「はじーめてのときーは、バックスタイルがいーとホットドッグプレースでよみましーたー」
シンダラーは、真奈を抱き起こし、よつんばいにさせた。目隠しは取っていないが、まったく動作によどみがない。
「いーですーか、マーナ。おしーりをうんとつきあげーてくださーい」
真奈はそうした。思いっきりはしたなく、イヌのようにおしりをつきあげた。なんのために? わからない。ただ、きっと自分はよいことをしているのだ。
シンダラーは下帯を取った。ビュンっと風を切って、シンダラーの男根が立ちあがる。真っ黒で節くれだっていて、先端の笠がこれでもか、というくらい開いている。インド人は巨根の持ち主が多いという。シンダラーはその代表格なのかもしれない。
「ココですーか?」
シンダラーは右手で真奈のヒップをつかみ、横に広げると、左手で男根を支えて、位置をさぐった。
真奈はおしりに固いモノが当たるのを感じて、背筋がゾクゾクっとした。つい、おしりを振ってしまう。まるでおねだりでもしているように、だ。
「ココ?」
「もっと……下……あ、当たったかも……」
「ココですーか?」
「ひうっ、そこ、ちが……」
「ココ、へこんでいまーす。ココにちがいありませーん」
ぐいっ、と押し込んでくる。
「ひいっ」
真奈は激痛にのけぞった。
「あ、まちがったようでーす、ここはコーモーンでしーた。じかーいはココを勉強したいでーすが、こんかいーは、マーナの処女マークを調べるのでしーた」
次回もあるのかあ、と漠然と真奈は思う。
ぴとっ。
粘膜同士が触れる音がして、真奈の身体に震えが走る。あてがわれてしまった。入れられてしまう。でも、なぜ? なぜ、こんなことになってしまったのだろう。
わたしは、いったい、なにをしているの?
いま?
ここで?
だれと?
シンダラーさん?
うそ!
ようやくと理性が霧の奥から浮かびあがる。現在のシチュエーションが頭に入ってくる。
さあーっ、と血の気が引いていく。だめ。だめだったら。
でも、手が動かない。縛られてる。そして、おしりを高々とつきあげて。
ああっ。
あーっ。
圧し広げられた。
侵入してくる。
巨大な、熱いもの。
激しくて、強いもの。
真奈を引き裂いて、そして溶かしてしまう。
強い力。
真奈は、たっぷりと潤って、柔軟に、それを受け入れた。
一部が裂けて悲鳴をあげる。でも、それだけ。埋められた部分がそれよりも、もっとずっと大きくて深い満足をもたらす。
ああ。
真奈は声をあげていた。
――もっと、もっと、いっぱいに、して
*
*
「サイコーでーす、サイコーに気持ちいーのでーす」
シンダラーは目隠しのまま、天を仰いでいた。
バックからたっぷりえぐったあと、側位から座位へとなめらかに体位を変化させる。そのあたりはまさにヨーガの体さばきを思わせる巧みさだ。
そして、今は正常位になり、腰をゆっさゆっさと振っている。太い茎が、真奈の幼さの残るヒップを存分に犯していた。
真奈は顔を激しく左右に振りながら泣きむせんでいる。
「ああっ、はああっ、ふうううんっ」
それは拒絶ではない。喜悦だった。
真奈の膣のなかで、シンダラーの巨根の笠が開き、ひだを擦りあげている。くりかえされる体位の変化によって、その部分が真奈の胎内のさまざまな部位を刺激し、そのたびに興奮が高まっていく。
「マーナのオマンコーはキツくて気持ちいーでーす。処女マークもピリっといきましたでーす。先端で感じましたでーす。わたーし、大満足でーす」
「わたっ……しもっ、いいっ!」
真奈が悲鳴じみた声をあげる。
「おー、マーナ、感じてくれーてーますね、うれしーでーす。わたーしも、そろーそろ、出そうでーす。マーナのオマンコーのなーかに出しても、いーですかー?」
「だっ……出してえ、いっぱい、出してえ……」
真奈は腰を上下に左右にふりたくって、インド人の子種をおねだりをする。
「それでーは、いきまーすっ!」
シンダラーはひときわ激しく腰をピストン運動させる。
「うっ、あっ、あっ、ああああっ、裂けちゃううっ!」
真奈が幾度めかの絶頂に押しあげられて昇っていく。
「出るでーすっ!」
シンダラーがうめく。巨根が真奈の体内で弾ける。
びゅくっ、びゅっ、びゅっ……
大量の精液が真奈の子宮に叩きつけられる。
真奈はほとんど失神している。凄まじい快感と満足感だ。そうだ、これが欲しかったのだ。このために真奈は女に生まれたのだ。
この世界にきたのは――きっと、これをするためだったのだ――真奈はおぼろな意識のなかで確信した。
*
――そして、さらに数日、数週間、時がすぎた。
救出はこなかった。ほどなく、真奈もその可能性を忘れた。
それどころではなかった。
この世界は、シンダラーの思念によってさまざまなものが生み出されるらしい。シンダラーのリストとは、すなわちシンダラーの欲望のリストだった。カリーの材料が尽きないわけだった。
そして、シンダラーはファミリーを欲したのだ。シンダラーの趣味を理解し、受け入れてくれる優しくて可愛い妻と、元気な子供。
真奈とハルキがこの世界に落ち込んだのも、シンダラーのリストに呼び寄せられたから、かもしれない。
そして、シンダラーのリストに今日も新たな記述が加えられる。
『マーナは、オシリに入れられると、ものすごく悦ぶ性質があるのでーす』
リストに書きくわえられた性質は真奈にそなわってしまう。抵抗はできない。シンダラーの巨大なペニスに、今や真奈は身も心も征服されていた。
あいかわらず、真奈の裸を見ると鼻血を出してしまうシンダラーだが、最近は目をつむったまま日常生活のすべてをこなしてしまえるようになっていた。だから、真奈も裸でいることを気にする必要がなくなった。もはやパンティも身につけていない。申し訳ていどに葉っぱを前に貼りつけているだけだ。それも、おしりを突き出してしまえば、すべてがあらわになる。
「まなおかーしゃん、はしたないでし」
今ではハルキもすっかり子供役に慣れたようだ。シンダラーとうさんとまなかーさんの愛の行為をいつも間近で見物している。
冒険はまだまだ終わりそうにない。
真奈はおしりを高く突きあげた。アヌスはすでに熱く火照っている。
「だんなさまあ……おねがいい」
甘い声でおねだりした。