◇「かわいそうなのでやめておく」を選択
――美耶子は腹痛で苦しんでいるのだ。それどころじゃない。
まったく、パンツを脱がす、だなんて、ひどい選択をした人はいないだろーね?
それにしても、だ。
まさか小さな女の子に浣腸をすることになるとは思わなかったな。
子供は便秘になりやすい、というようなことは聞いたことがあるようなないような。
じっさい、子供の腹痛の原因の何割かは便秘だったりするらしい。
おれはイチヂクの個包装を破った。先端部分をねじ切る。
「痛 いよお……痛い……」
美耶子がうめいている。いつもの憎まれ口は微塵もない。
おれは、美耶子のおしりの穴の位置を確認するために、指でそこに触れた。
「ん う……う……」
美耶子がおしりを上下させる。感触がいやなのか。
でも、位置を間違えるわけにはいかない。おれは美耶子のおしりをつかんで、山を左右にひらいた。
少し色の濃くなった入り口が、ちょっと開いて、赤い粘膜が見えた。美耶子の肛門だ。
すげえな……小学生の女の子のおしりって、こうなってるのか。
ここにイチヂクを差して、液を注入するのだ。
どきどき。
あ、いけね、勃起してきちまった。
「じゃ、 行くぞ」
おれはイチヂクを美耶子のおしりの穴に近づけた。さすがにちょっと手が震えちまうな。
「んー、 うー」
美耶子はうなっている。恥ずかしさをがまんしているのか顔が真っ赤だ。ちょっとかわいいな。
ぴと。
先端が粘膜にあたる。
ぐい、と押し込んだ。説明書によれば、けっこうちゃんと押し込まないと逆流してしまうらしい。だから、押し入れた。ぐぬぬ。
「ひ うっ」
美耶子が悲鳴をあげる。異物感がやはりあるのか。
でも、これは治療行為だ。純粋な気持ちでやっているのだ。たぶん。
奥まで差し入れた。いよいよ注入だ。浣腸液を美耶子の腸に注ぎ込む。
イチヂクの腹の部分を指で圧す。黄金色に見える液体が、美耶子の体内に送り込まれる。
「は…… あ……ああ……」
美耶子が息を吐いている。
「つ めたい……よお……」
「が まんしろ」
おれの声はうわずっていた。股間は痛いほど固くなっている。がまんしなくちゃいけないのはおれのほうかもしれない。
すべてを注入した。イチヂクを抜き、薬液が出ないように、ティッシュでおしりの穴をおさえる。ティッシュごしに、やわらかくて温かい美耶子のおしりの穴の感触 がつたわる。動いている感じだ。美耶子のやつ、おしりの穴を締めたりゆるめたりしているのだ。排泄したくて仕方がないのだ。
いかん、このままでは薬液が充分ひろがるまでに出してしまいかねない。なにかで栓をしなければ。
おれは自分の身の回りを探した。あった。これなら、穴を塞ぐのにぴったりだ。