おれはズボンのジッパーを下げて、ペロンと出した。
むろん、おとなの男のシンボルを、だ。
「ひ」
暁美の表情がかたまる。
いやあ、見ず知らずの女の子にいきなりコレを見せたのはさすがに初めてだな。うー、興奮するかも。
「ほんとうに役立たずかどうか、試してみろよ」
いやがる小学生の女の子の鼻先にちんぽをつきつける。
「そ、そんなちっこいの! しまいなさいよ!」
暁美が顔をそむけた。
役立たずの次はちっこいときたか。このガキ、ゆるすまじ。
「ちっこくて悪かったな。じゃあ、その口でおっきくしてもらおうじゃねえか」
おれは暁美の頭をつかんだ。
「やめなさいよ、タカオ、ふざけないで!」
命令口調だが、瞳はちょっと不安げだ。下僕の突然の反抗にうろたえているのか。
ああ、その顔、そそるなあ。
おれは亀頭を暁美の頬におしつけながら――暁美は唇をきゅっとつぐんだままだ――声をあらげていく。
「ふざけてるのはどっちだ、ああ? 大の男をつかまえて、役立たずのだのなんだのと。それが子供のとる態度かよ。しかも狂言誘拐までしくんだとあっちゃあ、しゃれではすまねえぜ。一人の男の人生が台なしにされるかもしれないんだからな?」
すくなくとも、おれはすでに被害をうけているぞ。あらぬ疑いを宇多方姉妹にかけられたからな。だから、復讐する権利がある。
「お、怒ってるの、タカオ。あんた、あたしのいうこと、なんでもきくっていったじゃない」
「ばーか。そんなの、おまえが社長の娘だからにきまってんだろーがよ。そうでなかったら、おまえみたいなガキの相手、だれがするかってーの」
おれはタカオ氏の気持ちを代弁した。まあ、でまかせなんだが。
「……」
暁美が黙りこみ、その眼にみるみる涙がうかんだ。
「……ないで」
「ああ? なんつったよ? きこえねーぜ」
「きらわ、ないで……タカオに嫌われたら、あたし……」
ほう、素直なところもあるじゃねーか。しょーがない、許してやるか。
「なら、誘拐ごっこはもう終わりだ。タカオ氏は、じゃねえ、おれは本当は誘拐犯なんかじゃないってことを、警察やおやじさんにちゃんと……」
「それはだめ!」
暁美がおれの下半身にすがりついてくる。
「それだけは、だめよ、タカオ! あたし、するから! なんでもするから……!」
言うなり、暁美がおれのペニスに口をつけた。
ちいさな舌でぺろぺろと竿をなめあげる。
おいおい、ちょっと、まて! 本気かよ!?
暁美は、うまくない。だが、懸命だ。なんとか相手を気持ちよくさせようとしている。その一途さが快感をよびさます。
いかんな、勃起してきたぞ。
本物のタカオ氏の名誉の問題もあるし、小学生に手を出すわけには――
『いつも手を出しておるくせに』
うるせーよ、幽霊。
「タカオ、きもちいい?」
上目使いに暁美がきいてくる。くそ、かわいいじゃねーか。
「ああ、いいぜ。上手だ」
礼儀上、そう言うしかない。
「ほんと? 雑誌見て練習してたんだ。リコーダーで。はじめてだけど、うまくできてよかった」
初フェラかよ。じゃあ、タカオという男と暁美の関係って、まさか、プラトニック?
んなわけないよな。狂言誘拐につきあうくらいだ。やりまくりのはずだ。
「なんども誘ってるのに、タカオ、あたしのこと子供あつかいして何もしないから、さっきはイライラして当たっちゃったの。ごめんね。でも、タカオも、あたしのこと、女の子だと思ってくれてたんだ」
うあ。
……。
おーい! タカオくんとやら、だめじゃん!
ちゅぱ、ちゅぱ、れろれろ。
ああ、縦笛をなめるように小学生の舌が、唇が――ぎこちなくて、たまらん。
屹立しちまったい。すまん、タカオくん。おれはこらえ性のない男だ。
おれは毛布の上にあぐらをかき、暁美を抱き寄せた。
「暁美、くわえて」
ちょっとやさしめに命令。
暁美はおれをタカオだと信じているから言いなりだ。亀頭を花びらのような唇で覆う。ぬるぬるした少女の舌が亀頭のへりをなぞる。ためらいがちなところがいいぞ。
おれは暁美の胸元をさぐった。さすが高学年だけあって、服の上からでもやわらかい部分がわかる。ブラジャーをしようかしまいか微妙なサイズ。
けっこう肉付きはいいな。さわってて、気持ちいー。
「あ……は……タカオ……や」
顔を赤くして、暁美が身をくねらせる。この年頃の胸は敏感だからな。あまり責めると泣き出しちゃうかもだぞ。
おれはターゲットをかえて、まるみのあるおしりをまさぐった。スカートをめくり、パンツの上から手をはわせる。
「ああ……やん……はずかしいよう」
くくく。初々しいのう。でも、おれは厳しい教師の声をつくって叱咤する。
「舌を休ませるな」
「ん……」
目尻に光るものをにじませながら、暁美が舌をつかう。ぶこぶこ音をたてて、奥まで吸い込むことまではじめる。さすが子供は飲み込みがはやい。
おれは尻ぺたをもみながら、中心部にむけて進軍をはじめる。
ええい、まどろっこしい。パンツのなかに手をさしこむ。
「んぅっ」
じか触りは刺激が強すぎたか、暁美が収縮する。
だが、容赦しない。
肛門をなで、割れた肉のはざまに中指をしのばせる。
「む、ぅ、ふ、うう……」
恥ずかしいのか気持ちいいのか、くわえたままで鼻をならす。
指、侵入。
いきなりは無理か?
――いや。
なんとかくわえこんだぞ。きちきちだが。
だが、これでは、おれさまの大人ちんぽは入りそうにない。
指でかきまぜるようにする。
「あ、う」
いたいのかな。暁美の舌がとまる。
まーいーや。どうせいつかは通る道だ。おれは指を二本にして、拡張工事を続行する。
ぐりぐりぐり、にゅちにゅちにゅち。んー、濡れかたがいまいちだな。
「いっ、た……あ……く」
暁美が苦痛に顔を歪ませ、身体をこわばらせている。くそ生意気な社長令嬢がこんな格好をさらすのは、後にも先にもそうないかもな。
おれは指を引き抜いて、匂いをかいだ。んー、これが十二年ものの薫りか。こいつを肴にして一杯やりたいくらいだぜ。
さってと。
ほんもののタカオ氏が戻ってこないうちに、いただいちゃおうかな?
『悪党』
珠姫が辛辣に評する。
るせーるせー。おれはなあ、こいつらのおかげであらぬ疑いをかけられたんだぞ。これっくらいは当然の権利だ。
なのに。
「いや……いたいよ。乱暴だよ、タカオ」
暁美のやつ、おれがちんぽを入れようとするのを拒みやがる。
つーか、濡れてないもんな。くふ。
『無理強いはよくないぞよ。おなごの心と身体はでりけえとだからのう』
おいおい。暁美よりも年下の珠子にのりうつって、自慰させまくったり、セックスまでさせてる不良幽霊に言われたくねえぞ。
『犬みたいに這わせていたしてみよ。そのほうが女陰(ほと)の通りがよいかもしれぬて』
訂正。珠姫サイコー。
おれは暁美を四つん這いにさせた。むろん、スカートはめくりあげてある。剥き出しのおしり万歳だ。
むきたてのゆで卵みたいなおしりを、くわぱ、と開き、暁美のオマンコと肛門を観察する。出会ってから十分そこそこで、ここまでお知り合いになれるとはね。まあ、むこうはおれのことをタカオくんだと勘違いしているわけだが。
「い、痛いのいやだよ、タカオ、こわいよ」
おびえをふくんだ声で暁美が訴える。だいたいにして、おまえが自分からくわえてきたんじゃないですか。いまさらそんなの通用しません。
おれはペニスを暁美のアソコに押し当てた。柔らかい、でも、肉の薄い子供のマンコ。これは、ちょっと、犯罪っぽいですよ?
『はっきり犯罪じゃ』
いかんな。おれは犯罪者になっちまうのか?
うーむ。これでいいのか、小鳥遊一。人生だいなしになっちまうぞ。よっく、考えろ。
――とりあえず一発抜いてから考えることにしよう。
ぐおおおお。
「いたあああい」
ぬおおおお。
「いたっ、いたっ、いたいぃ」
むう、のあああああ。
「ひぎぃ! やめて、いたいよぉ!」
ふう。
『もう気をやったのかや』
がっくし肩を落としたおれに、あきれたように珠姫が言う。
うんにゃ。
つーか、入らんかった。
やっぱ、ぬれてないとあかんわ。ローションとかもないし、ここ。
『にしては、痛がっておったがの、この娘』
痛がりなんだろ? それとも、俺様のがビッグすぎたのかな? ふふん。
『悪いが、おぬしのはせいぜいが平均というところじゃ。仮性じゃしの』
うぐお! どういう攻撃ですか、それ! ちゅーか、なんで平均って、わかるんだよ?
『だてに何百年もこの世をさまよってはおらぬ。そのへんは経験抜群のお姉様じゃぞ』
だれがお姉様だ、だれが。まあ、年上なのは確かだが。
いかん。幽霊と漫才していては、話が前に進まん。
しかし、こうなると、一発ぶち込んでやらんと気がすまないしな。
そう思って暁美を見下ろすと、一点をぼうっと見つめている。
なんだ?
何の気無しにそちららをひょいと見て、おれは飛び上がった。
ここで問題です。
おれはなにを見てびっくらこいたのでしょう。
(1)怒り心頭の河原崎氏と完全武装の警官隊
(2)コンビ二袋を手にさげて呆然としているタカオくん
(3)洞窟に巣食う悪霊や魑魅魍魎の一群