あたし、好きなひとがいるんです。エトさんといって、すごく強くてカッコいい人。
あたしたち、ルシフォン軍って悪い魔族の軍隊と戦っているんです。エトさんはその指揮官。あたしは魔導士で(ホントはその卵なんですけど)エトさんの力になりたいんです。
でも、あたしの想いはエトさんには届いていないみたいです。だって、エトさんにはナターシャっていう恋人がいるみたいだから。
あたし、見ちゃったんです。森のなかで、ふたりが――その――愛しあっているところ。
ナターシャって、ふだんはとってもおしとやかでやさしいんです。あたしにも親切にしてくれるし。でも、かわいいから、男の子にすごくもてるんです。エトさんと仲のいいカケルも、ナターシャのことが好きみたいだし。
でも、あの時のナターシャはすごく乱れていた。
ひとけがない森のなかだから、油断していたのかもしれない。
ふとい幹に手をついて、おしりをつきだしていた。それをバックから、エトさんが……
「あッ、あンッ」
ナターシャの白いローブがはだけて、かたちのいい胸がこぼれでていた。エトさんは、それをうしろから掴んで、乳首を指でつまんでこねていた。ナターシャが気持ちよさそうに声をたてている。
そうしながらも、腰をリズミカルにうちつけているんです。
ぴちゃっ、じゅぷっ、という湿った音が聞こえてきます。
あたし、茂みの陰で、息を殺して見ていた。身体が熱くなって、どうしようもなかったんです。
エトさんの腰の動きにあわせて、自分の指で――
「ううっ」
思わず声がもれてしまいました。エトさんが動きをとめました。気配をさとられたと思って、あたしの心臓がしめつけられます。覗いていたことがエトさんに知られたりしたら――
でも、エトさんはあたしの方に目を向けませんでした。ナターシャになにか話しかけています。
ナターシャが姿勢をかえて、エトさんの前に跪きます。
エトさんのオチンチンがはっきり見えたので、ドキンとしました。すごく大きく見えました。あれが、さっきまでナターシャのあそこをかきまわしていたのです。ナターシャは、エトさんのオチンチンにうやうやしくキスをしました。
あたしのあそこはもうぐっしょり濡れています。指ではもうがまんできない。
あ、ナターシャがおしゃぶりをしている。エトさんのを、のみこんでいる。
「すげえな」
ふいに耳元で声が聞こえたんです。今度こそ、驚きのあまり声を出しそうになりました。そのあたしの口をだれかが手で押さえた。
「気づかれるだろ、ばか」
そう言ったのは、たしかライナスとかいう男の子です。カケルのことを目の敵にしていて、あちこちで悪さをしているんです。あたしも、イタズラされかけたことがある。すごくエッチで、いやな子なんです。
「カケルのやつ、こんなシーンを見たら、発狂するぜ。いい気味だ」
ライナスは、せせら笑いながら、あたしのヒップに手を伸ばすんです。
「いや、やめて」
あたしは声をひそめて抗議した。大きな声はだせないんです。エトさんに見つかっちゃう。
「あんただって、興奮しているんだろ。こんなにグチョグチョにしやがって」
あ、そんな。
裾から手を入れてきて、敏感なところに、指を――
あたし、抵抗できなかったんです。
声をたてたりしたら、エトさんに見つかってしまうし、それに、身体が言うことをきかなくなっていて――
ライナスのするがままに任せるしかなかったんです。
「へへ、こんなに濡らしやがって。スケベだなあ」
「あ……ん、いや……」
ライナスの指があたしのあそこをまさぐっています。と同時に、ローブを解かれて、胸を――
あたしの胸、ちっちゃいんです。だから、ナターシャのように、ポロン、とは出なかった。
「ふん、ペチャパイめ」
ライナスは乱暴にあたしのおっぱいの先っちょに吸いついて、
「マリアにくらべたら、だんちがいだ。でもよ、楽しませてやるぜ」
と、にくらしく言うんです。あたしは声をこらえるので必死で、言い返すこともできなかった。
ナターシャがまた姿勢をかえていました。今度はエトさんが横たわり、その上にまたがるようにしています。気持ちよさそうにのけぞっています。
いとおしそうにおしりをふって、エトさんのオチンチンを奥まで受け入れているようです。
「へへ、やつらも激しいな。おれたちも負けずにいくぜ」
ライナスは、あたしをよつんばいにさせました。恥ずかしい格好です。ライナスが、あたしのおしりを両手でつかんで、左右に開くようにします。
全部見られてしまっています。信じられません。でも、抵抗もできないのです。
「ひうっ」
あたしはこらえきれずに声を出しました。ライナスがあたしの――おしりのあなをいじりはじめたからです。
「そっちは……ちがうわ」
「けっ、おまえのあそこなんかに入れてやるもんか。おまえなんざ、ケツでじゅうぶんよ」
「どうして?」
「どうしてもだ。自分で鏡でも見て調べるんだな」
あたしのあそこは他人とはちがってでもいるのでしょうか。あたしは悔しいのと同時に、すごく不安になりました。
思う間もなく、すごい痛みが身体を襲います。ライナスが入ってきたのです。それも、おしりにです。
「う……ああ……」
「声をたてるなよ。エトたちに見つかるぜ。まあ、おれはいつものことだからいいけどな」
あたしは顔を地面にこすりつけて、声を出すのをこらえました。ライナスがいい気になって腰を使っているのがわかります。
あたしは目をあげました。ナターシャの身体がはねています。エトさんがうめいています。まるでナターシャがエトさんを征服しているかのようです。うらやましくて、涙がでてきました。
「カケル、ああ、カケル、きて、きて」
ナターシャが叫びました。なんということでしょう。ナターシャはエトさんと愛しあいながら、カケルの名を呼んでいるのです。裏切りです。でも、エトさんはなにも言いません。どうしてでしょうか。
「ナターシャ、いくよ。だすよ」
「カケル、出して、いっぱい出してぇ」
「ううっ」
エトさんが大きく腰をはねさせました。ナターシャはすばやくうごいて、エトさんのオチンチンを抜きました。そして、口をひらいて――
白い液体がナターシャの口に、そして頬に当たりました。
「ああ、おれも、いっちゃう」
ライナスが情けない声をだしています。
おしりのなかで、熱いものがひろがります。ライナスもイったみたいです。でも、ナターシャが充実しているのにくらべて、あたしはなんてみじめなんでしょう。
あたしとナターシャのどこがちがうというのでしょうか。
どこ……あそこ……もしかして……。
ライナスが言ってたことが気にかかります。
カケルに相談してみようかな。
あたしのあそこ……ナターシャと違っていたりしないか、どうか……。