真奈は、ふだん眠るのに使っている柔らかい草の寝台に横たわり、腕をばんざいするようにしていた。
どういうわけか、蔦で手首が縛られているのだが、本人には自覚がない。彼女が朦朧としているうちに、シンダラーが器用にも手さぐりで結わえてしまったのだ。
「さてー、マーナ、べんきょーさせていただくーです」
目隠しをしたシンダラーはまじめくさった口調で、まずは真奈のあばらのあたりにふれた。
「ふあ」
そこも気持ちいいのだ。シンダラーは手探りで、真奈の脇腹から胸のふくらみにかけての部分をマッサージする。
「ヨーガのしゅぎょーが役にたちまーす」
言いつつ、胸の位置に見当をつけたようだ。指で乳首を発見する。
ピンク色の真奈の乳首は小指の先ほどまでに勃起している。
「いただきまーす」
シンダラーは真奈におおいかぶさり、指で位置を確認した乳首にむしゃぶりつく。
「はあんっ」
真奈の両のふくらみの先端を交互にシンダラーはすすった。
先端を唇ではさみ、それから吸いこむ。舌をつかって表面をさぐる。そして、リズミカルに転がして刺激をあたえる。
「おいしーのでーす。おいしーのでーす。マーナのオパーイは最高でーす」
「やあん、はあっ、ふうんっ」
真奈はもがくが、両手の自由もきかない。第一、初めてのペッティングを、ここまで念入りにやられたら、理性も飛んでしまう。
さっきから、膝をこすりあわせている。無意識の動きだ。
膝が当たるところから、シンダラーも気づいたようだ。
「そーだ、マーナ、こっちも、勉強させーてくださーい。ああ、見ません見ません、触るだけでーす」
シンダラーの右手が真奈の胸からお腹に移動し、そして腿にとぶ。このへんは見なくてもだいたい位置関係はわかる。そして、ゆっくりと腿を這いのぼっていく。
「いやっ、だめっ」
残りわずかな理性が拒否の声をあげさせる。そこに触れられたら――
くち。
「あ……あ……」
くち、くち、くち。
粘液っぽい音だ。シンダラーの指がパンティの股間の布に触れている。
「ぬのーじをとおーして、ねちょねちょが指につきますでーす。まさーに女体の神秘でーす」
「そんな……あ……」
乳房への唇の攻撃は続いている。そればかりではなく、布ごしながら秘部への指による攻撃が加わった。
「はー、はー……」
シンダラーの胸への責めがやんだ。真奈は大きく胸を上下させる。乳首が完全に充血し、屹立している。その色は、シンダラーにはわからない。そして、半ば唇をひらいた真奈の上気した表情も見られない。不幸というべきだろうか。
「オパーイはだいたい理解しましーた。つぎーは、ココでーす」
シンダラーは研究者の貪欲さで次なる対象をさだめた。
さっきから指で調べ続けていた箇所だ。
真奈の身体に触れながら、慎重に身体の位置をかえる。
横たわった真奈の下半身の方に頭を向け、両脚の間に真奈のカオをはさむ格好になる。別にシンダラーに他意はないらしい。そうしたほうが、真奈の下半身を調べやすいと思ったようだ。
手探りで、真奈の股間を覆う布を確認する。そこは、ひそかに洗濯はしたとはいえ、ここ数日の大半の時間、真奈の股間にはりついていたために、シミや汚れがついている。そればかりか、いまは真奈が分泌した粘液をたっぷりすいこんでいる。
顔を近づける。大きな鼻孔がひらき、深々と息をすいこむ。
「むーん、ナイススメルでーす。これーぞ、青春のカオリでーす。見えなくとも、ココがどんな状態か、容易に判断できまーす」
シンダラーは、真奈のパンティの股ぐりの部分を舐めはじめた。
「じぃ〜ん。おいしーのでーす。あらゆる珍味のなかでもサイコーなのでーす」
じゅじゅっ、としゃぶってさえいる。
真奈はといえば、初めて股間を舐められている瞬間にもかかわらず、頭上にせまる巨大なシンダラーのふくらみに顔を圧迫されて、呼吸もままならない。
「ちょくせーつ、なめたいでーす」
シンダラーは、じゅくじゅくの真奈のパンティをずらしていく。
「見たいでーす、マーナのオマンコー、みたいでーす。でも、がまんするでーす。触って、舐めるだけにするでーす」
完全にあらわになった真奈の股間に、シンダラーは指と舌を這わせた。
「おーっ、マーナのあそこ、ふっくらしていて、とてもジューシーでーす。これーが、マーナのヴァージンなオマンコー、ですーか!」
谷間を指でこすり、左右にひろげる。その亀裂の底に長い舌をのばしていく。
「ここが入り口でーす。舌でもわかりまーす。このーオークにマーナの処女マークがあるのでーすねー! あー、見たいデース、マーナの処女マーク、この目に焼きつけたいでーす」
真奈は首を横に振る。それだけはダメ。ダメだ。
「……見ちゃ、ダメ……」
「えー、でーも、それだーと、マーナの処女マークがどーなっているのーか、わかりーませーん」
「だって……鼻血が……」
「わたーしはマーナのオマンコーを見ることができれーば、鼻血ブーで死んでもいいでーす」
「いけない……死んじゃだめ、シンダラーさん……」
真奈はもう自分がどういう状況にいるのか、何を言っているのか、よくわからない。でも、とにかくふわふわしていて、ドキドキしていて、そして、シンダラーが「見て」はいけない、ということだけが確かなことだった。
「しかたないでーす」
シンダラーは肩をおとした。
「だったーら、チンポーを入れるだけにしまーす。それなら、いーですかー?」
見ないなら……
「うん」
「入れていーんですーね?」
シンダラーが念をおす。
「入れて、いい、よ」
真奈は答えた。