13(承前1)

「なに……!?」

「おれのをくわえて、ザーメンを一滴のこさず飲むんなら、中で出すのはやめてもいい」

「貴様という男は……!」

 キースの表情が歪む。だが、選択権はキースにはないのだ。

「迷ってるうちに、どぴゅっと出ちまうぜ〜? あっ、そろそろいきそうだ……っ!」

「ま、まて! 待て待て待て! 飲む! 飲むから中はやめろ!」

「へっ、へっ、へっ、じゃあ、くわえてもらいましょうかね」

 おれは爆発寸前のジュニアをキースの肉壷から抜いた。にゅぽん、と鳴る。

 愛液と先走りでにゅるにゅるになった赤黒い肉柱。しかも毒々しく笠までひろげている。

 ぼうぜんとキースはそれを見ていた。ふむ。これまでも男の剣を見せつけたことはあったが、まさに「戦闘中」ってのを見せたことはなかったな。

「そ……そんなになるのか……男のものは」

 打ちのめされたようにつぶやく。

「おいおい、だれでもってわけじゃねーぞ。おれさまのは特別製だ。おまえが今後ヤリマンになって、何百、何千って男のチンポを見るとしても、まず、おれさまクラスはいないだろーな」

 おれは胸を張った。急角度でそそり立ったおれのペニスが、バチンと腹筋に当たる。いってぇ〜。

「おっと、こんなことしてる場合じゃねえ! おしゃぶりタ〜イム!」

 まだほうけているキースの口元に亀頭をおしつける。ようやく我にかえったキースは恐る恐る唇をひらいた。

「歯を立てたら、中出し、しちゃうぞ〜」

 などと陽気に言いつつ、キースの顔を手ではさんで固定して、なにげにイラマチオ開始。

 フェラチオが口唇愛撫なら、イラマチオは口唇性交だ。つか、このばあいは、レイプだな。だって、キースにテクなどあるわけないし、それを教えてやれるほどの余裕はさすがのおれにもない。膣のかわりに口腔を使って射精する――だけだ。

「ううっ! うぐぅっ!」

 涙目のキースの口をファックする。つばたっぷりのお口のなかは最高の気持ち良さだ。すぐにおれの睾丸がせりあがる。

「出すぜぇ――こぼすなよ――っ!」

「む、ぐ、ぅ……っ!!」

 キースが目をぎゅっとつぶる。涙の滴がころころとこぼれ落ちる。ああ、きれいだな、と素直に思う。

 と、同時に射精が始まった。心と身体は裏腹なもんだな。

 それからたっぷり十秒、精液がほとばしった。

 まあ、あえて擬音で表現するとしたら――

 どぴゅ! どくどくどく、びゅぴっ! びゅびゅびゅびゅびゅ、びゅぷぷぷぷ。ぴうう。

 みたいな感じかな。

 おれはキースの口からペニスを引き抜いた。さー、キースのごっくんタイムだ。

 あーあ、キースのやつ、目を白黒させてるぞ。ほっぺが「食いだめしてるリス」状態だ。なんとか飲もうとしているようだが……おれのは濃いからなあ。

「む……むん……うう……」

 あーあー、また涙目に。鼻も真っ赤。鼻水でかけ。がんばれ。美人さんが台無しだぞ。

「んくっ」

 喉仏が動いた。

 だが。

「かはっ!」

 キースが咳き込み、おれさまのザーメンを吐き出す。こりゃこりゃ、わかいもんはもったいないオバケをしらんのかのう。

「あーあ、失敗〜」

 おれはキースの背中をさすってやりながら、姿勢をかえさせる。

「二発目は中出し決定だな、こりゃ」

「な!?」

 ずぼ。

 キースが気づいたときには、もうバックから入れている。

「ば、ばかな……! いま出したばかりなのに……」

「わはは、おれをだれだと思ってる」

 すでにサイズも堅さも回復ずみだ。いや、さっきよりもでかくなってるかも。

 キースのお尻の穴がぱくぱくするのを鑑賞しながら、ヴァギナを突きまくる。ううん、すこしこなれてきたのか、具合いいぞ。

「あっ! だめ! 深すぎる……っ!」

 バックの方が奥まで届きやすいからな。キースごきげん、って、感じかな。

「いやだ……ああっ!」

 おれは、キースのおしりの肉をつかんでもみたおしながら、上からたたきつけるようにピストン運動を続ける。

 びたん、びたん、びたん、と、タマタマがぶつかって、こりゃマタ気持ちいい。

「ああああ……こんな……こんなぁ……!」

 キースの息が荒く、せつなくなっていく。

「いや……こんな格好……いやぁ」

 でも感じてるんだろ? 締めつけ具合でわかるぜ。

 くく……そろそろだ。

「二発目、いくぞ」

「中は、だめ……」

 息もたえだえなキースだが、そこだけはゆずらない。頑固者め。

「じゃあ、再挑戦だ。今度はちゃんと飲めよ」

 おれはてぃむてぃむを抜くとキースの顔に近づける。

 おびえたような表情がそそる。

「ハンデをやろう。半分飲めば許してやる」

 え、と変化するキースの無防備な顔に、一気にぶっかける。

「うっ」

 スペルマ・シャワーを浴びて、キースは思わず顔をそむける。だが。

 高圧で弾き出される白濁液によって、端正な美女のかんばせが彩られてゆく。

 おっと、このままだと、全部でちまうな。

「あーんしろ」

 キースの唇をこじ開けてペニスをくわえさせる。それでも――

 びゅくびゅくびゅく!

 相当量の精液を流し込んだ。

「う……む……ふ」

 なんとか飲もうとしている。キース、がんばれ!

 応援団の気分だ。

 こく。

 飲んだ。キースのやつが、おれのザーメンを。えらいぞ!

 だが、ひと飲みにはできなかったようだ。半分とはいっても、もともと量が多いからな。

「く……は!」

 飲み切れず、吐き出してしまう。だめじゃん。

「あーあ、じゃあ、三回目開始、だな」

 おれは、すでに回復したペニスで腹筋をたたきながら、キースに言い渡した。

つづく。


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