うたかたの天使たちXI

秋風の十字路

 

- 一子編 -

 一子ちゃんは日柳の背中にまわり、肩をもみはじめた。

 おれもやってもらったことがあるが、一子ちゃんはマッサージがうまい。

 ツボを探り当てる才能があるらしく、強からず、弱からず、絶妙な力加減でマッサージしてくれる。本人も、マッサージすること自体が好きらしい。いつも源造じいさんにやってあげていたらしいから、そのときのことを思い出すのだろう。

「おお……一子……上手だよ……おおお、気持ちいいよっ!」

 紛らわしい声だすな、オッサン!

「じゃあ、今度はもっと本格的にやってもらおうかな」

 などと言いつつ、畳に横になる。

 マッサージをするのが大好きな一子ちゃんに否やはない。腕から、背中から、腰まで、たんねんにマッサージしはじめる。

 むうう……

 一子ちゃんのそろえた膝小僧に、日柳め、顔を向けているぞ。あの角度だと、パンツが見えちまうんだが、一子ちゃん気づいてないな。

 だが、オッサンがうつぶせになっている限りは、そう危険な体勢にはならないだろう。

「うーむ……以前よりも力が強くなったな。よく効くぞ。もう一子も大人の女だな」

 座布団を枕にして一子ちゃんのパンツを観察しつつ、オッサンはいった。すると一子ちゃんは物憂げに――

「いいえ、わたしは全然子供で――どうしたら大人になれるのか、がんばって勉強しないと」

「ほう、一子は大人になりたいのかね?」

「ええ、男の人と女の人が裸ですることがあるでしょう? あのやりかたを覚えないといけないなって」

 ずでっ!

 おれはずっこけた。いや、体勢的にはずっこけようにも動けないわけだが、心のなかでは吉本新喜劇なみにコケた。

「なんと……一子は、男と女が裸でするアレをしたいのかね?」

 さすがのオッサンも度肝を抜かれた様子だ。

「ええ。うまくなりたいなって思って、参考書を探したんですけど――本屋さんが売ってくださらなくて」

 一子ちゃんは真顔だ。大人の参考書って、エロ本か? そりゃあ売ってくれないだろうな。一子ちゃんは一五歳なんだし。おれに言ってくれればいくらでも貸してあげるのに。自慢じゃないが売るほどあるぜ、エロ本は。

「ほほほっ、アレを、裸になって男と女がすることを、一子が――うまくなりたい、とな?」

 うつぶせのまま、オッサンは手足をばたつかせた。

「小父さま、そんなに笑わないでくださいな。わたし、まじめに大人になりたいんです」

「しかし、どうして、そんなに大人になりたいのかね?」

「それは……」

 一子ちゃんが口ごもる。

「好きな男でもできたかな?」

 オッサンの何気ない言葉に一子ちゃんは固まり、急速に顔を赤らめる。

 図星かよっ! だれだ、相手は!?

「どうやら、ほんとうに好きな男ができたのか」

 オッサンも驚いたようだ。少し表情を硬くする。

「だれだ?」

「な、な、な、ないしょ、です……」

 一子ちゃんが口ごもる。ううう、気になる!

「ふむぅ……一子もそういう年になったのか」

 感慨深げにオッサンがつぶやく。そして、首をもたげた。

「よし! わしが一肌ぬいでやろう。大人の女のふるまいを教えてやる。一子の初恋がうまくいくようにな」

「えっ? ほんとうですか?」

「いいとも、いいとも。ほかならぬ一子のためだ」

 にたあ、とオッサンが笑う。おいおいおいっ! ま、まさか……

「小父さま、教えてください。大人の女性のふるまいを」

 や、やな予感が……

 

「じゃあ、仰向けに寝てみなさい」

「はい!」

 嬉しそうに横たわる一子ちゃん。警戒心ゼロだ。

 胸のふくらみがカットソーを押し上げている。寝ころんでも形がかわらない。若いね。

 オッサンは、一子ちゃんの上にまたがった。おい!

「小父さま?」

「ああ、すまんね、わしは重いから。だが、こうしないと大人にはなれないんだよ」

「わかりました」

「じゃあ、始めるよ」

 日柳のやつ、いきなり、一子ちゃんの胸を握りしめやがった!

「ひゃっ」

 さすがにびっくりしたのか一子ちゃんが声をあげる。

「おお……大きくなったね、一子」

 モミモミしながらオッサンが言う。

「お、小父さま、そ、そこは凝ってません」

 そりゃあそうだ。脂肪だしな。

「ふむ? 大人のやり方を知りたいのではなかったのかね?」

「それは、そうですけど……」

「これが大人のマッサージなのだよ? 大人の女であれば、こういうマッサージにも通じていなければならない」

「わ、わかりました」

 物分かりよすぎだっ!

「じゃあ続けるよ」

「は……はい」

 いかん……。

 このオッサン、一子ちゃんの性的知識の致命的な欠如を知っていやがるぞ。

「あ……うっ」

 馬乗りになられて、胸を揉みしだかれては、さしもの一子ちゃんも声をあげざるをえない。

「いい感じにほぐれて来たな、一子。じゃあ、直接いくぞ」

 カットソーをめくりあげる。

「あ……や……小父さま?」

「マッサージは直接せねば効果がない――常識だろう?」

「で……でも……」

 ぽろん、一子ちゃんの胸がこぼれでる。ブラジャーがはちきれそうだ。また大きくなったな?

「ほっほう……これはこれは、育ったのう、一子」

 言いつつ、ブラを外す。

「あっ……!」

 一子ちゃんのナマ乳だ。乳首はまっピンク。

 それを。

 ぐわしと、わしづかみだ。

「あうっ」

「いくぞ、一子」

「お、おじさま、だめ……っ」

 一子ちゃんのかすかな抵抗を日柳はものともせず、両の乳房を同時に――

 モミモミ、モミモミ――うらやましいっ!

 一子ちゃんの胸がオッサンの指の間でさまざまに形をかえる。

「やわらかい……すばらしいさわり心地だのう」

「あ……う……」

 一子ちゃんの耳が赤い。

 我慢してるのだろう指がひくひくしている。

 日柳は掌で一子ちゃんのふくらみをたぷたぷと動かす。

「一子はきっとボインになるぞ……いや、もうなっているな」

 ボインたあ……語彙からして年代を感じさせるな。

 それにしても、日柳め、どこまでする気だ? 

「おや? ほかは柔らかいのに、ここだけは硬いなあ」

 などと言いつつ、乳首を指先で刺激しはじめる。やっぱり、やるか――やるよなあ。

 一子ちゃんのナマ乳首を目の当たりにして放置できる男がいたら、そいつは異星人だ。

「お、小父さま、そこは、だ、だめです」

「どうしてだね? ここがいちばん凝ってるようだが?」

 ピンク色の先端部分を指で押し込んでは、きゅっ、と、ひねる。

「はうっ!」

「ほら、コリコリじゃないか」

 指を離すと、むくむくと乳首の形が復元する。さっきよりあきらかに大きい。

 おあああ、乳首たってる。一子ちゃんの乳首がぁ。

「ここをマッサージすると、気持ちいいだろう?」

 勃起した乳首を指の腹で撫であげる。繰り返し、執拗に。

「だめですっ! やあんっ!」

 一子ちゃんが日柳を押しのけようと腕をつっぱねる。いいぞ、抵抗するんだ、一子ちゃん!

 だが、でっぷりとした日柳はびくともしない。

「こら、一子、わしがせっかくマッサージしてやっているのに、なんだ」

 ぶさいくな顔に恐い表情を浮かべる。一子ちゃんは眉をかわいそうなほど下げた。

「ご……ごめんなさい」

「勝手なことができんようにせんといかんな」

 日柳はおのれの和服の帯を解き、それでもって一子ちゃんの手首を結わえた。

「おじさま……これは?」

 腕の動きを制限されて、一子ちゃんは不安そうな顔になる。くわー、その上目づかいが嗜虐心をそそっちゃうんだよ、一子ちゃん。

「身体の自由をいましめることで、精神を落ち着かせることができる――わしを信じなさい、一子よ」

「わ、わかりました……」

「では、いくぞ。マッサージは掌だけでするものではない。それを教えてやろう」

 厳かにそう告げた日柳は、おもむろに一子ちゃんのおっぱいに吸いついた。

「ひゃあっ! お、おじさま……?」

「静かにせい、一子。ここを吸われると、気持ちよかろうが?」

 言いつつ、一子ちゃんの乳首を舐めすする。ちゅぱちゅぱ、音をたてながら、赤黒い舌を動かしている。

「あっ……あぅ……でも」

「吸いつくことで、血行がよくなる。道理だろうが」

「そ、そうですね……」

「揉みながらだと、効果はさらにアップする」

 一子ちゃんのふくらみをもてあそぶ日柳。ぷにぷにのおっぱいを握りしめ、その先端を吸いあげた。

「はあんっ!」

 のけぞる一子ちゃん。

 白い肌が紅潮していくのがわかる。日柳がつけたキス・マークが生々しく浮かび上がる。くそ……っ!

 一子ちゃんの乳首は左右とも、日柳の唾液でてらてら光っている。

 その乳首を日柳はつまんで引っ張った。

「あくぅっ……!」

 結わえられた両手を虚しく挙げる一子ちゃん。手入れをしなくても白い、少女の腋の下だ。

 そのくぼみに日柳が鼻をもぐりこませる。

 すーはーすーはーくんかくんかしつつ、さらに舌を這わせはじめる。

「ああっ!? お、おじさま、そこ……くすぐった……いぃ」

「いい匂いだ。若いのう、若いのう」

「あああ……っ?」

 くすぐったさとは違う感覚にさいなまれているのだろう、一子ちゃんの声は混乱している。

 日柳の舌は、一子ちゃんの腋と乳房の間を何度も往復する。

 さらに、鎖骨も、首筋も、日柳の舌の洗礼をうける。

「ああ……やあ……おじさまぁ……」

 一子ちゃんは目を閉じて、熱い息を吐いている。これでも彼女は、ちょっと変わったマッサージを受けていると信じているのだろう。

 日柳の舌は、耳たぶまで這いのぼり、耳の穴をほじくった。指は執拗に一子ちゃんの乳首をいじくっている。

「ん……うう……はあ」

 一子ちゃんの愛らしい口が開き、小さな舌先がちろりと唇を湿す。

 日柳は伸ばした舌を一子ちゃんの唇に近づけた。わかる。あの唇はやわらかそーで、形がよくて、たまらんからな。

 だが、一子ちゃんの唇に触れる寸前、日柳は動きを止めた。

「おっと、あぶないあぶない、ついつい接吻するところだったが……せぬぞ、接吻だけはな」

 うわ、こいつ、知っているのか!?

 一子ちゃんの乙女回路の秘密を――

「はあ、はあ、はあ」

 あえぐ一子ちゃんを日柳は満足そうに見下ろした。

「ふひひ、そろそろほぐれてきたようじゃのう。それでは、そろそろマッサージの極意を教えてやろうかのう」

 日柳は一子ちゃんのスカートをめくりあげ、下着を露出させる。白コットン――じゃない。ピンクのフリルが一杯ついたかわいらしいやつだ。

 うっ。これは、もしや勝負パンツ? 今日、日柳が来るとわかっていて、こんな下着を……?

 そんなわけねーだろが!

 だが、おれの手元にある、一子ちゃんの防備録――あの方って、もしや、日柳のことなのでは?

「ふひふひ、さあ、一子、ま、マッサージしてやるぞ」

 日柳は鼻息も荒く、一子ちゃんの太ももをつかんで股を開かせる。

「あ……あっ、小父さま、そこも凝ってないです」

「そうかな?」

 否定する一子ちゃんだが、抵抗しようにも身体に力が入らないらしい。あれほどたっぷり愛撫されれば仕方ないのかもしれないが――

 日柳は、無防備な一子ちゃんの太ももを撫でさする。

 若い肌は張り切って、ぴっちぴっち。なにしろ15歳のナマ足だ。価値高すぎ。

「あ、ああ、や、やめてください、小父さま」

「ぃひひひ、きこえんなあ」

 言いつつ日柳は、一子ちゃんの股間を下着の上からいじりたくる。

「あっ! やあ! 小父さま、そこは、しなくて、いい、です」

「なぜかな? このあたりは明らかに凝ってるぞ?」

 下着を押し上げているクリットの部分を指で刺激する。

「やぁんっ!」

 感じてるのか、一子ちゃん。

「ひひひ、これがマッサージの秘密兵器じゃ」

 日柳は笑いながらプラスチックの丸いボールを取り出した。

「あの……おじさま、それは……?」

 一子ちゃんは長い首をかしげた。

「これはな、一子、プロのマッサージ師が愛用しているという、特別な道具なのじゃ」

 ローターだろ! つーか、なんでそんなもの持ち歩いてるんだ、貴様はよっ!

「そ、そうですか……」

 あー、もう、納得してるしっ!

 日柳はおもむろにローターを一子ちゃんのパンティの谷間へと押し当てた。

 スイッチを入れる。

 くぐもったモーター音は、一子ちゃんの声にかき消される。

「ひゃああああっ!?」

「どうだ、感じるか?」

「おおおおおじさま……ややややめてえええ……っ!」

「そうか、感じるか」

「ああああっ! しびれるぅ!」

 一子ちゃんがのけぞる。ああ、おっぱいが揺れてるぞ。そのふくらみを片手で揉みしだきながら、日柳はローターで一子ちゃんのクリトリス周辺をねちっこく責めまくる。

「ひぃっ! だめっ、おじさまぁ……っ」

「おお、こんなところがへこんでるぞ。穴でもあいてるのかな?」

 今度は、膣口のあたりにローターを埋めこんでゆく。

「あああああんっ!」

 訳もわからないままあえぐ一子ちゃんの顔は熟れたリンゴさながらだ。

「ほっほっほ、布が湿ってきたぞ。なぜかなあ?」

 一子ちゃんのパンティの股の部分が濡れて、密着した粘膜の色と形をあらわにしつつある。

「し、しりません……そんな」

 カマトトじゃなくて、普通にわかってないのだ、この子の場合は。

「じゃあ、調べてみんとなあ」

 日柳は一子ちゃんのパンティの中にずいっ、とローターをつっこんだ。

「おじさま!?」

 さすがにうろたえる一子ちゃん。だが、両手は結わえられているし、上からのしかかられているのではどうにもできない。

「なにを――」

「だから、マッサージじゃよ。一子の大事なところをほぐしてやろう」

 言いつつ日柳のやつ、一子ちゃんの乳房への攻撃をふたたび始めた。

 乳首を舌先でくすぐったかと思うと、その部分を吸い上げる。

 同時に、下着に入れた指をこまかく動かして、ローターの位置を変化させる。

「ああっ!?」

「どうだ、一子、ここがいいんだろ、んん?」

 一子ちゃんの下着の股間がふくらんでいる。ローターがそこにあるのだ。クリトリスのあたりだ。あの振動が直接伝わったら――

「ひう……っ! やあああっ! おじさま、堪忍してぇっ!」

「ほう、ローターはいやか? じゃあ、わしが指で直接マッサージしたほうがよいかの?」

「お指がいいですっ! おじさまのお指がいいんですっ!」

 強すぎる刺激から逃れるために、一子ちゃんが必死の口調で叫ぶ。

 楽しげな笑みが日柳の醜い顔を彩る。

「そうか。では、よく見えるように脱ぎ脱ぎせんとのう」

 日柳は一子ちゃんの膝を曲げさせて、パンティをずらしてゆく。もはや一子ちゃんは抗がうこともできない。

「さあ、一子の大事なところを見せておくれ」

 ひ、ひでえ、指で開いてやがる。

 日柳が一子ちゃんの股間を覗きこむ。くそお……っ、こんなことって!

「おうおう、きれいな色じゃのう、一子。形も端正で、かわいらしい。これこそ処女のおまんこじゃて」

「あ……お、おじさま……?」

「存分にいじくってやるからのう」

 指を入れる。

「おお……きついのう……だが、よう濡れておる」

 くちゅくちゅ音がしている。指を出し入れしているのだ。

「ひっひひひ……ひだがからみつくようじゃ。処女膜もしっかりあるわい」

 おれだけの一子ちゃんのおまんこが……っ! ああ、くそ、むかつくっ!

「クリが顔を出しておるわい。こっちも可愛がってやらんとな」

 指で一子ちゃんの包皮をつまんで、控えめなクリトリスをくすぐる。

「あうっ! お、おじさま……そこっ」

「指をきゅっきゅっと絞ってくるぞ。気持ちいいのか、そうか、そうか」

 楽しげに日柳は嗤う。そりゃ楽しいよな。一子ちゃんのクリトリスをいじくりながらの指マンだ、楽しくないはずがない。

「たれてくる、たれてくる。すごいおつゆだぞ、一子――もったいない」

 その部分に日柳の分厚い唇がへばりつく。

 日柳の後頭部が動く。びちゃびちゃと音がしている。

「ああ!? お、おじさ……」

 一子ちゃんの声が震える。

「そ、そんなとこ――あああっ!」

 日柳に大事な場所を広げられ、じかに舐められて、一子ちゃんが悶えている。

 執拗な舌の動き。ちゅばちゅばと音が跳ねて、たまにすすりあげる音まで。

 クリトリスの裏までねぶり、さらに舌先を膣口にもぐりこませている。

「はあんっ! はあああ……おじさまぁ……も、だめですぅ……」

 一子ちゃんは、鼻にかかった声をもらすと、腰をくいくいと動かした。無意識の動きらしいが、いやらしい腰づかいだ。

「そろそろ頃合いか。ふっふふ、馴らしてしまえばあっけないものよ」

 日柳はぬけぬけと言うと、自分の前を開いて、ペニスを取り出した。

 一子ちゃんの視線が自然とそこに移動した。

 この子はじいさんのとか、おれのとかで、チンポは見慣れている。

「まあ」

 その一子ちゃんが言った。

「遊一さんのよりも大きく腫れていますわ」

 ぐさ!

「それに、真っ黒で、キノコみたいに笠がひらいてます。遊一さんのはもっとかわいらしくて、皮をかぶっていますのに」

 ぐさ!ぐさ!ぐさ!

 ――も、もう、ゆるしてくれ、一子ちゃん。てゆうか、そんなの発表するなあっ!

「そうそう……わしも毒がたまって苦しくてな。一子や、おまえの道具で毒を抜かせてもらうぞ」

「道具って、なんでしょう……?」

 あどけなく首をかしげる一子ちゃんのお道具(まんこ)に、日柳は先端をあてがった。

「ココだよ。この中で、わしのイチモツを満足させておくれ」

「えーと? お役にたてるのなら……。でも、なにをするのでしょう?」

「力を抜いて、じっとしていなさい」

 にったりと日柳は嗤う。やっぱり、こいつ、知っていやがった。

 キスされるとびっくりして泣き出すくらい純情なのに、フェラやクンニには抵抗がないという――しかもおそらくセックスして中出しされても、これって人助け?と思ってしまう一子ちゃんの底抜けのアホさかげん――いや――女神のようなやさしさのことを!

 やばい!

 ペニスの先端をワレメにあてがって、こすりはじめる。

「あっ……ああああ……ひぃっ」

 一子ちゃんがわななく。クリトリスを亀頭でなぶられて、胸を揺らす。

 日柳め、慣れてやがる。そこをこすることで、自分自身の勃起度を高めつつ、一子ちゃんの抵抗感を殺いでいるのだ。

 いくら処女の一子ちゃんでも、ここまで執拗に責められたら、充分挿入に耐えるだろう。

「はあ……はあ……ふぁあ……」

 朦朧としている一子ちゃんに日柳は覆い被さった。

「ひひひ、おまえの初めての男はワシじゃ。すぐにワシなしではいられぬように仕込んでやる。そうすれば、この屋敷を財宝ごと手に入れることもたやすいわい」

 一子ちゃんが息も絶え絶えなのをいいことに、悪巧みを告白しまくりだな。

 だが、それだけ勝利を確信しているということだ。

「ほうら、一子、入れるぞお。おほっ、ぬるぬるで、つるんと入ってしまいそうじゃ」

 一子ちゃんの無防備なアソコに亀頭を沈めてゆく。

「くぅう……ん」

 鼻を鳴らす一子ちゃん。無意識にか、日柳が入ってきやすいように脚をひろげたようだ。

「おうおう、ういやつじゃ。すぐに女にしてやろうぞ」

 日柳が腰を進める。一子ちゃんがのけぞり、ずりあがった。これも無意識の動きだろう。

「む、さすがに処女じゃ。入らんぞ。だが、それがいい。醍醐味というもの」

 笑いつつ一子ちゃんの腿を抱える。一子ちゃんの動きを封じて、一気に挿入する気だ!

つづく……


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