内輪ウケ狙いの話ですので、できたら「MA−YU」シリーズ、「偉大なる助平」「ジャリン戦記」を先に読んでおいてください。
まゆ、シータ、真由美がお泊まり会をしたらどうなる?という設定での、ちょっとエッチなショートストーリー&イラストです。


リニューアル記念三人娘 お泊り会CG

三人娘のお泊り会

出ている作品はちがえど、まゆ、シータ、真由美は仲よしこよし(ホンマかよ!?)。

今日もお泊り会で集まりました。

え、どこの家に集まったかって?

まゆんちは一間しかないボロアパートだし、シータは旅ぐらし、ということは……

「あー、わかったわよ、あたしんちね、あたしんち」

真由美のおうちに集まりました。都合よく、真由美の両親は旅行中です。

「ま、あたしが一番年上だしね」

お姉さんぶる真由美です。

「さあ、ご馳走つくってあげるからね!」

腕まくりしたのはよいものの。

「うわっちゃちゃ」

火傷。

「でひっ!」

包丁で切り傷。

「ぐぎゃあああ」

フライパン黒こげ。

「ヒーリング」

シータの回復魔法。

「あ、こっちはあたしがみてるね」

料理はまゆ。(六年生になってずいぶん上達したらしい)

「ううう〜シータ、まゆちゃん、ごめんね〜」

「大丈夫です。だれも真由美さんにそういう役割を期待していませんから」

べそべその真由美にシータが(悪意なく)言いきる。

「てゆうか、もうすぐゴハンできるよ」

まゆもぜんぜんフォローしてないぞ。

そんなこんなで食事を終え、大騒ぎのお風呂タイム。

真由美んちの風呂は父親の趣味で広く作ってあるので、三人で入っても楽々なのだ。

ああ、なんか見ていて楽しくなる光景だなあ。

あっ、まゆ、そんなことしちゃ。

シータもお返ししなくていいっ。

真由美っ、真由美っ、それはさすがにマズイだろっ。

とかなんとか。絵がなくてスマン。

お風呂あがり、服も着ないで布団に寝っころがる。

どうしても話題はそれぞれの作品のことに。

「やっぱ、まゆちゃんが一番人気あるよね」

「そんなことないよお」

まゆ、照れ照れ。

「わたしなんか、最近ギャグメーカーですよ」

シータがぼそりと言う。

「最初は謎めいた美少女だったのにねえ」

「なにがいけなかったんでしょうか」

シータ、真顔。

真由美は言葉につまり、あわてて話柄をかえる。

「えーっと、まゆちゃんのところは最近どう?」

「最近、またおにいちゃん忙しくて……」

「そうなんだ……」

いけね、という表情を真由美はうかべる。

「あ、でもね、今度はバイトじゃないんだって。絵本をつくる出版社。小さいけど、バイトじゃないから、いろいろ有利だって、おにいちゃん言ってた」

いっしょうけんめいに言って、まゆは笑顔をつくる。

「社長さんがいろいろよくしてくれるって、言ってた」

「その社長さんは女性ですね」

シータが確信をこめて断言する。

「えっ」

まゆが目をあげる。なんでわかるの、とつぶやく。

「――それが作者のパターンだからです」

どきっ。

「もうっ、あんまりまゆちゃんをいじめないの!」

そうだ、そうだ。いいぞ、真由美。

「あんたをかばってんじゃないのよ」

真由美、視線を動かし、すごむ。

「あんた、早いとこ外伝終わらせないと、ひどいわよ」

う。

「わたしのほうもよろしくお願いします。聞くところによると、本当のわたしのエピソードは第二部にならないと始まらないそうなので」

うう。

「それはいいとして、シータってば、いつもたいへんねえ。あんなご主人様を持って」

「あ、やっと本題にもどりましたね――でも、優しいところもあるんですよ」

「なんでセリフ棒読みなのよ――へえ、どんなところが?」

「いつでもどこでも飲ませてくれるし」

「まゆちゃん、それシータのセリフ」

「あ、まちがえちゃった」

(このへんの事情は「ANNEX」の日記コーナーを参照してください)

「わたし、ホムンクルスですので、精液から生まれたんです。だから、ご主人さまの精液をいただかないと、死んじゃうんです」

「でも、好きなひとのだったら、飲めるよね」

「だーっ、だから、なんで*学生のまゆちゃんがそれを言うわけ?」

真由美、頭をかかえる。

夜は長い。まだまだ少女たちのダベリは続くのであった。

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