「わたしは片親でね。家も貧しかったんだ」
まゆが落ち着いた頃を見計らい、鏑木は語り出した。コーヒーは二杯目だ。
「だから、医師になるなど夢のまた夢だった。だから、学生時代はちょっと荒れていた時期があってね」
鏑木の顔に影が差す。まゆは先週、チンピラたちと鏑木が立ち回りを演じていたのを思い出す。
「警察のお世話になることもあったんだ。まあ、たいしたことではないけれど」
たいしたことがない――のではないのではないか。
「そんな時にある人と知り合ってね。いろいろお世話になったんだ。学費の援助もしてもらったり――」
「とても親切な人なんですね……」
まゆは神村のことを思い出す。神村もまゆの進学や沢の就職のために骨を折ってくれた。
「だから、恩を返さなくてはならないと思っている。七瀬さんがその神村という人に感じている感情に近いかもしれない――いや違うな。わたしの場合はその人たちに好かれているわけではないしね。だから、よけいにきみがうらやましいよ」
鏑木が真顔で言うのでまゆは困ってしまう。
そろそろ髪も乾いてきた。乾燥機に入れた制服もそろそろ乾いたのではないか。
よくよく考えたら、ワイシャツ一枚で、その下は下着も着けていない。
無防備だ。
だが、鏑木には全裸を見られている。それどころか、秘められた性器の内部まで。
医師なのだ。だから安心していた。いや、安心というのとは違う。嫌悪や恐怖を通り越して、馴れてしまった。
だが、研究室ではなく、鏑木の自宅で二人きり、となると雰囲気が違う。
しかも、つい今まで、まゆは自分の性体験を赤裸々に語ってしまっていた。
思い出してしまう。
ちょうどこんなソファに上で、まゆは神村にだっこされて――
神村の膝の上で、少女は前後の穴を同時に責め立てられ、感じまくっていた。
性器には大人サイズのバイブ、そしてアナルには初老の男のペニス。
結合部からは愛液、分泌液があふれ、垂れおちている。あどけない少女の性臭。
「ひぁっ! すご……っ! すごいいいいよぉぉぉぉ」
左右の乳首を交互につままれ、引っ張られる。ピンクの乳首が伸びる。ふつうなら激痛を感じるところだろうが、それさえ快感になるらしい。
「おっぱ、おっぱい、ちぎれ……りゅうう! やぁあああん!」
「こうすれば、きっとおっぱい、大きくなるよ……ひひ」
少女の排泄孔と性器を同時に犯しながら、乳首を責める――まさに悦楽だ。神村もこの上なく楽しんでいる。
むろん、撮影も忘れない。部屋の各所に設置されたビデオカメラがさまざまな角度から少女の痴態を映しているが、局部を撮るにはハンディに限る。まゆへの責めが片手になるのが難だが――いや、そうだ。
「まゆちゃん、自分で撮ってごらん」
カメラをまゆに渡す。とまどうまゆ。
「え、えええ、ど、どうするの」
「バイブとオチンチンが刺さってるトコを撮るんだよ」
「そんな、恥ずかしい……」
「撮らないと、練習中止だよ」
見え透いた脅し。神村自身、途中でやめたらおかしくなってしまう。
だが、まゆにもその脅しは、効く。
「わ、わかった……」
「じゃあ、まず、自分の顔を撮って。名前と、今していることを、言いなさい」
「うん……これで、映ってる、おじさま?」
録画ボタンを押して、神村を見上げる。
「大丈夫だよ」
自分にレンズを向ける。最新機種だから、子供でも自在に操れる軽さだ。
「あの……七瀬まゆ、小学五年生……です」
モニターには愛らしい少女のアップ。事情を知らなければ、どこかのジュニアアイドルのプロモーションビデオかと思うだろう。
「いま、おじさまと、エッチの練習を、しています」
神村は直腸の奥を突き上げる。
「ひぁっ! おじさま、奥、すぎるよぉ……」
「なにがだい? ちゃんと言って、映さないとわからないよ」
「でも、そこ……うつらな」
「ほら」
まゆの太腿を抱えて持ち上げる。
ペニスが刺さっている肛門がよく見えるように。
まゆはその部分にレンズを近づける。
「おじさまのオチンチンが、まゆのおしりの穴に入ってます。でも、ここはエッチする場所じゃないからセーフ、です」
セーフどころの騒ぎではないが、本人がいいと言っているのだから、問題ないのだろう。
「うっ、出たり……入ったり……オチンチン、まゆのおしりで、食べてる……みたい」
映像のインパクトとまゆが実況する声のギャップがものすごい。
「まゆのおしり、食いしん坊かも……オチンチン、きもちぃっ!」
「上出来だ。次はおまんこ実況だ」
言いつつ、バイブを膣奥にねじりこむ。
「ぁうっ! お……おまんこバイブ、くるし……」
それでも、結合部にカメラを向ける。
透明バイブがその半ば以上、少女の中に入りこんでいるのが映る。透明だから、まゆの性穴がぽっかり開いているのが透けて見える。
「見えますか……? まゆの……おまんこに、入ってるトコ」
「ああ、見えるよ。かわいい子宮口まで、バッチリだ」
まゆの聖域の最後の扉が、バイブを透かして、妙にゆがんだ像になって映し出されている。
「こんなとこ、見られるのやだよぉ……!」
「じゃあ、目を閉じていなさい。カメラは動かさないように」
まゆが必死で目を閉じる。言われたとおり、カメラを自分の局部に向けたまま。
神村はバイブをピストンのように動かし、奥をリズミカルにノックする。
「ひゃっ! はっ! あっ! 奥……奥に……くるぅ」
同時に、アナルでもピストン運動。
二本のスティックを少女の中で動かした。
「あひぃ! は、はげしすぎ……おじさまあぁ!」
カメラを手に、まゆがわめく。画面はブレブレだ。
目は閉ざしたまま、苦しげに顔をしかめているが、少女がいま得ているのは苦痛ではない。
「まんこもおしりも気持ちいいんだろ? あ?」
「き、きもちいいっ! おじさまっ、まゆ、おかしく、なるぅ!」
昇り詰めつつある表情と声だ。
ごほうびに耳の穴を舐めてやる。
「くひぃい……」
快楽のうめき。乳首もクリも張り詰め、少女は今や全身が性感帯だ。
「マンコとアナル、どっちでいきたい?」
まゆの中で爆発寸前になっているにはこらえつつ、神村は訊く。
「お、おまんこぉ……おまんこで、イキたいっ!」
涙とよだれでぐちゃぐちゃになりながらも、可愛らしさをうしなわないまゆの半イキ顔を神村は舐めあげ、そして、言った。
「よぉし、マンコで、いかせてやるぞっ! ちゃんとカメラで撮っとけ!」
カメラを持つまゆの手の位置を決めてやる。まゆは目を閉ざしたまま、最後の快楽のうねりを待ち構えている。何もしなくても「あ、あああ、あ……」と声を漏らし、少しの刺激ではじけ飛びそうだ。
神村はアナルからペニスも抜くと、スキンを手早く取り去る。大量のカウパーが糸を引く。射精寸前まで高まっている。
そして、膣からとバイブを抜くと、すかさずそこに、カウパー垂れ流しの生ペニスをぶち込む。
「まゆ、おまんこにバイブ、入ってるぞ! ちゃんと、撮るんだぞ!」
だが、実際に入っているのは神村のペニスだ。
まゆは挿入されたものが変わっていることに気づかない。目を閉じたまま、カメラでその部分に向け――ほとんどぶれてはいたけれど――自分の性器に神村弁護士のペニスが出たり入ったりしているシーンを撮影し続けていた。
「おじさまぁっ! バイブ、すごいっ! おまんこ、壊れるぅ!」
実際には生姦だ。
だが、もともとバイブは神村のペニスを忠実に象ったものだ。大きさも形もまったく同じだ。
だから、まゆには違和感がない。
「奥に、奥に当たってるぅ……っ」
「そうだよ、バイブで子宮を突き上げてるんだ。もっと行くよ」
まゆの細い身体を抱きしめながら、神村は膣の感触を楽しむ。やはりまゆのおまんこはすばらしい。子供サイズの膣だから入口はきついのに、中はすこし余裕があってそれでいて絶妙に締め付けてくる。ざらざらした感触が亀頭を圧迫して、すぐに射精したくなる。
まゆを騙して膣に入れたのはこれが初めてではない。だが、毎回毎回というわけでもない。まゆの状態を確かめて、ここぞ、というときだけだ。
「おじさまぁ、いくっ! まゆ、いっちゃう! おまんこでいくぅっ!」
「よし、まゆ、ベロチューしながら、イキなさい」
つながったまま、まゆの好きな対面座位に移行する。もうまゆは撮影どころではない。ここまでくれば、バイブだとかどうとかも気にしない。
隠す小細工をやめ、小さなヒップをつかんで広げて、自分のペニスで少女のヴァギナを存分に突き上げる。
まゆはむせび泣きながら、神村の舌を求める。
舌と舌をからめ、性器と性器で交わる。
肉腔に激しく出たり入ったりしている、赤い舌べら。そして黒い肉棒。
ねっちりと体液にまみれ、ぷちゅぷちゅ泡立ちながら、粘膜同士が互いをこすりあわせる。
「おじ、さっ、ま、あっ、あっ、あっ、あっ、あーっ!」
まゆが達する。神村はその可愛いアヘ顔を脳裏に刻みつけながら、まゆの一番奥にペニスを突き入れる。子宮口に亀頭を密着させて――
「でるッ! おッ、おッ、おおおおーッ!」
びちゅるびちゅ、びしゅーっ!
絶倫を誇る五十男の濃厚な精液が11歳の少女の子宮にぶちまけられる。
「あつぅいいいいぃっ! あああああーっ!」
子宮で精液を受け止めた瞬間、喜悦の最後のスイッチが入ったようだ。
ひときわ高く声をはなつと、ぐったり、倒れ込んだ。
ひくひくひくんっ! と痙攣を続けている。膣口から精液があふれ出している。
そのシーンをビデカメラにおさめながら、神村は会心の笑みを浮かべる。
今日はうまくいった。かつてない成功だ。