふうにするとへそまで丸見えですよ。

 しかも、そのパンツは――いわゆるヒモパン――横っちょがヒモになっているのとはわけがちがって、全体がヒモなのであった。つか、ヒモにみまがうほど布地の面積が少ないというわけだ。

 そのため、ワレメ部分がかろうじて隠れているだけ――美耶子がおしりをもじもじさせるだけで、ワレメに布が食い込んで……おおおっ!

「あはっ、ゆういち、チンチン起ってる」

 ズボンの上からギュッとつかまれる。はおっ――

「あたしのパンツ見て興奮したんだ? あいかわらず変態さん」

 後ろ手におれの股間をこすりながら、美耶子が八重歯を見せる。

「もうすぐ出番だから、エッチはダメだよぉ?」

 言いつつ、片手で自分のパンツを――ヒモみたいな布地をくいっとずらして、ワレメを露出させる。

 美耶子の――小学生4年生の――ピッチリ密着ワレメ。クリトリスがピコンと顔をのぞかせている。

「エッチはダメだけど……オナニーなら許したげる」

 おれのズボンのジッパーをおろす――引き出される。もう大きくなってる。

「ほら、こすったら?」

 おれの上でM字に脚を広げて美耶子が笑う。

「いいもの見せたげる」

 細い指で左右から――みにゅっ――ああ、肉が弾けて、中が――

 おれは自分で自分をしごきたてていた。

 美耶子のアソコを見ながら――そして美耶子に見られながら――ペニスを刺激する。

「み……美耶子……おまんこ舐めさせて」

 おれは懇願した。見るだけなんて切なすぎる。味わいたい。おれの美耶子の恥ずかしい部分を。

「いいけど――スカート汚さないでよ」

 美耶子が腰をずらし、おれの顔の上に移動する。肉の亀裂が射程距離に近づくと、たまらずおれはむしゃぶりついた。

「はぅっ……あ……っ……となり……スタイリストさん……いるんだから……っ」

 おれの激しい舌の動きに前かがみになりつつ、美耶子がうめく。

「おまえが声をこらえればいいだけだろ?」

 言いつつ、クリトリスの包皮をおしあげ、肉芽を直接しゃぶる。小学生にしては発達したクリトリス――感度もばつぐんだ。

「かはっ……そ……それ……だめぇ……っ」

 苦しそうに美耶子がうめく。

「濡れてきた……とろとろだな」

 チンチンをこするのは左手にまかせ、右手で美耶子のおしりの穴の周辺をかるくなでて、性器を広げる。赤い肉の穴がひくついて、奥から透明な愛液をしたたらせている。むろん、衣装を汚さないため、すべて舐め取る。

「き……きもちいいよぉ……ゆういち……」

 まったくエロエロ小学生だな。ちょっといじっただけでこんなにしやがって。

 つか、立場逆転?

 おれは体勢をいれかえ、美耶子の足首を掴んで、がっと広げさせる。おお、絶景だな。あかちゃんのおしめを替えるような格好だ。

 美耶子はうるんだ目でおれを見上げている。顔が真っ赤に上気している。

「……どうしてもっていうんなら……してもいいよ?」

 つか、してほしいんだろうが。にしても、いつもと髪型が違うからなんか新鮮だな。

 おれのほうもこのままじゃあおさまりがつかない。猛ったモノを美耶子の中で暴れさせ、思いっきり吐き出さないと――

「きて……ゆういち……」

 先走りの雫で濡れた亀頭をおれは美耶子の入口にあてがった。吸い付くような美耶子の粘膜。

「はぁん……っ」

 美耶子があまい声を出しておれにしがみついてきたのと、控え室のドアがノックされたのは同時だった。

「美耶子くん――出番だよ」

 窪塚プロデューサーの声だ。

「はっ――はいいいいっ!」

 美耶子はおれの腹を下から蹴り上げると、1秒で下着を直し、さらに1秒で姿勢を修正した。

 ドアがあいて、窪塚プロデューサーが顔をのぞかせたときには、美耶子は完璧な正座の姿勢で、おれは頭から壁にぶつかっていた。むろん、下半身まるだしだ。

 だが――

「おお、準備万端だね、美耶子くん。すごく可愛いよ――」

 みにくいものは見えない、という変わった視神経を持つ窪塚プロデューサーには、いまのおれは当然不可視の存在なのだった。

つづく