千景さんのなつやすみ


 和紀はすぐに千景の中で果ててしまった。あっと言う間だった。初めてだったし、千景のなかがあまりにも熱くて、きつかったからだ。ほかの女性は知らないが、こんなにすごいのか、と思った。

「……すいません、おれだけいってしまって……」

 荒い息をしながら、千景にわびた。

「いいよー、そんな、初めてなのにうまくいかないよ」

 千景は責める様子はなかった。自分の太ももに伝う和紀の精液をキッチンペーパーでぬぐう。

「汚れちゃったね……おふろはいる?」

「え……」

 聞き返す和紀に千景がいたずらっぽく笑いかける。

「一緒にはいる?」

「いいんですか?」

「いいもなにも……エッチ、しちゃったじゃない」

「はあ……」

「ほらほら、早く早く」

 いそいそと、といった感じで、千景は和紀の手を引いた。

 風呂場で、和紀は千景に全身を洗ってもらった。

「やっぱりすごい身体だねー」

 千景は楽しそうだった。もしかしたら、男の子とのスキンシップを純粋に楽しんでいるのかもしれないな、と和紀は思った。ほんとうにこうしたいのは、おれに、じゃないのかもしれない。千景が優也にキスしているところを和紀は目撃していた。それはどうにもやるせない嫉妬の感情を和紀にもたらした。千景に迫ったのも、それがあったからだ。

 ――自分の息子とじゃできないから……おれのことを受け入れたのかな。

 そうかもしれないし、べつにそれはそれでいい。

 和紀は千景の白い肌をみた。すべすべしていて、すごくいい匂いのする肌だ。この身体を、さっき自分は抱いたのだ。ほこらしい気持ちがわきおこってくる。

 と、同時に――

「わあ、おおきくなったよ」

 千景が和紀の股間をのぞきこんで声をあげた。

「やっぱ、若いんだねえ」

 笑いながら、石鹸の泡をつけた手で和紀のものをこする。

「ねえ……千景さん……う」

 和紀は千景の手指の感触に思わず腰を引きながら、それでも強がった。

「口で、やってよ」

「ええー、和紀くん、へんなビデオ見過ぎじゃないのぉ?」

「えっ」

 たしかにアダルトビデオでは、かならずフェラチオが盛り込まれている。当然するもんだ、という感覚が和紀にはある。

「そういうことはねえ、恋人同士になって、おたがいをよく知り合ってからじゃないと、しないもんなんだよ」

「……そう……ですか」

「でも、特別にしてあげるけどね」

 千景は笑って、お湯で和紀の股間の泡を流し、竿を口にふくんだ。

「うおっ……おっ」

 あまりの気持ちよさに和紀はうめいた。

 音をたてて、千景が和紀のものを吸いこんでいる。

「あっ……ああ」

 やわらかい舌の感触が亀頭をつつみ、カリのあたりを刺激する。和紀はあまりの快感に気が遠くなりそうだった。

「ね、ヘンタイみたいなことしていいかなー」

 勢いがだいぶんついたらしい千景が上目づかいに和紀を見る。

「ぜんぶまかせます」

「じゃ、立ってみて。で、壁に手をついて……さっきあたしにさせたように」

「はあ……」

 おしりを千景に向ける格好になった。

 と、すごい感覚が背筋をかけめぐった。

「うわあっ」

「びっくりしたあ?」

「なんです、いまの」

「あのねー、おしりのアナをね、なめてあげたの」

「えっ」

「すごーく、気持ちいいんだよ」

 また、感覚がおそう。じっとしていられない快感だ。

 肛門の粘膜を、千景がていねいに舐めている。そのシーンを想像しただけでもイッてしまいそうだ。

 泡のついた千景の手が和紀の股間にのびて、いきり立ったものをしごきはじめた。

「ああああ、あーっ」

 声がでるのをこらえられない。

「んふ、女の子みたいだね。かわいい声」

 いじわるに千景は言い、さらに和紀のアヌスを舌先で責めたてる。

「あひっ、うおっ」

 千景の指が睾丸をもんでいる。

 和紀は放っていた。

 魂までいっしょに射精してしまったような気がした。

「どうだった?」

「……すごいっす」

「ね、まだ元気ある?」

「……たぶん」

「千景にもね、してほしいの。いまみたいなコト」

「やります!」

 風呂場で、千景を四つんばいにさせた。そのおしりの山を左右にひらいた。

 にちゃっ、と音がして、千景の性器があらわになる。

 ピンク色の粘膜だ。ヘアがほとんどないせいか、まるで少女のような印象さえあたえる。女性自身とはこんなにもきれいなものか、と和紀は感動した。

 そして、アヌスもだ。おしりの穴というと、きたないイメージがあるが、千景のそこは、いやらしくてかわいい粘膜だった。

 和紀は、千景の性器を舐めはじめた。

「んふっ……いいわ」

 和紀は、夢中でなめた。小陰唇のなかに舌をいれ、膣孔の周囲をそして、その付近にあるはずの尖りをもとめて、舌を動かした。

「あっ、あふっ、んふう」

 千景も乗ってきているようだ。ヒップが上下にグラインドしはじめた。

 和紀は、じぶんに加えられた甘美な拷問を思い出しながら、千景のアヌスに舌をうつした。

「うっ、あっ」

 千景の声があきらかに変化した。本気で感じている。

 和紀は舌先をドリルに模して、千景の肛門粘膜を掘った。

「ひうっ、いくっ」

 ひきつれたような声を千景はだした。

「ね、入れて、オチンチンで千景をいかせて」

「はい」

 もう股間は完全に復活していた。

 千景は仰向けになり、脚をひらいた。

 和紀は、じぶんを千景のなかに沈めた。

 千景が脚を腰にからめてくる。

「うごいて、岩滝くん」

 和紀は、腰をピストン運動させた。千景の陰毛が下腹部にこすれ、たちまち、快感が身体を熱くしていく。

「すごい、くる、くるわ」

 千景が叫んだ。

 和紀はたまらなくなって、身体をのけぞらせた。

「でるっ」

 すでに二度も出しているのに、さらに大量の精液が射出した。

 千景のなかにまきちらされている。

 ぐったりと和紀は千景におおいかぶさった。