EVOLUTION

チェイン・ガンを征服せよ!

 

うづきはじめ

 

はじめに

 

 オレ、マグ・ランチャー、16歳! こう見えてもトレジャーハンターだ! オレたちは古代文明人が残した遺跡を探検して、貴重なお宝を探すのが仕事なんだ。オレたちの強い武器はサイフレーム! 古代文明人が残した多機能の武器兼防具で、いろいろな機能が秘められている。オレのサイフレームはハンド型といって、大きなマジックハンドがついている。これを使って、いろいろな攻撃や特殊能力を発揮することができるんだ!

 オレの家はパンナムタウンではちょっと名の知れた名門のトレジャーハンターなんだけど、今や借金だらけでにっちもさっちもいかない状況だ。頼みの親父も三年前に消息を断ったきりだ。その父親の最後の手紙をとどけてくれたのが、現在のオレの冒険のパートナー、リニア・キャノンだ。言葉がしゃべれないので素性はよくわからないけど、たぶんオレと同い年くらい。弱った花を元気に咲かせるといった不思議な力を持っているけど、ふだんはおとなしい、やさしい女の子さ。

 このオレとリニア、そしてオレの仲間たちがくりひろげる痛快無比な冒険活劇が、ゲームになった! みんな、遊んでくれよな!

 さて、このお話は、そのゲームのプロローグの直後からはじまる!

 

「ガン家のチェイン様に財宝を横取りされた、ですと?」

 オレの執事でありお目付役でもあるグレ・ネードが目を細めた――って、もともと起きているのか寝ているのかわからない目つきをしているのだが――

「あは……。あいつのサイフレームは空を飛べるだろ? お宝は高いところにあったんだ」

 チェインのサイフレームはブレードタイプだ。敵を切り刻む攻撃力のほかに、ホバージェットで空を飛ぶ機能もついている。オレのハンドタイプのサイフレームは、そのハンドでいろいろな武器を装備できる反面、移動に関しては装着者(つまりオレだ)の足に頼るしかない。

「それに、その直前にすごく危険なトラップに引っかかりそうになってさ。リニアと命からがら逃げだした直後だったんだ」

 オレはパートナーの女の子のほうに視線をやった。リニア・キャノンという名前以外は素性もなにもわからない女の子だが、三年間もいっしょに暮らしてきたんだ。表情や仕草だけでなにが言いたいのかはわかる。いまは「そうよ、マグは悪くない」だ。たぶん。

 リニアは三年前、突然うちにやって来た。やはり冒険家だった父さんの手紙を持って。その手紙には、「この子を守ってやれ」ということだけしか書かれていなかった。それ以来、父さんの消息は知れない。おかげで、借金だらけのランチャー家を支えるのはオレ、マグ・ランチャー16歳だけになっちまった。といっても、家族といえるのは、執事のグレとリニアだけなんだけどね。

 オレたち冒険家は、古代文明の遺跡を調査して、そこから財宝を見つけだしては、学術機関ソシエテに売りつける――じゃなくて研究素材として引き取ってもらうことによって生計を立てている。遺跡は怪物の格好の住みかになっていたり、わけのわからない蛮族が聖域としてあがめていたりして、いろいろトラブルが多いから、オレたちみたいな冒険家が重宝されるのだ。

 冒険家は、ほぼ例外なくサイフレームを持っている。冒険家のことをサイフレーム使い、と呼ぶのはそのためだ。サイフレームというのは古代文明の遺産だ。身体に装着する小型のメカで、マジックハンドがついたハンド型、鋭い刃がついたブレード型、いろいろな弾丸を撃ち出すことができるバズーカ型など、いろいろなタイプがある。その動作原理はさだかではなく、ごく限られた技術者を除いてはメンテナンスさえむずかしい。だが、その威力はバツグンで、だからこそ危険に満ちた遺跡でも探検することができるってわけだ。

 さて、そんなこんなで借金返済のために日々リニアと遺跡潜りを続けているオレだが、最近ライバルにいいようにやられっぱなしなのだ。

 それが、チェイン・ガンだ。チェインはオレと同い年の女の子だが、ガン家に男の子が生まれなかったせいで、男として育てられた。そのため、言葉づかいは荒いわ、手は早いわ、で女らしさのカケラもない。まあ、女の子らしく装えば、けっこうかわいくなるかもしれないんだけどね。少々幼児体型だけれども、顔だちとかはけっこういいセンいってる。本人は気づいていないようだけどね。

 そのチェインが近ごろ、オレとリニアを目の仇にして、仕事のじゃまばかりするのだ。今回も、遺跡の最深部にまでたどりついて、さあお宝とご対面、という寸前でいちばんいいところをかっさらわれてしまったのだ。おかげで今回の仕事もオレは大赤字。そしてグレのお小言を頂戴しているってわけだ。

 ああ、このへんのことはゲームに詳しいからよろしくたのむぜ。

 ところでグレは、チェインのことがよほど腹にすえかねたらしい。

「また、あのガン家の小娘ですか! もともとわがランチャー家とガン家はライバル同士。マグぼっちゃんのお父さまの代にも、幾度も煮え湯を飲まされてきております。これは、やられっぱなしではいられませんな」

 グレは見ためは品のいい<ローマンスグレー>だが、怒ると尋常じゃない。もとはオレのとうさんと遺跡めぐりをしていたバリバリの冒険者だ。血の気の多さは折り紙つきだ。

「おい、グレ、どうするつもりだよ」

「むろん、冒険者らしく勝負をするのです」

「勝負?」

「段取りはグレがいたします。マグぼっちゃんも、戦いには協力していただきますぞ」

 グレが怖い顔をする。オレは小刻みにうなずく。リニアはおれたちの会話にあきたのか、部屋の隅にしゃがんでカーペットの「の」の字を書いていた。行動が意味不明な子だなあ、あいかわらず。

 

「マグっ! いるか?」

 いつもの乱暴な口調。でも、そこはかとなくはにかみのような響きがある。

 チェインだ。手に封筒を握りしめ、心なしか顔を赤くして、ランチャー家にやってきた。オレはグレに言いつけられたとおり、隣の部屋から様子をうかがっていた。

「ようこそ、チェイン様。あいにくマグさまは昼寝中でしてな。もうすぐ起きてこられるとはおもいますが……」

「ええーっ!? マグから『こい』って手紙に書いてきたのに……」

 チェインは落胆したようだった。

 むろん手紙はニセモノだ。いや、ニセモノとはいえないかな。文面を考えたのはグレだが、字を書いたのはたしかにオレだったし。

「まあまあ、マグ様もほどなく起きてこられるでしょう。それまでのあいだ、このグレの入れたお茶でも召し上がっていてください」

「ちぇっ」

 つまらなさそうにチェインは唇をとがらせ、グレが給仕するお茶をすすりはじめた。

「ガン家は調子がよさそうですな」

 世間ばなしのようにグレが言う。チェインがにたり、と笑う。

「そりゃあそうさ。なにしろ後継ぎが優秀だからね」

 自分のことだ。誇らしげに胸をはっている。たしかにガン家は、この町いちばんの冒険家の家系として知られている。没落したランチャー家とはえらいちがいだ。

「ほほう」

 グレの頬がわずかにひきつる。チェインのバカ、グレの表情の変化に気づかず、自慢ばなしをつづける。

「ウチは無借金経営だもんね。マグのようなヘマはしないもん。マグも、サイフレームさえ使えないヘッピリ腰オンナと組んでいちゃ、どうしようもないね。アタシと組めば、もっと楽に借金を返せるのにサ」

「ほほう……そうですか? うちのぼっちゃんはそんなにダメですか?」

 グレの顔が微妙に歪んでいる。が、もともと変化にとぼしい顔つきなので、チェインは気づかなかったようだ。グレがいれたお茶をさらにすすっている。

「……っ」

 チェインの顔色がかわった。

「……びれ……る」

 カップを取り落とした。粉々に砕け散る。

 グレが邪悪な笑みをあらわにした。

「薬がきいてきたようですな」

「……な……」

 チェインは精神を集中させてサイフレームを駆動させようとしたが、むだだった。

 自由がきかない身体はよろめき、そのまま床に倒れ伏してしまう。

「油断ですな、ガン家の跡取り」

 グレは楽しそうに言う。

「冒険家たるもの、お茶に仕込まれたしびれ薬に気づかぬとは未熟のそしりはまぬがれませんぞ」

「な……」

 チェインは狼狽しつつ、なんとか身体の自由を取りもどそうとしてあがいた。

 だが、だめだった。グレの仕込んだ薬は強力なのだ。

「ふふ、男まさりも、こうなっては形なしですなあ」

 グレはあざけりながら、チェインの身体を蹴り転がした。

「マグぼっちゃんの恋文にいそいそとお出ましになられましたか。はは。誇り高きランチャー家の当主が本気でガン家の娘に逢い引きの手紙などを送ると思ったのですか? ましてやマグぼっちゃんにはリニアさまがおられます。チェインどの、あなたのごときは、マグさまからすれば性欲処理の道具にすらならないくらいなのですよ」

「ひ……」

 その先はつづけられず、チェインは絶句した。

「まあ、せっかくですから、わたくしめが味見をいたしましょう。成績がよければ、マグぼっちゃんにお召し上がりいただいてもよいかもしれませんな」

 グレは、身体の自由をうしなったチェインの身体から衣服をはぎとっていく。

 ホットパンツを脱がす。上着はややこしいサイフレームのバンドの金具を外さねばならないのでそのままにした。

チェインはカットのきついパンティを穿いていた。グレは明確な悪意をもって嗤った。

「ほほう、わたくしは最近の若い女の子の風習には通じておりませぬが、これはもしや聞くところによる『勝負パンツ』というやつですかな? もしや、チェインどの、マグさまに抱かれるつもりでいらっしゃったのですか?」

 チェインの答えは明白だった。その言葉に激しく赤面し、抵抗するちからを失ったからだ。

 グレもそんなチェインを見て、さらに嗜虐心をそそられたようだ。

「あまいですな。マグぼっちゃんがこんな幼児体型の、オンナらしさのかけらもない身体に欲情するわけがありますまい」

「……っ」

 痛いところを突かれたのだろう。チェインは悔しげに顔をゆがめた。

「そもそも、毛は生えているのですか?」

 グレが、自由のきかないチェインの下半身を護る布きれの排除にかかる。

 さすがにチェインも悲鳴をあげた。

「やだっ! いやぁっ! マグ、たすけてぇっ!」

 オレの名前を呼ばれてもなあ。

 出るに出られず、オレは困惑した。結局は、放置した。グレがどんなふうにチェインを剥いていくか、興味があったからだ。むろん、チェインの裸も見てみたかった。

「うあっ、あっ」

 チェインは声をはりあげた。身体が動かせぬまま床にころがって、グレの手によって、パンティをはぎとられていた。

「ほほう。やはり、まだ生えておりませなんだな。子供のようなワレメですな」

「みっ、みるなああっ」

 チェインとしてはそう言うしかないだろう。薬のせいで、開かれた脚をとじることさえできないのだから。

「ふふん、中までちゃんと見せていただきましょうか」

 グレは容赦がない。指でチェインのアソコを左右にひらき、内部を観察しはじめた。

「うっ……くう……」

「感じているのですかな、ガン家のご息女。わたしの指が、ぬめりですべってしょうがないのですがね」

「そんなことが……あるかぁっ」

 チェインが反抗の叫びをあげる。だが、グレの指がチェインの湿りけの多い柔らかなセクションをマッサージしはじめると、声質が変化した。

「やっ、はあっ、やめろっ……うあっ!」

「おほっ、チェインさま、なかなか大きなお豆をお持ちで。これではちょっとしたことで下着の布地にこすれてたいへんでしょうなあ」

 言いつつ、グレは指先でチェインの股間の突起部分をもてあそぶ。包皮から飛びだしたその部分は子供の小指の先くらいはある。そこに触れられるとチェインは猛烈に声をはなつ。気持ちいいのかな。

「やだっ! ビリビリくるっ! ひあうッ!」

 身体がビクンビクンと跳ねている。

「うう……う〜」

 背中をぐうっ、と伸ばして、白目をむいている。グレは指でチェインの<豆>をつまんで擦っているようだ。

「このままイかしてしまってもよいのですが、それではつまりませんな」

 グレはほのかに笑いながら、指をはなした。

 断線された電気機械のように、チェインの身体の緊張がとける。魂を喪失したかのようにぐったりとなり、胸だけがはげしく上下している。

「マグぼっちゃん、いらっしゃい」

 グレがさしまねく。オレは前かがみでグレとチェインのほうに歩いていった。直立したら、チンチンが立っていることがモロバレだ。

 

「いかがですかな、マグぼっちゃん。このグレ、まだまだ腕はにぶっておらぬでしょう」

「てゆーか、それって冒険家の能力なのかなあ」

「当然です」

 グレは胸をはった。

「遺跡ではどんなワナが隠されているか、わからないのですぞ。女性の姿をしたトラップだって存在するのです。動作停止させるためには、まぐわって相手を先にイかせなければならない、ということだってあるのです」

「それ、べつのゲームじゃないの?」

 なんかパソコンゲームでありそうだな、とオレは思った。

「マグぼっちゃんも、いつかそんなトラップに遭遇するかもしれませんぞ。どうです。このチェイン嬢の身体で、ちょっとお勉強してみますかな?」

「んー、ちょっと興味あるかな」

 勉強は苦手だけど、こういうのなら楽しそうだ。

 グレはうなずいた。

 まだぐったりとしているチェインの脚を大きく広げて、その中央部を指差す。

「さて、ぼっちゃん、これはなんというかご存じですかな」

「オマンコだろ」

「もっと正確に。たとえば、このぷっくり飛びだしたモノはなんといいますかな?」

「えーと、<豆>」

「それは俗称でして、正式にはクリトリスといいます。すなわち、女性の持つチンチンですな」

「えっ、女の子にもチンチンがあるの?」

「正確には、チンチンになるはずだった部分ですな。ほら、よくごらんください。皮から赤い先端が飛び出しているでしょう。マグさまのチンチンと似ていませんかな?」

「オレ、もっとむけてるし、大きいぞ!」

 ちょっとムッとしてオレは抗議した。グレは笑ってうなずいた。

「女性のチンチン――クリトリスは、そのとおり、かなり小さい――チェイン嬢はわりと大きめですが――ものです。しかしながら、快感を感じる神経の数は男性のチンチンとかわらないのです。たくさんの神経が凝縮しているわけですな。だからこそ、ちょっとこすったり、舐めたりするだけで、女性は猛烈に気持ちよくなるのです。そのぶん、痛みにも敏感ですから扱いは注意しないといけませんが」

 グレは説明しながら、チェインのクリトリスをちょんちょんとつつく。そのたびに、チェインがぴくぴく動くのがおもしろい。

「へえ〜」

「こういうことをしていますと、女性は濡れてきます。クリトリスから少しさがったところ、ここに穴があります。膣口というアナです。この内部からねばねばしたものが出てきます。これが愛液。膣口は、小陰唇でカバーされていますが、こうすると位置を確認できます。どうです? 見えますかな」

 ヒダヒダを指でかきわけて、グレはチェインの胎内への入り口を露出させた。肉色の粘膜の奥に穴が見えた。その奥から透明な滴がとろとろと流れでてくる。

「処女のばあい、この奥に入ったところに、処女膜があります。これをブチ破るのが男の最大の楽しみですな。チェイン嬢の場合、しっかりと膜がありましたぞ」

「へえ……って当然だよな。チェインが男とヤったって話があったら、オレだって聞いているよ」

 パンナムタウンはそれくらいせまい町なのだ。どこの奥さんがダンナが船に乗っているあいだに、行商人と浮気をして子供をつくった、なんてことだってすぐに広まってしまう。知らないのは、航海から帰ってきた船乗りのダンナだけだ。間男の子供を抱きしめて幸せなんだったら、それはそれでいいと思うけど。

「さて、最後に、いちばん下のアナ。これはなんですかな」

 グレは、チェインのオマンコの下に指をずらした。やや色の濃い粘膜がきゅっとすぼめられている。

 おれは顔をしかめた。

「それってウンチの出るところだぜ」

「ふふん、マグぼっちゃんはまだ子供ですな。ここでも快楽は得られるのですぞ」

 言うなりグレは指をチェインのオシリの穴に差しこんでいく。

「あひっ!?」

 チェインが悲鳴じみた声をあげる。グレが差し込んだのは中指だ。根元まで奥に埋めて、ゆっくりと中をかきまわしているようだ。

「うぐっ、ぐぐぐっ、ひうっ!」

「ただし、上級者向けであることは確かですから、今回は詳しく説明しますまい。チェイン嬢にも、あまり快美感をあたえすぎると狂ってしまいますからな。ここまで」

 グレは指を引きぬいた。チェインの身体からどっと力がうせる。

 だが、まだ快感の記憶が残っているのか、腰をゆっくりと上下にゆすっている。意識はもうろうとしているようだ。

「さて、チェイン嬢に余韻が残っているうちに実践としますかな」

 ニッタリ、とグレは嗤った。

 

「さあ、マグぼっちゃん、窮屈でしょう。前をあけて、オチンチンを出しなさい」

「えっ!?」

「マグぼっちゃんもそろそろ筆おろしをしないといけない年ごろです。このグレなどは……まあ、それはよいとして、相手がガン家の娘というのはちょっと業腹ですが、まあ、これも縁というやつでしょう」

「う……うん」

 オレはためらった。そりゃあ、ヤりたいし、エロエロに乱れたチェインはそれなりにかわいい。だが、オレにはリニアがいるし、それに……。

「だめだ、オレ、やり方よくわからないし」

 グレはしばらく黙っていたが、やがてゆっくりうなずいた。

「たしかに。ランチャー家の男子にはそれにふさわしい相手が必要です。考えてみれば、ガン家の娘に、マグぼっちゃんの童貞をあたえるなんて、もったいなさすぎます。よろしい。今回はグレがしてみせますから、実地にご見学くだされい」

 言うなり、スラックスの前のチャックをおろす。

 ビュンッ。

 という擬音が鳴ったような気がする。

 ヘタしたらオレの腕くらいはありそうな、グレのチンチンが姿を現したのだ。先端は完全に露出していて、赤黒くエラを張っている。大人のチンチンというのは、なんか、きもちわるい。男のオレが言うのもなんだけど。

「さあ、チェイン嬢ちゃん、お覚悟はよろしいか? いまから、あなたの処女をいただきますぞ」

「あン、マグがいい、マグがしてえっ」

 意識がもうろうとしているはずなのに、チェインはオレのほうに目をむけた。小さなヒップをふりたくって、オレのほうに股を開こうとする。

「マグにあげたいんだ、子供のころからそうしたかったんだからッ」

 なかば以上無意識なのだろう。だが、チェインは涙を浮かべながら、オレにすがろうとする。

「いままで言えなかったけど、マグのことが好きッ! だからッ!」

「ならぬっ!」

 グレがチェインの太股をつかみ、ぐいっと引き寄せる。

「ランチャー家当主の貴い子種、なんぞきさまごときにくれてやるかッ! わしのモノでも食らうがよいわッ!」

 ぐぱっ!

 グレの巨根がチェインの性器を押し広げていく。

「くああああッ!」

 激痛のためか、チェインが虚空を凝視して絶叫している。

「まだまだ先端部分だけですぞ」

 まだ色づきはじめたばかりのチェインの小陰唇が血の色に染まって、大きく広げられている。

 グレはゆっくりと、しかし容赦なく、チェインの内部に侵入していった。

「マグッ! ひああっ! たすけ……っ」

「チェインどののオマンコはなかなかよい具合ですな。ヒダヒダが多くて、名器の素質がありますぞ。処女膜の抵抗もなかなかよい感じでしたしな」

 チェインの腹部は、外からもそうとわかるくらいふくらんでいた。

 グレの巨根が埋まっているせいだ。

 動くたびに、チェインのお腹のふくらみが変形する。あきらかに許容範囲をこえた異物が侵入しているのだ。

 圧迫されて、ただでさえ大きいチェインのクリトリスがさらに大きく露出している。

「しかし、わたしの薬を服用しているかぎりは、すさまじい快楽だけがあるのです」

 グレが自信たっぷりに言う。

 たしかに、最初苦痛に泣き叫んでいるばかりだったチェインの様子が変化していた。

 目がトロンとしている。

 グレが動くたびに、ビクン、と反応している。

 膣が極限以上に広げられ、一部裂けて出血さえしているのに、である。

「子宮に届いていますぞ。ふふ。壁をいま、つついていますぞ」

「ああ……あっ、あっ、気持ちいいっ」

 男根で子宮そのものを刺激されながら、たった今まで処女であったチェインは快楽のあえぎをあげていた。

 すごい光景だった。オレのチンチンはかたくはりつめ、どうしようもなくなっていた。

「マグぼっちゃん。ガン家の娘にも、多少の情けはかけてやりましょう。チェイン嬢の口へお入れなさい」

「あっああっ!」

 オレはたまらず、チンチンをつかみだすと、大きくあえいでいるチェインの口許に先端を押しあてた。

「あっ、うう、マグぅぅ」

 チェインは涙にうるんだ目でオレをみあげると、飢えきった赤ん坊が乳房に食いつく激しさで、チンチンにむしゃぶりついた。

 ちゅッ、つずッ、ちゅるゥ!

 その舌の動きや唇のしめつけを、うまいのかへたなのか論評する経験はオレにはなかった。だが、アタマのなかが真っ白になって、凄い音量の音楽がなりつづけているようだった。遺跡のモンスターがつかう<混乱>の魔法にかかっているときみたいだった。

「ほほう、チェイン嬢は、オーラルのスキルは持っておられたようですな。さすが――といってよいかはわかりませんぬが、なるほどランチャー家に拮抗する冒険家の家柄。モンスターの男根をすすって陥落させる技量をその歳で身につけているとは」

「マグをっ! マグをよろこばせたかったんだいっ!」

 オレのチンチンを唇でしごくあいまに、チェインがさけんだ。

「なのにッ! なのにッ! グレのばかッ!」

「ほほう、意識の混濁もとれたようですな。わたしの薬の効果からこんなにはやく立ち直るとは……。だが、もう遅いですぞ!」

 グレの身体が赤い光に包まれる。

「気合いをいれていきますぞッ!」

 ピストン運動が激しくなる。チェインのお腹が変形しているのが見てとれる。

「子宮、百叩きッ!」

 グレは腰を八の字にゆする。

「うあっ! ひいいっ!」

 チェインが身体を痙攣させる。お腹が中から棒で突かれているように激しく形をかえる。

「マグぼっちゃん、これこそグレの奥義のひとつ! 男根を鞭のようにしならせ、女性の胎内において快楽のリズムを生み出します! そして、絶頂の瞬間、大量の精液で子宮を満杯にし、ついには破裂させるという究極技!」

「ええっ!?」

「あっ、ああっ! 死んじゃうよおッ! 気持ちよすぎて、死ぬううッ!」

 股を全開にし、宙をあおぎながら、チェインはわめく。胎内でグレのチンチンが暴れまわっているのだ。

 わめきつつも、チェインはオレのチンチンを唇にふたたび受け入れた。激しく舌をからませ、ちゅうちゅう吸ってくる。ああっ、オレも、出ちゃいそうだッ!

「出しますぞッ!」

 グレがとどめとばかり、深く深くチンチンをねじりこむ。その圧迫感は、おれのチンチンにまでつたわった。たぶん、チェインの内臓ごと、突き上げられたのだ。

「んんんんーッ!!」

 チェインは鼻から激しく息をはく。その鼻声の震動がおれのチンチンを揺すって、そして先端がチェインの喉に当たって、こす、れるッ!

「あっ、ああっ!」

 オレは放っていた。

「出ますぞッ!」

 グレは瞬間、チェインからチンチンを引きぬいた。

 びゅッ! びゅびゅびゅッ!

 オレのチンチンの先端から白いしぶきが飛びだすのと、グレの巨根が、ねっとりとした粘液をチェインのお腹の上にたっぷりとなすりつけたのは、ほぼ同時だった。

 

「さすがに中出しはやばいですからな」

 ことがおわり、チェインにもういちど特殊な薬を飲ませて記憶を吹き飛ばして家に帰してから、グレはゆったりと言った。

「でも、だいじょうぶかな、チェイン……」

「ふふ、今後、チェイン嬢はマグぼっちゃんの冒険に必ず協力してくれるようになるはずです。なにしろ、薬の影響とはいえ、自分の気持ちをバラしてしまったのですからな。さらには、マグぼっちゃんの目の前でわたしに犯され、さらにはエクスタシーをむかえてしまった。潜在意識のなかで、マグぼっちゃんに大きな負いめができたはずです」

「そんなもんかなあ」

「そんなもんです」

 グレはきっぱりと言った。

「さて、そろそろ夕飯の支度をしましょうか。ところで、リニアさまはどうしたのでしょうか?」

「そういえば、しばらく姿を見ないなあ……あっ!」

 オレは部屋の隅に目をやって硬直した。

 そこには、昨日来ずっと同じ場所にしゃがんで「の」の字を書いているリニアがいたのだった。

「もしかして、リニア……ずっとそこにいたの?」

 オレの震え声の質問にリニアは無言でうなずいた。オレとグレはこう言うしかなかった。

 ぎゃふん。

 

 ――そして、オレたちのエヴォルシアを求める冒険は続く!

おしまい

 いいわけ

 これ、実はSSコーナーに載せるためだけに二時間で書きおえるつもりで書きだしたのです。

 ところが、なんとなく絵を描いてしまったためになんかコンテンツっぽくしてしまいました。

 すみません。

 どマイナーな作品なので、大半の方が知らないと思います。「ど」のつくゲーム機で最初に出たRPGです。ぜんぜん有名じゃないです。

 でも、まあ、リニアちゃんとか好きなので(今回はチェインでしたけど)気がむいたらまた書きます。てゆうか、リニアちゃんをオイゲンが調教するシーンとか書きたいんですけど、困ったことがひとつあって。

 リニアってしゃべらないんですッ!

 セリフが使えないって、すごくつらいです。

 なんかいい方法ないかなあ。

うづきはじめ
1999/9/6