ちゃぷ。
湯がはねた。
アマンダは熱心に舌を動かしていた。太助の男根を両手で捧げ持つようにし、大切な神器を慰撫するように、奉仕をつづける。
太助は眠りつづけている。だが、股間は見事にそそり立っている。まっすぐに屹立し、亀頭が鮮やかなピンクだ。
「きれいネ、太助の……すごくきれいで、たくましいネ」
アマンダは夢中だった。太助の睾丸に頬ずりし、口におさめる。そして、湯に顔をつけて、肛門さえも舐めている。
湯が割れて、よつんばいになっているアマンダの尻が姿をあらわす。子持ちとはとても思えないプロポーションをしている。
「う……」
太助が呻いた。
その口許に、貴水小夜子が乳房を含ませていた。
「サヨコ、あなた、お乳でるの?」
アマンダが太助の男根を握りしめながら、訊いた。
小夜子は微笑んだ。メガネは外している。もともとコンタクトレンズを使っているから、ふだんは伊達メガネなのだ。メガネをしていない小夜子はとても高校生には見えない。老けているのではない。高校生をしていてはいけないほどに色っぽいのだ。
「お乳は出ないわ。でも、学園王者をよみがえらせるための儀式なら知っている。なぜなら、わたしは学園王者を選んだ力線が、同時に選び出した巫女――だもの。このことは、太助クンにはないしょだけど」
「ミコ?」
「学園王者は、特に、その性的なエネルギーが高まると、異空間をあやつる力を発現させる。でも、それは完全なものではない。時に暴走し、この世界自体を危険に陥れることさえある。だからこそ奉仕隊が組織され、学園王者の性的なエネルギーをコントロールしている」
小夜子は太助の寝顔を見つめながら優しい顔をしていた。太助が、小夜子の乳房を吸いはじめる。ちゅうちゅうと、まるで赤ん坊のようだ。
「だけど、抑えるだけでは、未曽有の危機が訪れたとき、対処できない。だから、力線は、学園王者の性的エネルギーを極限まで引き出せる女も同時に選び出すの」
「はぷうっ、それは? どういうコト?」
太助の男根をしゃぶりながら、アマンダが訊く。
小夜子が眼を細める。少し哀しげだが、口調ははっきりしている。
「身体の相性が完璧なの。わたしと太助クンは運命のつがいなのよ。アマンダ――もういいわ。準備はできたようだから」
「えっ」
アマンダは太助の男根を守るように抱えこむ。
「ダメ、これ、ワタシの。ワタシのオチンチン。これから、ワタシの中に入れるんだから」
「おどき」
小夜子は湯の中にたちあがる。真っ白な裸身。適度なボリュームを持つ太股がびっくりするくらい高い位置で切れ込みを見せている。脚が長い。陰毛も力強い。決して濃いわけではないが、存在感がある。くびれたウェストにはたるみはまったくない。陶磁器のような肌。大きすぎず、といって小さくもない乳房はまるで魔法のように上を向いている。
十七歳の完璧な裸身だ。アマンダは圧倒されたかのように身を引いた。横綱に道をゆずる小結のようなものだ。アマンダは舌技の限りを尽くして育てあげた太助の男根を手放した。
「――ごめんなさい。でも、これはあなたの息子さんを助けるためなの。それに、あなた自身も。太助クンの身体を知りすぎると、あなたは溺れはてて、いつか狂うかもしれない。だから、奉仕隊の子たちにも、過度には太助クンに接しないように言っているの。彼女たちはいつかほかに彼氏を作って、結婚もしなくてはならない。でも、太助クンを知りすぎると、きっとほかの男の子では満足できなくなるから――」
「じゃあ、あなたは?」
声が震えていた。アマンダはそれでも訊かずにはいられない。
小夜子は太助の男根の先端を愛しげに口にふくみ、吸った。それから、手で茎を支えると、みずから脚をひろげ、腰を落としていく。
「わたしは―― 一生太助くんの性奴隷でかまわない。太助クンがわたしに飽きたら――死んでもかまわないの」
「そんな――」
くち。
小夜子のその部分が太助の男根を受け入れていく。
「う……あ……」
太助が声をだす。苦鳴ではない。快楽に衝き動かされたかのような――
小夜子が腰を上下させる。湯面がゆれて波紋をつくる。
太助の男根の粘膜が小夜子の粘膜を内部から擦っている。
「はっ、あっ。太助クン――すごいの、当たるう……っ!」
「あっ……あう……ああ……」
太助は意識がないままに、腰を突きあげている。
小夜子が身もだえる。長い髪が乱れる。
「す……すごい……」
アマンダは圧倒され、そして、知らずおのれの性器に指をはわせている。この光景を見ていると、自分の指だけで死ぬほど気持ちよくなれる。たしかに、そうだ。もしもこれで太助の太いモノで身体をかきまわされたりなどしたら、狂ってしまう。
――サヨコが、うらやましい
ハルキの安否もこの時は忘れて、アマンダは一人の女として羨望にさいなまれた。
湯が波打っている。太助と小夜子のまぐわいが、湯殿を海にかえていた。
「太助クン、太助クン、好き……好きなの……ああっ」
小夜子は太助に意識があれば口にしないような睦言をもらした。絞りあげる。
「くうっ……」
太助は湯に包まれ、小夜子に包まれ、絶頂に達しつつあるようだ。激しく小夜子の膣をえぐり、子宮頸部にまで深々と突き入れている。
うっすらとまぶたが開く。目覚めたらしい。
小夜子は太助の身体が沈まないように支えながら、腰を前後に振りたくった。
「あっ、あっ、ああっ」
太助が切迫した声をだす。小夜子も絶叫をこらえて喉を鳴らしている。
「いっ、いっ、いぃぃぃっ――太助クン、学園王者さま、今こそ、真の力を――っ!」
「うおおっ!」
太助は小夜子の腰をつかみ、ぐいっと突きあげた。小夜子の子宮を完全におしひらく。
「――おおっ」
引く。引き抜く瞬間に絶頂がきた。
どぴゅっ。
精を、放つ。
かまわず、押しこむ。
どぴゅどぴゅうっ!
ありったけの精液を小夜子の中にぶちまける。
小夜子はすぐにいっぱいになる。
「いひいっ、くうっ! いくうっ! いいいいっ!」
イっている。魂が吹き飛ぶほどの快感に小夜子は白目をむいていた。その股間から太助の放ったものがあふれだし、浴槽に拡散する。
まるで、浴槽が巨大な女陰で、そこに太助が射精したかのようだ。
「……あああ」
アマンダも達していた。自分の指だけで、信じられないほどの快感を得ていた。だが、失神した小夜子よりは立ち直りがはやい。いま、起きつつあることを認識した。
「ナニ? ナニが起こったノ?」
浴槽が収縮している。まるで快感にむせぶ膣のようにちぢこまっている。
空間が――浴槽そのものが女陰のようになっている。
なにが――なにが起きるというのか?