「律……りつぅ……」
泣きべそをかく澪。その澪の涙を舐めとってやる律。
二人は幼なじみで、律は澪にとって初めてできた友達で、澪は律にとっては友達以上のもっと大事な存在で、でもそれは百合とかそういうのではなく、言葉にはしづらい関係だった。たぶん澪はなんだかんだ言いながら、律と異なる道に進むことはないだろうし、律も澪の側にいることを望み続けるだろう。
二人は、そう、特別なのだ。
だから。
処女喪失も同じタイミングと場所だったのも、それで正しかったのだろう。
わかっている。澪は律がすでに犯されたのを知って運命を受け入れたのだし、律は律で澪が処女を奪われる瞬間、それをエクスタシーとして感じた。二人は人生の節目をこうしていつも迎えてきたのだ。
「秋山澪……きみのオッパイもなかなかすばらしい」
オーナーは澪の乳房を後ろから揉みしだきながら、背中に舌をはわせる。ペニスは澪の膣に埋まり、処女喪失直後の感触を楽しいでいる。
澪は、一生のうち、こういうことをする相手は一人だけだと思っていた。つまり、未来の旦那様だ。だから、もし男の子とつきあうことになったとしても、限界はキスまで、と思っていた(それでも想像するだけで卒倒しそうになったが)。
それが――すでに四人とセックスしている。キスされ、乳房をなぶられ、性器をもてあそばれた。避妊具なしに立て続けに中出しされている。
信じられなかった。
気持ちいいのだ。
澪の身体は男たちの愛撫を受け入れ、感じてしまっている。それが信じられない。
「ほら、どんどんいくよ」
「あ」
律と澪の間に空間ができる。
澪はまた恥ずかしい四つん這いにさせられ、お尻から挿入される。
「やだ……この格好……ぅあっ!」
オーナーのペニスが子宮をこづいている。澪の子宮は刺激に敏感になっていて、ノックされると受精の準備をしてしまう。子宮がさがってきて、口をあけるのだ。
「だめっ! また。来ちゃう……赤ちゃん、できちゃうよぅ」
「はは、かわいいママにしてあげよう」
乳首をつねりながら、奥まで。深いところまで。こすりつけるようにして――澪自身がたぶん望む深さで。
「出すよ! 精液、出すからね!」
「だめっ! 出さないで! だめだめっ! だめなのぉ!」
澪は髪を振り乱す。
「いゃああああああっ! こ、怖い……こわいよぉ……」
続けざまの絶頂に澪は泣き声をもらす。どうにかなってしまう――いや、もうなっている。
「やぁぁぁぁっ! うううううっ!」
どぷっどぷぷっ! 澪の子宮が四人目のザーメンで満たされていく。
律もだ。
いまはモヒカン男と鼻ピアス男に責められている。
「はぅっ……」
「律ちゃんのクリ、すげーでかくなっちっゃて、すげえなあ」
小指の先ほどにも達した律のクリトリス。それをモヒカン男がつまんでこすりたてる。
「あっ、ああああッ! それ、ダメっ! いくのぉ! いっちゃうのぉ!」
「だめだめ、イクのは、まんこにどぷどぷ出された時だろ」
鼻ピアスのペニスが律の子宮を存分に叩きまくっている。澪の処女を奪ったペニスだ。さっきまで、律はそれを丹念にしゃぶらされていた。澪の愛液と破瓜の血、そしてザーメンのブレンドされた味を律はすでに知っていた。
「二人は、めでたく竿姉妹になったってわけだ。よかったね」
「あああっ! いくっ! またいっちゃうっ!」
律はストレートに声を放ち、身もだえた。
汗とザーメンで濡れた額にフラッシュが当たる。
「にしても、このヘアバンド外したら、律っちゃんて可愛いんじゃね?」
鼻ピアスは律のヘアバンドを無造作に外す。
はらりと垂れる律の前髪。
「あっ、やっ、前髪……」
犯されながらも、髪を気にする律――
「うわ、なに、すっげー可愛い」
前髪をたらした律は別人のように変化した。
「やっ、やだっ!」
顔を真っ赤にし、手で隠そうとする。
「なんだよ、こんなに可愛いのに、もったいない」
鼻ピアスは律の手を押さえ、顔を剥き出しにさせた状態で、ピストン運動を速めていく。
「うああっ! だめっ! だめええっ!」
そんな律をアップでねらうビデオカメラ。
もともと、すべてがビデオ撮影されていたことは、今、ステージのモニターに、律や澪、唯に紬の痴態が流されていることからも明らかだ。
「このビデオは売れるな……ライブチケットもソールドアウト間違いなしだ」
澪に射精してすがすがしい表情を浮かべたオーナーが言う。すでに澪には別の男が挿入している。
「音楽で盛り上がった後に、ガールズバンドのメンバーと乱交できる……まさにオーディエンスが求めるアーティストとの一体感ってやつだ」
ステージ上はまさに「一体」となっていた。
唯も紬も、澪も律も、折り重なるようにして、膣穴を肉棒でえぐられ続けていた。くんずほぐれつ、少女同士も抱き合い、口づけあい、さらには性器を刺激し合って――その穴に別の男の性器を受け入れるのだった――
「はい、じゃあ撮るよ−」
カメラマンがカメラを構える。
ステージのへりに、唯、澪、紬、律は並んで座り、脚を広げていた。
股間からは中出し精液が後から後から噴き出してくる――呉竹やオーナーたちは満足そうにそれを眺めている。
「はい、チーズ」
フラッシュ。
唯はピースサイン。澪は恥ずかしそうに。紬は優しく微笑み。律は前髪をたらして顔を赤くして。
この絵柄がポスターになって、裏ライブの常連たちには告知されるのだろう。
桜高校軽音楽部の新しいステップはここから始まり、きっとそれは、武道館にまで続いている――たぶん。