桜高軽音楽部活動記録

いけないライブハウス!

17

「律……りつぅ……」

 泣きべそをかく澪。その澪の涙を舐めとってやる律。

 二人は幼なじみで、律は澪にとって初めてできた友達で、澪は律にとっては友達以上のもっと大事な存在で、でもそれは百合とかそういうのではなく、言葉にはしづらい関係だった。たぶん澪はなんだかんだ言いながら、律と異なる道に進むことはないだろうし、律も澪の側にいることを望み続けるだろう。

 二人は、そう、特別なのだ。

 だから。

 処女喪失も同じタイミングと場所だったのも、それで正しかったのだろう。

 わかっている。澪は律がすでに犯されたのを知って運命を受け入れたのだし、律は律で澪が処女を奪われる瞬間、それをエクスタシーとして感じた。二人は人生の節目をこうしていつも迎えてきたのだ。

「秋山澪……きみのオッパイもなかなかすばらしい」

 オーナーは澪の乳房を後ろから揉みしだきながら、背中に舌をはわせる。ペニスは澪の膣に埋まり、処女喪失直後の感触を楽しいでいる。

 澪は、一生のうち、こういうことをする相手は一人だけだと思っていた。つまり、未来の旦那様だ。だから、もし男の子とつきあうことになったとしても、限界はキスまで、と思っていた(それでも想像するだけで卒倒しそうになったが)。

 それが――すでに四人とセックスしている。キスされ、乳房をなぶられ、性器をもてあそばれた。避妊具なしに立て続けに中出しされている。

 信じられなかった。

 気持ちいいのだ。

 澪の身体は男たちの愛撫を受け入れ、感じてしまっている。それが信じられない。

「ほら、どんどんいくよ」

「あ」

 律と澪の間に空間ができる。

 澪はまた恥ずかしい四つん這いにさせられ、お尻から挿入される。

「やだ……この格好……ぅあっ!」

 オーナーのペニスが子宮をこづいている。澪の子宮は刺激に敏感になっていて、ノックされると受精の準備をしてしまう。子宮がさがってきて、口をあけるのだ。

「だめっ! また。来ちゃう……赤ちゃん、できちゃうよぅ」

「はは、かわいいママにしてあげよう」

 乳首をつねりながら、奥まで。深いところまで。こすりつけるようにして――澪自身がたぶん望む深さで。

「出すよ! 精液、出すからね!」

「だめっ! 出さないで! だめだめっ! だめなのぉ!」

 澪は髪を振り乱す。

「いゃああああああっ! こ、怖い……こわいよぉ……」

 続けざまの絶頂に澪は泣き声をもらす。どうにかなってしまう――いや、もうなっている。

「やぁぁぁぁっ! うううううっ!」

 どぷっどぷぷっ! 澪の子宮が四人目のザーメンで満たされていく。

 

18

 律もだ。

 いまはモヒカン男と鼻ピアス男に責められている。

「はぅっ……」

「律ちゃんのクリ、すげーでかくなっちっゃて、すげえなあ」

 小指の先ほどにも達した律のクリトリス。それをモヒカン男がつまんでこすりたてる。

「あっ、ああああッ! それ、ダメっ! いくのぉ! いっちゃうのぉ!」

「だめだめ、イクのは、まんこにどぷどぷ出された時だろ」

 鼻ピアスのペニスが律の子宮を存分に叩きまくっている。澪の処女を奪ったペニスだ。さっきまで、律はそれを丹念にしゃぶらされていた。澪の愛液と破瓜の血、そしてザーメンのブレンドされた味を律はすでに知っていた。

「二人は、めでたく竿姉妹になったってわけだ。よかったね」

「あああっ! いくっ! またいっちゃうっ!」

 律はストレートに声を放ち、身もだえた。

 汗とザーメンで濡れた額にフラッシュが当たる。

「にしても、このヘアバンド外したら、律っちゃんて可愛いんじゃね?」

 鼻ピアスは律のヘアバンドを無造作に外す。

 はらりと垂れる律の前髪。

「あっ、やっ、前髪……」

 犯されながらも、髪を気にする律――

「うわ、なに、すっげー可愛い」

 前髪をたらした律は別人のように変化した。

「やっ、やだっ!」

 顔を真っ赤にし、手で隠そうとする。

「なんだよ、こんなに可愛いのに、もったいない」

 鼻ピアスは律の手を押さえ、顔を剥き出しにさせた状態で、ピストン運動を速めていく。

「うああっ! だめっ! だめええっ!」

 そんな律をアップでねらうビデオカメラ。

 もともと、すべてがビデオ撮影されていたことは、今、ステージのモニターに、律や澪、唯に紬の痴態が流されていることからも明らかだ。

「このビデオは売れるな……ライブチケットもソールドアウト間違いなしだ」

 澪に射精してすがすがしい表情を浮かべたオーナーが言う。すでに澪には別の男が挿入している。

「音楽で盛り上がった後に、ガールズバンドのメンバーと乱交できる……まさにオーディエンスが求めるアーティストとの一体感ってやつだ」

 ステージ上はまさに「一体」となっていた。

 唯も紬も、澪も律も、折り重なるようにして、膣穴を肉棒でえぐられ続けていた。くんずほぐれつ、少女同士も抱き合い、口づけあい、さらには性器を刺激し合って――その穴に別の男の性器を受け入れるのだった――

 

 

「はい、じゃあ撮るよ−」

 カメラマンがカメラを構える。

 ステージのへりに、唯、澪、紬、律は並んで座り、脚を広げていた。

 股間からは中出し精液が後から後から噴き出してくる――呉竹やオーナーたちは満足そうにそれを眺めている。

「はい、チーズ」

 フラッシュ。

 唯はピースサイン。澪は恥ずかしそうに。紬は優しく微笑み。律は前髪をたらして顔を赤くして。

 この絵柄がポスターになって、裏ライブの常連たちには告知されるのだろう。

 桜高校軽音楽部の新しいステップはここから始まり、きっとそれは、武道館にまで続いている――たぶん。

つづく