視聴率の数字が上り続けている。
おれは、ふたつのモニターを同時に見ていた。
放送中のドラマと、それとシンクロしてリアルタイム撮影されている情景を。
オンエア。美耶子はエクササイズマシンにまたがる。機械が動きはじめる。
リアルタイム。美耶子がまたがるエクササイズマシンは改造されている。座面にはラテックス製らしい突起がたくさん飛び出している。
前後、左右、マシンのシート部分がローリングする。美耶子も腰を揺すってその動きに合わせる。
じっとりと汗をかく美耶子。タンクトップに汗ジミがひろがり、ミニスカートから覗く細い太股も汗ばんでいる。
タンクトップの胸元が不自然なほど膨らんでいる。乳首のあたりだ。
『あっ、あっ……』
『いやらしい子ね、そんなに乳首がいいの?』
『ちが……』
『ちがわないでしょ? 乳首、どうなってるか、見せてみなさい』
桃山園が命じる。美耶子は振り落とされないように、片手だけでタンクトップをたくしあげる。
むき出しの少女の胸。そこにテープで貼り付けられたローターがふるえている。
『なによ、やっぱり乳首で気持ちよくなってるじゃない』
『いやああああ』
美耶子が上体を振る。ローターがはがれて飛ぶ。赤く充血した乳首が露わになる。
『いまよ! 切り替えて!』
タンクトップをたくしあげ、乳首を立てた上体の美耶子の映像が、オンエア映像に乗る。
全国に流れる美耶子の乳首――!
『もどして! 見せすぎは逆効果よ』
だが、数秒間とはいえ、生乳首は効いたと見え、視聴率が上昇。不思議なもので、子供の裸のほうが昨今は規制が厳しいそうだ。子供の裸の性的アピールを社会が認め始めたということだろうか。
ロデオマシンの動きが激しくなる。美耶子も腰を振ってそれに対応しようとする。
『んっ……あ……はぁ……』
美耶子が声を弾ませる。
『あっ、あっ、あっ……くんっ』
おしりを振りたくる。だが、いまの美耶子はパンツをはいていない。
サドルがおしりに食い込んでいる。
『ここよ!』
桃山園が命じ、オンエア映像に美耶子の生尻がサドルの上で踊っている映像がすべりこむ。
あたかもTバックの下着が角度によって見えなくなったようだ。だが、美耶子のおしりがアップで電波に乗っている。
『割れてるとこ、ちょっと見えちゃったかしら……まあ、いいわ』
おしりが露出して、股間がシートと密着したり離れたりするたびに湿った音をたてはじめる。ぴちっ、ぴちゅっ、ぴちっ――
シートの動きはさらに激しさを増し、下から突き上げるように振動する。落とされまいとする美耶子は、天をあおぎ、必死でこらえている。
乳首を小学生にはあるまじきほどおったて、ワレメをサドルでこすられて濡らしながら――
『くっ、あっ、ひんっ! ぅっ、うっ、うぅーっ! い、いくっ』
『美耶子、あと10秒よ――そこまでイっちゃだめよ』
『らめ……らめぇ……ひっちゃう』
複数のカメラが美耶子をねらっている。そのうち、上半身だけを映すカメラの映像がオンエアに使われている。
美耶子の目はうつろ、よだれをたらさんばかりのアクメ顔。
『ひぃく! ひゃああ……』
びくんびくん身体をはねさせながら、10歳の少女が軽く気をやる。
その瞬間が全国ネットでさらされる。
視聴率がさらにアップする。その映像の意味がわからずとも、「迫力」は視聴者の心をとらえるのかもしれない。並の演技を超えた、ナマの迫力――
『いいわよお……次のシーンいくわよ』
オンエア――美耶子は大好物のアイスキャンデーを一度に二本もほおばっている。
リアルタイム――美耶子は桃山園と亀垣のペニスを交互にしゃぶっている。
右手に亀垣、左手に桃山園――握って、上下にしごきながら、かわるがわる亀頭に口づける。
「そうよ、うまくなったじゃない」
「おれたちが撮影の合間にしこんだおかげだよな」
桃山園と亀垣が下卑た笑いを浮かべ、美耶子の髪をつかんでは、喉奥までペニスを突き入れる。
「うぐ……むぷっ」
「もっとおいしそうにしゃぶらないとだめでしょ?」
「ん……ほ、ほひしい……っ」
オンエア映像では、ペニスの部分がアイスキャンデーに差し替わっている。
「ほら、きもちよくしてやるから、ちゃんとペロペロしろよ」
亀垣が手にしたリモコンを操作する。すると、美耶子の両の乳首とクリトリスに張り付けられたローターの振動が激しくなる。
「んんっ……あぃいい」
快感に顔をゆがませつつ、亀垣の亀頭を愛しげになめる美耶子。そのアップが全国ネットに流されていく。視聴者は、美耶子がよほどのアイス好きだと思うことだろう。
「こんどはあたしの玉袋よ」
うなずいた美耶子はたれさがった桃山園の陰嚢をなめあげ、さらに吸い込んだ。
オンエアではこれがシューアイスに見えてしまうんだから、いまのCG技術は凄い。
「手を休めるな」
亀垣が命じる。美耶子はあわてて亀垣をしごく手の動きをはやめ、亀頭のくびれに指をからめる。
「ほら、そろそろだ、大きく口をあけなさい」
オンエアでは美耶子が二本同時にアイスキャンデーをくわえるシーンだ。
「む……むり」
美耶子の口では大人のペニス一本でもいっぱいいっぱいだ。二本なんて無理に決まっている。
「それでもやるのよ、あんたプロでしょ?」
桃山園は美耶子の口にペニスをつっこむ。亀垣もだ。
「むぐぅううううっ!」
同時にローターフルパワー!
「ひゃううううううんっ!」
美耶子の顎がかくんとひらく。同時におしっこも漏らす。
「みゃああああああああああああっ!!」
絶叫とともに二本のペニスを喉奥まで受け入れる。
「おおおおおお、これはさすがにヤバぇ!」
亀垣が腰をゆさぶりながら、喜悦の声をあげる。
「いいわよお、小学生の喉まんこ! お顔にびしゃびしゃぶっかけてあげるから!」
桃山園もピストン運動の速度を上げる。
「出す、わよお……5、4、3、2、1……」
オンエアでは美耶子が口いっぱいに何か棒状のものをほおばっている。視聴者はまさかそれがペニスだとは思うまい。心理の盲点というか、前後の映像からの錯覚というか、いや、なにより、そんなシーンがお茶の間に流されるはずがない、という思い込みが前提にあるのだ。
「でるぅ!」
桃山園が叫び、ペニスを抜く。手を添えるまでもなく――
びゅびゅっ!
精液が飛ぶ。それが美耶子の顔にもろに命中。
オンエアでは練乳ということになっているが、ぶっかけAVマニアなら、そのシーンを見たらわかるかもしれない。練乳にしては微妙に薄く、泡だった粘液――
「おれも――ううっ」
亀垣も達して、射精体制に入る。
「飲めよ――おれの」
美耶子の口を独占し、イラマチオを敢行。
「うおっ! 出るっ」
大胆にもカメラは亀垣の口中射精シーンを接写。ただしオンエアでは巧みに美耶子のアップでごまかしている。
「にぎゃ……」
顔をしかめる美耶子の口元から、でろおりとこぼれる精子――いや、アイスクリーム……
少し遅れて、視聴率の上昇を示すグラフが一気に跳ね上がった。