六年二組 佐倉 魔美
うちのパパのお仕事は芸術家です。まだそんなに有名じゃないけど、ぎょう界ではこれからがしょくぼうされているそうです。
わたしもパパのお手伝いをします。それはモデルの仕事です。わたしくらいの年の女の子がモデルにはちょうどいいんだそうです。むかしはママもモデルをしていたそうですが、わたしを生んでからはもうしてないそうです。最後の仕事はわたしがおなかにいた時のことだそうで、そのときはつらかった、と言っていました。
パパの仕事を手伝うときは、服をぬいで、椅子にすわったり、部屋のなかを歩き回ったり、ベッドの上で遊んだりします。それをパパがカメラでとるのです。
そういうお手伝いは、小学校にあがったころから何度もやっているので、なれています。たまに脚をひらいて、ねそべったりします。そうすると、パパは「いいぞ、魔美」とほめてくれます。
でも、最近のお仕事はちょっとたいへんです。
この前は、パパのお友だちがいっしょでした。知らない人がいるところで裸になるのは恥ずかしかったけれど、「これもお仕事なんだよ」とパパが言ったのでがまんしました。
しばらくいつもどおりの撮影をしていましたが、パパに「魔美、ベッドのうえで、このおじさんとプロレスごっこをしてくれないか。いつもパパとしているように」と言われました。
おじさんもはだかになっていました。パパとはおふろに入ったり、プロレスごっこをするので、男の人のはだかは見なれています。でも、おとうさん以外の男の人のはだかは、ちょっとへんなかんじです。
パパの言うとおり、そのおじさんとベッドの上でプロレスごっこをしました。
おじさんは、わたしのおしりをもんだり、われめちゃんをさわったりしました。口にチューをしてきたときにはこまりました。おじさんの口がとてもくさかったからです。でも、チューはされてしまいました。ベロが口のなかにはいってきて、すごく気持ちわるかったけど、それはたまにお父さんにもされるので、がまんはできました。
チューをするのが好きなおじさんでした。わたしのからだじゅうにチューしていました。おっぱいなんて、真っ赤になるくらい吸われてしまいました。「魔美ちゃんのおっぱいはかわいいね」と言いながら、おっぱいのさきっちょを舌ではじくようにするのです。くすぐったくて、こまりました。
おじさんはわたしのわれめちゃんにもチューをしました。みぞのところをべろでペロペロ音をたててなめました。くすぐったいのと、ムズムズするのとで、思わず逃げてしまいました。
「だめだよ、魔美、にげちゃ」と、撮影をしていたパパにしかられました。「おわびに、その人のオチンチンにチューしてあげなさい」
わたしは、おじさんのオチンチンにチューしました。おじさんのいうとおりにしました。さきっちょをペロペロすると、「うまいよ、魔美ちゃん」とほめてもらえました。
「アイスキャンディをなめるようにすればいいんだよ。くびれのところをちょっとしめるようにして」
わたしは、おじさんのオチンチンをくちびるではさんで、キャンディをなめているんだと自分に言きかせました。かたくて、あまくて、つめたいキャンディ。でも、ほんとうはちょっとにがくて、なまあたたかいのです。かたいことはかたかったけれども。
「いいよ、いいよ、魔美ちゃん、だすよ、だすから、飲んでね」
おじさんの声が大きくなりました。わたしの頭をつかんだまま、腰をつよく動かすので、オチンチンがのどに当たります。すごく気持ち悪かった。
「あっ、いく」
おじさんが言いましたが、もちろんどこにも行きません。おとなはたまにおかしなことを言います。
ただ、オチンチンからなにかが出ました。なまぬるい、のりのようなものです。へんな味が口いっぱいにひろがります。
「飲みなさい、魔美」
パパが言うので、しかたなく飲みこみました。
それから、おじさんのオチンチンをなめておそうじしました。
そのあと、おじさんとパパがふたりがかりでわたしのわれめちゃんをなめてくれました。パパになめてもらうのが、やっぱり魔美は好きです。
「魔美のクリ、おおきくなったな。かんじゃえ」
と言いながら、魔美のクリちゃんをかみかみします。なんだか、すごく気持ちよくなって、声をあげてしまいます。前には、おもらししてしまったこともあります。
「ぬれてきたよ、魔美。おまえももうおとななんだなあ」
しみじみした声でパパがいいます。わたしのわれめちゃんをさわった指をつけたりはなしたりしています。指と指のあいだに透明な糸がのびています。わたしのわれめちゃんがぬれると、そういうのが出るんだそうです。
「魔美ちゃんのアヌス、すごくやわらかいなあ」
おじさんがわたしのおしりの穴に指をいれてきます。なかをかきまわすようにします。痛みはそんなにんかったけれども、なんだかからだがバラバラになりそうなこわい気持ちがしました。
「ためしてみるか」
パパがおじさんに言いました。おじさんの顔がパッと明るくなります。
「いいのか」
「おれは前をやる。二本差しだ。これは売れるぞ」
パパが笑いながら言います。仕事がうまくいっている時の顔です。
「この角度なら、固定カメラでバッチリだ」
パパはベッドに寝て、わたしを抱きあげました。
「さあ、魔美、脚をひらいて」
わたしはいわれたとおりにしました。おじさんが後ろから抱きかかえてくれています。
でも、ただ抱きかかえているのではなくて、指でおしりの穴をかきまぜています。こわい感じが続いています。
「まず、そっちからだ」
パパが言いました。おじさんの指がおしりの穴からいなくなって、そして。
熱くて大きなものがからだに入ってきました。たぶん、わたしは大声をあげていたと思います。
「よし、おれも」
パパが言い、わたしのわれめちゃんを指でひらきました。
突き上げてくる。
パパが入ってくる。すごい。
われめちゃんが張りさけそうです。でも、痛いというより、すごい。
おじさんが後ろから突いてきます。これも、すごい。
でも、パパのオチンチンのほうがもっとすごい。
すごい、すごい、すごい、すごい。
わたしは真っ白になって、そして、どこか遠くに飛んでいました。
気がつくと、わたしは自分の部屋で寝ていました。パパとママがそばにいました。
「撮影中に突然いなくなったんで、びっくりしたよ」
と、パパが言いました。なんでも、パパとおじさんが「いく」瞬間に、わたしの姿がきえてしまったのだといいます。
「まるでエスパーのテレポーテイションみたいだったよ。でも、せっかくのフィニッシュが撮れなかったから、作品としては失敗だ。またやりなおさないとね」
パパが残念そうに、それでも次の作品への情熱にもえながら言いました。
わたしは、そんなパパが大好きです。
高畑くんの分析
おそらく、魔美くんの体内にふたりの精液が放出された時に、テレポートガンの作用と同様のことが起こったのではないだろうか。異物に対する本能的な防御機構が、超能力の発揮につながったと推測される。