「ひうっ、つめたあい……」
「どうだい、まゆチャン、浣腸のお薬がどんどん入っていくのがわかるかい?」
「……はい、わか、ります」
「すぐに効いてくるからね」
浣腸液を注入しおわった。
「でも、おしりのアナに栓をしないとね。お薬がぜんぶでてしまう」
ちょうどいいものがあった。わたしはまゆの膣からローターを引き抜いた。
「うあうっ……!」
まるで自分の内臓の一部を引きずられたかのような苦痛の声をまゆはだした。
「ほら、これをおしりに入れて、と」
ローターをアヌスに埋めこんでいく。やわらかくなっているまゆのアヌスは、ローターをかんたんに受け入れた。
「ちょうどいいな。うん。これならお薬がもれることはないね」
そして、わたしは、まゆの性器を観察した。
長時間ローターによる刺激を受けていたためか、その部分はいい感じに濡れている。
「まゆチャン、おまんこがさびしそうだね。ウンチをするまでのあいだ、おじさんのを入れてあげようか」
「……んん」
浣腸液がきいてきたのか、まゆの額に汗がうかんでいた。
「どうした、まゆ。どうして質問に答えない?」
「おじ、さま、おトイレに行かせて……ください」
「だめだめ。まだ、クスリしかでてこないよ。もっとおなか全体に行き渡らせなくてはね。そのためにも、おまんこに固くて太いものを入れて、かきまわした方がいいんじゃないかな?」
「ああ……おなか、いたい、いたい、よお」
「まゆ」
わたしは、まゆの頬を指ではさみ、ねじまげた。
「ちゃんと言いなさい。おじさまのオチンチンをおまんこに入れてくださいと」
「うっ……入れて、ください、おじさまのオチンチンを、おまんこに……」
「かきまぜてください、と」
「かきまぜて、ください……」
「ウンチがよく出るように、と」
「よく出るように……」
「なにが?」
「ウ、ウンチが」
「まゆのウンチはどんな匂いがする?」
「……くさいです」
「そうか。まゆのウンチはくさいのか。いっぱい出るといいね」
「はい、いっぱい、出したい、ですっ……あっ、早く、トイレに」
まゆは泣きベソをかいて、身体を揺らしはじめている。むろん、逃げられないようにおさえつけている。
「ほら、ちゃんと、おまんこを指でひらいて」
「はい……」
まゆはしゃくりあげながら、自分の性器を指でひらいていく。
ピンク色の襞が、緊張してぷるぷる震えている。
わたしは、その部分にペニスをうずめていく。
「かはあっ」
まゆの括約筋がゆるみ、アヌスに埋めたローターが外れそうになる。黄色い液体が少しもれ出す。だが、これはまだ浣腸液が逆流したにすぎない。
「締めろ! ギュッと締めるんだ! シーツを汚したら折檻だぞ!」
わたしはまゆのやわらかな頬をつねる。力は入れない。が、まゆの顔が恐怖に歪むのがわかる。
「はひっ、ふうう」
わたしのペニスが肉の壁に締めつけられる。痛みさえ感じる。
「いいぞ、まゆ。おまんこをかきまわしてやる」
わたしはまゆの細い太股を抱えるようにしながら、真上からおおいかぶさって、腰を叩きつけた。
ぐるぐる回転させるように、まゆの狭い部分を掘りかえしていく。
「いひいい、うふうう!」
まゆが歯を食いしばっている。
そろそろ便意が突きあげているころだろう。
それをがまんしようとしているところに、直腸と壁一枚でへだたっているだけの膣をかきまわされているのだ。額に油汗をうかべて、まゆは顔をしかめている。その表情から、まゆの苦痛が伝わってくる感じがして、戦慄に近いこころよさが背筋を走りのぼる。
「いや……いやあ……うううっ!」
まゆが顔を左右に小刻みに振る。涙目になって、下腹の痛みに耐えている。
わたしは、上からのまゆのやわらかなお腹を押してやる。
腹筋が引きつり、どういうわけか乳首がピンと立つのがわかった。
ぐいぐいとお腹を押しながら、自分の腰はひねる。
「うあっ、もう、でちゃう、お、おじさま」
まゆが訴えかける。わたしの腕を小さな手でつかむ。
「行かせて、トイレに行かせて、でちゃうう」
「だめだな。おじさんのものをちゃんと気持ちよくさせないと、トイレには行かせない」
わたしの顔は残虐にゆがんでいたろう。鏡で見られないのが残念なほどだ。
「やああ」
まゆが必死の形相で腰をうねらせる。便意をこらえているだけではない、彼女なりにわたしをいかせようとしているのだ。これはいいトレーニングになるな、とわたしは思った。たいした締めつけだ。入り口だけではない。膣奥にも絞りを感じる。
「まゆは名器だな」
褒めてやった。だが、まゆの耳には届いていない。ただひたすら襲ってくる排泄の欲求にあらがっている。
「あっ、あっ、もう、もうっ、ああっ!」
その切ない顔を見ているだけで、わたしの官能は刺激された。ぞくぞくぞくとはいのぼってくる甘美な感覚。
「さあ、まゆ、そろそろ仕上げだ」
わたしは、まゆを抱きあげた。ベッドのビニールシートの上にすわり、その上に小柄な少女のからだを乗せる。むろん、挿入したままだ。
対面の座位のかたちだ。姿勢の変化により、さらに便意がつのったか、まゆが喉奥でくぐもった声をもらす。わたし、小刻みに震えているまゆのヒップに手をのばし、きつく閉じられているアヌスに指を当てた。
ローターが、なかば飛び出しかけている。わたしは、それを指で押し込んでやりながら、もう一方の手で、リモコンをさぐった。
「さあ、まゆ、いくんだ。おじさんも、いくから、ね」
わたしは、腰を激しく上下にゆすりながら、リモコンのスイッチを入れた。
ビィィィィ
ローターが震動を始め、まゆの身体に電気が走ったかのように、激しくのけぞる。
「うああああっ! ひぃっ、ううっ! でる、でちゃう、でちゃうよおおおっ!」
ひときわ強い締めつけがわたしのペニスを襲い、睾丸から精液が吸いげられる。輸精管を走った精液は、すこしの躊躇もなく、尿道を歓喜の歌とともに駆け昇っていく。
医学的にはちがうのかもしれないが、まさにそんな感じだ。
ポンっ、という音がして、ローターが抜けた。
「いやあああっ! ああっ!」
まゆが悲鳴をあげ、わたしの首にしがみつく。おしりを突き出して、飛沫を避けるかのように。
熱いしぶきがわたしの足にかかる。汚いという感覚はない。
わたしも出しつづけている。まゆのなかに、白い体液をぶちまけている。
その代償として、まゆの肛門からは黄金色の汚物がほとばしっているのだ。
湿り気をおびた、粘膜が震える音とともに。
「やだあ……ああ……」
まゆがしゃくりあげている。わたしに抱きついたまま、泣いている。
部屋には悪臭がたちこめていた。まゆの出したものの匂いだ。
「なんてくさいんだ、まゆ。鼻がまがるよ」
「ごめ、ごめんなさい、ごめんなさい、おじさま」
まゆは心底おびえて詫びていた。わたしは喜悦のあまり、逆上していた。
「この、クソもらし! 折檻だな!」
わたしは、まゆの身体も、自分の身体も汚れるのをいとわず、少女に襲いかかった。
まゆの尻をつかみ、アヌスに指を入れる。
そこは、大量の糞便を通した直後のせいか、とてもゆるやかだった。
指をぬき、かわりにペニスをねじこむ。
なんということか。つい先ほど射精したばかりだというのに、すでにそこは固くはりつめていたのだ。
わたしは年齢を忘れていた。
まゆのアヌスはわたしを受け入れた。
最高の感触だった。熱くて、強烈にせまい。
ちいさなヒップをわしづかみにしながら、わたしは激しく腰を叩きつけた。
まゆは声もだせず、顔を自らの汚物にまみれさせながら、わたしの凌辱を受けつづけていた。
「よくがんばったね」
ビニールシートをかたづけ、シャワーを念入りに浴びたあと、わたしは裸のまゆの頭をなでた。
まゆの身体は水滴に濡れてきらきらと輝いている。肌に鼻をつけても、香るのは石鹸とシャンプーの芳香だけだ。
うつろな目をまゆはしていた。ことが終わったあと、ずっとこの調子だった。無反応な人形のようだった。
だが。
わたしは軽くかがんで、まゆの股間に手をのばした。
指を、ワレメにかける。
「はうっ」
まゆが反応する。抵抗はしない。
指を動かすと、すぐに濡れはじめるのがわかった。
命じれば、この場でもはいつくばり、膣でも、開発されたばかりのアヌスでも差し出すだろう。
しかし、さすがにもう今日はだめだ。絞りつくされた。
「まゆ、ごほうびをあげる」
わたしは、用意していたものを脱衣かごから取り出した。
「今日から、パンツのかわりにこれをはくんだ。いいね」
それは、革製の貞操帯だった。内側にむかって、突起がふたつある。むろん、膣と、アヌスを調教するためのものだ。サイズは、まゆに合わせた特別製だった。懇意の業者に特別に作らせたのだ。むろん、こうした依頼が初めてというわけではないその業者はだまって注文どおりの仕事を突貫でしてくれた。
まゆはそれに対してもさほどの反応は示さなかった。まゆの身体にフィットさせ、鍵をしめたとき、少しだけ哀しそうな顔をした。
「この鍵は自分ではあけられないよ。いいかい? まゆチャンの身体はおじさんのモノになったんだからね。勝手に自分でいじったりしてもいけない。すべておじさんの許可をえるんだよ」
まゆはこっくりとうなずく。すべてをあきらめきったような透明感が少女には漂いはじめている。
それがまた愛らしいではないか。わたしは自分の「作品」を目を細めて鑑賞した。
と、その時だ。リビングの電話が鳴った。
「電話……?」
わたしは訝しく思った。この部屋の電話番号は他人にはほとんど教えていない。
かかってくるとすれば、特別な相手からに限られる。
わたしは内心の動揺をおさえながら、リビングに向かった。背後には、無感情な瞳のまゆが突っ立っている。
リビングで、電話を取る。
「もしもし」
『やあ、ひさしぶりだな……ずいぶんお楽しみのようじゃないか』
抑揚もなにもない、まるで薄い金属板のような声。
――やつだ。
わたしは首筋に刃物を押しあてられたような気がした。
「電話をかけるな、と言っただろう。どうして、じっとしていない」
『ふざけてもらってはこまるな。あんなくだらん不動産や有価証券がなんだというんだ? あんなもの、しりふき紙のかわりにもならん。あんたがあのガキを仕込み終わるのを待っていたのさ』
「な、なんだと」
『あんたのことだ。さぞかしいい音色が出るように仕上げたんだろ?』
「……ばかなことを。まゆはわたしの取り分だろう。そういう約束だからこそ……」
『書類を偽造したり、いろいろなところに手を回したりしたわけかい? それこそ犯罪だ、いかんねえ、弁護士が』
電話のむこうの声は楽しんでいる。だめだ。こいつは心底のサディストなのだ。すこしでも弱みを見せたら、相棒でもなんでも食らいつくしてしまう。
「とにかく、いまはまずい。あとで携帯の方に連絡をくれ」
『近々、収穫に行くからな。よくケツを洗わせておけよ』
引っ張るような笑い声が尾をひいて、唐突に電話は切れる。
わたしは汗ばむ掌で受話器を握り締めていた。
悪魔が来た――
そう思わずにはいられない。
わたしは恐怖が喉元にせりあげてくるのを感じていた。