その言葉が頭のなかで反響した。わんわんと。
『見たくない映像をモニターに映し出し――』
『悪夢に打ち勝つことはできましたか?』
『それが試練なのです』
鮫津の声がいろいろなところから聞こえてくる。
コナンはハッと目をさました。
そこは試練の間だ。廊下を抜けて、ドアを開けた瞬間までの記憶がよみがえる。
しかし、その次の刹那から、コナンは夢をみたのだ。
ティーパーティ、穏やかな大団円。
コナンは思い当たる。あの廊下の光のパターンとハム音――あれこそが催眠に引き込むための仕掛だったのだ。
コナンが欲した結末――その映像を垣間見せたのだ。
だが、現実はそうではなかった。
試練の間とは、コンクリートで固められた小部屋だった。目の前はガラスだ。それも強化ガラス――
どこかにスピーカーがあるのだろう。ガラスのむこうの音声がなまなましく聞こえてくる。
蘭がいた。
歩美がいた。
哀がいた。
そして、男たちがいた。
「チンポ、チンポちょおだぁい! お願いぃぃ、チンポ、そのチンポ、でっかいチンポをココにハメてぇぇっ!」
蘭は絶叫しながら自らの性器を広げる。もうそこに男のモノをねじこまれることしか考えられない。泣きながら懇願する。
「はやく、はやくぅぅぅっ!」
「おい、そうがっつくなよ。まずは、口でしてもらおじゃねえか。もっとデカくしてから入れたほうがいいだろう?」
サングラスの男があざ笑う。
露出させた半立ちのペニスを蘭の顔の前にぶらさげる。
蘭は口を大きく開いてそれを受け入れた。むしろ、自分からむしゃぶりついた。
男の濃密な味と匂いが鼻をつく。ふだんなら嫌悪感で嘔吐していたかもしれない。だが、いまはその味がたまらない。ぞくぞく感が身体をつらぬき、勝手に舌が動く。そのデコボコした肉茎の表面を舐めさすり、そして張りだした亀頭のくびれを舌先でたしかめる。
「んぅっ……んふぅ……っ」
蘭はたんねんに舌を動かす。唾液が口中にあふれだし、男根のぬめりとあわさって、性臭を濃縮させたジュースになる。蘭はそれをのみくだす。美味しい、と思う。
男のものが大きくなっていく。あごを圧迫するほどにそのサイズは拡張していく。
「あはあ……すごい……チンポ、すごいよぉ……」
蘭はうっとりとした視線を男根にからませた。蘭の唾液に濡れたその肉の棍棒は、まるで巨木の幹のように節が走っている。
両の手をそえて、それをしごきたてる。崇拝するものにかしずくように、蘭は男根に奉仕をはじめる。
「はやく……はやく……おまんこに……入れてほしいよぉ……」
うわごとのように言葉をつづける。
「ほうら、歩美ちゃんのかわいい顔、ベトベトになっちまったよ」
丸眼鏡の男は、歩美の顔にペニスをこすりつけた。少女は生まれてはじめてのフェラチオを経験し、さらにまた生まれてはじめて男の射精を目撃し、さらにはそれを顔にぶっかけられたのだ。
男のペニスの先から、おしっこではない、ネバネバの白くて熱いものが飛び出すなんて、想像もしていなかった。まだ性教育のカリキュラムすらスタートしていない年齢なのだ。すべてが初めてであり、驚異だった。
「じゃあ、こんどはおれが歩美ちゃんを口でしてやるよ」
男は言い、歩美を抱き上げると、その身体を上下さかさまにした。歩美は天地が逆さまになる混乱に悲鳴をあげた。
「へへ、軽いなあ、歩美ちゃんは」
男は、持ち上げた歩美の下腹部に顔をうずめた。股を割るようにして、顔をもぐりこませていく。
「あっ……ああ……」
頭に血がさがっていく感覚と、下半身にもたらされる刺激に、歩美の意識は朦朧になっていく。
男の舌が歩美の未成熟な性器を開封し、そのおもちゃのような構造物に唾液をすりこんでいく。まだ、その部分を巧みに洗うことを教わってもいない少女の裂溝は、男の舌によって初めてのクリーニングを受けることになるのだ。
「歩美ちゃんのおまんこ、恥垢がいっぱいだ。でも、うまいぜえ」
しゃぶりたてながら男は笑う。歩美はもう失神寸前まで追い込まれてしまっている。息さえ苦しい。
「おしりの穴もついででから舐めて奇麗にしてやるぜ」
男はもうひとつの穴の清掃にも着手する。紫がかった粘膜の入口に舌先をはわせる。
「うううう……あっ……あああ……」
歩美はもううめくことしかできない。意識が白濁していく。
「歩美ちゃんの尻穴、なかなかいい味だぜ。だが、おれはやっぱりおまんこのほうがいいな」
丸眼鏡の男は歩美の身体を床におろした。ぐったりと少女は横たわる。その両脚を持って、裂ける寸前まで開く。
「あ……ああ……」
少女の股間の入口に男は指をこじ入れる。こんどは三本だ。最初は一本でさえぎりぎりだったのが、そこまで拡張されたのだ。
「これでもぜんぜんたりねえけどな……おれのモノを入れたら裂けちまうなあ……くくくっ」
ふたたび硬度を取りもどしたペニスを、歩美の未熟な性器にあてがう。
「まあ、薬が効いてるうちは、なにしたって気持ちいいはずさ。いくぜえ、歩美ちゃん」
むりやり入口を押し広げながら侵入していく。歩美の身体が硬直し、声にならない声が喉をふるわせる。
「あがっ……が……ぐぅ……っ!」
少女のすべすべのお腹が不自然にふくらんでいる。男根が少女の内臓をさえ圧迫しているのだ。
「がんばれ、歩美ちゃん、まだ三分の一だぜえ」
男が嘲弄するように歩美に声をかける。歩美の性器の入口はちぎれる寸前まで伸ばされて、本来ピンクの粘膜が真っ白に見えるほどだ。
「おっ……お……気持ちいいぜぇ、歩美ちゃん……心臓の鼓動がチンポの先に直接伝わってきやがる」
歩美のお腹のふくらみはへその部分にまで達していた。男根の半分以上が歩美の肉体におさめられている。
ひゅう――ひゅう――
歩美の呼吸音だ。薄っぺらな胸がかすかに上下している。
まるで瀕死のようにさえ見える。だが、弛緩した歩美の表情が、男の動きだしとともに一変する。
「うあっ! ああっ! あひぃぃっ!」
胎内をこすりあげられて、歩美の意識が爆発した。神経がことごとく偽りの情報を送ってくる。苦痛が快感にかわり、脳が陶酔し、勝手に子宮が蠕動する。初潮さえまだ迎えていない生殖器が誤動作している。
「ほうら、歩美ちゃん、気持ちよくなってきた……もっともっとしてやるからな……」
男は腰を使いながら、さらに歩美の身体の奥へと侵入をつづける。短い膣などとうに制圧し、その先の領域を串刺しにする。
「ああっ!? あうあ――くぅあっ! ひぃ――」
歩美は涙と鼻水とよだれをたれ流しながら、大人の男のペニスを受止めていた。
「いいね、いい顔だよ、歩美ちゃん――」
男は体位をかえた。
「ほうら、歩美ちゃん、自分で動いてみな」
寝転がった男は、ペニスの上に歩美を乗せた。まるでやじろべえのようだ。ペニスの先端が歩美の子宮を突き刺して、バランスを取っている。
歩美はわけがわからない。男が腰をひねるだけで、胎内をさまざまに突かれる。痛いはずなのに、それが気持ちよくて、気がへんになる。歩美は、男の上でぐらぐら揺れながら、絶叫をつづけることしかできない。
「あああっ! あうっ! わたし、わたし……もう――っ!」
いく、ということがわかるはずがない。それでも歩美はクライマックスの衝撃を予感して、身体を震わせる。
「おか……おかあさん……おかあさん……たすけて――こわいよぉっ!」
「歩美ちゃん、出すぞっ!」
男は笑いながら少女の「初めて」に最後のとどめを加える。
「ああっ!? うあああっ! ひぃぃぃっ!」
歩美の視界が白に包まれ、胎内に熱くて激しい爆発を感じる。それが初めての子宮内射精であることを知るには、歩美はあまりにも幼なすぎた。
「ひぃう……ひゅうう……」
壊れた笛のような声をもらしつつ、歩美は崩折れた。
「哀ちゃんのおしり……おいしいよ……最高だ」
「う……くぅ……」
哀は声を噛み殺そうとしていた。よつんばいにさせられたまま、男に執拗にアヌスを舐められている。
粘膜をめくられ、直腸の壁をたんねんにたんねんに舌で愛撫されているのだ。
「あくっ……うぃ……」
くやしいが、声がどうしても漏れてしまう。
身体のほかの部分への愛撫であればクールに対処できる自信があった。かつて、おとなの身体を持っていたとき、シェリーというコードネームで呼ばれていた彼女は、任務のために女の武器を使うこともあったが、どんな時でも自分は達することはなかった。
不感症なのだ、と自分でも一時期は思っていたほどだ。
だが、子供の身体になって、なにかが変わった。肛門で感じるようになってしまった。
子供の肉体は肛門の感覚――すなわち排泄で快感を得る。おとなの肉体が薬品の影響でむりやり子供の状態に戻された結果、肛門期の感覚も戻ってしまったのかもしれない。
いずれにせよ、いまの哀は、自慰の時もおしりをつかう。そうすると身体が燃えてきて、膣も濡れる。オーガズムもおしりで迎える。
自分の指でさえ強烈な快感があるのに、ましてやこの手の荒事に通じたプロの舌技にさらされているのだ。媚薬の影響もある。哀は、たまらない。
「いい匂いがするよ、哀ちゃんのおしりの穴――ああ、舐めても舐めても舐めたりないよ!」
舌をドリルのように尖らせて、哀のアヌス・ホールをつらぬいていく。その軟体動物のような舌の動きに、哀は幾度めかの小さなエクスタシーを迎えてしまう。
「うっ……ぐっ……う……っ」
こんな男にイカされるなんて――哀は歯噛みするがどうしようもない。それどころか、男の指や舌、そして下品きわまりない睦言に身体が勝手に反応しはじめている。
「哀ちゃんのおまんこ、もう大洪水だね。こっちは触ってないのに……」
男は哀の性器を指で開いた。ぬちゃっ――と湿った音がして、哀の小陰唇が左右に引っ張られる。
「哀ちゃんのココ、ちっちゃくてかわいいけど――処女膜はないねえ。生まれつきかな? それとも、もうロストバージンしちゃった?」
見られている。穴の奥まで。哀は粘膜に伝わる刺激とは別の要因で、頭が痺れていくのを感じる。
なんとかこの状態を脱しなければ、落とされてしまう。もう二度と這い上がれない性感地獄に。そうなったら、もう自分を保つ自信は哀にもない。
哀は男を振りかえった。醜く太った男だ。露出させたペニスもほかの男たちに比べれば貧弱で汚らしい。だが、その男にいま哀は翻弄され、征服されそうになっている。いっそ、直接的にレイプされたほうがましだった。こんなふうにネチネチ、おしりを責められるよりは。
「ねえ……」
哀は男に呼びかけた。もうやけくそだ。
「しゃぶってあげるわ、オチンチン」
男の表情がかわる。蕩けそうな表情だ。哀は獲物が餌にかかったのを感じる。油断させて、相手の急所を噛み切る。噛み切るまではいかなくても睾丸にダメージを与える。ほかにも男がいるから、この男を倒しても脱出することはむりだろう。それでも、この男からは逃れられる。ほかの男なら、きっと哀をあっさりと犯すだろう。あるいは、殺すかもしれない。どっちでもよかった。感じさせられるよりは。
「ねえ……フェラチオさせてくれないの?」
ハスキーな声で哀は誘いかける。が、男の顔が引き歪んだ。
「いけないな……」
ぽつり、つぶやく。
「哀ちゃんのような小さな子が、そんなことを言うのはまちがってるよ」
ゆるんでいた男の表情がふいに凶悪なものになる。秘めていた獣性が一気に噴出したかのようだ。
「哀ちゃんは、おしりで感じるべきなんだよ。ほら、こうしたら、気持ちいいんだろう? 隠したってむだだよ。ぼくは哀ちゃんの感じるところがわかっているんだから」
男は哀のヒップにしがみつき、肛門に鼻をうずめた。
鼻息が、当たる。哀の理性の軸がぐにゃりと歪む。
「匂うよ、哀ちゃんの匂いだ。すごいよ。なに食べてきたの? 臭い――臭いよ、哀ちゃん――ウンコ臭いよぉ」
「やっ……やめて……やめてぇぇっ!」
哀は耳をおさえてうめいた。身体が勝手に震えだす。排泄のイメージが哀の意識を灼く。ふとい大便が哀の肛門を押し広げて出ていく。それを太った醜い男がほおばって、全部食べてしまう。
「あひぃっ!」
哀の身体に衝撃が走る。イメージだけでイッてしまった。これまでで最大級のエクスタシーだ。しかも、それは終わりではない。始まりなのだ。このイメージを味わってしまった以上、すぐに哀は高まってしまう。
「すごいよ、哀ちゃん、またイッちゃったんだね。いいとも、もっともっとイカせてあげるよ。ぼくの、オチンチンでね――」
男がのしかかってくる。当たり前のように肛門を狙ってくる。哀は逃げようとする。だが、身体が動かない。おしりを引き裂かれるイメージが意識を支配している。
「あ……あ……おしりに……」
哀は震え声をもらした。ガクガクと身体が揺れる。
「入るよ――なんて柔らかいんだ――うあっ!」
男がペニスを挿入する。入口の締めつけに苦労しつつも、それは確実に入ってくる。哀は自分の肛門をかきわけて入ってくる男根にひれ伏したい想いにかられた。床に顔をこすりつける。おしりを高くかかげる。犬のようにぶざまな姿勢で、男におしりを与えたい。哀は声を押し殺せない。低く、高く、叫びつづけた。
「すごいや……すごいよ、哀ちゃんのおしり――ぎゅうぎゅう締めつけてきて、うねって、チンポがちぎれそうだ――うああっ」
男は太った身体を揺すって、哀の直腸をペニスで引っかいた。哀は腸壁から受け取る刺激で続けざまに昇りつめる。
「うあああ……ひああああ……うくぅぅぅぅっ!」
だめだ。出てしまう。哀は朦朧とした意識で括約筋を締めあげるが、もう間に合わない。
温かいしぶきが内股を濡らす。男が歓声をあげた。
「うひゃああっ! 哀ちゃん、おしっこまでもらしちゃったんだ? そんなにおれのチンポよかった?」
排尿の快感に酔いしれながら、哀はうなずいている。
「う……うん……すてき……」
「よぉし、もっとがんばっちゃう!」
男は哀のヒップをつかむと、さらに激しく責めたてる。哀はもう自分からおしりを揺さぶっている。男のペニスを絞りあげる。
「おあっ! あああっ!」
男が射精する。哀のおしりの中にだ。
「あ……出てる……」
熱いものが広がっていく。
男がペニスを引きぬく。哀はその瞬間に激しくわななく。まるで脱糞したみたいな感じだ。それが気持ちいい。さらに、男の精液が腸にたまって、それが排泄の衝動を呼び寄せる。ぐるぐるぐるとお腹が鳴る。
「あああ……で、でちゃううう……っ」
哀は悶えながら、おしりの穴を絞る。指で押さえる。
「ああ……哀ちゃん、ウンチしたいんだ。いいよ、しても。ぼくが手伝ってあげる」
男は射精したばかりの男根をこすりあげる。みるみる屹立していく。
回復したペニスを、哀のもうひとつの穴――哀にとっても男にとっても補助でしかない箇所――にめりこませる。
「いひぃっ!?」
哀は膣への圧迫感にうめき声をあげる。子供の身体になってから、その部分にペニスを受け入れるのはむろん初めてである。だが、そのことよりも、直腸と薄い壁を隔てて隣接している部分に異物が挿しこまれたことによって、排泄への衝動がより高まったことの方が重要だった。
「ああっ!? おおお……」
哀は全身に力をこめて、爆発をこらえる。その間も、男のペニスが膣をひっかきまわしている。膣では感じないはずの哀の肉体が、その責めには激しく反応した。正確には、膣への刺激が直腸に波及して、快感に変わっているのだ。
「あっ、あっ、あっ、もう、ダメっ……! ああああっ、あああああんっ! あああああああああっ!」
小刻みに動いて擦りたてるペニスに哀は屈伏する。膣が蠕動し、子宮が下がっていく。身体が膣内射精を求めている。
「おまんこ……おまんこが気持ちいい……っ! おしりも、もれちゃう……っ! どっちも――どっちも気持ちいいのぉっ!」
哀はすべてのプライドをかなぐりすてて、肉体の快美感に陶酔する。
「あああん、あっ! あははああっ! ビュッと出してっ! 精液おなかの中に出して――っ! うあああっ! だめ、だめ、ウンチ、ウンチもでるぅっ!」
「出すよおおっ! 哀ちゃん、ぼくにウンチかけていいから……いいからねえっ! おおおっ!」
肥満漢が哀のなかで二度目の射精に至る。今度は膣奥でおびただしく放出する。哀は子宮に精液を浴びせられる衝撃に、すべての緊張を解放した。おしりの穴が開いていく。
破裂音が鳴り響く。哀の肛門から黄色いしぶきが飛び散る。男が歓声をあげ、哀はこれ以上はないというエクスタシーに意識を飲みこまれていった。