イサミのスパッツ大作戦

 
エピローグ

 

「それでは……これより、エントリーナンバー19、花丘イサミの競りを開始いたします」

 天狗面を着けた男がステージの上でマイクを握っている。教頭である。

 スポットライトに照らし出されたのは全裸のイサミ。身につけているのは首輪だけだ。

 成長途上のしなやかな身体をスツールにもたれかかるようにして、しどけなく視線を虚空に投げている。

 観客席からどよめきが起こった。

 ひときわ強い声が貴賓席から聞こえた。

 そこには大首領・黒天狗をはじめとして、からくり天狗や銀天狗、ゴールデン天狗などが列席している。

 声を放ったのは黒天狗だ。面がぶるぶると震えている。

「さあ、花丘さん、自己紹介なさい」

 教頭の命令に、イサミがぴくんと反応する。

「花丘イサミ、大江戸小学校、五年三組……」

 イサミが震え声をだす。

「では、お客様に花丘さんの練習の成果をお見せなさい」

 イサミはうなずくと、スツールにもたれかかったまま、ヒップを観客席に突き出す。

 ほお、という声が観客から盛りあがる。無数の視線がイサミのヒップの割目に集中する。

 膣とアヌスにそれぞれバイブが突き刺さり、モーター音とともにうねりつづけている。淫水が内股を伝ってしたたり落ちる。

 スイッチ操作をしているのは教頭だ。強弱をつけることで、イサミの反応を自由に引き出せるらしい。

「あ……んぅ……うう……」

 モーター音の高まりとともに、イサミの声が大きくなる。

「すご……すごすぎるよぉ……」

「ヴァージンを失ったばかりだというのに、もう大人サイズのバイブを前後に受け入れることができるようになりました」

 教頭がイサミのヒップに近づき、アナルバイブを引きずり出した。極太の張り型を失った排泄孔は、肉色の関門をゆっくりと閉じてゆく。濃密な雌臭が観客席まで届いたのか、唾をのみ込む音がいくつも聞こえて来る。

「そして、こちらも」

 ずずず、と音をたてながら、膣から大人のオモチャを抜いてゆく。その擦れかたが絶妙なのか、イサミの声が悲鳴のように高まり、おしりのくねり方がせつなく速まってゆく。

「あっ、ひっ、もぉっ! うくっ……いいいいい!」

 バイブが一度深く膣奥を抉って、一気に引き抜かれた。

 ずぴゅっ。

 イサミの性器から透明な滴がとぶ。潮吹きだ。

「あぅっ! ああんっ!」

「イキましたね。お客さんの目の前で。なんとはしたない」

 教頭は笑いながら、イサミの愛液で濡れたバイブを顔の前で振った。

「では、最後のお願いです。花丘さん、ご自分の商品をよぉくみなさまにご覧いただいてください」

 イサミは、教頭に命じられるまま、自らの手でおしりの肉を左右に開いていく。

 ぽっかりと開いた二つの肉の穴が、濡れて、充血している。

 11歳の美少女の秘肉が、こすれて、ぬめって、男たちの理性をとろかす。

「おじさまがたぁ……イサミのこと……買ってぇ……」

 甘い声。

 観客席は総立ちになり、次々と天狗面たちの手があがる。金額を叫ぶ怒号がとびかう。

 だが――

「買ったぁっ!」

 黒天狗が貴賓席から立ちあがると、場内は静まり返った。

「イサミちゃんは、わしが落札するぞぉっ!」

 

おしまい
(
あれ?「淫乱丸にご用心」に続く……?)